1. スノーホワイト(2012)
《ネタバレ》 元の白雪姫のストーリーは覚えていないまま鑑賞。 殺人バレバレなのにあっさり女王の座につくセロン様の段階で、ああこの脚本には期待できないと悟りました。それにも増して、衝撃的だった姫の脱出シーン。スカートで崖から海に飛び降りたのに、太ももすら見せないよ!スカートの下にズボン履いてるよ!この段階で(略)…… それはそれとして、なんだかいろいろ風呂敷を広げすぎていて、それが全く説明できていないので、納得感がまるでありません。最初の軍隊と女王の関係もよく分からないし、黒い森の魔力は女王の力かと思ったらそうでもなさそうだし、サンクチュアリの妖精や守り神(?)を出してもなんの意味もなかったし、肝心のキスも伏線がないので、なんでだよ!って言いたくなります。ファンタジーといってもここまで破綻していては、ついていけないと言うか、ついていく気がなくなると言うか… セロンの悪女っぷりは素晴らしいと思いましたが、それだけでは映画一本持ちませんよね。無駄を削ぎ落として、背景や心の変化、姫の成長を丁寧に描写していれば、もっと面白くなったのにと残念な感じです。 [DVD(吹替)] 3点(2024-06-02 01:39:34)(良:1票) |
2. マッド・ハイジ
《ネタバレ》 何やらハイジがバイオレンスなことになってるという情報だけで鑑賞しました。 笑いとバイオレンスのバランスが、そこそこ良くて楽しめました。冒頭のパラマウントを茶化した…じゃなくてリスペクトしたロゴから、終始ニヤニヤしながら観ることができましたね。 ハイジ世界の登場人物の配置も上手くて、ロッテンマイヤーさんについては、なるほどなぁって感心してしまった。 インディーズ映画としては、相当がんばってる方じゃないのかな、 笑いの部分がいくつか滑ってたのと、ハイジが訓練を受ける謎の集団が意味不明だったのが惜しい。みんな分かったのかな? それにしても、おじいさんが格好良すぎ。 [DVD(吹替)] 7点(2024-05-31 19:37:02) |
3. ラッシュ/プライドと友情
《ネタバレ》 いまや伝説と化している76年シーズンを中心にニキ・ラウダとジェームス・ハントの確執と友情を描く本作。情報なしで観ましたが、なるほど、同じ事実を素にした映画「アポロ13」を描ききった巨匠ロン・ハワードが監督だったのですね。納得です。 何もかも対照的な二人。相手をリスペクトするセリフはほとんど無いにも関わらず、お互いを認めてあっていることが伝わってくるのが上手い。主役二人は、特にラウダの方は本人に本当にそっくりで、画像検索かけると本物か映画のシーンか一瞬迷うほど。レースシーンも、どうやって撮ったんだと思うほど臨場感があって素晴らしいです。 観終わった後は、二人の熱量にのぼせた感覚を味わいました。 邦題では「プライドと友情」なんて言葉がくっついていますが、なんでそんな貧相な言葉を付け加えたんだと思ったのと、吹き替えがねえ...元々吹き替え派なので今回も吹き替えで観ましたが、字幕で観直そうと思いましたね。ちょっとひどい。副題も吹き替えも、この作品を貶めているように感じました。 [DVD(吹替)] 9点(2024-05-31 19:19:32) |
4. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞した。 この映画は何度も観ているし原作も何度も読んでいるので、ストーリーについては(原作と映画では違うけど)詳細まで覚えいるので、どちらかというと各種のデザインや造形に着目しながら観てみたが、とても50年以上前の映画とは思えない出来栄えに驚いた。 宇宙ステーション(建築中というのが、また現実的で良い)、回転を合わせる地球からの旅客機、月着陸船、ディスカバリー号、船外活動用のボット、ブロックで交換できるAE-35ユニット、緊急用ハッチ、HALの内部構造。どれも今のデザインで充分に通用する。 それに加え、無重力を漂うペン、常に合理的な方向に動いている背景の星、そして月の描写(実際の月面着陸より前なのに!) 