1. トイ・ストーリー3
スピード感溢れるアクションシーン、先が読めない展開、切ないし笑えるし、どこにも文句のつけようのない、まさに完璧な作品だった。 1,2の完成度もハンパじゃなかったが、本作は明らかにそれを上回る出来。 前作を観ているなら、きっと本作単体で観るよりさらに感動出来るはず。 そして、恒例のショートフィルムも本当に素晴らしかった。 穿った見方をせず、素直にこの世界を楽しむべき。 アニメだからってナメちゃいけない。いい大人が大感動してしまった。 まさに子供から大人まで 10点以上があるなら点けてやりたい。 パーフェクト!!!!! [映画館(吹替)] 10点(2010-09-11 00:51:21) |
2. グラン・トリノ
クリント・イーストウッドが俳優として最後の出演になると言われる本作。 自身最後の主演作に、彼は驚くほどストレートで人間愛に満ちた物語を選んだ。 台詞ひとつひとつがユーモアに満ちていて(主人公ウォルトの口の悪さは痛快)、これまでのイーストウッド作品にはない笑える微笑ましい場面もたくさん。 エンディングの主題歌「グラン・トリノ」のあまりに優しい響きに、涙せずにはいられません。 素晴らしい映画です。 [DVD(字幕)] 10点(2010-01-01 16:12:11) |
3. 歩いても 歩いても
日本人を深く深く描いた映画。 言葉の全てに深い含みを感じ取れ、でもそれは日本人の最も無意識で自然なかたち。 練りに練られた脚本と素晴らしい俳優陣の演技により、圧倒的にリアルな日本人の姿が描き出されている。 上手く言葉で表現出来ない感情を、表情、雰囲気、仕草で本当に巧みに表現しているから、観賞後はずっしりと心に残る。 「いつもちょっとだけ間に合わない」という台詞。 そうそう!それが日本人だよなぁ って唸らされた。 ノスタルジックなゴンチチの音楽は優しいが、この作品は決して優しくは無いと思う。 観賞後覚えたのは上質な純文学を読んだような感覚。日本人の複雑な胸中を是枝監督は完璧なかたちで具現化してくれた。 文句無し10点です。 [DVD(邦画)] 10点(2009-11-21 11:31:44) |
4. 天国と地獄
前半部ではほぼ部屋の中だけの展開にもかかわらず、人間描写の巧みさ、キャストの力強い演技でぐいぐい引き込まれる。台詞が圧倒的に多いのに、全く複雑さや飽きを感じさせない演出は本当に見事。 現代のサスペンス映画に比べても全く劣らない、先が読めない緊迫した展開で、画面に釘付けになった。 山崎努の鬼気迫る演技、 三船はもちろん、警部役の仲代達矢の存在感も凄い。 映画の雰囲気、スケールともに、何だか日本映画というより海外の映画を観ているような気分にさせられた。国内外ともにこの映画が与えた影響ははかりしれないでしょう。 黒澤映画の中でも特に見応えがある部類だと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2009-04-21 07:00:31) |
5. 七人の侍
侍7人全員のキャラが立っており、不要な登場人物がいない。 百姓たちも、悲しい面だけでなく、捻じ曲がった根性など、ちゃんと人間の汚い部分も描いていて、素晴らしい。 3時間以上のかなり長い作品だが、テンポの良さ、意表を付く展開、登場人物全員に感情移入できるほどの、役者陣の名演技。 3時間が全くダレずに観賞できた。 三船、志村喬はもちろんだが、久蔵の何よりかっこ良さ!これぞ侍 という感じでした。 リアリティと、エンターテイメントのバランスが絶妙な、最高に楽しめる一本。 [DVD(邦画)] 10点(2009-03-23 03:17:51) |
6. 乱
前期の黒澤映画ファンにはあまり好まれないのも分かる。 が、「リア王」ベースという情報から観た僕にとっては、もの凄い映画だった。 どのシーンを切り取っても、徹底して重厚で美しい映像。 大殿の存在感、炎城シーン、合戦シーン、絡み合う人間ドラマ、ほんとうに凄まじい。 初めは大殿だけが狂っていたのが物語が進むにつれて全てが狂っていく。 特に秀逸なのはラストシーン。破滅的な世を悲しく描き切り、ここしかないというところで物語は終わる。 かなり長尺な映画であるが、観終わった後思わず一人で唸ってしまった。 [DVD(邦画)] 10点(2009-02-24 07:29:59) |
7. 生きる
