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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
 もう、アカデミー作品賞を獲る前にレビュー書いとかなくちゃだわ。公開日に見たのにダラダラと過ごしてしまったわ。   映画を見ていてその設定から連想したのは『ザ・ワン』と『マトリックス』だったのね。でも見終わった後に思い出したのは『アバウト・タイム ~愛おしい時間について』。それは家族についての可能性の物語。  宇宙規模というか全次元規模で描かれる、最近流行りのマルチバースに前世紀末に流行ったセカイ系を足したような世界で描かれるのは、でもたった1つの家族の物語。  人生には様々な可能性があって選択があって、その小さな分岐が大きな結果の差になってゆく、その数多の可能性と結果の中でそれでも大切にすべきモノ、守るべきモノって?ってそれを面白おかしく綴ってゆくわ。ただし、大量に盛り込んだ要素によって映画は激流の如し。落ち着かず猥雑で莫迦げていて狂騒的。振り落とされないようについてゆくのが大変。  そしてそこを楽しめるか否かがポイントな気がするのだけれど、意外と弾まないというかハンパなパロディが散りばめてある感じでオリジナリティで楽しませる、って感覚には欠けてるように思うわ。『バビロン』にしてもそうなんだけど『2001年宇宙の旅』出してくるのってなんていうか、王道っていうかベタ過ぎちゃってて、もうやめない?って思っちゃうのね。カンフーやアニメもそりゃ東洋的なるモノって考えるとどうしたって出てきちゃうのでしょうけど、それはこの映画自体の持つ魅力とは違う、別のところからやってきてるモノだからねぇ。   演じてる人たちはみんな魅力的ね。ミシェル姐さんは様々な、本当に沢山の姿を演じ分けて魅せてくれるし、あの懐かしの(ショーティ、データ)キー・ホイ・クァンさんもすっかり大人になりつつ、でも表情とか声の感じとかあの頃のまんまじゃない?って懐かしく。  それにしてもジェイミー・リー・カーティスさんは凄かったわね。っていうか気付かなかったの。映画を見終わってもどこに出てたの?ってあんなにタップリ出てたのに。自分の中で彼女は『ハロウィン』『プロムナイト』『大逆転』のイメージのままで、この映画の彼女に結びつかなかったのよね。アタシもアップデートしなくちゃだわ。   引いちゃうような下品なネタもあって面白いには面白いけれどアタシ的には特別ってカンジはしない、アカデミー賞独占!って言われても俳優部門は納得できるけれど、みたいなくらいかしらね。アカデミー賞も近年ポリティカル・コレクトネスの波が押し寄せているので、そこら辺も勘定に入れつつの受賞作ですよ、って見るのが良いかしら。
[映画館(字幕)] 6点(2023-03-14 15:26:57)
2.  エターナルズ 《ネタバレ》 
 主人公(いちばんメインになってる人)が大久保佳代子似でずっと「大久保さん・・・」って思いながら見てたのだけど、途中から少し印象が変わってきたわ。平野ノラにも似てるわね、って。   さて、映画の感想なんだけど、アベンジャーズ後にコレって、なんだかパッとしないわねぇ、って感じ。キャラクターにあまり魅力を感じられなくて、アクションシーンは少な目、ドラマに尺を取ってるけれど単に長いわ。  そうね、壮大なスケール過ぎちゃってて(冒頭の説明、中学生が考えた凄い世界、みたいなカンジね)、これまでのマーベルシネマティックユニバースと上手い事イメージが重なってゆかない、もう神様っていうか天使みたいなモンだから(ソーすらガキ扱いよ)、アベンジャーズを含む人類なんてアリンコ状態だわね。で、壮大なクセにごく小人数のゴタゴタでうら淋しい風景を舞台に物語が進んでいって、そのまま終わる、みたいな。『IT』の宇宙規模版っていうか『ファンタスティックフォー』リメイク版の人数多め版っていうか。   さすがにクライマックスのアクションシーンは魅せてくれるのだけど、でも各人の能力が大体他の作品で見たようなモノだし、ツッコミどころもあって(てくてく歩いてゆかずにあのフラッシュ属性のお嬢さんに押して貰えば良かったんじゃ?あれだけのスピードがあるなら別に彼との戦いに拘り続ける必要はないでしょ?)