81. 第9地区
《ネタバレ》 エビ親子の「もう星には帰れないんだよ。今度行くのはこのテントだ」と移住先のパンフを見せるところ。やられた。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-25 00:17:28)(良:1票) |
82. アバター(2009)
《ネタバレ》 ◇本当は映画館で見るつもりが、DVDが早くもリリースされたのでついレンタル。◇ストーリーはだいたい読めてしまうし、主人公の双子の兄弟の代役という設定も、「行く気はなかった人物がアバターを操れる設定」にするために逆算したものにしか思えず。◇こういう映像にしたいための設定、と思えてくると、映像そのものも十分楽しめなかったりして。◇3D映画館で見れば、まだ評価は高かったかも・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-16 23:35:07) |
83. ぐるりのこと。
《ネタバレ》 ◇「だんだん夫婦になる」という過程を描いていました。◇結婚した自覚のあまりない夫、「結婚したからには」と張り切る妻。お互いの立ち位置のずれが、死産(流産?)・仕事・親族・世相などを通して交差しながら、だんだん近づいていくのが分かります。◇夫婦や家族って、同じ方向を向いてるものではなく、寄り添えればいいのでは、と思わせてくれます。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-16 07:55:03)(良:1票) |
84. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 ◇少し前に発売されていた「他人を見下す若者たち~自分以外はバカ~」という本があったなぁ、と思い出しました(本は読んでません)◇自由なはずなのに、その自由を享受できない自分、理想と現実のギャップが生む厭世的な世界観が表現されていました。◇ただ、共感できるかというと、そうではなくて、ラストも「あ、そうなっちゃうの?」というあっけなさ。◇ジョディーフォスター、ロバートデニーロ、ハーヴェイカイテルの若き姿、その演技力は見れてよかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-08-07 10:09:39) |
85. 告白(2010)
《ネタバレ》 ◇原作既読。後味の悪さから、正直原作本の評価はあまり高くなく。◇中島監督が映画化すると知り、断然興味が湧いてきた。◇原作を読んでいるときには分からなかったが、この作品は「真実」と「嘘」の境目を曖昧にすることで、リアリティのすれすれを描く。◇描かれていることが「真実」と感じた場合、リアリティに欠けていると思い、「嘘」と感じた場合、逆にリアリティが増す。リアリティは見る人に委ねられているのだ。◇徹底的に描写された「悪意」と、「曖昧なリアリティ」。居心地の悪さが後味の悪さでもあり、魅力でもあり。◇映画化作品を鑑賞したことで、原作を見直すことにもなった。 [映画館(邦画)] 8点(2010-07-25 08:05:29) |
86. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 ◇ストーリーはあまり期待していないし、重きを置かれていないようなので、特に可もなく不可もなく、というか。◇初3D映画。でも、メガネがうざくて、何度もかけなおしたり位置を直したりしていて集中できず。残念。◇何でも3Dにすりゃぁいいってもんじゃないということは、よくわかった。◇ティムバートンの「薄暗い」映像の感じはすごーく好きなので、それを味わえただけで良しとします・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2010-06-02 17:23:48) |
87. 羊たちの沈黙
《ネタバレ》 ◇19年ぶりにDVDで鑑賞。公開当時「見たいが怖い!」ということで、原作本を読んでから映画館に行ったことを思い出した。◇久しぶりに見ても、その脚本・演技・演出に圧倒された。◇クラリスのレクターへの態度は「畏怖」から「畏敬」に変わり、レクターは「興味」が「思慕」に変わる。◇とにかく主演二人の「瞳」の演技に吸い込まれる。◇良いものはいつ見ても良い。それを実感させる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2010-05-05 02:27:31) |
88. サマーウォーズ
《ネタバレ》 ◇長野上田の原風景・親戚全員で囲む食卓・花札。並行して展開する、SNSの仮想世界。 ◇昭和と平成、アナログとデジタル、懐かしさと目新しさという相反するものがうまくMIXされ、すんなりと映像世界に入っていけた。◇暑い中、がーっと食べるかき氷のような爽やかさ。◇歌で言えば、ゆずの「夏色」のような世界観。今度はぜひ、「秋冬」の世界も見てみたい。 [DVD(邦画)] 7点(2010-05-05 01:02:16) |