客室乗務員の服装とワイヤーフレームの画面あたりは、少し古く感じるが、全体としては現代に撮影したSFとしても充分に通用すると思う。 何より驚愕したのは、船内の二人の食事シーン。それぞれが食事のトレイの横に置いたパッドでBBCニュースを見ながら食べている。まさに現在よく見る風景ではないか。これを1968年に撮影したとは、キューブリックとクラーク、二人の天才の頭脳に舌を巻くほかない。いや参りました。 それだけに最後の長い長いスリットスキャンのシーンが残念。ここはもう少し頑張って、クラークの想像した宇宙を映像化してほしかったと思う。また、スターチャイルドの造形も作り物感が大きく、肝心の木星モノリスとの遭遇以降がチープになってしまった。 よって1点減点の9点としました。 [DVD(字幕)] 9点(2024-05-27 00:31:10) |
5. ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
《ネタバレ》 うーん、なんというかワイスピのインフィニティウォーですわな。ほとんど鬱展開。それはともかくとして、悪役のモモちゃんですけど、なんか可愛すぎて悪役が様になってないのが、どうも乗り切れない印象。モモちゃんに思い入れがありすぎるからかな。アクアマンのようなマッチョ可愛いヒーロー役の方が似合っているんですよねえ。 本格的な評価は後半を観てからということで、まずはこの点数で。後半で化けてくれることを願います。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2024-05-07 23:03:44) |
6. ソー:ラブ&サンダー
《ネタバレ》 前作がとても面白かったので期待したのですが...期待を裏切られました。 前作のギャグとシリアスのバランスが絶妙だったのに比べ、今作はギャグ一辺倒。それもかなり面白くない。なにより笑わせよう笑わせようと必死になっている感じが出ていて、かえって冷めてしまう状態が延々と続きます。まあ、面白いかどうかは人に寄るのでしょうけれど、自分には合わなかったな。 特にゼウスのあたりは最悪で、時間を費やしている割には面白くもないし、話も大して進展しなくて興ざめでした。ヘラの芝居のあたりも前作の二番煎じにしか思えず、なんだかなあ...ハンマーもストームブレーカーもギャグの仲間入りで、どんどん存在が軽くなってますね。なんだかなあ... 悪役については、神々を殺して回っているというセリフだけの説明に終始して、実際の神様殺しまくり場面が出てこないので、強さがまるで分からない。分からないから戦っていてもカタルシスが無いという、なんとも残念なことになっています。 ストームブレーカーが鍵である理由も分からないし最後も娘が蘇るのは良いとして、父親が死ぬのも分からない。なんで? ほとんど褒めるところが無い映画でしたが、エージェント・オブ・シールドのファンとしてはシフの登場は嬉しかった。もう少し活躍して欲しかったですけどね。 全体を通して、ロキの不在も大きかったように思います。ロキの意外性、トリックスターぶりは、ソーのシリーズにとって重要だったのだなあと再認識させられました。岩男や女戦士では務まらない唯一無二の存在でしたね。どうせ後付け満載なソーのシリーズですから、次回作があるなら復活させて欲しいところです。 そうそう、散々ギャグ一辺倒にしておきながら、エンドロール後のヴァルフハラの場面で、シフの腕が出てこないのも納得いかない.... [ブルーレイ(吹替)] 4点(2024-05-07 22:58:01) |
7. アンチャーテッド
