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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1281.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 
登場人物が今の素直な気持ちや高ぶる感情を歌い踊る。生きる希望や喜びを歌い踊る素晴らしいミュージカルです。長女の結婚式での”サンライズ・サンセット”やトポルと妻が愛を確認し合う歌など、この映画には感動的な歌が沢山あります。極めて閉鎖的な伝統に縛られながらも、娘たちの幸せを願う父親を演じるトポルの見事な演技も感動的です。  「わしらはみんな屋根の上のバイオリン弾きだ。なぜそんな危険なところにいるのか。そこから落ちないようするのが”伝統”だ」。ユダヤ人である彼らの置かれている状況と歴史を屋根の上のバイオリン弾きに例えた冒頭のトポルの語りは、最後まで見た後に見直すと言いたかったことが分かるような気がします。  先祖代々、それでも彼らは屋根の上でバイオリンを弾き続けてきた。最後は彼らが集まって暮らす小さな村を追われ、世界中に散り散りになっていく。そして今も彼らは世界中でバイオリンを弾き続けているということなのだろう。非常に重いテーマを含んだ作品ですが、重さを感じさせない。彼らの生き様を素晴らしいユーモアの精神と歌で表現した人生賛歌でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-02 09:39:16)(良:2票)
1282.  人生、ここにあり!
イタリアで精神病院が閉鎖されていくきっかけとなる実話をベースにした作品。難しいテーマですが、登場人物の個性のバランス、程よいシリアスさとユーモアの配分がよく、イタリアらしい陽気さが時には重くなりがちな空気を巧く和らげています。精神病院の入院患者達一人一人の名前を聞き、対等に付き合い、語り合い、投薬に頼る治療だけではなく個性を尊重し、喜びも悲しみも共有する。本作の主役のネッロさんは素晴らしい指導者であり彼らのパートナーでした。この作品が日本では話題になったり多くの人に観られることが無いのが残念ですが、イタリア映画らしい泣き笑いがある人生賛歌であり人間賛歌でした。 
[映画館(字幕)] 7点(2011-09-30 21:17:04)
1283.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 
大きな感動がある訳でも無いし、コメディとしてもそんなに笑える訳でも無い。意外性の無いおとしドコロとも言える。この小説が評価される事はないでしょう。しかし、温かみのあるいいラブストーリーだったと思うし、彼は小説の中の架空の人物じゃない。大怪我してしまいましたがそれでも生きていることが大切。彼の運命が変わったことを素直に良かったと思いたい結末でした。僕にとって苦手な女優さんだったマギー・ギレンホール。しかし本作の彼女はとてもかわいく素敵に見えました。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-30 21:11:01)
1284.  カンパニー・メン 《ネタバレ》 
リーマンショック後のアメリカ。巨大企業の不採算部門の統廃合により生じる余剰人員。37歳、ポルシェに大きなお屋敷、幸せな家庭。典型的勝ち組男を中心に、50代後半の工場の工員からの叩き上げの男、創業時からの功労者の人情副社長、三者三様のエリート・カンパニーメンのリストラ後の人間模様。  脇を固めるケビン・コスナーもいい味を出していて、シブい豪華キャストが流石のいい仕事をしています。トミーリー演じる人情副社長vs社長のドラマや、50後半男の「俺一人破滅したところで誰も気付かない!」この男の悲哀に満ちた叫びに、業績や成果第一のアメリカ流の会社のあり方への強いメッセージを感じました。  しかしテーマやストーリーの割には作品全体としてはそれ程重さは無い。家族や身内の描写がよく、最後は少し年収は下がったけどそれでもいい仕事を得てハッピーエンドとなりますが、人と人のつながりを感じるいい再就職のラストでした。  それにしてもトミーリーさん、BOSS片手に「この惑星の住人は・・・」と、いつ言い出してもおかしくないお姿が一杯ありましたね。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-28 00:03:44)
1285.  テルミン 《ネタバレ》 
