1. 横道世之介
《ネタバレ》 心地良い余韻の残る作品。長編にも関わらずもう少し観ていたいと思った。主人公はもちろん他のキャラクターも魅力的で、特にタクシーの中の祥子の表情は印象的だった。もう連絡先も分からないような友人を思い出させてくれるような作品だ。 [DVD(邦画)] 10点(2013-12-19 21:42:31)(良:1票) |
2. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
《ネタバレ》 こんなに面白いなんて、嬉しい驚きだった。テンポも良く脚本も素晴らしい。「嘘をつくと吐く」というユーモアな設定を、重要な局面でこそ活用している。犯人捜しのために登場人物を叩きこんでおこうと観始めた矢先に犯人が分かってしまうが、それからの裏切りがお見事。不思議なことに見終わると各キャラクターが頭に残っている。作り手の狙いどおりに完成された映画だと思う。 [インターネット(字幕)] 9点(2023-01-29 16:13:06) |
3. 3月のライオン 後編
《ネタバレ》 「はるのう~た~」のエンドロールに体を揺らしている自分がいました。全編よりも重苦しいシーンもありますが、主人公の成長を感じられる映画です。印象的なのは香子と父のシーン。前編でも少し浮いてる感じのした有村架純が、愛おしく思えました。原作を知らない私は、素直にこの映画が好きです。 [インターネット(邦画)] 9点(2019-09-14 00:33:00) |
4. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 5作目でもまだまだおもしろい。これぞ「ザ・エンターテイメント」とういう作品。シリーズ特有の科学技術やスパイのスキルを楽しませてもらいながらアクションも充実。オペラ、水の中、バイク、どれも興奮です。今回は話の構成も隙がなかったと思う。唯一、ヒロインが敵を裏切った後の扱いが腑に落ちませんが、それもレベッカ・ファーガソンの魅力で一蹴です。ラスボスとの決着の仕方も、友情やチームをテーマした今作としては十分あり。1対1だと誘い出した中での決着で気持ちが良かった。個人的にはシリーズ最高の内容とヒロインです。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-04-09 23:27:12) |
5. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 何故、あの時はあんな風に思ったんだろう?何故、あんな事したんだろう?青春を思い出してしまう映画。人によって感情移入出来る登場人物は違うだろうが、今も昔もあの年代の悩みや感性は基本は変わらないと感じた。たかが部活を辞めることが【たかが】じゃないと感じられるのはあの時代しかない。大人になって、なんであんな事したんだろうって思い出して恥ずかしく思う事ってたまにあるけど、それをいい思い出としてくれる、そんな映画です。 [DVD(吹替)] 9点(2013-11-18 23:44:04) |
6. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 最後のスピーチへと続く、物語の構成がすばらしい。見終わったとはとても爽快。対等に話しながら「あなたはすばらしい王になる」と尊敬をもって接している距離感が心地いい。それにしてもみんな演技うまい。特にエリザベスが良かった。これ吹き替え版どうなんだろ?ものすごく技術いるよね・・・ [DVD(字幕)] 9点(2012-03-29 00:56:19)(良:1票) |
7. 八日目の蝉
良かった。最後は涙が止まらない。特定の人物の視点に依存しないところが良い。誰に感情移入してもつらいが、先があるなら誰もが幸せになって欲しいと思う作品。 [DVD(邦画)] 9点(2012-01-17 00:19:45) |
8. 最後まで行く(2014)
《ネタバレ》 怒涛の序盤から、ある人物の登場で予想外の展開に向かっていく。局面によっては、良い意味で予想を越えてきました。配役も良く、敵役は得たいの知れない怖さがあった。無茶な設定は多々あるが伏線も回収して、素晴らしいエンターテイメントだった。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-06-03 17:07:17) |
9. ホテル・ムンバイ
思うところはいろいろあるが、単純に映画としておもしろかった。終始、緊張感はあるし、実話だと言うリアリティもある。犯人側も無知で利用されている感は出ているが、共感されるほどの描きかたではない(テロリストなので当然だが)。祈るな、祈りがそもそもの元凶みたいな台詞が少しあったりしたが、その辺りをほどよく抑えたバランスが、社会派よりエンターテイメント性の高い映画になっていると個人的には感じる。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-09 20:26:12)(良:1票) |
10. 孤狼の血
《ネタバレ》 やくざ映画という枠だけでなく、しっかりとしたエンターテイメントに仕上がっている。苦手じゃない人には、終始胸がヒリヒリして熱く観られると思う。脇を固める役者さんもみんなすばらしい、中村倫也ハマってたし、阿部純子は映画映えする女優さんですね。一番見応えがあったのは、日岡が覚醒していく過程。話がしっかりしているので、入り込みやすい。このジャンルにこんな可能性があると知りましたし、続編があるとのことなので楽しみです。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-07-19 23:15:47)(良:1票) |
11. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 テンポも良くて最後まで見入ってしまった。序盤こそ無茶な設定で強引な展開だと思うが、不思議なことに気にならなくなってくる。むしろ、観終わった後は、社会問題としての風刺を強烈に感じてしまう。予備知識がなく、あの映画ポスター(目線の入った家族写真)の足さえ気づかなかった自分としては、元家政婦が訪ねてきた時からの展開が結構衝撃でした。ピンポン押してモニター越しに話したシーンからの緊張感がすごい。この辺が本当にうまいですね。もう一つ、匂いの使い方は貧富の差をストレートに表現してインパクトがあった。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-07-05 00:21:40) |
12. ジョーカー
《ネタバレ》 何とも哀しい映画だ。バットマンにあまり詳しくない私が感じたのは、他の人も言っているようにタクシードライバーのような映画だ。よりファンタジーな感じだが。妄想なのか?現実なのか?ラストは本当に笑っていたと何かで聞きましたが、それでも整理できません。ただ、圧倒的な雰囲気と演技力でおもしろかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-03-29 00:52:42) |
13. 恋は雨上がりのように
何とも気持ちの良い映画だ。店長目線で観てしまいました(同年代のおっさんなので)。そりゃ困るだろうと、しかし「何にもないただのおっさん」が相手を思いやる言葉をかける度に共感です。告白のシーンやそれを補足する回想も爽やかに描かれていていいです。主役の2人はもちろん、登場人物みんなを応援したくなるような映画になっています。観終わっても、これからの展開をポジティブに想像させてくれるところもいいです。小松奈菜は今まで観た映画で一番ハマっている。彼女の出てる映画をもっと観たいと思った。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-11-24 00:07:03)(良:1票) |
14. ある戦争
《ネタバレ》 一つの判断が結果的には裁判まで繋がっていくのだが、その過程も丁寧に描かれていて、主人公の心情はよく理解できます。だから最後は誰もが無罪へと導いていて、それが強烈な風刺に感じられた。誤爆された側の描写は最小限しかないので。この戦争の理由もどこか自分たちを無理に納得させるようなものなので、今世界で起こっている戦争の一つの側面として突き刺ささった。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-10-08 21:25:39) |
15. 3月のライオン 前編
原作は未読です。漫画が原作なだけあって、それぞれキャラクター際立っている。それにしても、神木隆之介ってすごい俳優だと思った。特別な境遇の主人公を見事に演じている。全編としては十分で、最後の対局も良かった。あの一人暮らしの部屋、雰囲気あるなぁ。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-09-14 00:09:36) |
16. 運び屋
《ネタバレ》 ボスが変わるのをスイッチにしてガラリと緊張感が出てくる。それまでは、ヤバいことをしながら楽しんでいるような。その後はいつどうなるか分からない展開になるかと思いきや・・・・ 違いました、これは家族の話です。観終わった後、あのオープニングからの数分を思い出す。そして、イーストウッドの映画は、印象に残るセリフがいつも多いですね。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-06-24 22:31:41) |
17. 永い言い訳
《ネタバレ》 見終わった後に、題名がじんわりと響いていく。主人公は子供たちと触れ合う中で、「言い訳」の心を保っていたが、それも未送信のメールによって破壊される。最後は、このメールがきっと回収されると思っていましたが、されないとは・・・いい意味で裏切られました。陽一くんもキレそうでキレなくて、本当に真っすぐな感じが良かった。事故の後、トラックで帰る父子を見送る時、ようやくやめるんです。「言い訳」を。いずれにしても、本木雅弘はすばらしかった。さすがです。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-05-05 01:34:16) |
18. ボーダーライン(2015)
《ネタバレ》 すごい緊迫感だった。全く予備知識が無かったので、余計に先の読めない展開だった。ヒロインの立ち位置といい、ベネチオ・デル・トロが何者なのか?とか。原題をある程度残してたら(スペイン語で殺し屋)何となくわかってしまうから、そういう意味では良い邦題だったかと。警察官とサッカー少年の親子の日常の描写が印象に残る。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-03-21 23:24:50) |
19. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 「上の句」は紛れもなく太一の物語だった。そして、この映画も彼の物語だ。他の作品の野村周平はあまり知らないけど、この役はすばらしい。新しい登場人物もいてマンネリ化せず、百人一首もしっかり話しに盛り込まれている。気持ちよく観られる青春映画です。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-01-27 21:32:40) |
20. 祈りの幕が下りる時
《ネタバレ》 ドラマも、原作の加賀恭一郎シリーズも好きなので贔屓目があるかもしれませんが、素直に感動。話に厚みを持たせる部分と、不要な部分のバランスがとれてた。主人公が目立たないのも犯人側のストーリーが重厚なおかげです。松嶋菜々子も小日向文世も良かったけど、14歳の博美役の子が私の一番。似てそうでそうでもない似顔絵の感じとか、細部が丁寧な作品です。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-11-18 21:50:43) |