41. ジョーカー
役者の演技もさることながら、カメラワーク、音楽が素晴らしかった。とても惨めで救いがない…いや、ある。同調してくれた人々ができたことで彼は孤独ではなくなった。もう笑いを我慢しなくてよくなった。 ちゃんと「分断」が描かれていた。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-10-09 14:14:43) |
42. 復活の日
《ネタバレ》 幸か不幸か、現実が物語を追い越してしまい誰でもリアリティ考証できてしまう荒さは抜きにして、一部の演出が大根なのと、終盤のアラウンド・ザ・ワールドの現実味のなさで点をマイナスですが、ちゃんと全部国際言語である英語でやり取りされているし、その内容も違和感なく、なによりこの大掛かりな舞台をきちんとロケしている点がとてもよかったです。ちゃんとお金をかけた映画はいいですね。 そして、草刈正雄の英語が見事。 深作欣二にSF撮らせたらこうなるだろう、という予想を悪い意味で裏切らない空気感がありました。 [インターネット(邦画)] 5点(2021-10-08 23:00:20) |
43. メッセージ
超長期間交錯と未来の記憶が大好きなのでツボにハマった。 また、序盤から見たことのないものを見せてくれたことで大いに畏敬を感じ終始泣きながら見た。 字幕の意訳っぷりが目立つ箇所にはやや不満はあったが、まぁいいです。 音楽も素晴らしかった。パルス波を使った信号のようなボイシングが印象的。 これが実写で見れて良かった。アニメだったら映像表現...というか解像度やライティング、演者の存在感の限界で、そこまで感動できなかったと思う。 [インターネット(字幕)] 10点(2021-08-12 11:23:23) |
44. コンタクト
《ネタバレ》 映像も展開もやや物足りない感もあるものの素晴らしかった。 ただ、後半の展開がやや早すぎたかも。 [ビデオ(字幕)] 8点(2021-08-12 11:17:49) |
45. マッドマックス 怒りのデス・ロード
映像だけで長時間持たせるのがすごい。 過去作を見てなくても単品でも鑑賞に堪える。 ちゃんと設定に奥行きがある。 アートセンス抜群。 芸大なら首席卒業じゃないだろうか。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-06-08 17:28:02) |
46. Stereo Future SF episode 2002
「タランティーノみたいなセンスいい映画が撮りたい!」って思い立って、その衝動だけで撮られたような映画だなと思った。 監督の原体験としてなにか傷みたいなものは滲み出てるんだけど、映画的教養が足りなくて深みが出ませんでした、みたいな。 [ビデオ(邦画)] 4点(2021-05-04 23:29:23) |
47. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 ゲーム・アニメ・特撮・SFなどのサブカルチャーで育った世代にとってはニヤリとするシーン多し。 また名作映画を押さえていればオマージュにピンとくるため更に楽しめる。 IOI施設内の労働者用ポッドがシン・エヴァに出てくるアスカとマリ用の部屋っぽくて既視感があった。 音効のベースにはBTTFがあり、ゼメキスの名前も出てくる。 製作時のスピルバーグは70歳を超えたところだと思うが、現役世代かのようにゲームやVRの世界観を描き出すのはすごい。 本人がそういった世界が好きなのもあろうが、きっとスタッフの声を謙虚に取り入れる才覚があるのだろう。 とりあえず「オレはガンダムで行く!」が素晴らしかったので満足度が高かった。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-01 21:08:34) |
48. 式日 SHIKI-JITSU
庵野秀明の名前がなく、岩井俊二が出てなければもっと評価低かったような気がする。 ただ、自立心と甘えと不安が強い少年期から青年期の人間にはシンパシーを覚える描写も少なくないだろうと思う。 難点はひたらすら長く、最初の40分を我慢できるかだと思った。 この尺、必要だったのかなあ… [インターネット(邦画)] 5点(2021-04-27 15:04:22) |
49. の・ようなもののようなもの
長年、森田芳光監督の下で助監督を務めた監督だけあって、撮り方は上手い。うまいが…、人情話としても上げ下げの幅が小さいし、日常譚としても、もうちょっと笑いどころを入れるとか…技術があるだけに惜しい作品だなあ。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-11-26 19:44:40) |
50. 日本のいちばん長い日(1967)
『日本のいちばん長い日』を見終えた。 黒沢年男の演じる畑中が鬼気迫る演技に感じいった。 ラスト30分のシーケンスがこれまた素晴らしかった。 そして岡本喜八の構図とカットタイミングの精緻さに舌を巻いた。 [インターネット(邦画)] 10点(2020-11-15 08:58:41) |
51. インセプション
インスパイア元の作品から想起したシーンを映像化するのはここらが限界、という印象を受けた。 そして、映像化で手一杯でストーリーと演出が疎かに…というか、登場人物にルール説明させてたら、スムーズな接続を構築するのはまあ無理なんではないか。 映画に地の文があればなあ…。 映像美はよかった。そこはさすがノーラン監督。 渡辺謙は英語がすごくうまかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-09-27 12:22:33) |
