1. エクソシスト ディレクターズカット版
《ネタバレ》 2と3は観たのに見落としていた1作目。やはり傑作ですね。ひたひたと静かに高まる緊張感。昨今のカット数勝負の映画に慣れてるとまだるっこしいでしょうが、この一定のリズムこそ肝ですね。そしてマックス・フォン・シドーの存在感。あれがなかったら終盤の展開は成り立っていないかも。ただ、この版で加えられたサブリミナルっぽい映像は蛇足ですね。オリジナル版を劇場で観たいところ。 [映画館(字幕)] 8点(2023-09-07 16:50:00) |
2. マイ・エレメント
《ネタバレ》 登場キャラはファンタジーですが、ファンタジー映画ではないですね、これ。韓国系移民の物語。ストーリーはおおむね予想通りに進みます。CGは凝ってはいますが、視覚的なスペクタクルはさほどでも。設定を人間にして、実写で撮った方がなじみそう。でも、それじゃああまりに普通すぎるか。ピクサー、曲がり角かも。一緒に観た子どもが楽しんでたので1点おまけ。 [映画館(吹替)] 6点(2023-08-25 16:28:43) |
3. インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
《ネタバレ》 終盤の展開はなかなかで7割方満足して帰ってきたんですが、アクション・シークエンスの編集がヘタくないですか? 車や人物の位置関係がわかりづらい。シリーズ過去作だと要所要所で俯瞰や引きのショットが入るんですが、それがない。カギになる小道具のアップも不十分。こういう技術面での不満は、このシリーズではあってはならないことですね。あとアルキメデスは大物俳優にしてほしかった。 [映画館(字幕)] 7点(2023-08-25 16:13:03) |
4. フィクサー(2007)
なんの予備知識もなく機内上映で鑑賞。とにかく先の読めない映画で、そこを面白いと思えるかどうかで評価が割れそう。私は楽しめましたけど。ティルダ・スウィントンのオスカーは納得。余計な演技をしなかったクルーニーも偉い。映画の肝ですね。ところで「鑑賞環境」の選択肢に、機内上映がないのはなぜかしら。 [DVD(吹替)] 7点(2018-01-08 22:30:05) |
5. グラインドハウス(U.S.A.バージョン)
《ネタバレ》 「映画秘宝」をそのまま作品にしたような映画。好きな人にはたまらないんでしょうけど、あまりにも点が高すぎるので、あえて厳しく評価。だって人に勧められないじゃないですか。いや、実は私は大好きなんですけどね。内緒です。 [映画館(字幕)] 0点(2017-12-11 19:12:08) |
6. 欲望という名の電車(1951)
《ネタバレ》 すごく久しぶりに鑑賞。ヴィヴィアン・リーの舞台調と、マーロン・ブランドのメソッド演技が、ぎりぎりの均衡を保って・・・いませんね。いま観るとヴィヴィアン・リーが浮いているような。当時はこちらが評価されたんですね。ブランドはいまも新鮮。過渡期の作品、なのかも。 [DVD(字幕)] 6点(2017-12-11 18:52:25) |
7. マイティ・ソー/バトルロイヤル
《ネタバレ》 ずいぶんコメディに振りましたね。ほぼ「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のノリ。ハルクとの絡みはそれでいいとして、ソー部分はシリアス路線で行ってほしかった気も。だって1作目は監督ケネス・ブラナーだよ。ここまで変えていいのか。「移民の歌」とDEVOのマザーズボーに免じて1点おまけ。 [映画館(字幕)] 6点(2017-12-11 18:23:45) |
8. ドラゴン・タトゥーの女
スウェーデン版は観てないんですが、かなり踏襲してるんでしょうか。本筋の事件が解決した後のくだりは余計なような気もしたけれど、原作通りかな。あれほど有能なヒロインが、あんな目にあうのはやはり謎。初めから計画していたようには見えないし…。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-11 18:07:30) |
9. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 「反戦」と「愛国」を両立させようとするとこうなるのかな。観ている間ずっと、その辺のスタンスを気にしてなきゃならないんですよね。どうにも落ち着かない。ものすごく出来の良い失敗作、でしょうか。弾丸のスローモーション映像は、ちょっとやりすぎ。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-11 17:47:27) |
10. マッドマックス 怒りのデス・ロード
これはすごい。「世界観」って言葉は、このぐらい作り込んだ作品に使うべき。監督の根性も、脚本も技術面もすごいけど、なんてったってシャーリーズ・セロン。これ見よがしの演技じゃなく、役そのもの。アカデミー作品賞ノミネートは当然だけど、むしろ主演女優賞をあげたかった。賭けてもいいけど、10年後に記憶に残るのは「スポットライト」じゃなく、こっちでしょ。 [DVD(字幕)] 10点(2017-03-06 02:14:50) |
11. ドクター・ストレンジ
このキャストでマーベル、っていう意外性が売りでしょうか。持ち味を活かしつつ、きっちり娯楽作品に収まっているのはさすが。3D効果も抜群。筋はつっこみどころ満載ですが…。それにしてもティルダ・スウィントンが、ハリウッドでこういう風に成功するとは思わなかった。 [3D(字幕)] 6点(2017-02-12 18:27:28) |
12. ロング・グッドバイ
《ネタバレ》 怪作として知られる本作ですが、いま観ると快作ですね。なにしろエリオット・グールドが良い。筋立ては意外とまとも。「原作のイメージと違う」というのはむしろ、ほめ言葉では。ラストの改変も個人的にはこっちの方が納得。 [DVD(字幕)] 8点(2016-06-28 10:59:43) |
13. インターステラー
《ネタバレ》 すごく面白いんですが、理屈の通らない話にむりやり筋を通そうとした感も。かなり頑張ってはいたものの、ロボットとの通信で説明するあたりは必死感が否めず。なーんにも説明しなかった「2001」が、やっぱ偉かったと思うのは私だけでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2016-06-28 10:29:01)(良:1票) |
14. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 主役が女性とアフリカ系ってところが肝ですね。フィン役はあえて普通のお兄さんにしたんだろうけれど、今後成長するのかな。エピソードV、IVには及ばないが、VIよりも好き。IIIと良い勝負。出番1分セリフなしのマーク・ハミルが1枚クレジットってのがすごい。 [映画館(字幕)] 7点(2016-01-05 17:36:40) |
15. ビッグ・リボウスキ
公開当時は「さすがにユル過ぎるだろ」と思ったものですが、あらためて観ると傑作ですね、これ。特にキャスティングは完璧。隅々まではまり役で、全員が楽しそう。思わず10点付けそうになりますが、普通の人には勧められないため、涙をのんで減点。 [DVD(字幕)] 9点(2015-10-18 09:57:45) |
16. インヒアレント・ヴァイス
「チャイナタウン」ミーツ「ビッグ・リボウスキ」みたいな。P.T.アンダーソンもピンチョンも好きなんで9点ぐらい付けたいところですが、どちらの持ち味も出し切れなかったかな。いや、面白いんですけど。原作邦訳のへんてこな題名を踏襲しなかったのは卓見。 [映画館(字幕)] 7点(2015-10-17 11:36:53) |
17. セッション
《ネタバレ》 みんなが「持って行かれた」ってことになってる最後の演奏がね、さほどとは思えないんですよ。盛り上がってるけど、全部クリシェじゃん。少なくとも、あの教師のやってきたことや主人公との対立をチャラにするほどじゃない。上映時間が短いのが勝因かな。映画としては。 [DVD(字幕)] 5点(2015-09-30 00:39:54) |
18. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 噛ませ犬みたいなあの役にリチャード・ハリス。キャスティングもすごいが、演技もすごい。善悪の彼岸を見つめて、結論を出さないのがイーストウッドの美点。傑作ですね。それにしてもデヴィッド・ピープルズって、出来不出来の差が激しいな。 [DVD(字幕)] 9点(2015-04-20 23:32:31) |
19. 百年恋歌
昔は好きだったなあ、こういうの。3行ですむ話を45分かけて語る。それでも退屈しないのは映像の力、と言いたいところだけど、背景説明がないので疑問が持続するところが肝ですね。たぶん。役者に魅力がないと成立しない気も。その意味ではスター映画。 [DVD(字幕)] 5点(2015-04-06 08:02:26) |
20. LUCY ルーシー
なによりも上映時間が90分切ってるのが偉い。ホラ話に考え込む時間は不要ですもんね。大風呂敷広げるモーガン・フリーマンの役は、ほかの役者じゃ成立しなかったかも。悪役の人はゲイリー・オールドマンを意識したのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2015-04-02 20:15:50) |