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グルコサミンSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 290
性別 男性
自己紹介 基本 SFとアクションとコメディが守備範囲。
映画通ではなく、中レベルの映画ファンです・・。
苦手なジャンルや興味のない映画は元から見ないし、観て良かった作品ばかりレビューしてるので、8~10点ばかり付けてしまいます。
期待した作品と、期待してなかった作品で、評価が上下してしまう癖が
あります。あと話題の大作とかには、評価は辛目です。

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1.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
前作は、イキッた若造の鼻につく映画でどちらかというと嫌いな映画でした。 その若造が、年取って落ち着いたのかと思ったら・・ まだヤンチャでやんの。(笑  前作同様の鼻につく若造たちに、トムが教える立場での物語かと、舐めてましたが、全然違う! 若者たちをケチョンケチョンに蹴散らして、一人で暴れまくる教官の姿が、爽快でしかない。  殉職した戦友の息子との確執や、かつての恋人への葛藤、規則を振りかざして潰しに来る上司、 機体の性能を超えた戦闘技術への挑戦、そしていやおうなしに迫る決死の実戦までの時間。  それらの物語だけでも、映画として盛り沢山なのに、貴重なジェット戦闘機のド迫力映像プラス 飛び交うミサイルや機銃掃射とアクロバット飛行で、見てるコチラの血圧は上がりっぱなし。 30年前のトップガンとは、全く別の映画です。  途中、何度も「なあーんだ、こういう終わり方かあ・・」と思わせといて、続きが来る手法。 そんなご都合主義の調子乗り過ぎの脚本なのに、敢えてその手のひらに乗せられてしまおうとか 「楽しんでしまった方が勝ち」て思ってしまう見せ方もいい。  そして、名前は伏せてますが、この敵国。 日本に近いあの軍事国家ですよね。 その暴挙に アメリカが鉄槌を下し、友好国(日本)を救う軍事作戦に、トムと若いエリート兵士が命を懸ける。 トムは乗り回す愛車 日本のバイク「KAWASAKI」のロゴをハッキリ見せてくれる大サービス。  もうこれは、日本人の為に作ってくれた映画なんじゃないのか? て嬉しくて踊りそうです。 中国資本を蹴飛ばしたトムクルーズは、日本人にとっては最高のヒーローです。 もう、全ての日本人は見るしかないですよ。  ちなみに、字幕で見ましたが、吹き替え版の評判が良さそうなので、次回はそっちで見る予定です。 10点じゃ足りないな。 ホント12点付けたい気分です。
[映画館(字幕)] 10点(2022-06-13 00:07:55)(良:2票)
2.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
ネタバレなしで、この映画を語るのは難しいです。かといって、あの映画ナントカ急行殺人事件のように オチを言ったら、見る価値がなくなる映画とも違う。それは何故か・・? シリアスではないからでしょうか? (禁句?) あの予告編を見る限り、誰もこんな映画見たくないと思ったはず。しかし、海外からの評判が先行し、見た人達の口コミから 全国へ評価の輪が広がる不思議な光景を見るにつれ、「その映画の、一体何が面白いのか?」が気になって仕方が無い。 どう考えても、低予算のB・・いやCクラスの映画ではないのか? 低予算にしては怖い仕上がりだという持ち上げ評価? と、いろいろ想像してましたが、公開終了が近くなり、焦って本日見て来ました。 結果? 「面白いです、マジ!」 