1. アマデウス
天才音楽家の半生なら仰々しく堅い作品かと思っていたらとんでもない!軽率なモーツァルトのキャラクターが面白く親近感を感じたせいだろうか、すんなり楽しめました。それでもクラシック音楽というのはなぜか聴いてるだけで厳粛な気持ちになるものです。軽率と厳粛、この相反する雰囲気のギャップが作品に多大な魅力を与えているのは確かでしょう。 [映画館(字幕)] 10点(2004-05-06 12:46:54) |
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー
SFファンではない私は「タイムパラドックス」という言葉を初めて認識いたしました。話の面白さも然ることながら、マイケル・J・フォックスの颯爽とした出で立ちが本作の魅力を何倍にも引き立てている要因であろうと思います。ところで1955年に「マーティ」という映画が作られてますが、何か意味があるのか?偶然なのか? [映画館(字幕)] 10点(2004-05-06 12:44:56) |
3. エイリアン2
1作目のアイデアをこれほど巧く利用した続編は初めてでした。「1」あってこその「2」ですね。口の悪い人は「やどかり」のような作品だと評して....無いか(笑)。 [ビデオ(字幕)] 10点(2004-05-06 12:43:47) |
4. ダイ・ハード
当時シュワルツェネッガーやスタローンが演じたムキムキヒーローとは全く違う主人公の身近なキャラ設定がその後のアクション映画に多大な影響を及ぼしていると思いますね。アイデア詰めすぎの感もあるが面白ければ文句無し。公開前、とてつもなく期待し、期待以上に面白かったという作品は少ない。「ベトナムを思い出すぜ」に爆笑 [映画館(字幕)] 10点(2004-05-06 12:42:22) |
5. 家族ゲーム
「スピルバーグは天才ですが、僕はもっと天才ですから」森田監督の製作発表時のコメントだと言われています。「の・ようなもの」でその片鱗はのぞかせていましたが、確かにこれは完璧といっても過言ではない傑作でしょう。でも監督だけの力じゃない。それどころか松田優作のあの演技が無かったら随分とちがった印象になったと思います。日本映画史に残る作品なのは間違いない。 [ビデオ(吹替)] 10点(2004-04-29 12:47:21) |
6. カメレオンマン
ちょうど「市民ケーン」のように、主人公が実在の人物に思えてきて、妙な錯覚に陥る。合成技術も素晴らしいが、話の構成に隙が無い。ゼリグとフレッチャーの話が映画化されたというエピソードは本人たちとは似ても似つかぬ美男美女が演じていて笑える。それにしても『白鯨』って本当にアメリカの少年少女にとってはバイブルのようなものなのだろうか? [ビデオ(字幕)] 10点(2004-04-26 12:37:49) |
7. 蒲田行進曲
「階段落ち」が話題になりましたよね。話も面白いですが、深作監督の演出、特にカメラワークが秀逸だと思いました。松坂慶子はこれが最も美しく撮れてるんじゃあないかと思います。 9点(2004-04-20 12:44:11) |
8. ミッドナイトクロス
2度3度と観ていくうちにどんどんその映像の魅力に引き込まれていく。個人的にはデパルマの最高作です。放題が気に食わないけど...... 。さらにこれはヒッチコックではなく、アントニオーニの「欲望」へのオマージュでもある。 [映画館(字幕)] 9点(2004-04-09 12:56:27) |
9. レイジング・ブル
スコセッシ監督の全盛期(と言ったら失礼かな)の作品ですね。個人的には「タクシー・ドライバー」と双璧な傑作だと思います。カラーフィルムの退色を恐れて敢えてモノクロで撮影されたわけですが、素晴らしいですよね。特に試合のシーンではカメラのフラッシュが妙に暴力的な感じがして効果抜群です。スローモーションの使い方も最高。ラストのデニーロの変貌ぶりは言うまでもなく凄まじい。ただエピソードの積み重ねで描かれた作品なので、「つまらない」という人がいるのはよくわかります。J・ラモッタがあまり日本では知られていないので損をしてるかな。 9点(2004-03-31 12:40:10) |
10. スタントマン(1980)
映画という魔法をマジックのような演出で見せてくれる秀作。この主人公のように、観てるうちにこっちまでこんがらがってくる!私の感想もこんがらがってる...(「こんがらがる」って標準語だよね???) 9点(2004-03-27 16:28:11) |
11. フェーム
