Menu
 > レビュワー
 > なす さんのレビュー一覧
なすさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 171
性別
自己紹介 米国在住の精神科医です。こちらの劇場で洋画を観るのも、ネットで故郷を偲んで邦画を観るのも好きです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
>> 通常表示
1.  セッション 《ネタバレ》 
レビュアーの皆様の高い評価に正直驚いています。大変残念ですが、良い映画とは思えませんでした。理由は単純で、あまりに現実のジャズシーンと解離しており、リアリティがなく、またジャズという音楽そのものに対する誤解を与える作りだからです。作中では「次のチャーリーパーカー、バディリッチ」のような表現が随所に出てきます。しかし、現代のジャズシーンにおいて、そのようなプレイヤーは全く評価されません。実際のジャズシーンでは「チャーリーパーカーやバディリッチと違うオリジナリティ」こそが至上命題であり、作中で登場人物たちが追い求めるプレイヤー像は、ジャズの本質的な創造性から最も遠いあり方といえます(実際主人公のドラミングもそんな感じでした)。フィクションと言ってしまえばそれまでですが、もっとミュージシャンにちゃんと取材をしてほしかったです。実際プロミュージシャン数人に感想を聞きましたが、同じ反応でした。  本来のジャズは真摯で、創造的で、作中で描かれているよりも遥かにシビアです。こんな風な撮られ方をするのはとても悲しいです。見せ方は上手いのでしょうが、根本的な部分がズレているので低評価とさせて頂きます。
[DVD(字幕)] 2点(2017-02-13 23:22:17)(良:2票)
2.  ゴースト・イン・ザ・シェル 《ネタバレ》 
評価低いですね笑 原作で難しかったことが比較的分かり易く表現されていて、僕は良いと思ったのですが、このポイントに関して逆の評価をされてる方もいらっしゃるようですね。ここは賛否両論あるでしょう。実写化するのは相当難しい類の作品だと思うので、よく頑張った方ではないでしょうか。キャラ映画感はありましたがたけしはかっこよかったです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-05-06 21:34:09)(良:2票)
3.  ALWAYS 三丁目の夕日 《ネタバレ》 
こんなん日本人なら泣くしかないやろ。テレビ的なありきたりな見せ方だけが減点ポイント。それにもまんまと引っかかってしまったが。世界の中で日本人固有の清貧や情の大事さを再確認した映画。テクノロジーは不幸を減らすことが出来ても、本質的な幸福をもたらす訳ではない。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-02-21 13:28:56)(良:2票)
4.  僕たちは希望という名の列車に乗った 《ネタバレ》 
自分の人生にリスクを取ってまで友達の誇りを守ることが果たして出来るか。ジャンルは全然違うけど、スタンドバイミーのようなかけがえのない友情を感じる良品。亡き父の尊厳を守るためにクルトを売らざるを得なかったエリックが「ごめん」と泣きながら謝るところ、西ドイツへ逃げるクルトを最終的には社会主義者の父が握手して逃がすところなど胸熱シーン満載。皆さん西ドイツへ逃げられて良かったですね。禁固10年のエリックはその後どうなったのだろうか。その後の描写があっても良いと思ったけど、西ドイツでの卒業写真1枚だけの描写で終えるのが逆に良かったのかもしれない。めちゃくちゃ面白かった。
[映画館(字幕)] 9点(2019-06-03 19:45:59)(良:2票)
5.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 
中学生のときに見たときは何が面白いのかさっぱりでしたし、ジブリの作品の中でも最低だと思ってました。オッサンになってから見返すと、「名前が奪われ(その人の個性なんてどうでもいい)」「顔が無くても金さえ出せば人が群がってくる」「欲望をコントロール出来ない大人に溢れた」社会の表象なんだなあと腑に落ちる部分が多く面白かったです。仕事に就いてから見るべき作品だったんですね。千尋と琥珀川に感謝するところも愛おしさに溢れていてemotionalになりました。  一点だけ納得いかないのが豚にされてしまったお父さんとお母さんの描写です。欲望をコントロール出来ない大人の代表格のように描かれていますが、真面目に働いて子供を養っている大人までこういう描き方をするのはどうなのかなと。こういう大人達が頑張って働いて出来た便利な社会で宮崎監督も生きている訳でしょう?離島で映画を作っているならまだ分かりますが、恩恵を受けていながら斜に構えた視点でそれをdisるのは違うと思いました。
[インターネット(邦画)] 8点(2018-12-24 07:55:15)(良:2票)
6.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
アメリカで観ました。非常によく作りこまれており、好き嫌いはあれどケチをつけるのはなかなか難しい映画かなと。コメディパートは超ウケていて、案外日本より欧米向けの映画なのかも?とも思いました。  後半ダークな展開になってもあまり嫌な気分にならないのは、どの登場人物も憎めないからでしょうか。エロシーンの間接的な描写は妙にエロかったです。"Those who use subway are stinking"みたいな伏線が長男が地下鉄に乗りながらモールス信号を解読するシーンで回収されていたのも、よく考えて作ってるなあと感心しました。安易なハッピーエンドにしないのも、ironicな映画として良い。万引き家族より1点高い9点で。  【追記】 金持ちが階段を上り貧乏が階段を下りるメタファー、重石が偽りの希望として家族にパラサイトするメタファー、真のパラサイトは貧乏人をexploitする金持ちというメタファーに解説動画を見るまで気づきませんでした。directingもeditingも凄すぎてちょっと言葉にできない。