以下、ネタバレになりますので、未見の人は見ないで下さい。   前半は、問題の「カメラを止めないゾンビ映画」そのもので、その映画のエンドロールまでありました。ここで終っていたら 映画館は暴動が起きるでしょう。金返せ!ふざけんな!・・という流れ。とにもかくにも学芸会のような出来損ない映画・・ そして、後半は、そのワンカットのゾンビ映画が作られる事になり、撮影当日までの、悪戦苦闘の現場が描かれています。 この後半が、爆笑してしまう内容。企画自体が無茶です。ゾンビ物に特化したテレビ番組の目玉企画で、カメラ一台のゾンビ 映画の制作指示はまだしも、生放送でやるという処で、思いっきり無茶になります。現場の混乱は、子供でも想像できる。 その生放送が始まる直前に、俳優がドタキャンしたり、機材がぶっ壊れたりのトラブル連発の中、必死に先へ進もうとする 可哀想?な現場の中で、これまたワガママで傍迷惑で濃過ぎるキャラがぶつかりあうドタバタ劇が繰り広げられます。 面白いのは、あのポンコツなワンカット映画の中で、不自然過ぎる流れや、唐突なセリフが、撮影のトラブルで派生したものだ とワカッタ時です。 真面目な話し、大声で笑うのを押さえる為に、泣きながら口を押さえ続ける自分にビックリ・・。 そして、ラストもいい。ポンコツで落ちこぼれのようなキャラの皆が、笑顔になる瞬間に、暖かいものが心に残る後味。  なるほどコメディ映画でしたか・・ 予告編のポンコツ感は当然でした。 劇の中に劇がありその中に劇がある構成。 更に、エンドロールでは、そのメイキングがチラ身できまして・・もはやどこからが劇なのか・・(笑  見てる途中で「ああこれは、三谷幸喜さんのラヂオの時間に似た設定だなあ」と思いながら見ていましたが、どっちがどうとか ではないです。似てるけど違うし、どちらも面白い。 しいて言えば、あっちの作品は、途中が面白くて、ラストが冗長な印象。こちらの映画は、前半のツマラナイ40分を耐えれば 至福の後半戦が堪能できる映画。見終わって映画館を出ても、思い出し笑いが止まらない変な映画でした。 予告編での、「本物のゾンビが来ても、仲間が犠牲になっても、撮影を続けるサイコな監督」のイメージが似合わない理由が 解る後半からラストで、失望と嫌悪感の先行した監督のキャラが、一転して愛おしくなるストーリー。なるほどサスガです。 人への印象は、その行動の理由と背景が解った途端に逆転する事に驚かされます。 人生観変りそう・・  確かに低予算なのは事実ですが、この映画の何処にも、お金掛けるトコがない。マジにストーリー一発の作品でした。 にしても、あのゾンビ映画のラストで、あんな撮影の方法やられたら、絶対演技できずに吹き出すよね。あれが出来るなら あの女優さんは鉄の心臓ですわ・・  いろいろな面で面白い作品! こりゃウケるわけだ。
[映画館(邦画)] 10点(2018-10-04 17:11:34)
3.  ザ・ロック
もう語りつくされているし、点数も安定の域ですし、我輩のレビューで 何も変わらないのですが、久々に見てしまったので・・ 若山弦蔵さんの声が嬉しくて字幕で見た後、もう一度吹き替えで見てしまう。 それでも面白い映画。家庭にまだパソコンが無かった時代の映画ですが、気にならない。 暑苦しい男ばかりの男子クラス映画にしては割とスタイリッシュでもあり、 またインディジョーンズばりのトロッコ滑走シーン等、サービス過剰気味ですが 戦い抜いた戦士の友情のエンディングは、見て良かった感満点です。 突っ込み所が多いので1点減点したいけどショーンコネリーファンとしては10点しかない。
[DVD(字幕)] 10点(2017-06-29 21:35:33)
4.  バックドラフト
当時、大ヒットしたせいでこの映画音楽がテレビで軽々しく使われまくり 料理対決番組のテーマ曲にまで・・、さらにリスペクトした薄いテレビドラマも・・ そして、この映画の価値も時の流れとともに風化していました。 今回ん十年ぶりに見直したら、もう心臓を鷲掴みされたような感動の大波が・・。 ロバートデニーロが脇役って贅沢ですよホント。俳優さんは皆良い演技してる。 消防士の葬儀のシーンで、奥さんの嗚咽はあの音楽で聞こえないけど確かに届いている。 火災シーンがあまりに強烈で、こんなに危険な活動するのかと突っ込まないであげて下さい。 大火傷で再起も危うい友人や、失業確定した恋人の件、いろいろ忘れ物もありますが 全部許してしまいたいエンディング・・何回見ても涙がコボレてしまう。確実に物凄い名作。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-06-29 20:07:27)
5.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 
さて、どこからどこまでが夢でしょうか? 友引高校の校舎が何階建てなのか・・2階3階4階建てといろいろ出ます。 元がギャグ漫画なので、全くもってリアルと対極の位置ながら、そのお馴染みの メンバーが更に迷宮にハマっていく過程のストーリーがいい。 この作品から押井監督のファンになった人がかなりの割合で居るかと思います。 皆自分と同じオッサンになってるはずだけど・・ 懐かしいだけではない名作。
[ビデオ(邦画)] 10点(2017-04-14 21:20:40)
6.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
ここ何十年、複数回映画館へ通った映画は、この映画のみでした。 音楽が素晴らしい。当時サウンドトラックをアナログレコードで何度も聴いてました。 こんなに映像と音楽が完璧に昇華した作品はないと思います。 この曲あまりにも話題になり流行り過ぎて、テレビのコメディで乱用されてイメージが 地に落ちましたが、じゃあ他にどんな音楽にしたらと思うとコレしかないでしょ。 映像も素晴らしい。当時の特撮技術で、ここまで凄みのある映像が撮れるとは・・。 ついに巨大サメに出くわすシーン「この船じゃ小さ過ぎる」のゾワゾワ鳥肌・・ サメの大きさが絶妙です。コレより小さいと、モリや銃が利いてしまいそうだし、 これより大きいと、荒唐無稽のB級ヨタ映画になってしまう。怪獣映画にありがちな 「架空の話なら、ドデカク行こう」がなくてヨカッタ。 漁師のプライド暴走で 助けも呼べず、逃げることさえ出来なくなる展開もいい。 最後の戦いでも、音楽が最高のクライマックスを盛り上げます。 リアルとの微妙な距離感の脚本。テンポのある演出。そして音楽との融合。 映画はかくあるべき、の1本であります。
[映画館(字幕)] 10点(2017-04-11 19:25:54)(良:2票)
7.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 
先に55分長い完全版を観て、ダラダラと長い話に感動できませんでした。その程度の作品かと 思ったものの、どうしても気になって通販でコチラの初期公開版を購入して観たら・・ 感動して涙腺崩壊・・ 立ち上がれませんでした。  自分が主人公の世代に近く、地方出身者だということもあるのですが、編集の妙ですよやはり。 30年前に捨てた故郷への、凱旋の衝撃。一度も帰郷しなかったのならそりゃもう動揺するでしょ。 戦後の貧しい思い出と現在の間の途中が抜けて、変わり果てた思い出の風景に絶句するトト。 破れた初恋を30年も引きずっている事に、実は自分も共感ありありでして・・ 完全版の展開は、少々下世話になってしまいましたが、この2時間版では出て来ません。 これで良いのです。思い出は美しいままの方が良いんですよ。  皆さんの言う通り、完全版とは、全く別の映画です。 コチラが最高!