初めて観たのは、まだ初々しい18歳の頃。酒もタバコも●●●も知らなかったウブなあの頃。登場するのは「名声」という夢に胸膨らませ、悩み苦しみ涙しながら「芸能学校」に通う当時自分と同じ年頃の若者たち。「三無主義」で育った私に彼らの熱き想いを理解できるはずも無かった。25歳。社会人となり、馬並み...じゃなかった..人並みに恋愛も経験し、社内での人間関係に苦悩したあの頃に偶然にも2度目の観賞。「おぉ、これは...!」己の才能を信じ、夢に向って邁進する彼らの姿に長い間忘れていた何かを感じ、胸を熱くしながら夢中になって画面を見つめていたっけ。33歳。結婚3年目。まだ子供はいなかっ たが、それなりに幸せな生活。LDで3度目の観賞。「あぁ....若さが..」欲しい欲しい取り戻したい。叶えもしない戯言が頭の中を駆け巡った。「若さ」とは「躍動感」なのだと思い知った。若いうちにもっと苦労しておくべきだったと心底後悔もした。そして現在。●●歳。過去の様々な思い出とともに感極まり、涙が止まらない。でもその理由は後悔でも嫉妬でもない。彼らが愛おしくてたまらないからだ。もっと悩むがいい。もっと楽しめ。それが君たちの特権なのだから。(ホットランチ・ジャムの場面は特に最高だよ) 9点(2004-02-07 17:14:26)(良:2票) |
12. ナチュラル
初めて観た時はそのテンポの遅さがいささか気になりましたが二度三度と観るにつれ、それがこの時代のアメリカの平和でのどかなムードを表現するためのものだと理解しました。光と影を効果的に使ったカメラは最高。軽快な打球音を捉えた音響効果も抜群です。家族の深い絆こそ『奇跡』を起こすパワーなのですね。何度観ても涙がでちゃう。 9点(2004-01-08 18:42:02) |
13. オール・オブ・ミー/突然半身が女に!
スティーヴ・マーティンが最も脂ののっていた時期の作品ですよね。「2つの頭脳を持つ男」と並んで大好きな1本です。ニューヨーク映画批評家協会賞と全米映画批評家協会賞で主演男優賞をとりました。マーティンの名人芸に酔って下さい! [ビデオ(字幕)] 8点(2010-09-06 18:47:19) |
14. 時をかける少女(1983)
SFですが、思春期の少女の微妙な心の変化を描いた青春映画としては同監督の「さびしんぼう」と並んで優れた作品だと思います。「転校生」でやっとその独特な感性とテクニックを評価された大林監督にとってこれは重要な転機となった作品じゃあないですかねぇ。ところで知世ちゃんて今いくつ? 8点(2004-05-01 13:00:55)(良:1票) |
15. 愛と追憶の日々
二度目に観た時に泣いてしまった作品です。家族の絆の大切さをしみじみと感じました。元宇宙飛行士役のJ・ニコルソンがいい味出してますね。派手さは無いが捨てがたい逸品。ホームドラマの佳作。 8点(2004-05-01 12:40:38) |
16. ブルーサンダー
ヘリのシーンも良いのですが、カーアクションに舌を巻いた憶えがあります。同年の同監督による「ウォー・ゲーム」となぜかいつも比べてしまうのですよ。毛色はちがうけどテンポの良い演出は共通してるよね。 8点(2004-05-01 12:36:15) |
17. ライトスタッフ
登場人物の誰に感情移入するかで評価が変わるかもしれないが、イェーガーを演じたサム・シェパードは誰よりも存在感があった。ビル・コンティのスコアと共に忘れられない秀作。 8点(2004-04-26 12:45:59) |
18. デッドゾーン
ジョニーに焦点を絞り、長い原作をうまくまとめている。クロネンバーグらしさはあまり見受けられないが、それが万人に受ける要因となっているのだろう。ウォーケンの力演無くしては生まれなかった秀作。 8点(2004-04-26 12:42:17) |
19. 評決
医療ミス。最近テレビの「白いナントカ」を見ていて真っ先に思い出しのがこの映画でした。法廷劇としては似たような作品が山ほどありますが、本作の一番の魅力はなんたってニューマンの名演。そして敵の弁護士を演じたジェームズ・メイスンもうまかったねぇ~。流暢な英語がまた小憎たらしいんだなぁ。そういやこの主役って最初はロバート・レッドフォードに依頼がいったらしいけど「アル中」の役はいやだと断ったんだってねぇ。いやーニューマンで本当に良かったですよ。レッドフォードに感謝(笑) 8点(2004-04-20 12:52:17) |
20. 炎のランナー
地味だけどいい映画です。あの頃、出演者の顔が皆同じに見えて苦労しました(笑)。モスクワ五輪ボイコット後の作品なので少し複雑な心境で観てたのを憶えてます。ヴァンゲリスのサントラは最高。今でも走ってる時に頭の中であの名曲がなってる(ちなみに戦ってる時は「ワルキューレの騎行」がなって...) 8点(2004-04-12 12:35:49) |