この作品ならではの魅力ってところまでには到達してないように思ったのよね。   IMAXでドーン!ってカンジの最後の方のアイツのスケールデカい画なんかは圧倒的・・・と言いたいところなのだけど、そう、アレは『エヴァ』で見ましたわね。っていうか『プリキュア』シリーズの最終ボスってあんなカンジのが多いわ。愛の力で超デカいヤツを鎮圧するとかプリキュアっぽいわ。日本のアニメは進んでるって誇っていいわね。   ちょっと気になったのはチラリとDCキャラの名前を出して、アチラは創作、こちらはリアル、みたいな線引きをしてみせた点ね。やっぱりマーベルのキャラの知名度はスーパーマン、バットマンの両巨頭には敵わないと思ってるのかしら?   ちゃんと終わらないし、アベンジャーズとは違う次元に生きてそうだし、これからのマーベルシネマティックユニバースがちょっと心配になるカンジだったわ。   でもドンソクは楽しかったわ。韓国で暴れてるおっちゃんそのままなのに天使です、みたいで。
[映画館(字幕)] 5点(2021-11-07 20:17:05)
3.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
 亜流がいっぱい出た『エイリアン』ですが、ここまで来ると本家もまたその亜流たちとさして印象変わらないようなモンで『ライフ』と比べたってどっちもどっち、くらいなモンで。相変わらずプロフェッショナルにしてはお粗末、お馬鹿な方々が出てきてはエイリアンが出たー、ギャー、ってのを繰り返すばかり。   ヒロインには決定的な何かが足らないし(映画背負って立つほどの存在感の欠如とでも申しましょうか)、各人意味もなく勝手気まま、バラバラに行動してるようにしか見えないエピソードのブツ切れっぷりだし、結構引っ張るけどオチは丸見えだし(いやもうアッチだって判ってるしYOU早くバラしちゃいなよ)。   アンドロイド同士で創造主について語ってる時点でレプリカントやりたいんか、『ブレードランナー』に繋げたいんか、って思いましたが、そこ、この映画の中でも特に面白くないところで。ダレまして。でも、そういう起源からの変遷を語るのならば、その先、人類が進化してアンドロイドとエイリアンを克服してゆくか、或いはアンドロイドかエイリアンが人類を凌駕して宇宙を支配してゆくか、そういうところまで描いてこそなワケで。広げた大風呂敷の結果が『エイリアン』~『エイリアン4』だと、それはそれで小さくまとまって終わる事になるんだなぁ、と。今考えてみれば『4』のリプリーにはその予兆みたいなモノはあった訳ですが。   エイリアンの基本設定はもう変えようがありませんから手詰まり感たっぷり。ジェリー・ゴールドスミスにオマージュ、な音楽も1作目に対する回帰志向を強調しているように感じられて後ろ向きな印象。  もっと変化したエイリアンをやるには歴史を先に進めるしかないんじゃないかと思います。大風呂敷をしっかとたたんでみて欲しいところで。
[映画館(字幕)] 5点(2017-09-25 21:47:19)(良:3票)
4.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
 IMAX3Dでドーン!と立体感溢れる峰々が、って、どうして大ロングの景色に立体感付けちゃうとミニチュアにしか見えないってのが判らないかなぁ。遠くの景色ってのは左右の視差なんて殆ど生じないわさ。   映画自体は「撮るの大変でしたね」って状態は伝わってくるのですが、地理が明確じゃないの。一体それはどの部分なの?っていうのがまるで判らない、っていうかそもそも判るように描かれてないんです。  その上、みんな似たような風貌になっちゃうので「誰が誰やら」って事になって、エベレストのあちこちに大変な事になってる人が散りばめてあります、って状況ばかりがあって、物語としての流れは諦めちゃってる感じ。実際に何があったのかはネットで調べないとちゃんと見えてこないっていう。  災難に遭った人達に寄りそう事で「臨場感こそが大切、状況の把握なんて出来ないからこその恐怖なんです」とでも言いたいのかな? でも特定の人とポイントの間でシーンがポンポンと飛ぶのでエベレスト全体が大して広くも高くもない、ごくごく限定された空間に映ってしまって、それは大きな間違いなんじゃないかなぁ。  