[DVD(字幕)] 10点(2017-03-26 19:32:06)(良:2票)
8.  ショーシャンクの空に
随分昔に良い映画だよと言われて、レンタル品を手に取った時は ジャケットを見て興味の範囲外だなあと、スルーしました。 ここでの平均点ランキングで最上位に居るのを見ても、なかなか見るには至らず・・。 本日20年目にしてついに鑑賞。物凄く後悔しています。 見てなかった今までの20年、メチャクチャ損してました。とんだアホです。 完全懲悪のようで、実はいろいろプラマイのある人間関係ですが、一線を越えた 悪魔になった所長の断末魔には気が晴れました。 そしてラストの海岸のシーン・・・ 涙で霞んでしまいました。すごいなあ。 名作とは、まさにこの映画の事ですね。主演の2人が眩しい。 チョット感動で、今夜は何も手に付かないかも・・もう一杯飲りますわ。
[DVD(字幕)] 10点(2017-03-11 19:29:42)
9.  ハドソン川の奇跡
不時着?着水?のシーンが何度も見られます。CGだと判っているのにリアルにドキドキでした。 高層ビルの窓から眼下の高度へ落ちていくジェット機が、鳥肌です。 まるで本当に一大事を目撃しているような体毛が逆立つ感じ。機内の頭を下げて!の絶叫が怖い。 クリント監督、一体どこまで昇っていくのか? どうして名作ばかり作れるのか? ハンクス氏の演技は、ある意味いつも通り。セリフより目(視線)で演技するタイプですが、 監督は最大限に生かしています。管制塔の担当者の視線もツボを抑えています。 懐かしのジョーズの、リチャードドレイファス思い出した。 もうさすがとしか言い様がない。シリアス物の撮り方の教科書的映画。そしてラストシーン。 「良かったあ」って心の底から混み上げるラスト。見終わって幸福感に包まれる。 クリント監督、次は何を見せてくれるのか、もう今からワクワクしてしまう。
[DVD(字幕)] 10点(2017-02-06 21:02:35)(良:2票)
10.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
何をコメントしたらいいか悩む映画です。 ありとあらゆるモノが描かれています。その一つ一つを取り上げて云々は、止めておきたい。 戦争中という、極めて異常な時間の中で、前線から遙か後方に普通の家族が普通に暮らしていた。 一時帰国して幼馴染に合いに来た兵士が、「お前は普通で居てくれ」という言葉の重さ。 この物語は、戦争中に、国民が皆戦争していたわけでなく、かといって皆暗い顔で毎日過ごして 居たわけでもない。時代に流されても、誰もが苦しみを乗り越えて、毎日を精一杯生きていた。 辛い、苦しい、悲しい、悔しいだけで生きるのではなく、小さな事にでもとにかく笑ってエネルギーに 変えていく、たくましい当時の日本人が確かにそこにいました。 終戦後、占領軍の兵士に道を教えてチョコレートを貰うしたたかなヒロイン。とにかく前を向いて 顔を上げて進んで行く普通の人々の日常を見ると、生きる力を貰えたような気がします。 見終わっても、いろいろな事が頭の中をぐるぐる回ってしまい、考えをまとめられず、一体この映画は 何だったのかと一晩過ぎてしまいましたが、これは答えは1つではないんだと納得する事にしました。 どうして、こんなにも心の底に響くのか、その答えは当時の広島の街並みや人々の姿を忠実に書いて くれたのが、大きいと思う。のどかな呉の空に対空砲火の轟音が響くそのインパクトはかつてない衝撃・・ これはとんでもない名作が出来たのではないでしょうか・・? あの映画、蛍の墓と比較されがちですが、生きる力が貰えるという点で、こっちがフェイバリットです。
[映画館(邦画)] 10点(2016-12-01 18:47:26)(良:3票)
11.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