恥ずかしながら、僕は本作でテルミンという楽器とテルミン博士の功績を知った。アメリカに渡り多くの人に愛された楽器の素晴らしさは、実際に博士と楽器の魅力に触れた人達が語る回想が全てを物語っています。  まずは冒頭、その不思議な楽器に驚かされました。箱状の物体の前に奏者が立つ。奏者はその箱状の物体に指1本触れず、その前で指揮者の用に両腕を小刻みに動かす。すると箱状の物体は何とも温かみのある音を生み出す。  温かみを感じる一方で、作中でも引用されますがヒッチコック作品をはじめ多くのサスペンスやスリラー映画でも実に効果的な音を生み出す。更にブライアン・ウィルソンが登場します。作中でも使われる代表曲”good vibration”の不思議な音色がテルミンだと分かり感慨深いものがありました。これらのエピソードの全てがテルミンという楽器の奥深さを如実に物語る。  その後KGBなどのソビエトのシステムに利用され、波乱の人生を生き抜き、すっかり年老いた博士がアメリカを再訪し、かつて博士が愛したテルミン奏者と再会する。奏者は博士に最大限の敬意を示す。博士がかつてこの奏者に贈ったテルミンの音色があっという間に長年の空白の時を埋めていく。その様子は実に感動的でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-24 13:59:13)
1286.  タイタニック(1997)
評価が分かれる作品ですが僕はこの映画、好きです。3時間を越える長尺ですが、DVDで再見しても早送りしたくなる時間帯も無く、その長さが全く気にならなかった。  こうしたパニック超大作は極限状態の様々な人間模様を描いた群像劇が圧倒的に多いですが本作はほとんどが主演2人のドラマであり、2人の空気にあまり時代は感じなかったものの、長尺の作品をしっかり見る者を惹きつけた主演の2人が素晴らしかったと思います。  最初ケイトが登場した時は、もっと華奢な雰囲気の女優さんの方がいいのではと思いましたが、次第に彼女の力強い演技に惹きつけられました。ディカプリオ演じるジャックの人物像が良かったし、自由に生きる画家を実に魅力的に演じた。  3等船室の世界を気ままに放浪する自由な渡り鳥ジャックと1等船室の籠の中の鳥ローズ。2人が鳥のようになる有名なシーンはやはりいいですね。1等船室の乗客として乗船し、自らをローズ・ドーソンと名乗り3等船室の乗客として助け出された船を下りていく。ジャックとの最後の誓いを胸に秘めたローズの姿が印象に残ります。 ホーナーの音楽はやはり素晴らしかったしセリーヌ・ディオンの主題歌も良かったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-23 20:27:19)(良:2票)
1287.  陰謀の代償
パチーノ好きとしては、パチーノさえ堪能できればそれだけでもある意味満足なのですが・・・。パチーノ演じる事件の鍵を握るスタンフォード警察委員長(名前は凄いんですけど)が活きておらず、パチーノをはじめ脇を固める豪華な顔触れもそれぞれに人物描写が薄い。(ただ、主演の新人警官の男の苦悩ぶり、レイ・リオッタの見せる存在感、ジュリエット・ビノシュの荒んだ雰囲気など、個々の演技はいいのですが)  舞台は2002年のNY。NYの治安回復を掲げたジュリアーニ市政と実働部隊のNY警察の人間模様、9.11後のNY、人種や貧困と犯罪の問題・・・色んなことに触れてますが、作品の舞台の状況を説明した程度にしか感じられませんでした。  メインとなる過去の事件について誰が何を知っていて、誰が何の目的で今それを告発しようとしているのか?というサスペンス・ミステリに期待しましたが・・・。結末は一応どんでん返しという事なんだと思いますが、事件に対する思いが伝わってこない人物が多く腑に落ちない思いしか残りませんでした。
[映画館(字幕)] 3点(2011-09-23 20:17:18)
1288.  テレフォン 《ネタバレ》 
ジョン・フランケンハイマー監督作「影なき狙撃者」を思い出すプロットですが、「影なき狙撃者」のような重苦しさはなく、その分緊張感は薄いですが見やすさのあるスパイ・サスペンスです。  アメリカに任務のため乗り込んだKGB少佐(ブロンソン)と手引きするKGBエージェントのアメリカ人の女。この女の背後にあるものも凝っていますが、男と女だけにこの結末は予測できる。この女の背後と真の任務もあり、この結末に向けての2人の葛藤や心理戦があるはずですが、そこが抜け落ちて何事も無かったかのように仲良くラストを迎えるのが惜しい。  ブロンソンvsドナルド・プレザンスの攻防戦も薄い。もっと一刻を争うサスペンスに出来たはずだと思うし、ドナルド・プレザンス演じるテロを誘発する男の冷酷さ、あるいは悲哀などの思いをもうちょっと感じさせて欲しかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2011-09-21 20:10:13)