《ネタバレ》 ゲーム原作とは知らずに鑑賞しました。 青年と中年オヤジの凸凹コンビ、騙し騙されお宝探し珍道中。二人の掛け合いも楽しいしアクションもそこそこ見せてくれる。トムホ君のバーテンダー手裁きはちょっとぎこちない気もするけど、まあ御愛嬌。 伏線もきっちり回収しているし、登場人物みんなキャラが立ってる。ヒロイン?のクロエなどはスピンオフが作れそう、ってか作ってくれたら観るよ~ 最後の謎だけは合点がいかなかった(逆方向でも一致しない?)かな。反対側は海の中と思うようにしよう。5秒もあれば説明できそうなのに、そこだけ惜しかった。 ヒロインが最後に恋仲までは行かなくとも仲間にすらならなかったのは意外だったけど、考えてみればその方が今後の続編(作る気満々のエンディングだもんね)で話の展開が広がりそうだよね。峰不二子的な立ち位置か。再登場を希望。 スリをやったり盗みをやったり、まあ言ってみれば滅茶苦茶なんだけど、楽しく観られる良い映画でした。 なお、トムホ君の上半身裸(ほどほどなムキムキ)のサービス付き。 [DVD(吹替)] 8点(2023-12-12 23:58:23) |
8. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 有名な作品でタイトルは知っていたが、初めて鑑賞した。噂に違わぬ名作であった。まず12人の役者と一部屋で、これほどの作品が作れるというのが凄い。脚本の力の真髄といったところだろう。 少年の生死を分ける陪審員たちの討議。と言ってもこの陪審員達、それほど熱心ではなく、11人はとっとと検察の言うとおりに有罪にして帰りたがっている有様。ところが1名だけが証拠や証言に疑問を持つところからドラマが始まる。そしてひとつひとつの証拠や証言を吟味していく中で、映像で全く表現されていないにも関わらず、視聴者には事件のあらましや裁判の様子が分かるようになっているのが上手い。 ひとつひとつの疑惑の解明は、メガネの跡など後出しが多いので、謎解きのカタルシスはあまりないが、それは重要ではない。疑問を持った1名の陪審員に他の陪審員が、そして視聴者も徐々に引き込まれていく、その心理過程が面白い。 いろいろな性格や「やる気度合」の陪審員達だが、全員が最初から最後まで守ったルールが一つだけある。それは全員一致で結論を出すこと。それは法律で決まっていることではあるが、劇中で語られているところによれば、不一致という結果を出すこともできたようだ。だが結果としてそれを良しとはしなかった。なんだかんだ言っても民主主義と陪審員制度を尊重していたのだろうと思う。もっとも不一致にしては映画が成立しないわけだが、民主主義と陪審員制度の素晴らしさと危うさが、見事に表現されていたと思う。 それぞれの陪審員の性格が極端すぎるきらいがあって、やや興ざめした部分もあるので、1点減点してこの点数で。 [DVD(吹替)] 9点(2023-12-10 01:33:26)(良:1票) |
9. ゴーストバスターズ/アフターライフ
《ネタバレ》 2016年のリメイクを無かったものにしたのかどうかは分からないけれど、またゴーストバスターズ?と斜に構えて見始めたのですが、どうしてどうして、正当な続編として胸を張れる出来栄えだったのではないかと思いました。 他のレビュー諸氏が書かれているとおりコメディ要素はあまりなく、コメディを期待すると期待外れというのは確かにそうなのですが、変人扱い(変人なんだけど)されているオリジナルメンバーの名誉を、その孫が挽回するという、こういう続編もありだよなあ、と素直に思えましたね。 何より不思議少女フィービーちゃんがとても魅力的で、彼女の雰囲気にぐいぐいと引き込まれていく心地よさ。最後はオリジナルメンバー勢ぞろいから仲間同士の絆を確認し、孫との対面を果たし、そして娘と和解して成仏するというハッピーエンド。いかにもな話ではあるけれど、良かったなあとしみじみ思わされてしまうところが心憎い。 惜しむらくは、ちゃんとバスターズを次世代に引き継がなかったこと。最後のシーンだと、ニューヨークでオリジナルメンバーが仕事を再開していそうなのが残念でしたね。それじゃ話が広がらない。フィービーちゃん達4人のメンバーに引き継いでくれれば続編も期待できたのですけどね。 [DVD(吹替)] 8点(2022-11-20 23:23:49) |
10. マトリックス レザレクションズ