この監督さん、ついにやりました。シリーズ最高傑作。 マッドマックス4作目で、究極の駄作サンダードームの汚名を 30年後に返上してしまうとは、想像しませんでした。 しかも、1と2の足りなかった部分も見事に粉砕。 悪役たちのキワモノぶり、荒廃した世界観の再現、これでもかの カースタントとバイオレンス。たたみ掛けるスピード感。 次から次へと重量級・怒涛の快感映像のバーゲンセール。 30年も経ったのでCGも多用ですが、仕上がりは自然です。 スローと早送りの混ぜ方も効果出てます。 家で見てもスゴイのですが、これは映画館で見るべきでした。後悔役立たず。 メルギブソンが居ないとお嘆きの向きもありますが、今回はマックスと 双頭ヒーローに、シャーリーズ・セロンが突き抜けています。 コレじゃセロンが主役じゃないかと、ご立腹の意見もありますが そのままで納得の行く作品でした。セロンがカッコイイ・・でOK! 2作目のマックスは、ヒーローで終わったのではなく、勝利したのは 戦士ではない民衆。人助けして立ち去るヒーロー像は、7人の侍ですね。 攻殻機動隊の草薙とバトーの死闘を連想しました。 これぞ、超娯楽大作。 お見事でした。
[DVD(字幕)] 10点(2016-05-28 19:24:59)
12.  ブルース・オールマイティ 《ネタバレ》 
ジム・キャリーのコメディで一番好きな映画。 トマトスープの皿で、モーゼの奇跡を再現するシーンで笑い転げました。 スティーヴ・カレルもこの作品から有名になっていったのかな。 エンディングのNG集では、一番面白かったのがカレルでした。 上昇志向で心が狭くなったブルース、神を呪っていたら神が会いに来た? おかしな話なのに、こんな神がいてもいいような気がしてくる。 宗教の違いをも超越した存在に、モーガンフリーマン。 この役じゃもうこの人しか居ないよね。 楽しいしハッピーになれる 貴重な映画です。
[DVD(字幕)] 10点(2016-04-08 22:36:26)
13.  大災難P.T.A. 《ネタバレ》 
主役二人のどちらにとっても、最高傑作だと思います。 気の効かない巨漢と、期せずして珍道中になってしまう悲劇いや喜劇。 シャワールームのシーン、農家のトラックの荷台のシーン レンタカーが盗まれて無かったシーン、高速道路で事故るシーン。 黒コゲのレンタカーでウインカーの代わりに手を伸ばすとこ・・ ホントこいつら大人なのかって、馬鹿にしつつ可愛くてしょうがない 気色悪い表現だけど、抱きしめたくなるキャラクターでした。 そして最後の最後で、身につまされる孤独感と救い。 笑い転げて、最後にホロリの、名作コメディ!  アメリカの喜怒哀楽が音でも楽しめる映画音楽にも注目して欲しいです。
[DVD(字幕)] 10点(2016-04-08 21:48:50)
14.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
ゲゲゲの鬼太郎? 全然興味ありません。 水木しげる作品全般も、妖怪物も、小泉八雲も興味ありません。 なのに、家族にせがまれて一緒に見る羽目になりました。結果として面白かったです。  鬼太郎をよく知らないので、事前にアマプラで何作かのアニメと、墓場鬼太郎の1話見ておきました。 鬼太郎が生まれる前の、まだ体のある目玉おやじの物語でしたね。 時代は日本の敗戦から10年ほど後・・どこでもタバコを吸っていた時代。 お話の核は、製薬会社が裏で行っていた妖怪や幽霊族に関わる恐ろしい陰謀に巻き込まれる 主人公水木と目玉おやじの闘い。現代の鬼太郎親子や猫娘、ねずみ男も出演シーンがある。 墓場鬼太郎のエピソードゼロでしたね。  ステイタスとしては、犬神家の一族や八墓村といった横溝正史調なのだが、妖怪が姿を現し 戦いが始まると、ハリーポッターやハリウッド作品的な派手な絵になっていき見応えがある。 驚いたのが、近親相姦というか性的虐待という下衆な関係をストーリーに入れてきたところだ。 その描写こそないのだが、これは家族で、しかも小中学生の子供とかに見せるにはタブーかも。 今回は「大人向け」といった前評判はこれが原因でしたか・・ ハリーポッターより重苦しい話。  墓場鬼太郎の水木と鬼太郎親子は初対面なのに、前日単で共闘していたら辻褄合わないじゃないか という疑問は、水木が記憶を失っていく終盤で納得でした。なるほどねえ。 でも墓場鬼太郎の水木の顔に傷は無かったのよね・・  それにしても、キャラクターデザインは現代的になり、少年向け鬼太郎の軽い雰囲気ではなくなり 自分的には抵抗感が薄まって歓迎なのですが、そうなると呪術廻戦とかに寄ってしまうのかなあ・・ そんなテイストで、この大人向けの現代の鬼太郎を映画化したら面白そうだと思いますが 子供の需要を無視すると売り上げ伸びないのかなあ? その意味で今回の作品は価値が高いかも。  音楽が川井憲次氏なのが、映画の質に大きく貢献しています。 このダークで重厚で東洋的な音世界は いつもながら感嘆せざるを得ません。 音楽だけで2点追加ですね。