1289.  恋愛小説家 《ネタバレ》 
偏屈で人間嫌いの男が次第に優しさや素直さを取り戻していくまでを演じるジャック・ニコルソンの名演技を堪能しました。 冒頭からこの男の偏屈さをたっぷりと見せる。隣人に悪態をつき、人との触れ合いを避ける事の象徴のような外食でのマイフォーク・マイナイフに人混みの中「私に触るな!」・・・。しかし様々な事情を抱えた人と触れ合うことで、本来誰の心の中にもある素直な部分や優しさを取り戻していく。人間の優しさを感じさせてくれるいい映画でした。  人生の上手くいっていない一時期を生きる隣人の画家、ニコルソンが密かに思いを寄せるキャロル、更に冒頭から最後まで隣人の飼っている犬までも見事に登場人物?として機能しています。この3人が互いに影響しあい、男同士の友情や男と女の愛が芽生えるまでを見事に描いた、ブルックス監督らしい落ち着いた味わいのあるコメディです。  2時間越えの長い作品ですが、後半のロードムービーへの展開も作品に動きがついて良かった。本作でニコルソンとアカデミー賞をダブル受賞することになるヘレン・ハントもまた良かった。この人の20代の頃の作品も見ていますが、30代、そして今40代と女優としての魅力が次第に増しているように思います。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-19 19:40:02)(良:1票)
1290.  カリフォルニア・ドールス
成功を夢見て奮闘する、スマートでも器用でもない下積みの人間模様。これはかなり自分好みのジャンルの作品。かなりツボにはまりました。本作はアルドリッチ監督の遺作になるんですね。男臭い反骨の映画職人というイメージの人ですが、最後の作品は女子プロタッグチームの2人に、中年マネージャー、3人の戦友がオンボロ車で町から町へ、場末のリングを転戦し、辛苦の果てにベルトを掴むまでの戦いを描いた奮闘記。これもアルドリッチらしい作品じゃないかと思います。  序盤から3人が宿賃やガソリン代にも苦労する描写がかなり長く続きますが、3人の戦友ぶりがいいし、ピーター・フォークが飽きさせない。哀愁が漂いつつも人間味あふれる中年マネージャー。このキャラにピーター・フォークが見事にはまっていました。よくぞコロンボ警部をこの役に持ってきたことと思います。勿論、ピーター・フォークとの掛け合いも、試合も、ドールズの2人も素晴らしかった!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-18 16:21:56)
1291.  ジョンとメリー
ダスティン・ホフマンとミア・ファロー。2人ともメジャーになってまだ間が無い頃の作品。しかしこの2人、本当に演技が上手いと思う。ミア・ファローは好きな女優さんですが、本作は特に彼女の可愛らしさがよく出ています。回想シーンを除くとほとんどマンションの中の2人芝居の作品。演じる役は共感しづらいキャラであり、面白い話でもないですが、心の声を台詞にするという手法が作品に程よいユーモアをもたらせています。回想シーンが多用されますが、心の機微を表現する室内の2人の演技をもっと見ていたかったという思いもあります。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-18 16:12:52)
1292.  雨に濡れた欲情 《ネタバレ》 
濃厚なメロドラマを思わせるような邦題ですが、全然そういう映画ではありませんでした。アメリカ軍が駐留する南海の小島に船の乗り継ぎのため滞在する事になったあまりにも自由奔放な女セイディ(リタ・ヘイワース)が島にもたらす騒動を描いた作品。  前半は若い女のいない島にこんなにイイ女がやってきたものだから兵隊達は大騒ぎ。そんな様子をコミカルに見せますが、真っ赤なドレスで酒場で歌い踊るリタ・ヘイワースが魅せてくれます。  ここまでは楽しいのですが、島の風紀が乱れる」とそんな様子を苦々しく見つめる神父が登場してから雰囲気が一変。セイディと神父の対決、と思いきや、セイディが改心。と思いきや、今度は神父が豹変。その果てに極端な行動に出る。  登場人物の心変わりに何で?と思うことが多く、最後は何事もなかったようにあっけらかんと明るいハッピーエンド。これでいいのかな?この頃のリタの作品は初めて見たので少しお年は感じましたが、それでもやっぱり彼女が魅力的だったからこれでもいいのかな?