《ネタバレ》 MATRIX3部作は、ストーリーの難解さも斬新なショットとアクションも好きな映画でした。あまり評判の良くない3作目も含めてね。だから続編が発表されたときは、期待と不安が入り混じった気持ちになりました。 結果...不安が的中... ストーリーや設定が難解なのは、MATRIXだし仕方ないかなあとも思うのですが、それにしても弄りすぎ。3部作以上に訳の分からんことになっています。モーフィアスとスミスが一体化?途中で分離したの?粒子の人はなんなんだ?モーフィアスって3部作とは同名別人?などの疑問ばかりが湧いてきます。とてもじゃないが理解できないのは、私の頭が悪いだけではないと思うのですよ。 加えてアクションにキレが全くない。カンフーの動きが遅く力が入っているようにも見えない。旧作でセラフと戦った場面などと比べると雲泥の差です。若い人たちの戦いぶりにも迫力が感じられなかったので、キアヌが歳をとったせいだけではないはず。新キャラクタへの感情移入もないので、最後の乱闘では味方と敵の区別も難しい始末でした。 もう1点、モーフィアスが軽すぎる...3部作ではモーフィアスのネオを信じきりザイオンの再生を確信している心が、ストーリーを重厚なものにしていたと思うのですが、今回のモーフィアスは軽いことこの上ない... ストーリーの面からもアクションの面からも、ちょっと良いところが見当たらず、ときおり挿入される旧作のシーンの方が印象深いのでは、高い点を付けようもありません。残念です。 [DVD(吹替)] 3点(2022-10-06 01:44:47) |
11. アニマトリックス
一度挫折したものの、何年かおいてから再度トライ。挫折しそうになるのを堪えながら、なんとか全編を拝見。 Final Flight...以外は日本のアニメーターと後から知って、さもありなんと思ってしまった。なんというかアニメの様々な表現が、手段ではなく目的になってしまっているように感じるのですよね。端的に言うと独りよがり。ニンジャバットマンで感じたことと同じなのですが、ニンジャバットマンの方はある程度はストーリーがあったのですが、こちらは(短編とはいえ)取ってつけたようなものばかりでした... まあ、私が日本のアニメ芸術を分かっていないだけかも知れないですけどね。 [DVD(吹替)] 2点(2022-08-31 02:43:19) |
12. ANNA/アナ(2019)
《ネタバレ》 前評判とか一切の情報なしで鑑賞しました。 時間を遡って種明かしをするのは定番ですが、これほど頻繁にひとつひとつのイベントを種明かししつつ終盤まで突き進むのは、あまりないように思います。登場人物も限られていて、それぞれキャラが立っているので、とても分かりやすい親切脚本ですね。アトミックブロンドのときには一度では分からなかった自分でも、よく理解できました。DVDだと前のシーンまで戻って、おおーとか楽しみながらの鑑賞もできます。 主役のサッシャ・ルスも、DV男の言いなりからトップモデルまで、いろんな表情を見せてくれますが、市場で売り子をしていた時が一番魅力的に感じてしまったのは、自分の好みなので仕方ない。 それにしてもヘレン・ミレンの貫禄がすごい。終始無表情ながらアナを一番かわいがるという超ツンデレおばさん。この映画はスパイ映画といいつつも任務や殺人はマクガフィンであって、実は師弟の愛情物語ですね。自分と同じ苦労を味あわせたくないというのが、足のケガのエピソードからも分かります。 最後もヘレン・ミレンがビシッと引き締めて、ニヤリとした感じの後味は良かったです。手玉に取られたイケメン2人や殺されまくった男どもは、いい面の皮ですけど。 [DVD(吹替)] 7点(2022-08-23 23:24:21)(良:1票) |
13. スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