[映画館(邦画)] 9点(2023-12-31 13:00:57)
15.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
ようやく、まともに見れる日本の「ゴジラ映画」ができました。 モノクロの1作目のカリスマ的な価値と比べるのはやめまして、今回は初めてリアルな 国産モンスターパニック映画の成功例として、讃えたい。 へんな地球防衛軍とか出てきませんし、ゴジラの戦闘力も控えめで、人間側にも分があるバランス。 こういうのでイイんです。どこにも弱点が無いと、勝つために荒唐無稽な絵ばかりになる。 米軍が傍観者になり、軍隊の無い敗戦直後の日本に何ができるのか? ゴジラが強すぎないから こその、リアルな闘いの絵になる。 人間側の物語に、敵前逃亡した特攻隊員の苦悩と、身を寄せ合った疑似家族の絆を中心に 戦後の復興期の昭和の世界観をこれまたリアルに描いていて素晴らしい。 三丁目の夕日のあの昭和ノスタルジーに存分に浸れます。 特攻から逃げた男の、名誉挽回のラストシーンは、予想通りですがコレしかないでしょう。 とにかく、今回は絵も音も迫力があり、見ごたえのある映像に大満足でした。 浜辺美波ちゃんの、昭和的女優感も素晴らしい。この時代設定の作品には打って付けでしょう。 主演の神木君が自身の境遇に打ちのめされて苦悩する役処は、以前なら吉岡秀隆氏の得意な分野ですが 今回は、ゴジラを倒す策を練る学者を演じていて、神木君に任せた様相。 これもアリでしょう。 事前に見た予告編では、ゴジラとどんな戦いになるのか、全然読めませんでしたが、「シンゴジラ」の 電車爆弾作戦とか、薬物飲ませる作戦とか、どこか滑稽な絵ずらを心配しましたが、神木君の特攻に しびれました。クライマックスの絵として、これぞ映画の醍醐味でしょう。 リアルだリアルだと褒めちぎってますが、残念な点もいくつかありました。 熱線を吐く前に、尻尾から背びれ、トサカまで光が流れるのはいいのですが、ロボット動作みたいな スライド動作は頂けません。急に生物感が遠くなりました。 で、その熱線の破壊力があり過ぎです。 もう少し押さえといた方が、ねえ・・。 と言うわけで、いくつか惜しい点が無い事も無く・・9点としました。 それでも二重丸ですよコレ。
[映画館(邦画)] 9点(2023-11-19 23:40:07)(良:2票)
16.  インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 《ネタバレ》 
あれから40年(物語的には25年?)・・ 中高年のエピソードを映画にしただけではあーりません。   冒頭20分のアクションシーンは、第二次大戦末期なのでインディはまだ若い。 その若いインディのナチス軍隊との列車の中での派手な闘い。見ごたえあります。 他の役者の顔をCGでインディの顔にしたのだろうか? 本物と見分けつきません。てか若過ぎ? インディというよりハンソロ? 3作目より後の時代なのに、若返ってます。  以前の作品では、ヒトラーにサイン貰うシーンもありましたが、同時期の他のエピソードという設定? その時の遺物が、とんでもない代物だという事で、戦後25年経ってから、当時の関係者に争奪戦のゴング。 丁度、教職を引退し、家族も失い、独居老人となったインディには、気の進まない冒険の始まりだが 考古学で金儲けを目論む友人の一人娘に巻き込まれて仕方なく最後の冒険へ・・というお話。  今回のお宝は2200年前の天才アルキメデスの発明品で、タイムトラベル装置? 過去作では キリスト関係のお宝、インドの邪教の神物、果ては宇宙人の遺物を扱ってきたこのシリーズ 最後は、タイムトラベルですかあ? ディズニーになってハードル上げられたせいなのか、 トンでも脚本に唖然です。 