89. 銀河鉄道999
《ネタバレ》 ◇「80年代シバリ」でカラオケをしたら、シメがゴダイゴの「THE GALAXY EXPRESS 999」に。アラフォー世代は歌と画面のアニメに釘付け。あまりの懐かしさにガマンできず、帰りにTSUTAYAへGO! ◇あの小学生(低学年)のときの感動。ところどころ、「あ、ココ覚えてる!!」という思いがこみ上げて来て、古い友達に○十年振りに会ったような、心地よいのだけれど、ちょっと切なくて照れくさい感じ。 ◇寝かせていたワインで酔ったような味わい。 ◇再会の感激から、しっかり泣かせてもらいました! [DVD(邦画)] 8点(2010-03-02 00:27:20) |
90. 崖の上のポニョ
◇舞台(現代日本)のリアリティーと、ファンタジー(魔法)が上手く融合しているとは言いがたくて、せっかくの素晴らしい造形美術の世界に入りきれなかったのが残念。◇トトロのように、時代設定を現代ではなく「少し前の日本」とすれば、素晴らしいファンタジーの世界との融合が見られたのではないか?◇海水魚なんだろうけど、真水でも大丈夫なの?とかという、どうでもいいことが気になる自分は、もう宮崎映画のファンタジーに入れない人間なのかもしれません。。。 [地上波(邦画)] 5点(2010-02-08 00:35:57) |
91. レスラー
《ネタバレ》 ◇映画に期待することって、「希望」だったり「ハッピーエンド」だったりするかもしれないけど、この映画はそんなことはなくて、人間の弱さと強さ、ダメさをリアルに描いていたと思います。◇たいしたことない理由で娘との約束を破ってしまったり、結局職場放棄してしまったり。そんな簡単に人間変われない。◇決して「期待された」ハッピーエンドではないんだけど、だからこそ心に響くのかもしれない。「痛みを抱えて、人は生きる」 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-08 00:33:46)(良:1票) |
92. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 ◇ドラマ未見、原作既読。ほぼ原作に忠実で、原作にない挿入パートも許容範囲でした。◇ストーリーは分かってて見ましたが、だからこそ堤真一と松雪泰子の演技に脱帽。原作の雰囲気を見事に体現し、最後の対面のシーンは圧巻。一緒に泣けました。◇1点だけ難癖つけるなら、「容疑者、美人なんだよ」というセリフが良く出てきますが、女優陣は松雪泰子・柴崎コウ・真矢みきと、美人しか出ていないためあまり説得感が出ず。(ま、これはしょうがないか・・・) [地上波(邦画)] 7点(2009-12-31 10:28:53) |
93. そんな彼なら捨てちゃえば?
《ネタバレ》 ◇「この映画を見ると、あなたの思い込みが打ち砕かれますよ」と宣伝しておきながら、結局ハッピーエンドでしめて、「映画への期待」を裏切らないあたり、なかなか上手い。◇いくつかのカップルを登場させることで、ハッピーとアンハッピーをブレンドし、映画全体としては後味よくまとめていた。◇イタいジジ、色っぽいアンナ、ハの字眉が似合うべス、生真面目そうなジャニーン。キャストがはまり役で1点プラス。◇ただ、あまり印象には残らないかな・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-31 10:19:14) |
94. ホリデイ
《ネタバレ》 ◇ストーリーは悪くないけど、設定に無理(現実感がない)があり、映画の世界に入り込めず。◇ストーリーでは、アーサーとのやりとりやアイリスの元彼との決着は◎、アマンダとグラハムの娘たちとの交流も○。結局イギリスとアメリカでどうするのよ?を明示しないくせに、ハッピーエンド風の終わり方は×。◇設定については、失恋する前から貸家サイトに登録していたのかなーとか、アマンダが豪邸所有は分かるけどアイリスも持ち家なの?とか、知らない人にいきなり家を貸すって、契約ってどうなってるんだろうとか、雑念が邪魔して集中できず。残念。 [DVD(字幕)] 5点(2009-12-31 10:02:49)(良:1票) |
95. ミスト
《ネタバレ》 ◇皆さんのレビューを見て、逆に見てみたくなってしまった作品。◇みなさんの評価通り。B級と油断させておいて、じんわりと心に迫る人間描写&やるせないラスト。レビュー参照後だったので、後味の悪さは特に感じませんでした。◇ストーリーもだいたい分かっているはずなのに、夜中に一人で見てたら自分の心臓音がびっくりするくらい大きかったです。(古くて小さいブラウン管テレビなので、そこまで怖くないはずなんですが) [DVD(字幕)] 7点(2009-11-29 22:06:04) |
96. パッチギ!
