1. あのこは貴族
《ネタバレ》 評価のしにくい映画だ。お見合いの席では最高の相手に見えた幸一郎。それが婚約、結婚の過程で綻びが見え始める。難しい家に華子が溶け込むようにという配慮を一切見せない幸一郎。日本庭園のある店で会食した際も、せせらぎの上の飛び石をどんどん進んでしまい、渡りにくそうにしている華子に手を差し伸べる様子もない。そして、まるで子供のように何度も水切りに興じている。そして華子と婚約が決まったときも、自分から美紀との縁を切らなかった幸一郎。 最後まで見て思ったのは、どの登場人物も悪い人ではない。その人なりに一生懸命に生きているということだ。そして華子に配慮を見せなかった幸一郎も、ただそういうふうに育てられただけだからだ。美紀も里英も一生懸命に生きている。そして華子も遅ればせながら自分の道を探り始めた。 映画からはわからなかったのは、幸一郎と華子は結局、離婚したのかただ別居しているだけなのかです。最後の様子ではまだ幸一郎は未練がありそうだったので、復縁を目指しているように見えます。ただ、彼も代議士になることでいっぱいいっぱいのよう。華子を翻意させるような変化ができるかどうか。そもそもそれができてれば、離婚を思いとどまるよう全力で華子を説得できていたはずですが。 あと、華子は「逸子さんのマネージャーみたいなこと」が本当に自分のやりたいことなのか。上手ではあるがなかなか食べていくことが難しいバイオリニストのマネージャーでは、ほとんどボランティアだろう。生活費はすべて実家から出ているのだろう。音楽が好きなら、お友達のマネージャーみたいなことで満足せずに、それを軸足としてクラシック音楽業界の中で自分が輝ける道を見つけてほしいと思った。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-01-04 18:30:22) |
2. 劇場版 おいしい給食 卒業
《ネタバレ》 甘利田先生の転任先になぜかあの神野が転校。神野は前作の常節中学校から今作の黍名子中学校に転校。それなのに、将来は教師になって給食を食べるために教育学科のある常節高校を受験。受験会場で昔の常節中学校の級友たちと再会。常節高校に通えるなら、なんで常節中学から転校したの? 常節中学は給食がなくなったから? 前作同様、甘利田先生と神野の給食愛たっぷりの作品でした。前作では甘利田先生にとって神野はライバル的存在だったとおもいますが、今作では2人が友情というか同士愛みたいなもので結束して行動していたのがほほえましかったです。 それにしても、前作では名前もよくわからなかった教育委員会の男、鏑木(甘利田先生の命名では海坊主)がまたしても登場。結局は前作同様、鏑木の思い通りになってしまい、甘利田先生は転任させられてしまうのが、今回も不満でした。この手の映画だと、最後には敵役をギャフンと言わせて爽快に終わるものですが、なぜか「おいしい給食」はそうならないのが不思議。 でも次の転任先は函館。きっと北海道のおいしい給食を守るべく、奮闘してくれることでしょう。 甘利田先生のオーバーなリアクションがマンガの実写版みたいに見えますが、マンガが原作ではないのですね。最初はオーバーすぎると思っていましたが、見慣れるとおもしろいです。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-05 14:16:45) |
3. 劇場版 おいしい給食 Final Battle
《ネタバレ》 おもしろかったけど、結局、あの感じの悪い教育委員会の人は最後まで感じの悪いままだし、給食廃止を止めることもできず、納得のいかない終わり方でした。年度の途中で転任させるなんて、えげつない嫌がらせをする教育委員会ですね。ところで、学校で飼育している鶏の卵を生食するのは、食中毒の危険があるのではと思いました。日本の市販の卵が生食できるのは、養鶏場の衛生管理が厳しいからだと思います。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-04 21:05:14) |
4. 愛情物語(1984)
《ネタバレ》 とても奇妙な映画でした。ツッコミどころ満載ですが、それは書かないでおきます。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-09-25 21:53:14) |
5. 斉木楠雄のΨ難
《ネタバレ》 低評価をつけてる人たちの多くは、おそらく原作未読かアニメ未視聴ではないかと思います。あの世界観、あのノリに慣れていないと、おそろしくつまらないかアホらしいと感じると思います。私はアニメ版がめちゃくちゃ好きであのノリに慣れているので、それなりに悪くないと思いました。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-08-21 15:41:59) |
6. ミニオンズ フィーバー
《ネタバレ》 バカバカしい。だけどミニオンとグルーなら許せる。頭を空っぽにしたいときにおすすめ。 [インターネット(吹替)] 7点(2023-04-23 10:12:23) |
7. プーと大人になった僕