まあ元々、考古学と言いつつ毎回超常現象に至る話ばかりの このシリーズなので、仕方ないのですが・・ その辺はスルーしましょう。  にしても、いただけない部分は少なくありません。 ご都合主義の行き過ぎが散見。 撃たれても動き回り過ぎのインディ。動力不明で勝手に動作する装置。 直ぐに横倒しになるはずのオート三輪でのチェイス。時空の裂け目への理解が早過ぎる件。 滑走路無いのに着陸したのはまだしも、離陸のスピード100キロ以上を出せたのか? そして、アルキメデスのタイムトラベルとインディ達のトラベルは、どっちが先か? などなど、無理が多すぎです。 とても満点付けられる脚本じゃない。  ただ、豪快なアクションシーンと展開の早さ、何よりもラストの再会のシーンがいいです。 欲を言えば、息子は戦地で行方不明だった事にして、3人の再会にしてもらえれば最高なんですが・・ それこそご都合主義じゃねーかと罵声が聞こえそうなので、この辺にしますか。  70過ぎてもキュートなカレンアレンに1点追加します。
[映画館(字幕)] 9点(2023-07-05 09:50:02)
17.  ブレット・トレイン 《ネタバレ》 
やっと見てきました。 予想に反して面白かった。 まず、原作既読です。原作では東北新幹線で水沢から乗り込んでくるジジババが好きでした。 今回の予告編観て、そのエピが無くなってつまらなくなつたと落胆してましたが、 なるほど、こういう展開へ変えたのかあ・・と、唸りながら鑑賞。 悪くないです。 基本コメディ仕立ての殺し合いアクションですが、原作同様に、殺し屋同士の会話が 無駄に長くて笑わせます。 日本ではありえない突っ込みどころも満載ですが、ハリウッド映画として黙認しましょう。 殺し屋や新興ヤクザが英語での会話ばかりで、日本語のシーンは2割程度しかありません。 それでも、オープニングタイトルや、人物紹介の吹き出し、エンディングタイトルまで 日本の漢字が多数飛び出してきて、なんか「日本愛」を感じてしまいます。 ドデカイテロップが画面いっぱいの絵ってのも、コミックマンガみたいで笑えます。 日本公開版の限定なのかもしれませんが、素直に嬉しい。 高速走行中に非常ドア吹き飛ばしたのに、なんの影響もなく走り続けるとか、日本の新幹線に あるわけないし、次の駅の先も壊れたまま出発したり、正規の運転士じゃないのに発車できるとか、 セキュリティシステム上不可能な展開が多数あるので、アチコチで馬鹿にされてるようです。 しかしですね、この映画はコメディなんですよ。 笑って許してあげて下さい。 とにもかくにも、登場人物が皆個性的で憎めなくて愛おしいキャラばかりなんです。 (日本人二人のキャラには、コメディ要素ありませんが・・) 日本独特のゆるキャラ文化も、無理を承知でぶち込まれてます。嫌いじゃないです。 このバカバカしさは、日本を面白がっている外人達には外せない部分でしょう。 治安の悪いアメリカには存在しない「自動販売機」とかも、アメリカ人には面白いでしょう。 そんな、面白くするサービス精神こそが、この映画の肝です。 基本はコメディ。 ミッションインポッシブルやジェイソンボーン、007とかと比較してはいけません。 使われている楽曲も、採用理由が意味不明で笑えます。もはやナンセンスムービーまっしぐら。 これはもう、家でみんなでワイワイ突っ込みながら見るパーティムービーかも。 ゲストの乗客役の俳優にゲイの設定とか・・ 話題になるだけの殺し屋ワンシーンだけとか 巻き戻して再生して笑いあうとか、そういう映画なんですよ。 しかも、映画館で見ても、そこそこ迫力あって楽しめる。 コレなかなか好きな一本でした。
[映画館(字幕)] 9点(2022-09-11 18:53:06)(良:2票)
18.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
