1. ゴッドファーザー PART Ⅲ
《ネタバレ》 時を隔ててマイケルとそのファミリーも慈善財団という肩書きになっていたし、物語の軸もファミリーを中心とした家族ドラマみたいな印象で、Ⅰ、Ⅱに比べて入り込みやすい出だしでした。マイケルも年老いていて、過去の過ちを悔い、糖尿病を患うという切実さ。終盤に差し掛かる頃には、ついに仁義なきバトルが展開してかなりの緊迫ものになっていきます。やはりただのドラマでは終わらないところがすごいです。オペラ終幕後の大喝采の中で起こる悲劇、まさに天国から地獄、マイケルの叫びのような嗚咽、見てるこっちも何てこったって感じでした。回想シーンの後表れるマイケルの姿。自分のファミリーを守るため無情に生き抜いてきた男の最期は独りきり。シリーズ最終作ってこともあり感慨深い素敵な作品でした。 10点(2004-08-21 17:23:30) |
2. フェイク
すべて悟った上で、部屋を後にするアル・パチーノの姿、泣かせてくれます。立場は違えど互いに理解し合えた二人、こんな熱く、それでいて切ない映画はあんまりないですよ。囮捜査の緊迫感とかも鋭く描いているし、妻との間にも妥協を許さない刑事の厳しさとつらさなども見事に伝わってきます。でもやっぱり、アル・パチーノの最後(最期)に見せる表情に勝るものはありません。傑作です。 10点(2004-07-11 22:40:25)(良:2票) |
3. レオン(1994)
《ネタバレ》 これはほんと感動しました。殺し屋と少女の関係がミスマッチなようでいて何ともいえなく切ないです。まあ、人間ドラマ面を抜きに、アクションだけ見てもおもしろい映画ですね。片目だけ開けて寝るってあり得ないです。ナタリー・ポートマンはこの頃の方が今より色っぽいような気がします、表情とか。ゲイリーさんのラリッぷりはとても演技とは思えないし、見ていて恐怖すら感じました。マチルダからだ、と言われて渡されたものは実は手榴弾のピン。ふところを覗くと無数の爆発物。何度見てもゾクゾクするし悲しくなります。スティングの名曲も涙を誘ってくれます。 10点(2004-06-22 21:46:17) |
4. ロッキー2
寝たきりだったエイドリアンに「あなた、勝って」と言われ、心に火が付きトレーニングを開始するロッキー。ベタなんだけど、男ってやっぱこうなっちゃいますよ!とにかくロッキーシリーズの中でも内容的に1の続編と呼べるのは2だけ。雰囲気も物語の組み立て方も1と同様です。ボクシングシーンからラストのセリフにかけても期待を裏切ることなく感動させてくれます。泣きました。ロッキー2はなんとなく虎のイメージを植えつけさせるような演出をしてますよね。そしてついに3でロッキーのテーマが「アイ・オブ・ザ・タイガー」になってしまうわけです。4は虎と無縁なので、2~3で虎としてのロッキーは完結します。ぜひ虎を見てください。 10点(2004-06-19 10:48:03) |
5. ターミネーター2
《ネタバレ》 シュワちゃんがT-1000にボコボコにやられてパイプで一突きされ、目の赤い光が消えて、うわ、死んだ(ブッ壊れた)!と思ったら補助パワーで再始動。何度見てもあのシーンはハラハラします。T-1000が化けたサラと本物のサラが対峙する場面ありますが、あれは合成ではなく、リンダ・ハミルトンの双子の姉のレスリー・ハミルトンが特別出演してくれてるそうです。あともう一組、この映画には双子が登場します。そこら辺を注意して見ると面白いですよ。ほんの短い時間なんですけどね。 10点(2004-06-19 09:29:22) |
6. ロッキー
文句なしに理屈抜きに、やっぱりいい!ボクシングってのはあくまで背景であって、この映画の根底にあるのは人間同士のドラマです。しかもピュアな恋愛もの。エイドリアンは「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツが普通に思える程のシンデレラストーリーを作り上げています。ロッキーも場末の三流ボクサーやら借金取りやらでゴロツキ扱いされながらの、めぐりめぐってのアポロ戦ですから、まさにアメリカンドリームの体現者。何度見ても最後感動してしまいます。男として至上の喜びを得た瞬間、パッと画面が止まりエンドロールが流れ出す、作りがニクいくらい上手過ぎます。 10点(2004-06-13 18:58:29) |