52. 雲のように風のように<TVM>
《ネタバレ》 子供の頃にレンタルビデオ屋さんでVHSパッケージを見て以来気になっていたままついに30年後にBS12にて鑑賞の日を得た。 自由溌剌とした少女、豪傑を従える聡明な兄貴分、宮中の権謀術数、そして栄枯盛衰。 絵も古さを感じさせない綺麗で丁寧な作り。 児童文学として良作と感じた。 それだけに、ああ、もっと早く、小中学生の頃に見ておくんだった…。 皇帝の妃候補として登場する少女たちのキャラクターに何か伏線を感じたが、あまり回収されてない気がした。 原作ではその辺が書かれてるのだろうか。 [地上波(吹替)] 6点(2020-07-02 23:29:28) |
53. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 この映画をインスパイアした話として、George DantzigというUCBの学生が、教授が黒板に例示した未解決問題を、授業に遅れて入ってきたときに、宿題と勘違いして解いてしまった、という逸話を知り、興味が湧き鑑賞しました。 剣と鞘の物語でした。AKIRAのミヤコ曰く、強大な力を持っていてもそれを制御できねばならんのだ、という旨を発しておりましたが、まさしくこの若者よろしく、いかなる天才も器に収まって初めて成ることが出来るのだと感じました。 脚本がよく推敲されていて、感心します。 [インターネット(吹替)] 9点(2020-06-30 12:33:01) |
54. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
家族が見ていたので傍で家事しながら鑑賞していたのだけど、それでも十分面白さが伝わってきた。 もう一度ちゃんと見直そう。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-14 21:10:39) |
55. 翔んで埼玉
《ネタバレ》 前評判に期待して見たら意外と楽しめなかった。 やはり原因は、自分が地方出身者であり、馴染みのないローカル感を共有されてもコンテキストが自分の中に無いためであろうか。 共感ができなかった。 ガクトの抜擢はハマってると思うし、キャストは豪華で、映像も綺麗。しかし、セリフが聞き取りにくかった。 音響調整した人にあんまりそういう知識が無いのかもしれない。 関東に憧れて、夢を抱いてた若い頃なら楽しめたかもしれない。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-04-03 17:36:13)(良:1票) |
56. 殿、利息でござる!
《ネタバレ》 最後の最後で泣いた。無私に生きた篤志家の話である。 殿様が頑固者の酒屋を救ってくれてよかった。 途絶えた藩からの利息を再び得られるようにした中心人物の譚もまた良かった。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-03-26 23:14:51) |
57. モアナと伝説の海
《ネタバレ》 展開がやや早過ぎるが、分かりやすく飽きずに観れるという点ではいいのかも。 モアナとマウイの口喧嘩に賢さを感じた。脚本家の、このバランスの取り方は見事。 (逆に子供と年配の方はそのシーケンスがあまり理解出来ないかも) シンプルに冒険劇として割り切ったシナリオも首を傾げるところが少なくて良かった。 吹き替えで見たがモアナの声優が素晴らしかった。 CGの出来も素晴らしかったが、ちなみに、海のアレを見たとき「アビスだ!」と思った。 スターウォーズのルークがライトセーバーで手を落とされるアレも出てくる。 [地上波(吹替)] 8点(2020-03-23 20:23:28) |
58. 空飛ぶタイヤ
劇場型の大袈裟な演技、特に岸部一徳。 しかしその分、分かりやすい。社会的な内容だが難しくならないように、という目論見があってこれなのであれなのであれば、見事。 かなり展開が早い。その分、間延びしなくて飽きずに見れた。 文芸性はなんともだけど、エンタメ性が高い。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-02-26 20:28:03) |
59. 勝手にふるえてろ
テンポいいし、脇役の出演者が実力派揃いの映画って、良作なのは相場が決まってる。 三木聡、三谷幸喜、大人計画的な作品が好きな人は好きだと思う。 森田芳光が好きな人も。 この監督の演出か分からんけど、素晴らしかった。 ちょっと元気出る。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-02-13 17:50:51) |
60. 家族ゲーム
《ネタバレ》 森田芳光の空気を満喫できる。BGMのみならず音楽が一切ないという仕掛けにニヤリ。 松田優作の怪演もまあ、さることなが、由紀さおり、宮川一郎太、伊丹十三、戸川純たち誰もが朴訥とした言動のまま狂気を孕んでいるあたりが、記号的ではある一方、その純粋さの抽出に成功していて、こんな作品が原語で観れるなんて日本人で良かった。 同時代性までは理解できないけど、とりあえず家庭教師は船に乗ってやって来るものだというのはどこかでパロディしたい。 最後の晩餐のシーンはなんとでも解釈のしようがありそうだけど、Wikipediaの解説を読んで納得。 原作も読んでみたくなった。 本屋の店員が金子修介だったことにもクスリときてしまった。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-02-12 02:59:32) |