[DVD(字幕)] 4点(2011-09-18 16:05:28)
1293.  花様年華 《ネタバレ》 
トニー・レオンとマギー・チャン。見るからに狭く暑苦しいアパートに似つかわしくない2人。互いの妻と夫の顔を徹底的に見せない。それぞれの住む部屋の間取りも見せない。  しかし狭い廊下で何度となくすれ違う2人が印象的です。「最近ご主人を見かけないね」「海外に出張よ」「最近奥さんを見かけないわね」「親の看病で実家にいる」互いの結婚相手の不倫、孤独ということ以外私生活が見えない。赤みがかったクリストファー・ドイルの映像の中の2人は熱っぽくもありますが、一線を踏み越えない2人の関係にはリアリティも感じられます。  暗がりで一人ふかす煙草、一人の夕食、人気の無い夜のオフィスの残業、雨の夜。描かれる孤独な人間模様に、平凡な生活の中にある幸せについて考えてしまった。ただ、まったりとした展開から急激に時の流れが加速する終盤からラストは色んな事を簡略化しすぎている気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-15 20:20:28)
1294.  幸せの始まりは
これまでにも自身で脚本を手掛け良質の人間ドラマを撮ってきたジェームズ・L・ブルックスの久々の新作。期待していたんですがねえ・・・。この三角関係、登場人物が出揃った時点で勝負はついている物語ですが、ラブコメというジャンルにおいてそれはよくある事なので問題は無い。その見えている結論に向けて共感できる筋書き、展開があればそれでいいと思うし、ヒロインは見ていて素直に応援できるようなキャラであればいいのですが、本作は残念ながらそういうものが感じられませんでした。ブルックスはそうした展開の組み立てや、登場人物の心の機微を描き出していくのが巧い人なんですが、本作は脚本にもそんな彼らしさが感じられませんでした。 
[DVD(吹替)] 4点(2011-09-11 17:11:14)
1295.  踊る結婚式 《ネタバレ》 
フレッド・アステアはジンジャー・ロジャースとのコンビ時代、「艦隊を追って」では水兵さん、伝記モノ「カッスル夫妻」では空軍に、そして本作では陸軍に入隊します。アステアの全盛期の時代は戦争の時代だったんだな、と改めて思わされます。  本作のアステアのパートナーはリタ・ヘイワース。彼女も筋金入りのダンサー。やはりリタ・ヘイワースといえばミュージカル!ですね。アステアとは本作の翌年にもコンビを組んでいます。アステアのパートナーと言えばジンジャー・ロジャースの名が真っ先に出てきますが、リタ・ヘイワースも華があるしやはりスターのオーラがある人です。  お話の方は基本的にこれまでの作品とやってることは同じです。途中はリタ・ヘイワースに誤解されつつも最後は結ばれハッピーエンド。全く邦題の通りですがそれでもいい。アステアのコミカルな演技に素晴らしいダンスと歌、美しいパートナーとの華麗なダンスを見ることが出来れば・・・。ラストの”踊る結婚式”はもっとたっぷりと見せて欲しかったですが、それでもアステアが好きな方にはまず楽しんでいただける映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-11 00:38:07)(良:1票)
1296.  正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
9.11以降、不法移民・不法就労の取締りが厳しくなったというアメリカ。このテーマに取り組んだ作品としては「扉をたたく人」が記憶に新しい。  アメリカへの扉を開けようとする人の人間ドラマとしては登場人物を絞ってアメリカ人と不法移民の心の交流を描いた「扉をたたく人」の方が僕は好きです。一方本作はグリーンカード取得に絡む不正や、テロ対策の問題点、人権、宗教や犯罪の問題を絡め、心温まるエピソードの挿入は排しシリアスに多角的にこの問題に挑もうとしています。  主演ハリソンがアメリカへの扉を開けようとする人々の群像劇の中でうまく機能していなかったことが惜しいですが、この問題の根深さを伝えようとする作者の意思は十分に伝わってくる作品です。
[DVD(吹替)] 6点(2011-09-09 23:39:46)(良:1票)
1297.  ロスト・イン・トランスレーション