《ネタバレ》 評判がそこそこ良いことを確認して鑑賞した。確かに楽しめた。感動もした。しかしどうしても、映画としてどうなんだろうと考えざるを得ない。 ただでさえMCUは一見さんお断りになってしまっている。過去作を観ていないと、この魔法おっさん誰?となるだろう。だがMCUはそういうもの、連続ドラマだと定着している。したがって、こちらはブラック・ウイドウまで鑑賞済みである。 それが今回は、さらにスパイダーマンの過去作も観ておく必要があるらしい。残念ながら私は未鑑賞である。今のところ、あまり観ようとも思っていない。 そういう私から見れば、マルチバースから出現した敵もスパイダーマンも、この人誰?だ。ほとんど過去の経緯の描写が無いので、何の感情移入もできない。普通の人間に戻す?ふーん…てなものだ。普通の人間の頃を知らないのだから。 そして、それぞれのスパイダーマンの、敵との和解を感傷的に見せられる。予習を怠った私は置いてけぼり…それってどうなんだろう。MCUならMCUで完結してもらいたい。 もう一つは、バッドエンド。スパイダーマンとして二作連続のバッドエンド、しかもかなり物悲しい結果。劇中でチームプレイの大切さを話していたわりには、自分から孤独を選ぶというのが解せない。せめてネッドとMJに話して聞かせるシーンでフェードアウトとかにして欲しかった。 しかしまあ、それは我慢しよう。しかしスタークの後継としての位置づけはどうなってしまったのか。何しろハッピーですらピーター・パーカーを覚えていないのだ。あれだけアイアンマン後継を煽っておいて、今回は突き放して終わり。 しかもスパイダーマンは親愛なる隣人として活躍は続けていても、エンディングを見ると帰ってこないらしい。帰ってくるのはストレンジだ。(大人の事情?) これがMCU版スパイダーマンのエンディング?あまりにひどくないだろうか。 最近のMCUは迷走が過ぎる。キャップとアイアンマンの不在故か、御大スタン・リー不在故か、はたまたスポンサーのためか、そろそろ見切りをつけたくなるレベル。一度仕切り直した方がよいのではなかろうか。 強い言い回しをするならば、MCUを追ってきたファンのうち、今回は過去スパイダーマンに思い入れのない人を切り捨てたわけで、他方では新作のレビューによれば、ディズニープラス未契約者も切り捨てようとしているようだ。そういった姿勢の先にマーベルや映画の発展は、本当にあるのだろうか。 この映画の評価とは別な話かも知れないが、それでもこれらのことを考えると、私はどうしても高得点を付ける気にならない。したがって申し訳ないが、この点数で。 [DVD(吹替)] 3点(2022-08-01 22:04:48)(良:1票) |
14. ラスト・ウィッチ・ハンター
ドミニク・トレッドとアルフレッドとフロド・バギンズの共演だなーと思って見始めたら、ドムは予想以上にドムだったし、アルフレッドはまんまアルフレッドだった。フロドはあんまりフロドじゃなかった。 魔女の女王が呪いで殺すのではなく不死を与えるってナニソレと思いながら見ていたら、途中できっちり理由を説明してたのは好感が持てた。でも、魔女復活時に不死は奪われたと思ったのに、なぜか不死復活したのは、よくわからん。 36世にも隠し事されてたはずなのに、最後は許してたっぽくて、そこも説明ほしかったかな。 中世の戦いが現代でも続いてるって、良くある設定ではあるけど、なかなか良くできてる方だと思いますね。剣もカッコいい。 続編ありそうな雰囲気で放置されてるのが残念。次作があったら観ようと思えたもの。 ところで魔女の女王なのに、何であんなに醜い姿なのか。他の魔女以上に超美人にしていただきたい(力説 [DVD(吹替)] 6点(2022-02-20 12:22:20) |
15. ワイルド・スピード/ジェットブレイク
《ネタバレ》 ワイルドスピードもMCU並みに過去作を覚えていないと置いてきぼりになる映画ですが、今回はそれがかなり顕著で一見さんお断り的になっていますね。自分はかなり覚えている方だと思っていたけれど、ドムを大使館から救助した人とか、分からない人が何人かいました。 ハンの復活は超ご都合主義だけど、そんなのにこだわっていたらワイルドスピードは楽しめないので...というか、ワイルドスピードだから許しちゃうって感じ。事前にハン復活は噂で聞いていたのですが、ショーンまで出てくるとは思わなかった。これには驚いた。 序盤の軍隊との追いかけっこも装甲車とのバトルも、ワイルドスピードらしさ全開で楽しめます。