[映画館(字幕)] 9点(2020-02-14 03:03:07)(良:1票)
7.  大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》 
すげー面白かった。ちょっとフォレストガンプみたいだなと思いながら観てました。水飲み場でキスするシーンは印象的ですね。  グウィネスパルトロウの乳が見えそうで見えないのは怒りで震える。他の作品で散々セックスシーン出てくるのに、有名な女優さんを起用したことで却って表現されるべきものがされなくなっている。パリに行くくだりは必要なかったというか、表現が唐突だった(パリでエステラに会うのかと期待した)。ラストシーンを深く描かないのは良い。イーサンホークは格好過ぎて人生って不公平だなと思った。しかしガタカといい彼はピュアな役が似合いますね。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-03-15 15:21:46)(良:1票)
8.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》 
途中までは一作目を超えないんじゃないかと思いながら観てましたが、伏線もパーフェクトに回収して文句の付けようのない作りこみでした。製作陣の愛を感じる。特に鈴木オートが後輩の牛島の幻視を体験するところはめちゃ泣いてしまいました。戦争を経験した世代のお蔭で今の日本があることを感謝したいです。自分はアメリカに住んでいるのですが、これからも日本人であることを大事にして生きていきたい。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-02-25 14:50:53)(良:1票)
9.  グリーンブック 《ネタバレ》 
飛行機で観ました。ジャズそのものに対する描写が少なく、マイノリティの葛藤や友情にフォーカスを集約したことが逆に良かった(セッションやラ・ラ・ランドのようにならずに済んだ)。自分はアメリカ在住ですがアジア系、移民、アメリカ国籍なしとザ・マイノリティなのでかなり響きました。最後のシーン"Thank you for helping him with the letters"も良かった。  しかしヴィゴモーテンセンが主演してたことに気づきもしなかった。映画館で観てたら9点だったかな。クリスマスにもう一度観たい。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-06-22 06:31:27)(良:1票)
10.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
映像が綺麗で、BGMも過不足なくて、観ているときは本当にエキサイトしましたが、後から振り返るとマジでプロットが無さすぎるなと。自然の荘厳さを描くBGMはもののけ姫に近いものがあり、アメリカ映画らしからぬミニマルな良さがあった。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-23 00:01:47)(良:1票)
11.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
まず、驚いた点として、音楽がほぼないと言ってよいこと。映像の力が弱いシーンには何かしらのBGMが入ってくるのかなと思ってみてましたが、そこも沈黙。にも関わらず、長時間に渡って、飽きることなく画面に吸い込まれました。見せ方がとても上手いと思います。また、和洋どちらの肩を持つでもなく、淡々と叙事詩のようにストーリーを描いているところも魅力と思いました。そして最後の最後まで主人公の胸の内は分からない。良い映画かは分かりませんが、ものすごく惹き付ける映画であることは確かだと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2017-02-13 23:30:10)(良:1票)
12.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 
子供の頃観てすごく楽しかった思い出があり久々に観たら、、、あれ?こんなにクオリティ低かったっけという内容。  とにかくツッコミ所が多すぎて笑ってしまう。子供に炭坑掘らせるようなアナログな場にオートマティックなシュレッダーが置いてあったり、心臓取り出してからも生贄が生きてそれを炎で殺したり、インディの少し横をめがけて銃弾や矢が飛んだり、いくら何でもそれは笑、、、という内容が多かった。あとゲテモノ過ぎる料理は流石にインドの人に失礼だと思った。  近代の映画ではあり得ない作り込みのショボさに、ここ数十年で映画ってすごく進歩したんだなあと改めて実感。どうしても思い出補正とかで昔の映画ばかり持ち上げてしまう傾向があるけど、今の時代の映画を楽しめる幸福を再認識しました。本作にもまあマイルストーン的な価値はあったと思いますけど、オールタイムな名作とは言えないのかなと思いました。
[地上波(吹替)] 6点(2017-11-29 19:23:56)(良:1票)
13.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
未来系SFの中では普通に面白かった。少なくてもブレードランナーよりは面白かった。ただ、結局何を伝えたい映画だったのかと言われると。。子供を持つことのユニバーサルな尊さ?  しかしBrits Englishは本当に聞き取りずらいわ。あとChildren of men→トゥモロー・ワールドっていくら何でも邦題ひどすぎません?
