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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1891
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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161.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
世界中のほとんどの人が利用しているというネット上の仮想現実空間「U(ユー)」。そこである日、その唯一無二の歌声で新世代の歌姫として人気を博してしまった平凡な女子高生すずの恋と冒険を独創的な映像で描いたアニメーション。監督は、昔から僕とはどうにも相性の良くない細田守。と言う訳で、自分は全然観る気はなかったのですが、何故か海外でそこそこ評判がいいのと今回地上波でノーカット放送されると言うことで、「まぁただで観れるならいいか」と今回鑑賞。ただで観ておいてこんなこと言うのもなんですが、正直さっぱり面白くなかったです。映像はとてもシャープでポップで充分に洗練されていて劇中歌もそこそこ耳に残るし、このきれいな映像に引っ張られて最後まで観ましたが、肝心の脚本の方はかなり独りよがりでつまらない。監督の頭の中だけで成立しているのだろうストーリーがひたすら強引に展開してゆくので、観客は最後まで置いてけぼりを喰らったような感じになります。主人公のお母さんが亡くなるシーンも具体的な状況が全く分からないので説得力が欠片も感じられない(子供が溺れてるのに、周りの大人たちがボーッと見てるだけってさすがに不自然すぎるでしょ!)。伏線もなにもあったもんじゃない竜の正体なんて、「は、なにそれ?」ってもはや頭ポカーン状態。あと、好きな男の子に見つめられて顔が真っ赤になる女の子という、昭和のおっさんが妄想しそうなステレオタイプな女子高生とか見ていて痛々しいので止めていただきたい。まあ映像と音楽はそこそこ良かったのでギリ5点。
[地上波(邦画)] 5点(2022-10-03 05:36:48)(良:1票)
162.  ダーク・アンド・ウィケッド 《ネタバレ》 
アメリカののどかな田舎町を舞台に、さまざまな怪異現象に見舞われるとある家族の恐怖を終始不穏に描いたモダンホラー。まぁ一言で言ってしまうとアリ・アスター監督のヒット作『ヘレディタリー/継承』の二番煎じ感が拭えない作品でしたね、これ。しかもお話としての深み、キャラクターの描き方、ホラー描写の圧倒的な禍々しさなどどれもが全てスケールダウンした印象。最後までひたすら同じようなシーンが延々と続くので、自分は途中でダレちゃいました。オリジナルなのは、元凶である悪魔的?な存在を最後まではっきりとは見せなかった点。全てが主人公たちの妄想の結果とも取れるような描き方は何ともいや~~~な後味を残してくれて、そこは良かったかな。最後、登場人物誰も彼もが破滅的な運命を辿るというのも容赦なくていい。結論。雰囲気ごり押しで最後まで引っ張った感が否めず、ホラーとしてはもう少し怖がらせてほしかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2022-09-09 06:43:22)
163.  355 《ネタバレ》 
世界中のあらゆるコンピューターをハッキング出来る危険なデバイスを悪の組織から奪還するため、世界各国から集結した凄腕女性エージェントたち、その名も「355」。彼女たちの世界を股にかけた大活躍をゴージャス&エレガンスに描いたスパイアクション。まあ既視感満載のよくある内容なのですが、ジェシカ・チャスティンやダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルスという豪華なキャスト陣に惹かれ今回鑑賞。なんですが、正直演出が大雑把というか雑というか、大まかなストーリーは何となく把握できるものの、彼女たちが今何のためにこういう行動を取っているかがいまいち分かりづらく、自分はそこまで楽しめませんでした。もう少し丁寧な演出を心がけてほしかったですね。それにたくさんお金を掛けたであろうアクション・シーンは確かに迫力あったのですが、ちょっと全体的に古臭い印象を受けてしまったのも残念ポイント。あと、こーゆー軽いノリのエンタメ作品のわりに人が死に過ぎるのもどうかと思います。デバイスの危険性を強調するために旅客機を何機も墜落させるのは明らかにやり過ぎだし、主人公たちの大切な人が悪の組織に軒並み殺されちゃうのも物語として必要だったんですかね?ペネロペ・クルスの家族以外、父親や恋人やパートナーが全員彼女たちの目の前で殺されちゃうのってさすがに重すぎでしょ!なのに最後は、「今回も任務は大成功、んじゃまた次のミッションで」ってみんなで颯爽と去ってゆくのは、さすがに気持ちの切り替え早すぎちゃいまっか(笑)。観ているだけで絵になるハリウッド・セレブたちの豪華共演に+1点!