そこにある筈の大自然に対する畏怖とか人間の非力さとか、そういうのは案外伝わってこない、だけどそここそがこの映画では大切なんじゃない?   いや、最大の問題点は見終わって結局人は何故山に登るのか?って事に対してなんの答えも見いだせなかったところですか。利己的な人達が他人を巻き込んで自滅しました、っていう状況ばかりが見えてきて。それじゃ実際に亡くなった人達が浮かばれないわ。   それでも難波康子さんのエピソードはやはり日本人として胸に迫ってきました。でも、最終キャンプ地からわずか300メートルのところで亡くなったっていうのは映画じゃ判らないんですよね・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2016-04-07 20:55:26)(良:1票)
5.  エクソダス:神と王 《ネタバレ》 
 ドラマ的には微妙な感じで。兄弟のように育ってきた二人の対比、その愛憎があーんまり見えてきません。二人ともただ状況に流されてゆくだけのように見えて、ある意味、哀れな存在のようにも思えます。  まあ、それもあんまり感情移入できないレベルなんで、むしろ「馬が~仔山羊が~」ってとこに感情移入しちゃってましたが。   それにエピソードもブツ切れの飛び飛びで、ヘブライ人の子だ!~追放~放浪~結婚~9年後、って怒涛の展開に「早っ!」みたいな。後半になるともう神の力を免罪符に更に展開が強引になっちゃいますしね。   でも、ヘンな意味で面白かったです。中盤に訪れる天罰シーンで70年代のB級パニック映画群を思い出しちゃって。『スウォーム』とか『世界崩壊の序曲』とか『世界が燃えつきる日』だの『吸血の群れ』だの『巨大生物の島』(SFが付かない方)だののノリを思い出して、リドリー・スコットは現代に甦ったアーウィン・アレンか?みたいな。  でもやっぱりどうせなら「海が割れるのよ~道ができるのよ~」って映像が見たかったかな。ヘタに「津波です」って事にしちゃってるので物理的にそれってどうよ?って画になっちゃって。   映画が進むにつれ、チャンベルがどんどんヘストン似になっていったのは御愛嬌?   でも、どんなに真面目に生きてようが信仰心が厚かろうが、所属する国のトップがダメだと思いっきりとばっちり喰らいますってのはしっかり現代に繋がりますね。恐い恐い。
[映画館(字幕)] 6点(2015-02-11 22:17:13)(良:1票)
6.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
 東京国際映画祭で鑑賞。   スターの出オチ映画だった1作目に対して2作目はそれなりに物語を作ってみせていた感じですが、3作目の今作はすっかりキャラもの映画に。毎度おなじみのキャラの活躍をご覧ください、と。寅さん化。   で、今回はまた脚本がB級ワールドです。大きな問題点は2つ。  1つは新旧チームの対立を描いているものの、その意味が薄い事。中盤から旧チームを排除して新チームでの作戦を描き、その危機に旧チームが救いの手を差し伸べるのですが、新旧の対比構造が上手く機能しておらず、単純に人数が増えて全員の出番が分散したために新旧どちらも存在が薄くなっちゃいました、という印象。  むしろクライマックスの見せ場はハン・ソロの再現な3番目のチームがさらっていった感がありますし。   もう1つの問題点は悪役の凄さ、恐ろしさを上手く描けなかった事。何が具体的に脅威なのかは全く判りませんし(経歴? 組織力? 残虐さ?)、形勢逆転はGPSに気付かなかったというあまりに単純なミスによるものでしかありません。その上クライマックスでのマヌケっぷりはB級映画の悪役並みでメル・ギブソンが可哀想。罠を張っていたのはいいけれど、敵が思ったよりもずっと強くてオロオロ、って。   全体的にちょっと低空飛行気味な印象は否めませんでしたがクライマックスの力技で結局コレで満足だろ?とばかりに押し切ってる感じで。とにかくアクションシーンの積み重ね、ゴリ押しでぐいぐいとねじ伏せて。このシリーズってそれでいいんでしょうね。とやかく言うだけ野暮というもの。  個人的にはいつもの映画と大きく印象の異なるバンデラスの面白さが儲け役って感じました。   あと、なんかオフィシャルな腐ってる系カップリング設定はどういう事なんでしょうかねぇ。あれ、誰を喜ばせようというのかしら?
