721. チャップリンからの贈りもの
《ネタバレ》 チャップリンの遺体をパクった、大胆だがマヌケなフタリをシュールな笑いと哀愁漂う名曲で包む。計画も犯行もムチャクチャなデコボココンビ。救いようもないバカなバデーを救ったのは、喜劇王一家の広いひろ~い寛大なココロ。二人のうち一人はデニーロっぽい。もっともっともっとチャップリン映画のオマージュが見たかった。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-20 22:08:11) |
722. BORUTO -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 ナルトとヒナタの息子・ヒナタルト…ではなくてボルト世代が大活躍。パソコンメールにケータイゲーム、デジタル文明に生きるイマドキの子供。激務の7代目火影である父・ナルトとの確執、サスケ師匠への弟子入り、デキ心による中忍試験失格。多感な少年時代を経験するボルトの成長が物語の主軸。ウスラトンカチぶりはオヤジ以上。敵はやはりカグヤ関係、「負ける気がしねえ」。ミツキの親が大蛇丸というオチ。連載15年を締めくくる原作者渾身の一作。 [映画館(邦画)] 7点(2015-09-20 03:27:00) |
723. THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 第四次忍界大戦から二年後、スカッと爽やか短髪男になったナルトが選んだのはヒナタ。フタリの恋愛アドベンチャー。冒険自体はアニメオリジナルストーリーと何ら変わらずツマラナイ。黒幕がヒナタに熱烈プロポーズを繰り返していて、威厳がなくナンセンス。月面でファイナルバウト、このマンガの舞台もついに母なる地球を飛び出しちまった。結ばれたフタリ、エンドクレジットに流れるウェディングシーンはブキミすぎ。 [DVD(邦画)] 6点(2015-09-13 22:48:21) |
724. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 奇才デビッド・フィンチャー監督が投じるコワ~いオンナの猟奇的恋愛ミステリー。女王サマ面のロザムンド・パイク好演のしたたかでワルいオンナ。その冷徹ぶりはまさに「氷の女」。対するはイケメン正統派俳優ベン・アフレック熱演のダメ男。だまし合い、裏切り合い…火花を散らすドロドロした夫婦合戦はごちゃごちゃして不明瞭だが、徐々に化けの皮が剥がれるオンナの女狐ぶりには愕然とした。勿論オンナの圧勝だが、それはこの映画が終わった時点でのコト。オンナの表情はしてやったりだが、このフタリに限ってはこのままでは終わりそうにない。 [DVD(字幕)] 7点(2015-09-12 23:37:40) |
725. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 2度目観賞。続編公開に向けて復習。シリーズ第5弾。宙ぶらりんフライトを皮切りに、危機一髪の潜水、カー・バイクチェイスなどトムの体を張ったスーパーアクションはパワーアップ。それでも今作のテーマは「スパイ大作戦」回帰。ワンマンでなくて、基本はチームプレーで悪のシンジケートと戦う。キーマンは謎の女スパイ。敵か味方か、二転三転する立場がストーリー性を高めた。チームで協力して皆で難局を切り抜けることを強調しているが、ちょっと物足りないカンジ。イーサン・ハントはやっぱりスーパーマンでないとね。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-06 00:11:50) |
726. 6才のボクが、大人になるまで。
《ネタバレ》 6才のボクを大学入学までの12年間、決まった夏のある時期に撮り続けたリアルなヒューマン・ドキュメント。監督はビフォアシリーズで、くっちゃべる男女の仲をリアルタイムで表現したリチャード・リンクレイター。親の離婚や度重なる引っ越し、義父のDVなどを経験する中で多感な少年期を過ごすボク。フツーの少年が心身共にオトナへと成長していく様子が見てとれる。一家庭を撮り続けた長尺のホームドラマにすぎないが、リアルタイム撮影にこだわる監督が家庭の中の一人の少年の成長にスポットを当てることで究極の人間観察を表現したとも言える。 [DVD(字幕)] 6点(2015-08-30 22:16:03) |
