1. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 うーん。派手なアクションを見せてくれているとは思うんだけど、こんな感じだとニヤニヤしちゃうんですよ。そこに没入するというより、ちょっと引いてしまう。■全体に、ルパン三世の実写版を見たような気分です。“それ”のありようが、マモー(@複製人間)みたいだし。そこに、郷ひろみ(イーサン)と平野ノラ(グレース)、三浦友和(ガブリエル)が出演してたみたいな(共感は求めません)。■もちろん続編も見たいのです。PART TWOで終わるのか。もっと続くのでは。まだ”それ”の足下にも届いていない感じだし。■あれ、そうか。イーサンのチームの存在が、”それ”にとって痛くもかゆくもない感じが物足りないのかも。本作の最後にイーサンに出し抜かれて悔しがっているガブリエルも、”それ”の筋書きどおり?■”それ”が舌を巻くシーンが欲しかったんだな。 [DVD(字幕)] 6点(2024-01-02 21:32:10) |
2. みかへりの塔
《ネタバレ》 うんざりする映画だと思いました。■ニセの家庭に素行の不良な少年少女を囲い込み、矯正する。家庭内では、お母さん役の保母とお父さん役の先生の裁量でルールが決まっていく。その外側では教護院のシステムで物事が決まっていく。■「家庭」をことさら標榜する組織は怖いですよ。■土木のプロが監督するわけでもなく、2㎞の水路を手作業で切り開いていく。子供たちが。作業中に倒れる子供、体調を崩してなお、医務室から現場に行こうとする子供。合理性とか、成功にむけての道筋とかがみられない。ただ、従ってがんばるだけ。これらが美談として流通されていたんだから。■最後の卒業式のシーンでは、マインドコントロールの終わった子供が野に放たれていくよう。■戦前を強く意識する作品でした。そういった意味では意義深い。■清水宏ですら。 [DVD(邦画)] 2点(2023-01-02 19:54:23) |
3. Mr.ノーバディ
《ネタバレ》 うーん。正直言って、メチャクチャじゃないですか。娘のブレスレットが見あたらないことが発火点だったと思いますが、そんなキャラクターかなあ。いえ、娘がとっても大事なのはわかりますが、それで家族を危険に晒すほど我を忘れる主人公とは思えない。反撃を開始し始めてからは、多少ダメージを食らっても見ていて負けるような気がしない。好きなシーン(火曜日にゴミを出し忘れるところ、ラザニア作ると宣言するとき、自慢げなところ)もあるんだけど、冒頭の強盗シーン(ゴルフクラブで殴りつけなかった)のように、本当に「NOBODY(なんでもない人)」が、暴力に対して、合理的で最低限の対処を繰り返し、難局を抜け出すような話ならよかったのに、と思っています。漫画「マイホームヒーロー」の鳥栖哲雄みたいに。「Mr」つけた邦題もどうか。Mrつけたら、NOBODYじゃないだろ。あえてかもしれないが、そんな映画じゃなかったと思うが。原題は、普通名詞だったはず。【追記】ああ、なるほど。目隠シストさん、ワタシもアレっと思ったクチです。確かに作中、彼の経歴を調べて「存在しない人」という意味でNOBODYを使っているシーンがあります。ただ、冒頭の1週間の繰り返しは、まさに「なんでもない人」のシーンですよね。タイトルのNOBODYは2つの意味を持つものであり、その意味でも「Mr」 はいらないだろと思っています。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-07 06:08:58) |
4. ミナリ
当たり前の毎日のありがたさなんて、もうあらためて言うべきことではないのでしょうが、とにかくもう、いたいけで観ていると息苦しくなる日々。何も起きないでと祈るような気持ち。韓国出身のアメリカ移民の1980年代の物語という文化もバックグランドも大分違うフレームなんだけど、日本の地方にすむワタシたち家族と何も変わらないです。最後に重篤とも言えるような事件が起こりましたが(ああ、起きちゃった)、それもまたなんでもないことなんですよ。いろんなことがあるけれど、一つづつ踏みしめて、前に進むだけ。ワタシたちは皆そうして生きています。いい映画だよ。 [DVD(字幕)] 9点(2021-10-29 20:53:57) |
5. 宮本から君へ
《ネタバレ》 こんなものは、愛ではないだろ。 [DVD(邦画)] 1点(2021-07-23 17:57:08) |
6. 三島由紀夫VS東大全共闘 50年の真実