ただ、あの手の装甲車ってデップー2でも出てきていたので、ちょっと二番煎じ感があるのが惜しい。 宇宙に行ってしまうのはちょっとやりすぎだけれど、ワイルドスピードだしーって考えれば許せてしまうというのは、一種の様式美というか芸風が確立されているというか、シリーズならではですね。一作目だったら呆れたと思います。 ミアはここ数作は存在感が無かったので、ここにきての活躍は嬉しいですね。ブライアンも少しはCGとかで出てくるかと思ったけれど、ちょっと残念。最後のGT-Rのシーンで、降りてくる脚とか後ろ姿だけでも欲しかったな。泣いちゃいそうだけど。 次作はおそらく今回お休みの二人も参加するでしょうし、さらなるお祭り映画を期待。 [DVD(吹替)] 7点(2022-02-09 11:53:30)(良:1票) |
16. ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
《ネタバレ》 なんだろう、この違和感。 真面目な優等生が無理して笑わせに来ている感じがぬぐえないのは、DCに対する偏見なのだろうか。ところどころ面白いところは確かにあるのだけれど... ハーレイクインは脱出の時しか活躍の場が無いし(最後は何もしてないよね)、金属バットシーンもなかった。ついでにいえば、「はみケツ」も。ピースメイカーも「平和のためには人も殺す」のはずなのに、大佐を殺したのは「任務にないから」であって「平和のため」じゃないじゃんと突っ込みを入れてしまった。最後も集結した極悪人が図らずも団結して勝つといったテンション上がる展開でもない。 そんな中で、ブラッドスポートを演じるイドリス・エルパの狂言回しぶりが光っていたと思う。これが無かったら相当退屈だったろう。 やっぱりDCは肌に合わないのかもしれない。 余談だけど、ピースメイカーを演じているジョン・シナって、ジョシュ・ブローニンに似てると思った。というか、最初は絶対ジョシュだと思ってしまった。似てませんか? [DVD(吹替)] 5点(2022-01-22 23:43:08) |
17. ブラック・ウィドウ(2020)
《ネタバレ》 一言で書くと、全体としては楽しめたけど期待とは違った。 やはりナターシャには人間離れした格闘を期待してしまうわけで、その高揚感はほぼ無かった。負けてばっかりだったもの。 序盤のロス長官に追い詰められた場面は、掴みとしてこれ以上無い状況なのに、ここで無双して脱出するかと思いきや、いつの間にかこっそり抜け出してた…それじゃ何のためのナターシャなのか。アイアンマン2やウインターソルジャーで見せたような格闘を期待したのに… ストーリー的には、パパさんはあの力があれば刑務所くらい簡単に脱獄できたんじゃ…とかのツッコミどころもあるけど、それ以上にママさんの行動が説明不足に思える。ナターシャの説得で翻意したのだろうが、もう少し掘り下げて欲しかったかな。あの程度で反乱できるなら、これまでも機会はあったろうに。 苦言を先に書いたけど、妹ちゃんはとてもキャラが立っていて良かった。妹としての立ち位置や感情の動きも完璧。スカヨハを喰ってたね。 笑いどころも上手く配置されていて、過剰に深刻にならないあたりも、マーベルらしいバランス感覚で良かった。このあたりDCは下手なんだよなあ。 ってことで、10点満点なら5点、妹ちゃん加点で6点ってとこかな。 それしても、連ドラに続くって嫌なやり方ね。ちゃんとドラマもDVD化しろよ、ディズニー! [DVD(吹替)] 6点(2021-12-01 11:06:25)(良:1票) |
18. チャーリーズ・エンジェル(2019)
《ネタバレ》 これまでのエンジェルって、チャーリーとボスレーとエンジェル3人だったのが、なんと組織化。この設定変更には驚きました。おそらく受け入れられない人もいるかもしれませんが、自分は展開の広がりを感じました。冒頭の脱出シーンで何人もいたときには、意味が分かりませんでしたけれどね。ボスレーもいっぱい(笑)、そしてチャーリーまで! ところどころに笑いをちりばめながらも、前作までほどにはぶっ飛んでおらず、軽めのスパイアクション映画といったところです。そういう意味では没個性化してしまった感もありますが、面白くないかといえばそんなことない。徐々にチームとしてまとまっていくあたり、そしてナオミ・スコット演じる主人公の成長物語、女同士の友情と、なかなかよくできていると思います。キラキラした華やかな感じも良いですね。スイス娘?の衣装がところどころで顔を出すのも楽しいw それにしても大ボスがまさか、というか、俳優が俳優だけに最後には味方なんだろうと思っていたのを、綺麗に裏切られたのが新鮮でした。 せっかくの新設定。シリーズ化してもらいたいものです。 [DVD(吹替)] 7点(2020-12-22 02:11:51) |
19. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
あらためて1と連続で鑑賞したので、書き直します。 はっきり言って、1で終わらせておくべきだったとしか思えない。もともと4点にしていたけれど、2点に変更。 ストーリーはご都合主義すぎるというか、何をしたかったのかよく分からないし、何を言いたかったのかよく分からない。決闘して倒して父を乗り越えて大人になったとでもいうのか。そんな安直な発想しかできなかったのだろうか。それで母は喜ぶのだろうか。 黒騎士が昔はハーロックとともに戦う戦士だったとして、それがなぜ機械側に寝返ったのか語られていないので、単なる悪役以上のものになれていないし、鉄郎の父という設定に意味があるように思えない。 プロメシュームの最期もあやふやだし、メタルメナも死んだのかと思ったら生きていて、でも自己犠牲は誰にも知られずと相当ひどい。 そしてなにより、音楽が1に比べて数段劣る。戦争映画になったためか知らないが、1の音楽の美しさに比べて時代がかった騒々しさが耳障りだった。ちなみに1のサントラは「交響詩・銀河鉄道999」と題されていて、いまでも繰り返し聞いている。まさに交響詩なのですよね。 終わり方も希望を胸に抱くようなものではなく、少なくとも自分が999に求めるものとは相当かけ離れている。 1も本作もDVDを持っているのだが、1は見返したいと思うけれど、本作はお蔵入りになりそうだ。 ところで、エンディングの回想シーン、なぜキスシーンを入れなかったんだろう... [DVD(邦画)] 2点(2020-10-17 01:51:37) |
20. アベンジャーズ/エンドゲーム
《ネタバレ》 すみません、水を差します。 キャプテンマーベル以外はすべて鑑賞済みで、MCUのファンではあるのですが、前作のインフィニティウォーと今作については幻滅しました。 まず、ストーリーが破綻ありすぎ。あの宇宙船が襲われてアスガルドの民は全滅したんじゃないの?ホークアイがローニンになったのはなぜ?何でキャプテンがハンマーを使える?ウルトロンのときは持ち上げることさえできなかったのに。 MCUって、これまで積み上げてきた設定を簡単に覆すような、軽いもんだったんでしょうか。これまでもソーなどは後付け設定満載でしたが、ここまで覆すなら、それなりの説明が必要なはずなのに、ハルクとの融合なんて台詞一つで済まされてしまいます。 それと簡単に人を殺しすぎ。ソウルストーンは、人が死なずに手に入れることもできるような解釈がつけられたはず。「大切な人が死ねば手に入る」を、そのまま繰り返すとは能が無い。しかもホークアイの最大の犠牲がナターシャでは妻と子の立場がないし、そうなるとホークアイの引退理由も復帰理由も弱くなります。 ラストもキャプテンの幸せはよいのですが、ということはニューヨーク決戦やシールド崩壊はどうなったんだよとか、考えてしまいます。別の世界線設定ってことでもなさそうだし。 基本的に鬱展開でお祭り的な楽しさも少ないのだから、もっと丁寧なストーリー作りをして欲しかったです。 MCUのファンだからこそ、辛口の点数にします。もしもこれらを補完する完全版があるなら、たとえ5時間でも観ます。 追記 そういえばキャプテン、シビル・ウォーでキスしてたあの娘は、どうすんのさ [映画館(字幕)] 4点(2020-06-26 17:44:11)(良:2票) |