[試写会(字幕)] 6点(2014-10-29 21:45:24)(良:1票)
7.  X-MEN:フューチャー&パスト 《ネタバレ》 
 シリーズをちゃんと真面目に見てるとは言い難い状態ですが、面白かったです。   お馴染みパターンの歴史改変モノなので最後はどうなるのか、っていうのは最初から見えてるような状態なのですが、何しろあのメンバーじゃそこに至るまで絶対に一筋縄ではいかない、波乱に富んだ展開になっちゃうのが予測できるのでハラハラドキドキ。  結果的にウルヴァリンは終わり良ければとは言うものの、散々なメに遭ってましたが。   ただちょっと、じゃないや、大いに気になったのがセンチネルによる虐殺描写。見ててドン引き。  そして、それは『X-MEN』のテーマと矛盾するんじゃないかと。ミュータントが惨殺される映像は、あれ、ミュータントだからOKなわけで、もしあれが生身の人間だったら確実にR-15+です。もげた首を更に踏みつぶすとか、胴体真っ二つとか。ミュータントで半分モノと化している状態なので惨殺されても画的には大丈夫でーす、って。  元々ミュータントへの差別や迫害から生じた闘争を描いたシリーズなわけですが、映像表現でミュータントと人間とを差別しちゃってますね、この映画。それでいいのかいな???
[映画館(字幕)] 6点(2014-06-25 21:09:23)(良:1票)
8.  エージェント:ライアン 《ネタバレ》 
 テンポ良くラストまで全く飽きさせず引っ張ってゆく感じは良かったと思います。ですが、この映画独特の個性、魅力があったか、っていうと、そんなには・・・  世にエージェントモノが色々と出ている中で、他に無い「コレ!」と言った決定的な個性がエピソードからも役者からもあまり感じられないのですよね。   ライアンは大学で論文を書きつつ海兵隊で英雄的な活動をしたって事で、頭もキレるし体も動くし、でも、それが映画をフツーにしちゃってます。  予告編で描かれていた「なんで分析官がスパイの真似をしなくちゃならなくなっちゃったんだ?」って危うさ、それが実際の映画には殆ど無くて、いきなり襲われても勝っちゃうし、潜入しても上手くやっちゃうし。もっと「助けられつつ」ってところを強調した描き方にして欲しかった感じ。前半はドジ踏みっぱなしくらいでね。結局ずっと上手くいきまくりなわけで。   後半、婚約者にさっさと正体がバレたり、その婚約者が危険な任務に協力したりするあたりの甘い設定はともかく、ロシアからアメリカに戻る過程でテロの実行犯に迫ってゆく展開は、いくら頭がキレるって言ったって、あれじゃ魔法みたいで。メチャクチャハイテンポな展開は「いやいや、ちょっとその推理は待って」っていうツッコミを入れさせないため?   国家対国家が背景にある事件の、そのテロ実行犯の意外なまでの計画性の無さ、杜撰さもツッコミどころ。いよいよその時が来た、とか言うわりに危機に陥ったところで誰からもフォローされない孤立無援状態じゃ、そりゃ失敗もしますわ。   ケネス・ブラナーの演出は人物シーンの表情の捉え方、空間の中の人物の置き方がイイ感じですが、アクションシーンになるとゴチャゴチャして見辛くなっちゃってます。   最後に国家にとっての英雄として持ち上げられるライアン、アメリカの危機は世界の危機、アメリカの正義は世界の正義とオチを付けられた映画の監督がイギリス人なのは、そこに何らかの皮肉が混じっているのかしら? いや、どうか混じっていて欲しいものですが。
[映画館(字幕)] 6点(2014-02-16 15:24:48)
9.  エリジウム 《ネタバレ》 