《ネタバレ》 本当に人間いつ死ぬか分からない。悔いの無い生き方をしよう。この映画を観て素直にそう思った。志村喬の演技に胸が締め付けられる。 普通の映画ならば、主人公の行動に感動し、改心した脇役達を描いて明るく終わるのがベタなのだろうが、結局何も変わらない役所連中をちゃんと描いているあたりが、この映画をより重みのあるものにしている。 ヒューマン映画の金字塔かと。素晴らしい映画です。 [DVD(邦画)] 10点(2009-02-17 09:21:08) |
8. 殺人の追憶
俳優陣の演技力、圧倒的な展開力に脱帽。 実話を基にしたからといってここまでリアルに、そして緊迫感を維持するのは難しいと思う。 実話への脚色もリアルを崩さずより作品の重厚さを増すことに成功している。 素晴らしい音楽、洗練された映像。 鑑賞後に背負わされる大きな虚無感。 未解決事件と分かっていても、先を全く読ませない展開で画面から目が離せない。 ムダな台詞、シーンも自分には一切見当たらず。 今まで色々とサスペンス映画を観てきたが、この作品を上回るものが今後現れるかどうか。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-15 23:41:33)(良:1票) |
9. レザボア・ドッグス
下品にそれぞれが喋りまくる導入部から、オープニングへの流れが最高にカッコイイ。 ストーリー全体も、非常にテンポ良く、スリリングな展開に画面に釘付けになる。 時間を行き来させて徐々にネタばらしをさせていくが、その展開のさせ方はもう素晴らしいの一言。 それぞれのキャラクターが素晴らしく立っており、全員がハマリ役。 もう見るからに「ワル」な面子で、台詞、音楽もスパイスが効いていて、とにかくカッコイイ! 個人的には、ブシェミがとってもイイ味出してたと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-10 01:07:24) |
10. バック・トゥ・ザ・フューチャー
子供の時観て凄く面白かったが、大人になってから観てもやっぱり面白い。これってほんとに凄いこと。 [地上波(邦画)] 10点(2009-01-30 08:14:59) |
11. シティ・オブ・ゴッド
映像や音楽のスタイリッシュさで映画の雰囲気事態は重苦しいものではないが、実際にスラムの素人を使って撮ったということもあり、ハリウッドのただのドンパチ映画と比べてリアルさがハンパじゃない。子供に銃殺シーンを演技させるあたりは非人道的と言わざるを得ないが、それがあってこそのこのリアルさ。実話をモチーフに描いた何とも救いようの無いストーリーだが、製作陣の手腕で、スピード、スリルに溢れる「エンターテインメント」として観れる作品として成り立っている。目を背けたくなる「ドキュメント」になっていないのは凄い。特に後半部の展開は圧巻。ブラジルスラムの現実の恐ろしさを、映画作品として最高のかたちで表現している作品なのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-29 19:02:23) |
12. ピアノ・レッスン
映像、音楽、俳優陣の演技が創り出す退廃的な雰囲気がとても美しい。「美しい映画」が観たいという方には本作を一番にお勧めする。ただ物語としては万人向けでないことは確か。感情移入出来ない人もいるだろう。私は素直に感動出来ました。 やはりこの映画といえば何よりこのテーマ曲。いつ聴いても感動させられる。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-25 17:23:24) |
13. ゴッドファーザー
文句の付けようが無い映画。マーロン・ブランドを始め、俳優陣全員がハマりすぎ!個人的には孤児だったトムのドンへの忠誠心、家族同様にトムを大切にしているドンにグッと来た。マイケルやソニーの名演はもちろんだが、クレメンザやルカ・ブラージ、テシオなど脇役のオッサン達ももの凄くリアルで素晴らしかった。個人的に一番お気に入りのシーンは、各ファミリーのドンが集う会合シーン。ドン・コルレオーネの全ての台詞が威厳に満ちていて、感動すら覚えた。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-22 10:33:37) |
14. スティング
オシャレだし、カッコイイしとにかく観た後気分爽快になる。 スリルも満点だし、オチがとにかく読めない! 誰にでもお勧め出来る名作。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-20 07:46:16)(良:1票) |