727. シンプル・シモン
《ネタバレ》 アスペのボクが大好きな兄やんの恋人を探す、笑いと涙のスウェーデン青春ドラマ。閉じこもりにしてお触り厳禁で時間厳守、気難しいボクが愛という形のない抽象的なモノについて身を持って学ぶ。ハッピーエンドでシメているが、発達障害者の持つ特異な個性を周囲が理解して始めて成り立つドラマと感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2015-08-29 23:41:26) |
728. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 続編公開に向けて3度目観賞。今回は字幕観賞。14年ぶりのシリーズ最新作。新型最強恐竜が脱走し大暴れ。スケールアップした恐竜テーマパークが大パニック、サバイバルワールドに。進化した映像と追われるスリルに引きずり込まれた。恐竜と心を通わせるタフガイと張り詰めたシゴト人間のヒロインの交流にも注目。命の温もりは万物共通。情けない末路のおデブちゃんは分かりやすいワルモノ。唯一無二の壮大なテーマ曲も健在。良作。 [映画館(吹替)] 7点(2015-08-23 22:39:56) |
729. 野火(2014)
《ネタバレ》 原作は大岡昇平。太平洋戦争下のフィリピン・レイテ島。悲惨な戦場でのリアル・サバイバルゲーム。過酷すぎてぶっ飛んだ幻覚を見る、エグくてグロすぎ。リリー・フランキー好演のうさん臭い残兵を殴り殺し、その人肉を貪る若い残兵。過酷な状況に終わりが見えず、トチ狂っていくのはよく分かる。表現がちょっとオカルトがかってるのが興ざめ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-22 00:06:26) |
730. 日本のいちばん長い日(2015)
《ネタバレ》 太平洋戦争終結に向けて動いた人々の、ラスト4ヶ月を追った重厚なドキュメント。終戦前日となる8月14日は分刻みにて展開。役所広司が阿南陸軍大臣、本木雅弘が昭和天皇を好演。なかでも高齢で難聴ながらも戦争を終わらせるために就いた鈴木首相を山崎努が怪演。実力派キャストによる見事な競演。終戦間近の動乱をよくまとめているが、重苦しすぎて良作には届かず。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-17 23:11:49) |
731. 名探偵コナン 異次元の狙撃手
《ネタバレ》 シリーズ第18弾。コナンと元米軍狙撃手が繰り広げるスケボー・バイクチェイスで幕開け。東京スカイツリーの周囲で激しい狙撃の応酬。定番のラストスーパーアクションは、コナンがオーバーヘッドキックでスカイツリーに放った花火。今作はド派手アクション目白押し。それだけで充足。伏兵狙撃手オキヤはアカイ、バラした? [地上波(邦画)] 6点(2015-08-12 02:51:26) |
732. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 約4年ぶり2度目観賞。6年の沈黙を経て公開のシリーズ第5弾。不気味な笑顔の我らがT-800、シュワちゃん復活。特殊効果により夢の「新旧シュワ・シュワ対決」が実現。「審判の日」新起動の直前にタイムスリップしたサラとカイルが、ターミネーターと化したジョンと生死を賭けたオニゴッコ。シュワちゃんとジョンがガチバトル。大迫力。スカイネットが止まり、「この時間軸」ではとりあえずハッピーエンドなんだね。ただ、こんな調子ではいくらでも続編作れちゃうよな。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-12 02:41:12) |
733. バケモノの子
《ネタバレ》 ヒトとケモノ、現実と仮想世界。異質なものを組み合わせた独自の世界観。次代のハヤオ・細田守監督によるSFアドベンチャー・アニメ。ケモノに育てられたヒト、人間界とバケモノ界を行ったり来たり。切なさの伝わる場面もあったが、バトルシーンのクセが強くてドロドロして爽快感がない。生涯のベスト50入りを果たしている「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」には遥か及ばない。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-10 02:55:20) |
734. アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
《ネタバレ》 続編公開に向けて3度目観賞。シリーズ第2弾はナカマが増えてますます盛況のアベンジャーズが、鉄男の作った人工知能・ウルトロンとガチバトル。大迫力の市街地戦は健在。鷹の目の家庭や、緑の怪物とスカ嬢の恋仲などヒーローの意外な一面を描いているが、入り込めず退屈。ヒーロー物といえども粗削りなストーリー。鮮烈なインパクトを残した前作には遥か及ばない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-02 22:28:31) |
735. ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
《ネタバレ》 満を持してルパコナ映画化。ルパンとその一味がニッポンへやって来た。ルパンとコナンがそれぞれ相手を他己紹介。それはいいんだけど、肝心の中身のクオリティーはテレビスペシャル並みでとてもお金払って見れない。外国の名前の人物が多数登場する国際ミステリーだが、全く引き込まれない。残念な駄作。 [地上波(邦画)] 5点(2015-08-01 23:48:22) |
736. アリスのままで
《ネタバレ》 若年性アルツハイマー病を宣告された50歳の「アタシ」を囲む家族ドラマ。「アタシ」が「アタシ」を忘れる。何不自由ない日常に忍び寄る恐怖が痛々しい、ガチで。二度とないこの瞬間を生きる、「アタシ」の想いが伝わる講演。苦しくなっても昔の「アタシ」が言ったからと、飲んではいけないブツを飲んではなりませぬ。結局何も分からなくなってしまったけれど、救いはただ一つ、良き家族に恵まれたこと。他には何も要りませぬ。「アタシ」熱演のジュリアン・ムーア、悲願の米アカデミー主演女優賞受賞に文句なし。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-01 23:37:48) |
737. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 約8年ぶり3度目観賞。新作公開に向けての復習。埃っぽさ炸裂、荒野を蹂躙するカーバトルアクション。水を牛耳るジョー率いる「NARUTO」の白ゼツみたいなんとガチバトル。無駄なしゃべり抜きのハードな漢、イメージ通りのマックスをトム・ハーディ好演。その上を行くのがシャーリーズ・セロン。髪を削ぎ落とし、女性らしさを捨てた女隊長を怪演。荒野の連続アクションはよく表現されていたが、中身が無さすぎ。アクションオンリー、ノンストーリームービー。これでは高評価は付けられねえ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-01 23:25:11)(良:1票) |
738. グローリー/明日への行進
《ネタバレ》 非暴力・不服従。ただ「歩く」ことで黒人投票権をもぎ取ったキング牧師の濃厚な伝記ドラマ。ニガー、クロ…差別される黒人たちの怒りから発する熱気が伝わってくる。ただ、堅苦しくかなり疲れてしまった。 [映画館(字幕)] 6点(2015-07-26 22:33:59) |
739. トカレフ(2014)
《ネタバレ》 ようやくの登録、待ってました。ニコちゃん主演のアクション・サスペンス、意外と良作でしたよ。 [映画館(字幕)] 7点(2015-07-26 22:00:14) |
740. チャッピー
《ネタバレ》 わずか約4ヶ月ぶり2度目観賞。崇高なる文明の産物・人工知能として生を受けたボク。しかしチンピラヤクザが親代わりでグレちゃったボク。品のないアクセをジャラジャラぶら下げてそれなりのコトバ遣いに。純真なボクは天才だけどすぐに何色にも染まっちゃう。我らがX-MENヒーローのヒュー・ジャックマンが、自ら生み出した人工知能の凶暴性に取りつかれて大暴れするエンジニア役。悪役は似合わないながらも熱演。最終的に会社でチャッピーにボコられちまう。「創造主」自ら、そして意外と人間性に優れたヤクザ仲間でパッキンのチャラママまでもがAIとなって生きる。エンドロールは「アイやいヤイ」。初見時はひどい評価だったが改めて観ると大丈夫ね。 [映画館(字幕)] 6点(2015-06-28 00:58:26) |