[インターネット(字幕)] 7点(2019-03-04 15:38:31)(笑:1票)
14.  MEMORIES 《ネタバレ》 
「彼女の想いで」は何かあるようで何もなかった。何かあるのか期待していたので残念。  「最臭兵器」は終始笑えて個人的には良かった。悪ふざけを作品に昇華させた感じか。  「大砲の街」は世界観は最高(FF9みたいだった)だけど、内容が無さすぎる。主人公の少年がかわいらしかった。  他の方の投稿を読むまで気付かなかったけど、確かにエンドロールの卓球音楽は最高。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-11-15 17:05:51)(良:1票)
15.  ジョーカー 《ネタバレ》 
プロット自体はそこまで優れていないが、ホアキンフェニックスの演技力のおかげで楽しめる内容でした。ちなみに自分の周りでは概ね男性陣の評価は高く、女性陣の評価は低かったです(北米、ヨーロッパ出身の友人)。  気になった点 ・反社会性パーソナリティについて 本作でホアキンフェニックスが演じていたジョーカーは、精神科受診歴こそあるものの、反社会性を示唆するものはそれまで描かれていなかった。仮に救いのない状況に陥ったとしても、(10代ならまだしも)中年になってから本作のように超短期間で反社会性パーソナリティを獲得するのは臨床的に考えにくい。  みたいなツッコミ所を同僚の精神科医たちと話して盛り上がりました。それも込みで面白かったです。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2019-10-16 22:46:34)(良:1票)
16.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 
短くまとまっていて良い。起承転結がしっかりしており、だらけない。ザック・エフロンはカッコ良かったし、安定のええ声。
[映画館(字幕)] 7点(2018-03-13 11:26:25)(良:1票)
17.  ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 《ネタバレ》 
腕の無い外科医が患者を殺すのと一緒で、実力のない俳優陣は作品を殺すのだなあと再確認した映画(神木さんは良かったけど)。山崎賢人さんと伊勢谷友介さんは演技がひどいのが言わずもがななんですが、それ以前に、それ以前に、それ以前に、線が細すぎる!ガリガリやん!  いくら体格で劣っていようとトレーニングで多少のカバーは出来るはずなのに、、、役作りっていう概念が無いんでしょうか。もうね、ガリガリのジョジョが棒読みの台詞を言い続けるとか苦笑というか悲し笑いというか、映画館で観ててきつかった。  一方でこれだけ負け戦の中、きちんと仕事をされた神木隆之介さんは本物ですね。周りがどれだけ酷くても自分自身の仕事のクオリティを落としてはいけないんだなと、職種は違うけど妙に勉強になりました。
[映画館(邦画)] 2点(2017-08-12 10:26:15)(良:1票)
18.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 
男の友情の素晴らしさ、温かさがド直球で自分には響きました。おっさんになっても大切に思ってる友達との友情って、永遠ですよね。あと何気に映画がコンパクトでさっさと展開するのも良い。
[インターネット(字幕)] 10点(2018-06-04 01:47:07)(良:1票)
19.  アウトレイジ 最終章 《ネタバレ》 
そもそも北野監督が仰っている通りアウトレイジは「人をいかに殺すか」をコンセプトとした映画だった訳ですが、本作では意図的にかその要素が弱くなっていました。大杉漣やピエール瀧が死ぬシーンも肝心の部分は描写されておらず、言い方は悪いですが物足りなさを感じました。そもそもが暴力ありきの映画だと思いますので。花菱会を宴会場で殺していくシーンも芸がないと思いました。  また塩見三省さんが前作ほどの迫力がなくなっていた点が残念でした。もっと元気になって欲しいです。前作は有名な怒号シーンだけで2点分くらいあったのかなと。  後は皆さんお感じになったことだと思いますが、いくら何でも終わらせ方が雑過ぎるのではないかと。もっと面白く撮れたのではないかと思ってしまいます。以上の理由で5点としました。
[映画館(邦画)] 5点(2017-10-11 15:00:27)(良:1票)
20.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
映画館で泣いてしまった。周りの人も泣いていた。どうやって再現したの?というくらい高いレベルで再現されていて(役者さんマジで似すぎで後で確認するまで本人が特殊メイクしたものかと思ってた)、またクイーンに対するリスペクトが終始感じられて良かった。クイーンは高校以来あまり聴いていなかったけど、その素晴らしさを思い出させてくれたことに感謝したい。今やAIDSは死なない病気になったので、フレディがもし生きてたらな~なんて考えながらこのレビューを書きました。
[映画館(字幕)] 9点(2018-11-11 17:38:21)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS