1. 学校
《ネタバレ》 先日見たドキュメンタリー番組のゲストで山田洋次が出ていて、元々はリストラされた中高年の職業訓練学校の番組を見て本作の着想を得たと言っていた。「学び」によって生まれ変わるという点では似てはいるが、本作は個々の生徒の思い出話でブツ切りになってしまって、学生同士の横の連携が薄かった。他方、互いに助け合って這い上がろうとする職業訓練学校の番組は考えさせられる点が多かった。そういう意味ではドキュメンタリーに負けてしまっていると言えるが、最後の「幸福とは何か」というのは難しい問題だが、その答えが「それを追究ために学び続ける」というのはキレイなまとめ方で、あらためて「学び」の重要性に気づかされた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-01-04 00:34:15) |
2. とんび
阿部寛はどこまでも阿部寛なので、ちょっと貫禄ありすぎて、TBSの内野聖陽やNHKの堤真一に比べると「ダメオヤジ」感がイマイチ。が、映画らしくコンパクトにキレイにまとまっている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2025-01-03 22:34:32) |
3. 生きる
《ネタバレ》 主人公はがんの余命宣告は受けておらず、「妄想」によって突き進んだというのをどう解釈すればよいのか?ストレートに宣告されると諦観してしまいそうだが、「死」という妄想的恐怖により暴走気味に?突き進んだと考えるべきか。でもなぜ「公園作り」なのか?という謎も残る。役所批判という社会風刺のテイストも強いが、ひとりの人間が最後になしうる「大仕事」が小さな公園作りというのも少々凹むところもある。とはいえ、「人間いつ死ぬかわからない」というある種の「恐怖」の中で生き続けることにより、毎日をより善く生きることが可能なのかもしれないとも言える。まさに「生きる」とは何か、を考えさせられる余韻の残る作品ではある。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2025-01-02 21:36:49) |
4. 居眠り磐音
原作未読。序盤にはビックリしたが、その後の展開もテンポがよく楽しめる。桃李くんの演技もよい。藤沢周平に比べるとエンタメ度は高いね。他方、所謂「美しさ」には欠けるが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-08-28 17:03:26) |
5. すずめの戸締まり
偶然ではあるが、宮崎での南海トラフで騒がしい時に鑑賞。予備知識はなかったが、冒頭からストーリーは見えているので意外性はないし、同じパターンの展開が続くので少々ダレルが、ロードムービー的な舞台変更で飽きずには見られる。ただし、芹澤くんの存在は余計で要らなかったかな。作者の宗教的世界観?にはついていけないことはないが(「宗像」はいいとしても、宮城出身の子が宮崎に引き取られて「岩戸」って苗字なのは、ちょっとヤリスギかなと)、もうちょっと「生と死」というテーマを押し出した方がよかったのではないかと思いながら見ていたら、最後に上手い具合に締めくくっていたようには感じたが、もっと序盤からシリアスにやってもよかったような。若者がターゲットだと、この辺が限界というか落とし処なのかもしれないが。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-08-13 20:07:52) |
6. アルキメデスの大戦
もっと戦闘シーンがあるかと思っていたので、予想よりも地味ではあったが、中々面白かった。一般的には海軍善、陸軍悪のように言われることが多いが、実際はそんなことはないという点は上手く描けていたように思う。海軍と言えども組織なので政治力は働くし、「理」だけでものが片付くわけもなく「情」も必要であり、そのバランスが大事ということだろう。数学の正しさ故の正義を唱える主人公は最終的にそのことに気が付いたのか否か。フィクションにアレコレ言っても仕方ないのだが、大臣・将校系は実際よりも年配のワリには総じて軽かったかな(特に山本五十六は役所広司と比べるとねえ)。原作はもっと細かく複雑に描かれているようなので、いつか読んでみたい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-08-12 16:33:12) |
7. さかなのこ
のんはどこまでも「女」であるのだが、なぜか「さかなクン」に見えてしまうという不思議な作品。やや期待とは違っていたが、作品としてはこれはこれでよかったのかなと。 [地上波(邦画)] 5点(2024-07-21 00:28:56) |
8. 劇場版 きのう何食べた?
内野聖陽の演技を楽しむ作品 [地上波(邦画)] 6点(2023-10-03 01:46:34)(良:1票) |
9. グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~
あんまりコメディになってないね。テンポも悪いし。舞台版の方がテンポがよくて面白かったかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-09-26 11:07:47) |
10. つぐみ
一時期こういう「露悪的」な女の子が流行ったような。松崎の街並みもいい雰囲気だし、牧瀬里穂は魅力的なんだけどね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-09-25 12:26:15) |
11. 宮澤賢治 -その愛-
宮澤賢治と言えば国柱会というイメージなのだが、冒頭にちょっと出てきただけで日蓮宗の影響は殆ど描かれず、結局は無難な偉人伝になってしまったのが残念。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-09-22 23:07:21) |
12. アフタースクール
ストーリーは「こぢんまり」しているが、「どんでん返し」が好きな人にはいいのかも。教室という閉ざされた空間でしか生きてこなかった教師と、世間という開かれた?空間を知ったつもりでいる探偵との非難の応酬は興味深いものがあった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-09-20 14:20:36) |
13. ヲタクに恋は難しい
高畑充希の魅力を楽しむ作品 [地上波(邦画)] 5点(2023-09-17 16:20:23) |
14. サイダーのように言葉が湧き上がる
母親のケガで代わりに介護施設でバイトする高校生の息子ってのがちょっとリアリティがないように思えるが、地方では普通なんだろうか。青春の「痛々しさ」のようなものは伝わってくるが、物語に起伏がないので少々インパクトに欠けるかな。 [地上波(邦画)] 5点(2023-08-27 16:27:05) |
15. 皇帝のいない八月
子供の頃に見た時は題名が印象的で重厚な作品だなあという感想を持った記憶があるが、大人になってから見るとクーデターとしては準備不足で稚拙だし、オマケに作戦が早々にバレてしまうし、殆どがさっさと鎮圧されてしまってこんな小さな話だったっけ?という印象に変化。まあ、自身の成長?は感じられたかな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-26 01:36:44) |
16. 暗殺(1964)
原作未読。幕末のある種の「陰鬱」さは伝わってくるものはあるが、清河八郎の内面に迫り切れていない印象で盛り上がりに欠ける。清河八郎については詳しくなかったので勉強にはなったが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-24 13:21:54) |
17. 椿三十郎(2007)
織田裕二はそれなりに頑張っていたとは思うが、元々のストーリーがあまり面白くないんだよね。オリジナルは鑑賞済みだが、脚本は変えてもよかったのではないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-07-25 00:10:39) |
18. 水戸黄門(1978)
超豪華キャストで娯楽作品としては上出来 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-07-16 01:19:24) |
19. 病院坂の首縊りの家
本シリーズは積極的に見てるわけではないが、人間関係が複雑すぎて原作を読む等かなり予習をしないと展開についていくのが困難という印象で、ひとつの映像作品としては少々難があるように思われる。原作未読者にとってはネットで家系図確認しながら見てようやく理解できるレベル。ここまで血縁関係が入り組んでいるのも当時としてはありえたのかどうかも疑問でかなり現実離れしているし。桜田淳子を始めとし、出演者の演技は総じて悪くはないんだが、原作者の棒読みはいいとしても、中井貴恵はちょとヒドイね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-07-13 12:37:55) |
20. 起終点駅 ターミナル
《ネタバレ》 原作未読だが他作は読んだ事があり、それなりの力量がある作家という認識だったのだが、これは脚本化や映像化に失敗したのかなという印象。裁判官が不倫してその相手が自殺してるのに国選弁護人やってるってのも少々非現実的だし、弁護した若い女が転がり込んできて生きる意味?を問い直すなんてのは中高年男の妄想でしかなく、現実離れもいいところ。まあ、そういう妄想を楽しむ分には一定の価値があるのかもしれないが。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-07-11 02:08:24) |