[DVD(字幕)] 5点(2022-09-02 06:54:58)(良:1票)
164.  クライシス(2021) 《ネタバレ》 
近年アメリカで社会問題となっている、極めて依存性の強い鎮痛剤オピオイドをテーマにした社会派サスペンス。ゲイリー・オールドマンとアーミー・ハマー共演ということで今回鑑賞してみました。物語は、製薬会社からの依頼で臨床試験に臨みつつも新薬の致命的な欠陥を見つけてしまう大学教授と麻薬組織の壊滅を目論む囮捜査官、そして薬によって大切な一人息子を失くしてしまった母親を相互に描いてゆきます。つまりは、群像劇。利益優先の製薬会社から事実を隠蔽するように求められた大学教授の葛藤や、麻薬組織に潜り込んだ捜査官のいつばれるか分からない緊迫感などはそれぞれよく描けていたと思います。ただ、この三つの物語が有機的に絡み合っておらず、最後まで何ともちぐはぐな印象になってしまうのが本作の弱点。麻薬捜査官と息子を失くした母親の物語は一応最後の方でリンクしますが、大学教授の話は最後まで残りの二つと完全に切り離されています。それに大学教授のエピソード以外は、オピオイド関係ないような気がするんですけど……。きっと元はこのインサイダー告発者となる大学教授のお話だけがあって、でもそれだけじゃ地味だということで後になってこの二つのエピソードを足したんでしょうね。それならそれでもっと脚本を練るべきだったのでは。群像劇としても社会派サスペンスとしても何とも中途半端なお話でございました。
[DVD(字幕)] 5点(2022-08-09 04:59:06)
165.  クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 
音を出したらすぐ即死!!という極限の恐怖を描いたモンスターパニック第二弾。完全なる出オチ映画だった前作は、設定こそ荒唐無稽で突っ込みどころ満載だったけれど、勢いと見せ方でそこそこ面白かった記憶があります。対して続編となる本作はどうなんでしょうね。アクション、映像、脚本、どれもが前作よりパワーダウンしているような印象を拭えませんでした。もっとラスボス的なやつを登場させるとか、人類が反転攻勢に出られる画期的な武器を手に入れるだとか、そういった新しい要素が欲しかったところ。これじゃ前作の二番煎じにすぎませんやん。ま、前作同様、絶対に音を出せない緊張感というのは充分伝わったし、モンスターのCGとかはそこそこ迫力があってそこらへんは良かったと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-24 03:45:55)
166.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
彼の名は、Mr.ノーバディ(誰でもない男)。毎日同じ時間に起きて同じ時間にゴミを出し、同じ時間にバスに乗って会社に行き、そして仕事を終えると同じ時間に帰宅してご飯を食べ、同じ時間にベッドに入る。そんな単調で平凡な毎日を過ごす、何処にでもいるような普通の男だ。妻との関係もマンネリ気味で長いこと夜の営みもなく、高校生の一人息子からも疎んじられている。そんな鬱屈した毎日を過ごしていたある日、彼の家に強盗が入る。ゴルフクラブで犯人を倒す機会があったのに、彼は反撃を恐れその場で立ち尽くすのみだった。さすがに息子からも失望のまなざしを向けられる彼。だが、そのことが彼の中に眠っていた過去を目覚めさせるのだった――。そう、彼はアメリカ諜報機関の元凄腕工作員だったのだ!!すぐに強盗の住処を割り出した彼はすぐさま反撃に向かう。そればかりか、彼は偶然バスに乗り合わせたロシアンマフィアのボスの息子を半殺しの目に遭わせるのだった。当然、そのことを知ったマフィアのボスが黙っていない。ぶちギレした平凡な親父と凶悪なマフィアとの血で血を洗う抗争の火蓋が今、切って落とされる……。ごく普通の平凡な中年男のそんな怒りの暴走を終始ハイテンションで描いたエンタメ・アクション。と、もう潔いくらいベッタベタな内容なのですが、その分安定して観てられますね。家族から舐められまくりのお父さんも実はキレたら怖いんだぞ!