 予想外の凡庸さ。   こういう貧富が二極の世界で描かれるSFって定番じゃないですか。最近でも『TIME』『トータルリコール』『アップサイド・ダウン』なんかがあって。  で、この映画からそれらを越える独自の魅力が感じられたか?っていうと全然。むしろダサいというか下手というか。  なんでこの程度の表現力で定番に手を出しちゃったかなぁ?   デザインがモロに『HALO』を思わせるのはこの監督での映画化がポシャったゆえかもしれませんが、にしてもイコール既視感バリバリ、あのリング状世界のビジュアルは既知のものとして驚きが無いわけで。   更に悲惨な地上はこってり描いても、エリジウムの人々の描写はスカスカなので対比構造が成立していない感じがしますし。   そもそもエリジウムがサイズ小さすぎであれでは社会が機能しないんじゃないかと思いますが。(脳天気な)ラストの医療システム、あんな小さな空間から飛び立ったあれが世界全体をフォローできるわけはありませんよねぇ。   あの医療システム自体が都合のいい、魔法のような存在であるがゆえに、お話しがファンタジー化しちゃってる感じもあります。   もう少しエリジウムが成立している背景や、その均衡が崩れてゆくさまを見せて欲しかったのですが、映画の興味はアクションシーンにあるようで、バイオレンスたっぷりのアクションシーンが連続、だけどそれも既視感たっぷり。   でも何と言っても残念なのはジョディ・フォスターの勿体ない使い方。彼女が抱えたもの、その人物を形作った背景、そんなのが全くすっ飛ばされているので、基本誰が演じてもいい役。演じた人なりの雰囲気が出るだけ。   結局『第九地区』で引き出しの全てを晒して、新作と言ったところでそれ以外は特にありませんといった印象でした。
[映画館(字幕)] 5点(2013-09-22 21:39:09)
10.  エイリアン 《ネタバレ》 
ジョーンズかわいいわぁ。スクリーンで見るのは今回が初めて。『2』以降は全て公開時に見てるのですが。って言うか、これだけは、ちゃんとしたものを見る事自体が初めて。ビデオやDVDでも見てなくて、テレビ放映のカットされたバージョンを何度か、って。戸田恵子の声で「おふくろさん!」ってヤツ。テレビで見ただけの状態では、ただのSFホラーって印象が強かったのですが、こうしてスクリーンで見ると、美術の素晴らしさに目を見張ります。さすがにコンピュータやディスプレイ周りのセットには時代を感じるものの(ブラウン管に出力された映像関係は特に)、エイリアンを始め、宇宙船、工場のようなノストロモ号内部、巨大なエイリアンの化石、宇宙服等々、画面の隅々まで意匠を埋め尽くしているような感じでホレボレします。『2』以降も美術的には凝って魅力的なカラーを見せていますが、『1』は別格。なんで宇宙船の中があんなにも蒸気だらけ?って思いはしますけど、そういうものだ、っていう確固たる主義の元にデザインされている感じ。リプリーの言動が実のところアッシュ以上に不可解だったり(3人になった時点で残りの2人と何故わざわざ別行動するかねぇ?)して、人のドラマの部分はそんなには印象に残らないのが難点ではありますが。ジョーンズ探しを繰り返すのもねぇ。リプリーにとっては2人よりもジョーンズの方が大切でした、ってのはネコ飼いとしては判らんでもないですけど。エンディングに流れるジェリー・ゴールドスミスの美しいメロディも印象的でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-02 14:32:12)(良:1票)
11.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
とても面白かったです。ちょっと前半、話が飛び飛びになるので、どうなってるのか咀嚼しきれないところもあったのですが(恥ずかしい話、エリックとショウがごっちゃになってて、途中で「あれ?」って)、話の全体像が見えてくると、正義VS悪ってシンプルな構造ではない、元々は同じ立場の人々が、袂を分かってゆかねばならない悲劇が伝わってきて。『X-MEN』でさんざん説明されてはいても、元々は共に生きた、っていう物語をここまできっちりと見せてくれると、シリーズ自体の見方がこれまでと違ってくる気がします。ドラマ中心なこの映画を、ジェームズ・マカヴォイ(@タムナスさん)がいかにも人当りの良さそうな人物(ゆえに心が読めるクセにちょっと人の暗部に疎い)を好演して支えている感じ。ただ、ナチやソ連に「悪」を求めきれず、「悪の根源」としたケヴィン・ベーコンが結局はミュータント側の存在である事によって、『X-MEN』というのは、その起源からしてひたすらミュータント同士の内輪揉めの話であった、ってカタチになってしまうのがねぇ。旧人類こそが彼らを迫害・弾圧する悪しき存在である、っていうのを明確にしきれないあたりは、この物語の限界ですかねぇ。って、そこまでしちゃうと『デビルマン』になっちゃいますか。とにかくこの映画、見応えのあるドラマと能力を発揮する見せ場の面白さとで『X-MEN』の魅力の底上げをしてみせた作品だったと言えます。1作目と『ウルヴァリン』しか見てないんですが、早速シリーズ通して見てみよう、って気にさせましたもの。