《ネタバレ》 私は実写版がとにかく嫌いなので、この映画も無理だろうと思ったが、意外にもよかった。 プーさんのアニメは息子が小さかったときによく見ていたので、懐かしいシーンを大人になったクリストファー・ロビンが再現していて、胸がキュンとした。展開は読めてしまうが、それでも楽しんで見られた。 動物たちのビジュアルは、ラビットが一番違和感があり、ほかもアニメとは違うが、吹替で見ると声優さんたちの演技のおかげで、アニメのキャラと自然に同一視して見ることができた。 クリストファー・ロビンの吹替が堺雅人なのは、半沢直樹みたいな仕事人間だから? ユアン・マクレガーが半沢直樹に見えて困ったが、途中から慣れた。 私が一番好きなのは、ほかの動物たちは大人になったクリストファー・ロビンが誰だかわからなかったのに、プーだけは大人になってもクリストファー・ロビンはちっとも変わらないと言っていたこと。最後にプーとクリストファー・ロビンが並んで座っているシーンを見て、ああやっぱりこれはこの二人の話なんだなと思った。 トイ・ストーリーではアンディがおもちゃを卒業してしまうが、プーでは30年経ってもプーとクリストファー・ロビンの心が通じ合っていて、クリストファー・ロビンにとってプーはぬいぐるみではなく親友だという設定にしてくれたのがうれしかった。 [地上波(吹替)] 8点(2023-04-10 21:48:47) |
8. 名探偵コナン ハロウィンの花嫁
《ネタバレ》 ツッコミどころの多い映画ですが、それを気にしなければ楽しめます。 私はテレビ初放映の2023/4/7に見ましたが、その前日に自衛隊のヘリの事故があったので、ヘリの墜落シーンがあるこの映画がよく放送されたなと思います。 【以下ネタバレ注意】最後のシーンで、爆薬を巨大サッカーボールでせき止める方法をよく思いついたなという安室に、ずっと前に壊れた水道管を野球のボールで応急処置する方法を教えてくれた人がいて、その人が萩原に似ていたとコナンが言うのを聞いた安室が空を見上げていたシーンがナゾだと思いました。安室はそれが本当に萩原であることに気づき、さらにコナンが本当は小学一年生ではないことに気づいたということでしょうか。 [地上波(邦画)] 7点(2023-04-10 21:29:46) |
9. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 ウルトラマンは幼いころに見て、おぼろげな記憶がある程度で、特に思い入れはありませんが、このシン・ウルトラマンには違和感を感じ、あまり楽しめませんでした。内容は難しくないというコメントもありましたが、私には難しかったです。名前が思い出せませんが、山本耕史が演じてた異星人と、その前に来てた異星人とが、何をしようとしてたのかよくわかりませんでした。また、このシン・ウルトラマンのゾーフィと、テレビのウルトラマンに出てくるゾフィとが、名前も登場場面もそっくりなのに、やってることが違って、とても混乱しました。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-02 23:46:53) |
10. THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 戦いのシーンはありますが、メインはナルトとヒナタのラブストーリーです。キスシーンもあり、子どもと見ると、照れくさいかもしれません。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-12-30 13:06:21) |
11. 舟を編む
《ネタバレ》 すごく丁寧にまじめに作られた作品。早雲荘のレトロな作り、本で埋め尽くされた馬締の部屋の中、古くさい辞書編集部の中、神保町の街並み。匂いまでも感じられそうだ。辞書編集部の作業はおそるべき量を、おそるべきアナログさで進めている。見ていて気が遠くなる。そりゃあ10年以上はかかるよ。今の辞書づくりもああなんだろうか。とりたてて予想外のできごともなく、淡々と物語が進んでいくのに、なぜか引き込まれていく。俳優さんたちもみな好演。気持ちよく見ることができる。でも、原作が未読なので、最後まで「舟を編む」ってどういう意味かわからなかった。どこか説明されていたのを私が見逃しただろうか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-12-13 20:07:47) |
12. マスカレード・ナイト
《ネタバレ》 前作とパターンが一緒でしたね。あやしい人がゾロゾロ出てくるけど、あやしい人は実は犯人ではなく、真犯人は前半に出てきていた人という点で。この時間に収めるには無理があったのでしょうか。原作未読だとわかりにくかったです。特に犯人の動機とか、普段は男性として生活していたとか、それ無理があるでしょ。全然、男性っぽくないし。被害者が二股かけてたって、男性と女性と付き合ってたってこと? 被害者が妊娠してたのは、犯人の子どもじゃなかったってこと? 理解不能です。 あと、ロスから来てた人が長澤まさみばかりテストしてて、石黒賢のほうはテストしてなかったように見え、不公平かなと思いました。 ツッコミどころは多いですが、先が気になり、結構楽しんで見ました。前作同様、最後の仮面舞踏会のシーンは意味不明でした。あと、最初のタンゴのシーンは要らないかな。ラストのシーンと関連はありますが、ちょっと長すぎると思います。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-12-12 21:48:14) |
13. 天気の子
最後まで一生懸命見たけど、何これっ?て感じ。Netflixだったからいいけど、お金払って劇場で見たらかなり後悔したと思う。設定がぶっ飛び過ぎているし、登場人物の行動が何もかもおかしい。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-12-04 23:22:34) |
14. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 ロシアのウクライナ侵攻以来、話題になっている作品なので見たが、がっかりだった。 後味が悪いし、ツッコミどころが多すぎる。 トニオの妻は、なぜ無数の倒れているイタリア人の中でトニオだけを選んで助けたのか? ジョバンナが広いソ連であんなにも簡単にトニオを探し当てられるものなのか? トニオがジョバンナを訪ねてきたとき、初めて来る場所なのに、タクシーを降りた後、大雨で夜なのに、なぜ迷うことなくジョバンナの部屋まで行けたのか? 名作なのだろうが、私には合わなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-08-20 08:09:04) |
15. STAND BY ME ドラえもん2
《ネタバレ》 原作のあるエピソードと、オリジナルのエピソードがとてもうまく組み合わされていて、まとまりのある良い作品になっていた。前作では個人的にはCGにすごく違和感を感じたが、技術が進んだせいか、自分が慣れたせいか、きれいとか、かわいいとか感じるようになった。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-07-04 21:37:50) |
16. 名探偵コナン 緋色の不在証明
《ネタバレ》 赤井一家に関係のあるテレビアニメのシーンのダイジェスト版みたいな感じでした。コナンのアニメをよく見ている人は見る必要がありません。コナンを見慣れていない人にとっては、この人たちが家族なんだということがわかるくらいで、詳しいことはわからずもやもやするかと思います。アニメは2022年現在すでにシーズン27なので、昔のことを忘れちゃった人が復習に見るのにいいかもしれません。(昔のことといっても、すべては江戸川コナンが小学1年生の間に起きたはずのことなのですが) [インターネット(邦画)] 6点(2022-06-25 10:12:57) |
17. 記憶にございません!
総理が心を入れ替えたくらいで、そうやすやすと政治を変えられるもんじゃないので、単純すぎる話とケチをつけることもできる。だが、安心して見ていられるし、気持ちが明るくなるので、疲れているときに見るのはおすすめ。ただし、飛びぬけて面白いシーンは少ない。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-05-12 18:19:05) |
18. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
《ネタバレ》 Amazon Primeで鑑賞。Amazonのレビューがかなり良かったので期待しすぎました。 三谷幸喜だからコメディなんですが、死を笑いにしているので、今一つ心から笑うことができません。 この世に未練を残す落武者の話がメインだった段階では、まだ笑えないこともなかったんですが、死んだ犬をあの世から連れてくるあたりから、死者を自由に連れて来られるんなら何でもありだなと思い、笑えなくなってきました。いずれ主人公の父親が出てくるのも予想がつきました。 それに深津絵里が自分の上司が死にかけているのもなかなか気づかず、死の直前に、向こうに行った時の頼み事をしていて、上司の死を全然悲しんでいないので、この人ちょっと変じゃないかなと思いました。 裁判中は深津絵里に霊が見えてたのに、裁判が終わったらすぐに見えなくなった理由もよくわかりません。 エンドロール中に出てくる写真も、深津絵里と彼氏が結婚してやがて子どもが生まれる過程を順に描いていますが、どの写真にもさりげなく死者が写りこんでいるのが、面白いというか不気味です。この時点で深津絵里にも彼氏にも死者は見えていませんから、見えなくてもいつも死者はあなたを見守っているということですが、これって心温まる話なのか、恐ろしい話なのか。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-04 22:54:49) |
19. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 古い映画ですが、楽しく見られました。ショーン・コネリーは年を取ってからのほうが味があって好きです。インディがアクションシーンばりばりなのに対し、ひょうひょうとして知恵で切り抜けていく父親との対比がおもしろかったです。みんなで最後に馬に乗って夕日の中を去って行くシーンもかっこいい。さすが007(スタントかもしれませんが)。ただ、2021年の女性の視点で言わせてもらうと、エルザの描き方はちょっとどうなの?と思いました。古い男性映画だなと感じました。若き日のインディを演じるリバー・フェニックスも良い。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2021-08-18 16:57:44) |
20. 蜜蜂と遠雷
《ネタバレ》 原作未読のせいか、よく意味のわからないシーンがありましたが、良作だと思います。一次予選で落ちた女性で感じの悪い人が一人いた以外は、コンテスタントがお互いを認め合い、助け合い、高めあっていき、成長していくのが印象的でした。 私はこの映画のことを全然知りませんでしたが、テレビドラマの「ドラゴン桜」で鈴鹿央士くんの演技があまりにすばらしく、鈴鹿くんの過去作を探して、ここにたどり着きました、鈴鹿くん、エンドロールで(新人)と書かれるくらい無名の俳優さんだったようですが、この作品もすばらしかったです。彼の今後に期待しています。投稿時点で、この作品のキャストに鈴鹿くんが載っていないので、ぜひ掲載してください。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-07-09 18:52:20) |