という世の中年オヤジの皆様の願望をものの見事に叶えてくれる内容でございました。本作のちょっと新しい点は、そんな覚醒したぶちギレ親父が完全無双ってわけではなく、マフィアからけっこう反撃を喰らうところ。バスの中のアクションシーンなんかだいぶボコボコにされた後に、ぎりぎりで勝利するとか今までにない感じでした。クライマックスの畳み掛けるようなアクションシーンもけっこうキレがあって大変グッド。ただ、それに対して脚本がイマイチ。ちょっとこの主人公が行き当たりばったり過ぎて僕はそこまで嵌まれませんでした。肝心のロシアンマフィアとのいざこざに巻き込まれるきっかけが、偶然乗り合わせたボスの息子とトラブったからというのは弱い。やぱ過去の因縁やら現役時代のアレコレが絡んできた方が絶対盛り上がると思うんですけどね。ここらへん、もっと頑張ってほしかったです。あと、冒頭の取り調べのシーンで出てきた猫も何処で登場するんだろうと思ったら、まさかの一番最後にちょこっと出てくるだけって、「ここまで引っ張っといてそれかよ!」と思わずずっこけそうになっちゃいました。うーん、アクションシーンとかは普通に良かっただけに、ストーリーの方でももっとカタルシスが欲しかったです。惜しい!
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-22 08:48:29)
167.  アオラレ 《ネタバレ》 
現在別居中の夫と離婚協議真っただ中のレイチェルは、年頃の一人息子を女手一つで育てるシングルマザー。何かと難癖をつけてくる夫やうまくいかない仕事など、彼女の日々抱えるストレスはもはや限界に達しようとしていた。そんな折、寝坊して慌てて息子を学校へと送り届けようとしていたレイチェルは、青信号なのに一向に走り出さない前の車に思わずクラクションを鳴らしてしまう。それでも動き出さない車に、彼女は悪態をつきながら乱暴に追い越すのだった。だが、レイチェルは知らなかった。その車を運転していたのは、浮気した妻を殺して現在逃亡中の凶悪な犯罪者であることを――。「運転マナーがなっていない」とレイチェルの後を執拗に付け狙い始める男。無事に息子を学校へと送り届けたレイチェルだったが、自分の車をずっとあおり続ける男の運転に次第に恐怖を抱いてゆく。思わずガソリンスタンドへと逃げ込み、店員に助けを求めるレイチェル。だが、もはや自暴自棄と化した男は、そんなことなどお構いなしに更なる暴走を開始するのだった……。些細な理由で鳴らしたクラクションをきっかけに、サイコパスな男に様々な面で追い詰められてゆく母親の恐怖を描いたサスペンス・スリラー。近年日本でも問題となっているあおり運転の常習者を名優ラッセル・クロウが演じているということで今回鑑賞してみました。ラッセルさん、久々に見ましたがいつの間にこんなに太っちゃったんですかね。グラディエーターの頃の筋骨隆々の精悍な体形はどこへやら、もはやメタボを軽く飛び越えた太り具合にビックリです。これを役作りのためにしたのなら凄いですけどね。ただ、それがこの暴走おじさんの気持ち悪さを倍増させることに一役買ってます。こんないかついおっさんに執拗に煽られるなんて考えただけでも恐ろしい!不安を煽るカット割りや不穏な音楽、何よりスピード感溢れるカーチェスシーンもあって、これはなかなか面白くなりそうじゃん!と僕の期待はバンバン上昇。でも、それも中盤まででした。ずっとこのサイコ男と主人公のカーチェイスだけにクローズアップしてくれたら良かったのに、なんか途中からこの男が車を降りて主人公の家や弁護士のところへとやってくる辺りから、徐々に冷めてゆく自分がいました。いや、さすがにリアリティなさすぎでしょ、この脚本。わざわざ車からスマホを盗み出して主人公のプライベートを調べるとか、さすがに回りくどすぎちゃいまっか。対する警察も無能すぎ!男の運転している車も分かってるんだから、ヘリなり白バイなりを出せばすぐに見つけられるはずでしょ。レストランで弁護士を殺すシーンも、悠々と男が店から出てゆくのを周りの店員や客が大人しく見てるだけってさすがにおかしい。警察もはよ来いって!もっとあおり運転の恐怖に焦点を絞ってくれたら、良質のスリラーになったかもしれないのにね。
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-09 04:42:49)
168.  ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 《ネタバレ》 
イギリスの児童文学の名作を最新のCG技術で映像化したファンタジー・コメディ、第2弾。一見子供向けのように見せかけながら、内容はかなりブラックでハチャメチャな前作が大好きだったので、続編である本作も期待して今回鑑賞してみました。うーん、前作が賛否両論あったからなのか、今回はだいぶ大人しくなっちゃいましたね、これ。ウサギたちの毛の一本一本の質感さえも分かりそうなモフモフ具合だとか、ロンドンの街中を縦横無尽に駆け回る動物たちの躍動感とか、映像面は文句なしに素晴らしかったんですけど、内容が余りに道徳的になりすぎて僕はイマイチ楽しめませんでした。子供と一緒に安心して観たいお母さん世代にとっては良いんでしょうけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2022-05-15 04:38:00)
169.  モーリタニアン 黒塗りの記録 《ネタバレ》 
世界を震撼させた米中枢同時多発テロ。その直後にアルカイダとの関係が疑われ、アメリカの情報機関に拘束されたとあるモーリタニア人は、何の裁判も受けることなくキューバのグアンタナモ米軍基地に送られ、そのまま何年も拘束されることになる。しかもその取り調べは過酷な拷問を伴う非人道的なものだった。本作は、そんな理不尽な運命に翻弄されたとある青年の苦難の日々を弁護士と米軍検事双方の視点から見つめた実話ドラマだ。人権派のベテラン弁護士を演じたのは本作でゴールデングローブ賞を受賞したジョディ・フォスター、正義感に燃える米軍将校役には人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。監督は、社会性の強いエンタメを得意とするケビン・マクドナルド。と言う訳で今回鑑賞してみたのだが、正直自分は最後まで嵌まれなかった。一言で表すなら、「ザ・事実の羅列」。過酷な運命に翻弄されながらも決して希望を失わなかったこの一人のモーリタニア人のドラマは確かに凄いと思うのだが、それが映画的な面白さに繋がっているかというと自分は否と言わざるを得なかった。何故なら肝心のこの裁判の過程が何とも分かりにくいのだ。ジョディ・フォスター演じる弁護士が、結局この青年を無罪にしたいのか、それとも不当な拘束を今すぐ止めるように訴えたいのか、あるいはブッシュ大統領をはじめとする政権幹部を訴えたいのか、その目的がいまいち分かりにくい。なので法廷劇としてのカタルシスを最後まで得られることなく、淡々と終わってしまった。また、悪名高いグアンタナモ収容所での主人公の拷問の日々もシュルレアリスム風に描いているのだが、その映像も単純にセンスが感じられず何とも残念。これをもしデビッド・リンチやダーレン・アロノフスキーが撮ったら、悪夢的なイメージが炸裂する強烈なシーンになっていたであろうに。あの時代、テロとの戦いという美名の裏で、こんな理不尽な事実がまかり通っていた。そのことをより多くの人に知ってもらいたいというこの監督の思いには好感が持てるだけに、惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2022-04-01 01:40:14)(良:1票)
170.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
超一流の諜報部員にして稀代のプレイボーイ、政府から唯一殺しのライセンスを許され、様々なハイテク武器を駆使して何度も世界を救ってきたエージェント、その名もジェームズ・ボンド。そんな彼の最後?のミッションを描いたシリーズ最新作。正直、自分は本シリーズとは昔から相性が悪いんですけど、何かと話題だったので今回鑑賞してみました。結果は……、残念ながら今回も全く嵌まれませんでした。映像やアクションシーンなどはどれもセンスがあってスタイリッシュで良かったとは思うんですけどね。特にオープニングの歌のシーンはかなり格好良かったです!でも、それ以降はどんどんと気持ちが離れてゆくばかり。やはり自分はこのジェームズ・ボンドというキャラクターが好きになれませんでした。こればっかりは好みの問題なので如何ともしがたい。