今年の春公開されたソフィア・コッポラの最新作とは状況は異なるが、寂しさの中出会った、或いは再会した2人が次第に心を通わせていくといった共通点のある作品。  言葉が通じない異国の地。普段の生活より時間的なゆとりもある。疎外感や寂しさもあるが、そんな時だからこそ冷静に普段の自分の生活や人生を見つめることができるというのはあると思う。僕たちの知っている東京ではなく、外人の目に映るTOKYOが面白かったけど、やはり日本人としてはツッコミ所や違和感がありすぎました。  どうでもいい話ですが、折角ビル・マーレイが日本に来てるんだから、出演したトーク番組がマシュー南のベストヒットTVというのはショボすぎませんか?「徹子の部屋」か、無理なら「いいとも!」くらいには出してあげましょうよ!
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-09 23:31:37)
1298.  黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 
史実に基づくこの題材のヨーロッパ映画だけに見る前から覚悟はしていましたが、重い映画でした。しかし、いい映画でした。見てよかったと思います。  妥協せず歴史を伝えようという意思が感じられる厳しい演出だったと思います。それは本来は市民を守るべき存在である筈のフランス警察の描写ついても。少しずつ顔や服が汚れていき、やつれていく。列車に乗せられ、二度と戻ってこなかった人々を演じた全ての俳優、子どもたちが素晴らしい演技でした。そして以前から綺麗な女優さんだと思っていましたが、メラニー・ロラン、いい女優さんだと思いました。  フランス国内では全ての人が知っているのであろう、ナチス占領下の仏国内で1942年に行われた1万人以上に上るユダヤ人の一斉検挙。そのほとんどが生還できなかったという。僕は本作を通してこの史実を知り、記憶に刻み込まれることになった。これも映画の持つ大きなチカラなんだと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-08 18:28:17)(良:1票)
1299.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 
途中は現代の女2人版「俺たちに明日はない」の”ボニー&クライド”のようであり、最後は「明日に向って撃て!」の”ブッチ&サンダンス”のようでしたね。そして本作の2人は”テルマ&ルイーズ”。  しかし本作の2人はこれらのようにならず者じゃないし気晴らしのバカンスの旅に出ただけなのになあ・・・。その旅で前向きに感情を爆発させ、いい出会いもあって、もっと心の底から笑い合って開放されていく2人の姿が見たかった。残念ながらまだまだ人生を再出発できる2人を無理やり破滅に向わせているだけに感じました。  ロードムービーとしての出来は旅のテンポもよく上手くいっていたし、主演の2人も、ハーヴェイ・カイテルの人情刑事ぶりも非常によかった。強烈に印象に残るラストでしたがやりきれない思いだけが残りました・・・。どうしてもニューシネマが撮りたかったのなら仕方がないですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-06 00:18:48)
1300.  オンリー・ユー(1994) 《ネタバレ》 
ノーマン・ジュイソンがこんな甘~いラブコメ撮ってたんですねえ・・・。 アメリカからイタリアにやって来た女性の前に誰もがイメージする典型的イタリア男が登場のお約束の展開。ついでに空港の職員も待たされるパイロットもみ~んないい人でしたが、こういうのは好きだなあ。  イタリアでの二転三転する”デーモンを探せ!”も楽しかったです。ラブコメの主人公は絶対幸せになれなければならないのですが、その代わりに誰かが可哀相なことになって複雑な思いが残るよりは、ヒネリとかは無くていいのでみんな幸せハッピーエンドがいいんじゃないでしょうか。 よって本作の場合はお姉さんとご主人の現実的だけど幸せそうなラストの姿の方に「良かったね」と感じてしまうのでした。
[DVD(吹替)] 6点(2011-09-04 18:18:14)
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