[映画館(字幕)] 7点(2011-06-14 20:15:41)
12.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
ドラゴンとかロボットとか戦闘機とか飛行船とかのワクワクするモノを・・・いや、もっと正直に。ブロンドでツインテールのヘソ出しセーラー服少女が日本刀振り回すよーなワクワクするモノを、あにやん初日に見に行かないワケない!のですが、一方でスナイダーですよ。過去作の私の評価が8点、6点、0点、6点な、平均5点なスナイダーですよ。モンスタージャパンの店先でポスター見て「ぎゃー!何コレ?絶対見る!」状態だったのがスナイダーと知って「・・・微妙か?」って。結論言うと「あーあー、スナイダー、やっちゃった」って。微妙なんてモンじゃない、これはかなりアレだわ。毎回ビジュアル(だけ)が凄いスナイダー、今回も色々と見せてくれます。どこかで見たよーな映像ばっかりではありますけど(ゲームが多いかな。『ギアーズ・オブ・ウォー』的映像世界で、ロボットは『サクラ大戦』の光武みたいだし、ナチ風ゾンビって『バレットウィッチ』っぽい)、どうだとばかりに見せつけてきて。列車バトルでのCG使いまくり長回しアクションなんて笑っちゃうくらいに。ベイビードールはたまに顔がアレだけど、ちっちゃいコってところがビジュアル的にイイ感じで。だけど、もう完全なオタク趣味のみで構成されたアクションに対して、ドラマ部分はまるでスナイダーが延々と自分の趣味の言い訳をしているような状態で。『インセプション』みたいな入れ子細工構造で描かれるのは映画という表現媒体そのものにまで及ぶ虚構性のハナシ。こんな物語じゃ見ててポカーンだわ。いやいや、スナイダー、判ってますって。心配しなくたって私達同じ病を患う人間はベイビードール達をいつだって自由に甦らせ、新たな活躍をさせる事ができるのですから。まあ、だけどやっぱり『ウォッチメン』は認めないし、この映画を誰かにお勧めする気には一切なりませんけどね。
[映画館(字幕)] 8点(2011-04-15 21:39:45)
13.  エクリプス/トワイライト・サーガ 《ネタバレ》 
新しいキャラが登場して、これだけ広がった風呂敷を更に広げる気?と心配になりましたが、実際は一応少しはたたみかける方向に行ってましたね。ただ、赤毛のお姉さん一人のために傍流みたいなエピソードを本筋にして映画一本費やしたようなものですが。でも、そんな本筋も3割ほど。7割は延々と毎度の人間と吸血鬼と狼男の三角関係話。話が本題に入るまで1時間弱、物語が転がり出すまでに1時間半くらいっていうノンビリ展開もお馴染みのパターン。いい加減グダグダ・・・って思いそうなのですけど、これが3作目ともなると、キャラにも馴染んで、お気楽にその世界を楽しんでる、ワリとハマってる自分に気付いたりして。エドワードの草食っぷりやベラの男心弄びまくり天然悪女っぷり、ジェイコブの自信過剰っぷりも楽しければ、他キャラの毎度お馴染みな変化しなさっぷり(父ちゃん、今回もまたずっと親バカモード)もまた楽し。アリス、ステキだしね。話としてはちっとも面白くないのですが、キャラを楽しむ分には面白い、って元々海外ではそういうところがウケてるんですかね。日本ではお馴染みなワケですけど。三角関係で好きだのキスだの言ってる部分こそがこのお話の本体で、種族間の長年に渡る闘争とその行く末なんてのは、ほんのエッセンスみたいなモンなのかもしれませんね。そしてそういうカタチもまた映画としてアリなのかも。もう一度見たいとも思いませんけど。