[DVD(字幕)] 5点(2022-03-24 05:54:47)
171.  トゥルーノース 《ネタバレ》 
実話を元に、今世紀初頭の北朝鮮で政治犯強制収容所に送られたとある少年の過酷な半生をフルCGで描いたアニメーション。監督が多くの脱北者から実際に聞いた話を元にしているため、非常に重く全編にわたって生々しいリアリティに溢れている。それまで普通に生活していた平凡な家族がある日突然、理由もわからぬまま捕らえられ極寒の地へと送られる。来る日も来る日も重労働を課せられ、配給される食料もごく僅か、しかも何か問題を起こせば過酷な拷問が待っている……。こんな酷いことが今もこの世界で続いていることに戦慄せざるをえません。それがピクサーのような明るいCGアニメで描かれているため、その重さが良い感じに中和され最後まで見やすくなっているのも新しい手法なのかもしれません。ただ、映画としての出来は正直「微妙」と言うのが僕の率直な感想。誤解を恐れずに言えば、そんな事実の重みに対してフィクションとしての物語が完全に負けてしまっている。お話がシンプルすぎるうえに演出もきわめてオーソドックスなため、物語としてはいまいち印象に残りにくいのだ。北朝鮮の強制収容所の実態を暴くのであればドキュメンタリーや再現VTRでいいわけだし、フィクションで勝負するならもっと見せ方を考えてほしかった。またCGアニメとして見ても、そのクオリティは恐ろしく低いと言わざるをえません。人物の顔などどれもモデリングで継ぎ接ぎしたのが丸わかりだし、その動きもカクカクしていてまるでCGが登場したころの初代プレステレベルでちょっとこれはきつい。今もなお苦しむ北朝鮮の人々の実態を世界に知らしめたいという、この監督の熱意には素直にエールを送りたいのですけどね。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-11 10:02:58)(良:1票)
172.  レフト 恐怖物件 《ネタバレ》 
若手人気女優を妻にもち、可愛い盛りの一人娘にも恵まれた、裕福な資産家中年男性が、とある民泊に泊まったことによって不条理な世界へと迷い込む姿を描いたホラー。主演は、個性派俳優ケビン・ベーコンと人気女優アマンダ・セイフライト。まあやりたいことは分かるんですけど、演出の切れがいまいちだったかな。何とも間延びした展開の連続に終始睡魔が……。でも、後半からのまるでこの主人公の精神世界を表したかのような迷宮的映像はなかなかスタイリッシュでそこは見応えありました。ま、そんな感じです、はい。
[DVD(字幕)] 5点(2021-09-28 01:42:32)
173.  カポネ 《ネタバレ》 
暗黒街の顔役として史上最も恐れられたギャングスター、アル・カポネ。だが、その晩年は長かった刑務所生活と梅毒による記憶障害、そして肉体的な衰えとで非常に寂しいものだった。本作は、そんな彼の知られざる最晩年を描いたもの。かつて残虐非道なギャングたちのボスとして恐れらたもの、今や下の世話も自分でできずおしめが手放せなくなるほど衰えた彼を演じるのは、人気俳優トム・ハーディ。という訳で今回鑑賞してみたのですが、正直微妙な出来でしたね、これ。ストーリーなんてほとんどあってなきが如し、ただひたすらボケ老人の妄想に付き合わされただけの二時間弱でした。こういうのって普通、全盛期のかっこいい主人公の姿を回想シーンで描くなりすれば、より衰えた現在の悲哀が浮き彫りになるものだけど、予算の都合か本作はずっと落ちぶれてしまった主人公の今を描くのみ。それもことあるごとに漏らしちゃったり、妄想から暴言を吐きまくったりでまったくもって不愉快というしかありません。クライマックスで主人公がいきなりマシンガンをぶっ放すのもやはり妄想で、「結局だからなんやねん!」と思わず突っ込んじゃいましたわ。ありきたりの伝記映画にはしたくなかったのか知れませんが、どうにも退屈と言わざるを得ない内容でありました。悪夢のような妄想シーンに若干センスを感じたのと、トム・ハーディの熱演に+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2021-08-16 23:38:05)