2時間40分・・長い! トイレの近い人は注意です(笑  サザエさん並の長寿命?のジェームズボンド。 何回目の引退からの復帰なのか・・ しかし今回は趣向がちゃいます。ボンドガールがいつのまにか出産してて、5歳の自分の娘と対面! せっかく家族愛に目覚めたヒーローですが、使命成就の為に、ミサイルの雨の中で最後を迎える完結編? なのに、エンドロールのラストの文字が「ジェームズボンドは戻って来る」 なんですかー?  今回コードネームを引き継いだ別の007が登場しますが、名前「ジェームズボンド」も受け継がれる システムだったのか? まさか死んでなかった事にするの、キングスマンみたいに・・?  そんな中途半端な事やってるようじゃ満点はあげられませんよ!  でもねえ、なんか面白いんです。いつも通り荒唐無稽・ご都合主義のアクション連発なのに いつもより真に迫ってる感が・・ これはレンタルばかりで映画館で見るのが久しぶりだから? いやいや、演出や撮り方が違うんじゃないかなあ? とにかく飽きません。 いや、さすがにエンドロールの曲、ルイアームストロングの歌、あのダミ声は飽きたかも・・ ジェームズボンド007のエンディングには似合いません。このセンスはイマイチざんす。 面白かったかどうかは9点、そこからイマイチな部分で減点ですが、ダニエル氏の引退記念で挽回。 やはり9点ですねえ。
[映画館(字幕)] 9点(2021-11-03 12:54:00)
19.  ザ・ファブル 殺さない殺し屋 《ネタバレ》 
やっと見てきました。 いやいや面白かった。客席は6割程、最近では結構入った方かな。 原作知らないので、比較は無しです。1作目はレンタル視聴でした。そちらは満足度低目。 あまり期待してなかったけど、予告編に惹かれて、2作目は映画館へ。 るろうに剣心もそうでしたが、最近アクションシーンの進化が目覚ましい。一部CG処理が荒く 残念な瞬間も散見ですが、まあ流れをぶち壊す程ではありません。 で、ストーリーは前作にあったような、佐藤の生い立ち絡みの説明は無しで、すぐ本題へ。 前作でウザくて参った「変なお笑い」は幾分縮小してて、ギリギリ許せるかな。 できればお笑い無しでお願いしたいのが本音。 原作知らないので、ウツボの暗殺が中止になった理由とか、ヒナ子がウツボの女になった経緯の 消化不良な部分とか、ウツボの相棒のスズキの変り身の根拠が何なのか疑問な点とかが?? また、足場倒壊で、死人が出ない保証があったのか等、いろいろツッコミどころはあります。 んなわけで、満点は無いのですが、なかなかの健闘でしたので9点献上とします。 るろ剣もファブルも殺さない殺し屋という共通点がありますね。  次回作あたりでは、殺さない縛りから解放されて、派手に暴れて欲しいかなあと思ったりはします。  エンドロールの後のボスのシーン、医学の図解の意味が解りませんでした。1作目見直さないと・・?
[映画館(邦画)] 9点(2021-07-11 15:56:06)
20.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
実に痛快でした。 予告編で、殴られっぱなしの敵のシーンで、イマイチな映画の印象でしたが 実は抵抗できない状態に追い込んでからの、パンチのシーンでした。 予告編の作り方が雑です。 本編はもっと面白い!  10数年振りのガチバトルで、徐々に闘争本能が蘇ってくる感じがいい。 なにしろそれまでのつまらない日常を描くシーンがコンパクトに編集してあり、 サクサク物語が進んでいき、もったりぷらずにバトル突入が、気の短いオイラに親切だ。 ヒューマンドラマの部分は徹底的に短く編集する潔さ、なのに俳優さんの爪痕も物語もしっかり。 で90分で完結。これぞ娯楽映画。 日本の映画監督には絶対に真似できない。  政府の秘密の任務をこなしていた過去の事は、絶対公できない為「ノーバディ」としか言えない。 その秘密を知ろうとする者は、消される危険性から、それに気付いた関係者が次々逃げていくシーンがいい。 しかも、主人公ノーバディの親父(元軍人)も老人ホームから現役復帰で、年寄りパワーが炸裂。 ロシアンマフィアとの全面戦争で、役者が揃って、エキサイトなクライマックスへ。 久々に、見てて拳に力が入る興奮の連続。 これは絶対映画館で見るべきです。 パットベネターのハートブレイカー いい曲使ってます。  追伸・・ エンドロール直後に退席した人、ラストシーンがもう一回ありましたよ? 見逃しましたねえ
[映画館(字幕)] 9点(2021-06-26 19:21:56)(良:1票)
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