《ネタバレ》 ワタシには、この作品がわからなかったです。900番教室で行われた討論はイライラするくらいわからなかったし、ちょうど50年という節目の年でもないのに、このタイミングで公開される意図もわからない。この映画の監督が豊島圭介氏であることも何故?と思うし、なによりこのフィルムは秘蔵するような類のものか(そんなセンセーショナルなものと思えない)。わからないんですよ。でも。作中、内田樹氏も触れていますが、三島由紀夫氏はなんて粘り強いんだろう。このくそボンズの大学生を相手に一つ一つ丁寧に応対する三島由紀夫氏の姿に誠実を感じます。なんかよくわからないが、三島由紀夫の魅力だけはわかった。今度、食わず嫌いだった氏の小説を読んでみようと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2021-05-06 21:54:26)(良:1票) |
7. 見えない恐怖
《ネタバレ》 なるほど。一家3人が殺されたお屋敷に帰ってきたにもかかわらず、目の不自由な主人公が死体に気がつかないってところがピーク。それ以降、この聡明な主人公がどうやって、ならず者と戦うのかと思いきや、そうはいかないのですね。確かに、それは無理筋でもあるが。舞台が広がったとたん、物語が散漫になった気がします。若い頃の大竹しのぶを彷彿させるミア・ファローがうまいなという感想を最後まで超えませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2021-01-29 18:01:37) |
8. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
六角精児さんが、20代の頃から繰り返してみて元気付けられている(毎日新聞 2020年11月17日)という本作。ラストシーンに元気付けられるとのことなのだが、本作で元気づけられるという六角氏に計り知れない奥行きを感じる。 [DVD(字幕)] 5点(2021-01-09 18:24:47) |
9. ミッドナイト・イン・パリ
《ネタバレ》 最後、古物店のお嬢さんと仲良くなる展開も良かったです。ああ、いい子なんだろうなあって思ってましたんで。まさかのタイムスリップものですが、SF的な注意事項(過去を変えてはならない、とか)を一切考慮しないイサギの良さ。なんか、オオゲサなドタバタ話じゃないところも良かったですよ。尺が短いところも良かった。今時(でもないが)、1時間半くらいで終わる映画って貴重です。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-15 22:08:55) |
10. ミッドナイト・バス
《ネタバレ》 まず、テーマ曲がとてもよかったといいたい。あと、車窓から見える、関越自動車道やら町並みがとてもきれいだったとも言いたい。さて。「優しさは罪」ってテーマだと思いながら途中までみていましたが、そのうち疑問がわいてきました。ワタシたち、人とのつながりを持とうとしたときに、優しくするほか、術(すべ)がありますかね。観終わって今、「そうだよ、優しさは罪だし、残酷だよ。でもだからって、どうしたって言うんだよ」という開き直った映画だったと思っています。とにかく、みんな優しくするしかなくって、それでみんなでぎくしゃくなるしかない。どっかの家庭のドキュメンタリーをみているような気にもなりました。良作。【追記】古井志穂が再就職したレストランは、新潟市のワイナリーの直営店です。【追記の2】シネマファン55号さん、ご指摘ありがとうございました。あのシーンのロケ地は、新潟市郊外のワイナリーで間違えないのですが、監督は「県外の、どこかのどかな場所」を想定しているとのこと(映画「ミッドナイトバス」聖地巡礼マップ in 新潟日報モアHP)。とすると、利一はわざわざ探したことになりますね。それは、優しさじゃない。−3点。 [DVD(邦画)] 5点(2019-02-02 22:00:04) |
11. ミックス。
《ネタバレ》 最後の試合がない、という流れはあり得ないので、何らかのひっくり返しがあるんだと思って見ていました。が、しかし。1時間30分ほど経過したところのあるシーンで「アッ」と言ってしまいました(一人で見てたにも関わらず)。面接の段取りしてくれた人に大迷惑だし、缶詰工場の皆さんにも失礼だぞ。何より、卓球をミックスで真剣に取り組んでいる人たちにも、なんか大きな誤解を与えかねないじゃないか。決勝戦の試合の最中になんか種明かしみたいな話が出ましたが、そのあたりの不信感は結局拭えませんでした。弱小スポーツチームものって黄金のフォーマットをどうしてくれてんだって気持ちです。 [インターネット(邦画)] 3点(2019-01-25 22:57:35) |
12. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