174.  野性の呼び声 《ネタバレ》 
ゴールドラッシュに沸く19世紀アメリカを舞台に、一人息子を亡くし失意の中に生きていた老人と悪徳業者にさらわれ流転の身となってなってしまった大型犬との友情を描いた冒険ドラマ。主演を務めるのは、大御所俳優ハリソン・フォード。まず特筆すべきなのは、やはり主役となる大型犬を最新のCG技術を駆使して生き生きと描いているところでしょう。鼻の濡れた感じだとか微妙に汚れた毛並みなどもはや本物としか思えません。犬が水から上がってきたときの全身の毛の濡れた質感なんてあまりにもリアル。そんな犬たちが雄大な大自然を背景に躍動的に駆けまわる姿は癒し効果抜群でした。ただ、それに対してお話の方は正直微妙。飼い犬としてのほほんと生きていた主人公バックが突然、弱肉強食の大自然の中に放り出され、様々な出会いと経験を経るうちに逞しく成長してゆくというが本作のおおまかなストーリー。率直に言ってこれがさっぱり面白くない。主人公のバックが大した苦労もないままに困難を易々と乗り越えてゆくものだから、最後まで説得力というものが皆無なのです。それに、郵便物を運ぶためにそり犬となって雪山を駆け抜ける前半部分と老人とともに金脈を求めて山の中へと分け入ってゆく後半部分が全く繋がっておらず、一編の物語としては散漫というしかありません。映像技術的は文句なしに素晴らしかっただけに、もっと脚本を練って欲しかったですね。
[DVD(字幕)] 5点(2021-06-26 02:19:33)
175.  フェイフェイと月の冒険 《ネタバレ》 
最愛のママを病で亡くし、以来父一人子一人の家庭で育ってきた女の子フェイフェイ。それでも彼女は、大好きなお父さんとママが遺してくれたウサギのバンジーとともに哀しみを乗り越え、充実した毎日を過ごしてきた。そんな折、大事件が発生!なんとお父さんが見知らぬ女の人を連れてきて、彼女がこれからフェイフェイの新しいママになると言い始めたのだ。「そんなの絶対認められない!」――。まだママのことを忘れられないフェイフェイは、なんとしても父の再婚話を阻止するため、とっておきの方法を思いつく。それは幼いころにママから聴いた、月の裏側で今はなき恋人のことを想い続けている女神チャンウーが実在し、今でも最愛の人のことを忘れずにいると証明することだった。もともと科学の成績がトップクラスだったフェイフェイは、その日から月へと向かうロケットの発明に没頭するように。様々な苦難を乗り越え、ようやく月へと辿り着いたフェイフェイは、そこで女神チャンウーの本当の姿を知ってしまう……。月の裏側に住むという女神を追って月へとやって来た女の子フェイフェイの奇想天外な冒険を描いたファンタジック・アニメーション。あくまでファミリー向けの作品だと分かったうえで鑑賞してみたのですが、これがまあディズニーアニメの良いところを繋ぎ合わせただけの既視感バリバリの内容でした。どっかで見たようなキャラクターにどっかで何度も目にしたようなファンタジー・シーン、そしてどっかで何度も見たようなストーリーのてんこ盛り。だってストーリーや世界観はピクサーの『リメンバー・ミー』を中国に置き換えただけだし(あの光り輝く獅子の存在なんてまんまですやん!!)、主人公の飼ってるウサギもサンリオにそっくりな奴いてませんでしたっけ?あと脚本も詰めが甘い。フェイフェイが月に向かう理由がそもそも弱いんですよね~、これ。お父さんの再婚を阻止するためにわざわざロケットを開発して月に旅立つって、それよりも簡単で手っ取り早い方法がいくらでもあるでしょーが(笑)。わざわざ月の裏側に行くのなら、お母さんを生き返らせることが出来るくらいの理由がないと説得力がありませんって。とは言え、蛍光色を基調とした映像はすこぶるキレイで全編に流れる楽曲もぼちぼち良かったんで5点!
[インターネット(字幕)] 5点(2020-12-18 22:00:18)
176.  Mank マンク 《ネタバレ》 
映画史に燦然と輝く名作『市民ケーン』。その脚本を書いたマンクこと、ハーマン・J・マンキーウィッツの半生を実話を基に描いたという本作、監督を務めるのが今やサスペンス映画界の巨匠となったデビッド・フィンチャーで、しかも主演には名優ゲーリー・オールドマンというのだから、これは観ないわけにはいきますまい。配信が開始されたばかりのネットフリックスにてさっそく鑑賞。先に結論を述べさせてもらうと、残念ながら僕は全く嵌まれませんでした。名作と名高いオーソン・ウェルズの『市民ケーン』を自分が未見だというのもあってか、最後までさっぱりピンとこなかったです。僕がフィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』や『ゴーン・ガール』は大好きなのですが、『ソーシャル・ネットワーク』や『ゾディアック』といった実話を基にした系列の作品が個人的に苦手だというのもあるのかも知れませんね。モノクロを基調とした映像は相変わらず美しく、オールドマンの熟練の演技も大変素晴らしかったので、作品としてのクオリティは充分高いことは僕も認めるところなのですが。要は好みの問題。僕は本作の良い観客とはなれなかったようです。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-12-08 00:06:44)
177.  マクマホン・ファイル 《ネタバレ》 
1980年代、政情不安に揺れる中南米を舞台に、巨大な陰謀に巻き込まれたアメリカ人女性ジャーナリストを巡る政治サスペンス。アン・ハサウェイやベン・アフレックと言った人気俳優が主演を務め、実力派のウィレム・デフォーやトビー・ジョーンズらが脇を固めております。監督は前作でアカデミー脚色賞にノミネートされた俊英、ディー・リース。率直な感想を述べさせてもらうと、とにかくストーリーが分かりづらい!僕の理解力の問題なのか、なんとなくは分かるもののストーリーの細かい部分がいまいちピンとこず、最後まで盛り上がりに欠けたまま、だらだらと終わってしまいました。前作で魅せた、この監督の極めて分かりやすいストーリーテリングはいったいどこへいっちゃったんでしょう?最後の衝撃のオチだけはばっちり決まってましたけど、いかんせんそこまでの流れが悪すぎます。この監督の前作がすこぶる良かっただけに残念!
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-11 12:41:08)
178.  ナイトブック 《ネタバレ》 
ホラー映画や不気味なキャラクターが大好きな10歳の少年アレックス。好きが高じて自分でも怖い話や絵をノートにたくさん描いて友達に読み聞かせるほど。ある日、アレックスは恐ろしい魔女にさらわれ、彼女が支配する不気味な館へと連れてこられてしまう。そこはたくさんの不気味なものや古今東西から集められた大量の本が溢れかえっていた。そして、館には先にこの魔女にさらわれた少女ヤズミンがいて、彼に恐ろしい事実を教えてくるのだった。「もうこの館から出ることは出来ない。死にたくなければ何か魔女の役に立つことをしなくちゃいけないの」――。魔女は夜な夜な怖い話を聴くことが大好きらしい。幸い家から唯一持ってきたナイトブックには、アレックスがこれまでに書き溜めてきた怖い話がたくさんある。アレックスは一話ずつこれまで自分が書いてきた怖い話を魔女に読み聞かせることに。ところが、魔女はハッピーエンドが大嫌い。仕方なくアレックスは全てのお話を悲惨な終わり方ばかりにして夜な夜な語って聴かせるのだが……。ある日突然、恐ろしい魔女に囚われてしまった少年少女の運命を独創的な映像で描いたダーク・ファンタジー。とにかくこの細部まで緻密に造り込まれた美術は見事というしかありません。台所や書庫、リビングに置かれた小さな置物がどれも拘りを感じさせる美しい代物ばかりで観ているだけで楽しい。特に怪しい植物がたくさん育てられた魔女の菜園は、ブラックライトを効果的に使った唯一無二の造形美。そこに現れる害虫シュレッダーもどくろの顔をしたかなり不気味で生き物で、こいつがそこらじゅうをうじゃうじゃ蠢きながら襲い掛かってくるシーンはなんとも気持ち悪くて大変グッド。ただ……、肝心のお話の方があまりにもお粗末。こーゆー異世界を描くファンタジーにもっとも重要な要素って、幻想世界と現実との距離感をいかに観客に分かりやすく理解させるかということだと自分は思うのです。まったくの別世界なのか、現実から迷い込んでしまったのか、それとも昔々のお話なのか。本作、その前提が物凄く曖昧過ぎて、この世界に上手く入り込むことが出来ませんでした。主人公の少年がどういう家庭環境で学校ではどんな生活を送っていたのか何の説明もなされないまま、気づいたら魔女にさらわれてましたってさすがに雑すぎる!なんだかテキトーに思いついたそれっぽい設定を、これまたテキトーに脚本化してみましたって印象。とにかく全てに於いてツメが甘いんです。主人公が魔女に語って聞かせるバッドエンド物語もどれもこれもテキトーに考えたようなものばかりで、単純につまらない。なんだか全てに於いてテキトー過ぎって感じ。美術だけはすこぶる良かったんですけどね~~。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-06-20 12:10:56)《更新》
179.  TAR/ター 《ネタバレ》 
ヒステリックで高慢ちきな女指揮者が自業自得な案件でひたすら転落してゆくお話。大して面白くも深くもない話を無駄にダラダラ長く描いていて、もー序盤から退屈で退屈で仕方なかったです。アカデミー作品賞にノミネートされてましたが、自分には何が良いのかさっっっぱり分かりませんでした。ただ、いかにも更年期真っ只中って感じのケイト・ブランシェットの演技はすごく嵌まっていて、そこだけはさすが女優!と思いました。
[DVD(字幕)] 4点(2024-05-31 11:01:51)
180.  ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 《ネタバレ》 
児童文学で有名なロアルド・ダールの短編小説を、独自の世界観で一部で熱狂的なファンを持つウェス・アンダーソン監督が映画化。ロアルド・ダールの小説は一遍も読んだことはないのですが、『チャーリーとチョコレート工場』や『魔女がいっぱい』など映画化された作品はどれも皮肉と毒が効いてて個人的には好きなんです。でも、監督であるウェス・アンダーソンは昔から合わない監督の1人。なんだかこの人の自分のセンスをやたらとひけらかすような作風が僕、個人的に嫌いなんです。で、好きな原作者と嫌いな監督のコラボレーションである本作、いったいどちらが勝つんだろうと今回鑑賞してみました。結果は……、嫌いが勝ちました(笑)。しかもかなり大勝。パステルカラーで撮られたいかにも「どうだい、俺ってセンスあるだろ」と言わんばかりのメルヘン世界観も好きになれないし、登場人物がカメラ目線でやたら早口で捲し立てるのも何言ってるか分かんないし、なんか説教されてるみたいで癪に障る。自分は終始イライラしながら観てました。こればっかりは好みの問題なので如何ともしがたい。ちなみに姉妹編である他3作(『白鳥』『ネズミ捕りの男』『毒』)も鑑賞済みで、この感想は4作纏めてのものです。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-05-10 08:54:03)
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