《ネタバレ》 ◇たとえばアメリカ人監督が撮った「日本人が原爆・アメリカを非難する映画」を、日本人が見たら”ホントに分かってんの?”と言いそうな気がする・・・、というようなことを思いながら鑑賞しました。 ◇映画自体は結構楽しめました。真木ようこさんがキレイでしたね。 [DVD(邦画)] 6点(2009-11-29 22:00:25) |
97. ラースと、その彼女
《ネタバレ》 ◇先日「空気人形」を見た読後感(鑑賞後感?)から、ちょっと気分を変えたくて、似たテーマの本作を鑑賞。◇特に印象に残ったのは、「イエス様ならどうされたか」というセリフ。悪人が一人も出てこなくて、暖かく受け入れようとする街の人たちの姿勢に癒されました。◇だんだん「ビアンカ」に表情がでてくる気がするのは、撮り方が上手いからなのでしょう。◇ラースとマーゴが今後、上手くいきますように。 [映画館(字幕)] 7点(2009-11-26 01:00:22) |
98. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
《ネタバレ》 ◇MJが素晴らしいエンターテイナーであることを再認識(いや、初めてかもしれません)させる作品でした。◇一般人の「期待」「満足」なんて、本当にミズモノで、絶対評価ではなく結局は相対評価でしかない。期待していなければ「満足」のバーは下がり、期待すればするほど「満足」のバーは上がっていく。◇そんなイタチごっこの「一般人の満足」に、完璧主義といわれるMJが真摯に向き合ってしまったことが、悲劇だったのかもしれません。◇あれだけの才能を持ちながら・・・、なんという損失。その事実を、彼の死後でしか知りえなかったことが、悲しいです。ご冥福を祈ります。 [映画館(字幕)] 7点(2009-11-26 00:48:41) |
99. 空気人形
《ネタバレ》 ◆なぜ「こころ」を持ったのだろう?と思いながら見ていました。それはやはり「愛されたから」ゆえ。しかし、「こころ」を持つことは望まれていない。◆登場人物は皆、渇いていて、満たされることを望みながら、実際に潤されることを恐れ逃げている。◆「代用品」で埋めることは、自らに渇きを残す。それは、不満足ではなく、それが実は「安心」なのではないだろうか。◆満たされること、次にくる「失う」ことへの、恐怖。◆彼女の名前「のぞみ」。「代用品」が「代用品」でなくなったとき、登場人物の「望み」が具現化されることにより生じる、悲劇の象徴なのだ。◆ペ・ドゥナの肢体と、ラストシーン・星野真理の横顔。本当に美しかった。 [映画館(邦画)] 6点(2009-11-21 00:25:56)(良:1票) |
100. ブラック・スネーク・モーン
《ネタバレ》 サミュエルの歌とリッチの半裸の一騎打ち。2人の俳優の凄みの効いた、希望と再生の物語。きっと、ラザラスにとっては彼女は自分が抱けなかった子であり、レイにとっては彼は父親だったのだろう。ラザラスは弟と、レイは母親との和解はできなかったが、お互いが心の安息を得られた。それこそが希望だと思う。すべてがハッピーエンドではなかったことが、より心に響くラストとなった。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-21 22:39:41) |