《ネタバレ》 上映当時、話題を「カメラを止めるな」にさらわれていた感じがする本作(そんなことない?)。相当なカースタントを見せてくれました。このスタントの陰に、おそらくそれと同じくらい危険な撮影を行ったスタッフの努力と工夫があったものと思われ。そのあたりをネタにした「カメ止め」に対して、一切そんなことをおくびにも出さない本作(当たり前ですが)。ただもう、ひたすらに面白いだけのが見たい時にピッタリです。 [DVD(字幕)] 7点(2019-01-10 22:50:19) |
13. ミツバチのささやき
《ネタバレ》 わかる。綺麗な映画だってのは、わかる。だから、ベタでも心揺さぶられるエピソードがあると(例えば、妹ちゃんをお姉ちゃんが、危機一髪で上手いこと救出するとか)、一気に評価が上がりそうなんですが。みなさんのレビューでそんな映画じゃないのがわかりましたが。ただ、穏やかな水面の湖のような映画で終わってしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2016-01-06 21:08:40) |
14. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 冒頭から見せてくれるイーサン・ハント走り。運動会みたいなんだけど、昔の漫画みたいなんだけどかっこいい。あのフォームが好きなんです。飛行機からガス兵器とともにパラシュートで降下しようとするときの困り笑い。かっこいいトム・クルーズを堪能するには十分な本作ですが、お話自体は何か大味。一国の首相をこういう裏稼業のお話にコマのように出演させると、むしろ安い作りになってしまいます。それができるのなら、何でもアリというわけですので。だからアクションはいいけど、全体の印象は「相棒」の劇場版みたいだと思いました。 [映画館(吹替)] 7点(2015-08-14 18:47:52) |
15. 乱れる
《ネタバレ》 一途であるとか、けなげとか。身を引きますとか、忖度するとか。慎ましやかであるとか、私は大丈夫とか。最悪のシナリオはそんな良かれと思っているようなものの上に描かれているという映画。だから見終わった後、しんどい気持ちになります。こわい女だよ。 [DVD(邦画)] 8点(2014-02-02 19:46:01) |
16. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 「恋はデジャ・ブ」(1993)、「バタフライ・エフェクト」(2004)、「デジャヴ」(2006)。ああ、ワタシはデジャブものが本当に好きだ。こういうのを、もっと作って欲しい。本作について。これで本物の歴史の先生が筋にからんできていればと思っています。時間が止まったキスシーン。次、動き出すときにはショーンに入れ替わっているとか、どすか? スティーヴンス大尉の意識は、再び基地に戻りカプセルの中でプログラム開始を待つワケです。 [DVD(字幕)] 9点(2013-06-30 12:01:42) |
17. みなさん、さようなら(2012)
《ネタバレ》 あれー、思ったよりもそうでもなかったぞ。中村監督も濱田岳氏も好きなのに。手堅いコンビのはずなのに。団地で生きていくことを決めた理由はいらなかったんじゃないでしょうか。種明かしが重すぎて、その後の展開にうまく乗れない。ただの団地好きの変わり者で良かったのに。作中でケーキ屋の親父さんが語っていたとおり、ただ単に「団地の中で一生を終える。広い世の中、そんなヤツが一人くらいいても」よかったんじゃないでしょうか。悟がドキュメンタリーの題材として扱われるシーンなどは好きでした。あと大塚寧々さん。なんかいい感じでした。 [DVD(邦画)] 4点(2013-06-15 00:13:14) |
18. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
《ネタバレ》 運動会のような走り方をするイーサン・ハントが魅力的。一生懸命だ。高いところから落っこちても、不死身。ケガして入院しても、すぐに抜け出す。「カリオストロの城」のあの主人公を思い出しましたよ。でも、アクション映画としては、大技に欠ける感じがしました。息詰まる感じがない。CGのパネルを作るところとかは、好きでした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-02 00:32:41)(良:1票) |
19. ミンボーの女
《ネタバレ》 山崎努氏のいないマルサの女。 [DVD(邦画)] 6点(2011-10-08 17:08:14) |
20. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 終わり40分の絶望をよりハードにするための前振りとして、前半90分間、マギーのひたむきさやしなやかさを映していたのだと思う。でもそれは、意地悪がすぎるというものだ。 [DVD(字幕)] 3点(2011-01-17 22:07:19)(良:1票) |