15. 2001年宇宙の旅
原作、映画ともに観ました。最近のCG無駄使い映画より、とんでもなく凄まじい映像、音楽。どの場面を切っても、一枚絵としての凄みがある。まさに「感じる」映画。見る側の感受性が試される映画なので、賛否あるのも無理はない。 しかし68年製作って・・。 後半のあまりに凄まじい展開に、底知れない恐怖と感動が押し寄せてくる。キューブリックのマスターピースであるこの映画はこれからもずっと語り継がれていくことでしょう。本作以上のSF映画、今後表れるのだろうか・・。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-20 07:37:46) |
16. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 美しい。特に良かったのは、ラスト、兄との再会の場面。言葉を特別交わす訳でもなく、目でお互いの思いを理解しあっている。そして昼間に星空を描く。最期は何故だか分からないが涙が溢れてきた。 これまでグロテスクでシュールな映像美を数多く描いてきたリンチ監督だが、本作では全体を通してため息が出るほど美しい映像が流れる。だがやはり映像からはリンチ独特の徹底したこだわりが感じられる。台詞が少ない映画だが、それだけにひとつひとつの台詞に深みがある。自分の人生を振り返らされる、そんな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-19 07:33:06) |
17. オールド・ボーイ(2003)
音楽や印象的な台詞、重苦しいストーリー、全てが好みでした。 見所は何と言っても圧倒的なチェ・ミンシクの演技。神懸ってます。 アクションシーンの迫力も凄いし、伏線の張り方というかトラップの仕掛け方が非常に巧いと感じました。だから、何度観ても新しい発見があります。暴力描写はかなり激しいですが。 イ・ウジンは歪んだ愛の悲劇的結末、歯車が狂った孤独の果てを、オ・デスにぶつけるしか方法が無かった。ラストはお互い深すぎる悲しみを共有することになる。 ウジンの動機があまりにも理不尽で、どうしても共感出来ないのが残念といえば残念ですが、そんな事がどうでもよく感じてしまうほど、俳優陣の演技、映画のテンポ、絶妙なタイミングで挿入される音楽や映像など、本当にセンス溢れる作品。 「笑う時は世界と一緒、泣く時はお前一人。」 「私は獣にも劣る人間ですが、生きる権利はあるんじゃありませんか 」 パク・チャヌク監督の代表作と言っていいのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-19 07:23:15) |
18. ノスタルジア
この作品の神懸り的な美しさは、映画という枠さえも飛び越えてしまっているように思える。 言葉では言い尽くせない郷愁の想いを、 火、水などの自然物が我々に呼び起こす感情を詩的に映し、 極限まで抑えたBGM,まるで環境音楽のように流れる自然音で、 最高のかたちで表現している。 メッセージが全て理解出来なくとも、感じたものをそのまま受けとれば良いと思う。 人間の複雑な感情を表現するには、言葉じゃどうしても足りない。 この映画からは感情が溢れていた。 タルコフスキー映画の中では個人的に最高傑作だと思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-18 14:15:41) |
19. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 大抵の重い映画に対して、自分は免疫が付いていると思っていたのだが・・・・本作は重すぎる。鑑賞に耐えられなくなり、観るのを途中で止めようかとまで思った初めての映画。子供たちの無垢な演技に胸が潰れそうになった。 ここまで後を引いた映画は初めてだし、今後も出会いそうに無い。点数を付けること自体ためらうような映画だが、ここまで心を揺さぶられたこと、悲しい気持ちにさせられた映画は今まで無かったので、10点献上。 [DVD(邦画)] 10点(2009-01-17 11:50:17) |
20. ラヂオの時間
《ネタバレ》 三谷作品の中では一番好き。というかとにかく笑った笑った。近藤芳正の「ハインリッヒー!!」と前半バッキーさんの暴走ぶりが最高でした。 [DVD(邦画)] 10点(2009-01-17 11:18:39) |