[映画館(字幕)] 6点(2010-11-14 16:51:16)
14.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
出オチ映画。うわーい、ヤツが出てきたー!ってトコを楽しんだら、あと、なーんにもないという。映画として独自の面白さを見せようって気はさらさらないようで。だからクライマックスなんか、別に『ランボー』や『コマンドー』や『ホットショット2』のフィルムから流用しとけばそれでいいんじゃね?って程度のもので。それらより劣ってますもんねぇ、アップ過ぎたり、カメラ振り回し過ぎたり、カット割り細か過ぎたりで。位置関係や物語の推移はおろか、誰が誰と闘ってるのかさえ、ちゃんと描けてないのはねぇ。機内の描写の次に、もういきなり要塞に潜入しちゃってる状態は省略し過ぎですし。80年代B級アクション映画を、懐古主義的にただ再現するだけ(殺戮シーンは『プライベート・ライアン』以降のそれですが)じゃなくて、今の時代を映して、かつアクション映画としてもキチンと丁寧に仕上げて欲しかったですねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2010-10-18 16:10:53)(良:2票)
15.  エアベンダー 《ネタバレ》 
「これまでのあらすじ」を延々と見せられて、さあ、やっとここからが本編です、って監督の名前が出てきたと思ったら、それがエンドクレジットだった、って感じの映画。これまで贔屓にしていたシャマラン監督ですが、今回は擁護無理。っていうか、東洋テイストだから、ってそれだけのような、シャマランらしきテイストがまるで感じられない映画。とにかく展開早くてブツ切れで、 それをモノローグと大量の説明的セリフでフォローするという、映画的情緒ゼロなダイジェスト版状態ゆえ、ドラマを楽しませようって気はまるでなし。北の水の国のお姫様なんか、唐突に出てきて思い入れもなく退場、みたいな状態だし。火の国の追放された王子だって、もっとドラマティックなキャラな筈でしょ? せめてボウズの大活躍が見られると思っていたら、いちいち微妙な活躍、クライマックスでは壁作って終了・・・。『ライラの冒険』とか『エラゴン』みたいなダメ系ファンタジーの仲間になるとは。シャマランならもう少しなんとかしてくれると思ったんですけどねぇ。東洋趣味だけで娯楽として成立させようとしておりますが、東洋の人間には無効だしね・・・。せめてせめて、役者の顔が印象に残るって程度の事はして欲しかったです。見終わって印象薄いの。いつものシャマランの「やっちゃった!(笑)」じゃなくて、これは「やっちゃった・・・」でしたなぁ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-07-23 16:36:16)(良:1票)
16.  エルム街の悪夢(2010) 《ネタバレ》 
ご贔屓のジャッキー・アール・ヘイリーがフレディを演じるというので見に行きましたが、彼には向いていないキャラでしたねぇ。『エルム街の悪夢』って、ユーモラスな面があるからこそ面白いのだと思っているのですが、このリメイク版は何を勘違いしたか、シリアスなホラーにしちゃってまして。ずっと真顔なフレディってのも困ったもので。オリジナルは夢と現実とが曖昧なままな映画で、ゆえにダークファンタジーとしての側面も持ち合わせていたのですけれど、これはもっとずっと理屈っぽくなって、それが逆にホラーとして「正体が判らない者の恐怖」をスポイルしてしまっていて。その上、魅力の薄い、冴えないキャストからは緊迫したドラマも伝わってきません。最終的にヒーローポジションになる兄ちゃんなんか、フレディ云々以前に、もう最初からボヤ~ンと眠そうな顔だったりして。前作を上回る部分なんて何もなくて、オリジナルだってなかなか見られない映画って訳じゃなく、リメイクする意味が一体どこにあるんだろう?って感じではありました。どこか褒めるところがあるとしたら、ほんの数カット、シネスコにキレイにハマった構図の画があった事くらいですかねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2010-07-02 15:46:12)(良:1票)