7. 市民ケーン
ストーリー展開や構成の仕方など、見せ方がうまいです。見終わった後、なるほどそうだったのか~とまんまとオーソン・ウェルズの手中にハマってしまいました。当時としてはストーリーは受け入れられても、その演出などかなり斬新なものだったのではないかと思います。今見ても何の違和感もありませんからね。これは名作です。 10点(2004-06-12 21:17:42) |
8. ユージュアル・サスペクツ
最後の最後に判明する物語の真実、見事にだまされました。カイザー・ソゼって誰なのかな~ってずっと思ってましたから。個人的には最強の大ドンデン返し系の映画です。役者も個性派がそろって文句無しです。 10点(2004-06-08 22:33:21) |
9. ショーシャンクの空に
素晴らしいの一言です。自分としてはレッドの人柄が好きです。ラストシーンはほんと心が温まりますね。 10点(2004-06-08 21:28:34) |
10. 情婦
なんなんだ~、この大ドンデン返し。まんまとやられました。はっきり言っておもしろいです。細部の作り込みも抜かりないし。古いモノクロ映画だろってなめてた自分はダメなやつです。法廷映画の元祖ですかね~。 10点(2004-06-07 22:21:16) |
11. バック・トゥ・ザ・フューチャー
エンターテイメント性抜群、初めて観た時の衝撃は忘れませんよ!若かりし頃のパパが勇気を振り絞ってパンチを繰り出すとこなんかワクワクしたものです。結局、それで人生が180°転回してますからね~。この映画はほんと発想が素晴らしい!デロリアンもかっこ良すぎるし!タイムマシンてのはやっぱり夢があります。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-04 22:08:21) |
12. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 感動系の現実的なストーリー展開かと思っていたら、意外に回想シーンとかファンタジーのような不思議な世界観を持った作りでおもしろかったです。最期を迎えようとしている父に対し息子が話し掛ける場面、けっこう泣かせてくれます。息子も空想話をすることで自分の父親の今までを認めそれに倣ったわけです。人に幸せを与えるような作り話は大いに歓迎って感じで。私は変わった死に方をするという父の言った事も息子の話した内容と照らし合わせればうなずけます。しかも父の話はただの空想や作り話ではなかったと教えてくれるラストもいいですね。巨人や団長、そして詩人や双子。ちょっと話を大きく膨らませる部分はあったようですが。でも単純に妻に一途で人の為に頑張るいい人ですよ。それがおいおい分かってくという作り方がニクい部分もありますが、心温まる素晴らしい作品でした。 9点(2005-01-16 18:01:39) |
13. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
エピソードシリーズから見始めたこともあって、ヨーダの初登場にはちょっと感動。ボバ・フェットとかもね。これがオリジナルかぁ、CGじゃないので動きのぎこちなさはご愛嬌です。ストーリーも前作をきちんと受けてるし、不満なく楽しめました。 9点(2005-01-10 17:13:29) |
14. レオン/完全版
未公開シーンが追加されてますが、基本的な部分は同じです。未公開シーンだけあって特に物語の展開を左右するとこはありません。より二人の人格だったり関係を知ることは出来ますが、あまりそこまで深い関係になるなよというのが本音です。なのでオリジナルの方がまとまりが良くていいかも。改めてこの映画は出演陣が素晴らしいと気付かされました。 9点(2005-01-04 10:43:15) |
15. キル・ビル Vol.2
こっちの方が映画らしいというか、1に比べてド派手なアクションは控えめで、逆にセリフが多く俳優陣も演技してるので普通に見れます。しかも1の時にわからなかった部分が解明されてくので面白いです。アクションが控えめと言っても、ないわけじゃないですし。そこら辺の映画とは一味違う変わった完成度の高さを見せつけられました。パイ・メイ伝授の奥義・五点掌爆心拳は意外にさり気ない技でしたね。 9点(2004-12-12 17:51:27) |
16. デビル(1997)
《ネタバレ》 ラストでガラス越しに二人が発砲し合う場面、トムは肩を負傷し、かたやローリーは無傷かと思いきや、実は左胸を貫かれていた。ローリーを逮捕することでその命を守ろうとしたトムに対し、彼は頑なに逮捕を拒み死を選んだ。わざと弾をはずして、トムに撃たれたと考えると切ないです。二人共かっこ良すぎます。北アイルランドに起こる悲惨な現状を背景にアクション映画に見せかけた、これはヒューマンドラマ。 9点(2004-11-21 16:45:53) |
17. 海辺の家
《ネタバレ》 余命いくばくも無いオヤジの願望、熱いです。素直に感動できました。あの息子、最初は廃人みたいで腐ったヤツかと思ってたけど、ハイテンションで海に飛び込むオヤジを心配して浜辺まで駆けて来るという意外な姿に好印象を受けました。家を新たに建てるという目的の下、オヤジと息子、それに人々が徐々に結束していく様は見てる方を否応無しに引き込んでくれます。どこでオヤジが自分の病を告白するのか、息子はどう変化してゆくのか、別れた妻とは寄りを戻すのかなど、さり気ないやや地味な魅力が満載。ラストのオヤジの語りは感動へのとどめの一発でした。 9点(2004-11-13 17:26:55) |
18. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 あの時車に乗ったのがもしもお前だったらという言葉が何とも切ないです。幼少時の出来事がきっかけで人生がどこか狂ってきた、それだけにそういうことをするような輩は許せないと己の正義を示したティム・ロビンス。しかし、ストーリー展開上、ティムのあの夜の行動は謎のままで、映画を見る側も、映画の中の人物も彼のもどかしい悩める姿を見てやっぱ犯人なのかなと思わせるとこは憎すぎます。またあの主役3人もそれぞれ違う立場なんだけど、ほんとうまく感情を表現してると思います。そしてあの真犯人、悪意なき犯罪という何ともいえないやり口でまんまとやられました。ところで、終始、善人刑事のケビン・ベーコンは新鮮。いつもどっかで悪さしますから。ショーン・ペンの怒りの報復行為は誤ってたけど、誰も責められないでしょう。あの密告奥さんが悪いんです。悩める男、ティム・ロビンス、素晴らしいよ、アンタ。 9点(2004-09-26 18:45:17)(良:1票) |
19. アンディ・ガルシア 沈黙の行方
《ネタバレ》 何とも深い内容でした。カウンセリングをする少年に死んだ自分の息子を重ねてしまうアンディの姿は痛々しく切なげ。少年の父親と接触するあたりから、この物語に隠された真実が見え始め、サスペンス的な怪しさが出てきておもしろくなってきます。アンディの娘役の子とカウンセリング少年の子の演技力はかなりいいと思います。アンディもアル・パチーノみたいで貫禄たっぷり。限定公開ってのが惜しいくらい良い映画。 9点(2004-09-11 18:23:05) |
20. L.A.コンフィデンシャル
久しぶりに深みのある良質のサスペンスを見たなって気になれました。やはり脚本がいいと締まりますね。あと出演者がクセあり、味ありの俳優たちで見応えあります。ガイ・ピアース、いいですね~。 9点(2004-09-06 20:00:56) |