17.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
主人公があんまり頭良くないんで、いまいちノレませんでした。それに劣らず敵も頭悪いようで、ハイテク駆使して、「うわぁ、これじゃ逃げられない!」と思わせながら、簡単に逃げられちゃったり、気付かなかったり。サスペンス描写は上手いので楽しめるのですが、エピソードは穴が多い、と。それに多くの人が書かれていらっしゃいますが、クライマックスで「え~?」。陰謀を暴いてスッキリ、というのが、この手の映画の定石だと思うのですが、殲滅させちゃったら逆に気分晴れないでしょうに。それにしても、ウィル・スミスってばいつも通りの印象で、とても弁護士には見えず、いつ宇宙人にパンチかましてもおかしくない、って雰囲気だったのには笑えました。
[映画館(字幕)] 6点(2009-07-29 01:28:41)
18.  X-メン 《ネタバレ》 
このテのアメコミヒーローものには、共通した欠点があります。それは、最初から絶対主人公は死なない、というのが判っている事。どんな危機に陥ったところで、どうせ助かるんでしょ?って。この映画はメンバーが多いのですが、そのうちの誰かが、という事もないですし(もちろん、そんな事、ファンが許さないでしょう)。となると、主人公のピンチ!以外のところを楽しむしかないのですが、この物語は群像劇であるところが面白く、また欠点にもなったような気がします。チームで戦う、という事によって生まれるメンバー間のドラマは面白く、だけどウルヴァリンとローグのドラマをもう少しじっくり見せて欲しかったな、賑やかな展開の中で霞んじゃったな、って。更に、アメコミ映画自体が量産され過ぎている傾向の中では、1作1作の輝きも霞んでしまいます。残念な事に、私にとっては、どうしても『スーパーマン』より後に作られたアメコミ映画は全て『スーパーマン』に似た映画、でひとくくり状態になってしまうのでした。
[映画館(字幕)] 6点(2009-07-29 01:17:11)
19.  エルビス オン ステージ
エルビスのファンじゃなくってもエルビスに魅了されちゃう映画でした。単にライブをめぐるドキュメンタリーで、エルビスの人間性に迫る!みたいなシリアスなモノじゃなくて、ほーらエルビスってカッコいいでしょ、すごいでしょ、って映画なんですけれども、熱狂的ファンの姿も納得なゴージャス&パワフルな映像は、臨場感を伴ってガンガンと伝わってきます。今のこの時代には1アーティストのステージを記録した映画が成立するとは思えませんが、それだけのビッグアーティストがいなくなっちゃったからでしょうかね? それが成立してるのってわずかに伝説的な存在で今も現役、って人達だけですよね。
[映画館(字幕)] 7点(2009-07-11 13:10:19)
20.  エイリアン4 《ネタバレ》 
物語としては、かなり苦しいモノがあるのですが、やはりジュネ映画と化したエイリアンワールドにときめかないワケにはいかず、この点数。エイリアンの世界にジュネの世界が乗り込んで来ちゃうというスタイルに、まず大ウケ。実際の映画も、うわー、こりゃジュネ&キャロの世界だぁ、って大喜び。ウィノナ・ライダーもジュネワールドの住人らしい華として魅力を放っております。異形なるものへのフェティズムに溢れ、エイリアン以上にクセのあるキャラクターに囲まれ、監督降板による代打監督とは思えないくらいに、ジュネらしさを味わわせて貰えます。最初から彼に決まっていれば・・・と、それは贅沢な注文でしょう。もちろん、クローンによるリプリーとエイリアンの再生、って設定は、無理多すぎ、という事実は変えられませんけど。どうやって記憶まで再生するのよ?
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-25 02:03:24)
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