61. ジーリ
M.ブレスト監督ファンの私は、何年も前からこの作品の完成を待っていました。 ラジー賞受賞の「訃報」にも「自分の目で確かめるまでは・・」と信じたくありませんでした。 そんな私の感想を例によって一言で言うと、 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(あまりにも長い沈黙のため中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」。 つまり、一言の言葉も出ない程、・・・・・・(省略)。 すいませんが、ご自分の目でお確かめ下さい。勿論、責任は負い兼ねます(笑)。 2点(2004-08-29 16:45:25) |
62. ラブ・アクチュアリー
「Mr.ビーン」の恋愛模様が描かれていないのは手抜き。 6点(2004-08-20 21:41:09) |
63. ドリヴン
もはやスタローンの「暴走」は誰にも止められない。 2点(2004-08-03 21:54:05)(良:1票) |
64. マーシャル・ロー(1998)
「9・11」以前に観たのでこの点数。ズウィックはまるで「9・11」を予知していたかのよう。本作はズウィックにとっての「華氏(可視)911」。 2点(2004-08-03 21:52:54) |
65. 霧の中の風景
立ちこめる霧の中にそびえ立つ1本の木・・。絵画にして部屋に飾っておきたい・・。 6点(2004-07-28 23:14:18) |
66. グリード(1924)
お金に貪欲な登場人物も霞んでしまう程、砂漠シーン等に見られるシュトロハイムの映画に対する貪欲さには驚嘆する。そして、この映画を必死に解説する淀川さんの貪欲さも見ごたえあり。この2人の貪欲さには、金の亡者も敵わない。 6点(2004-07-28 22:19:50) |
67. 切腹
《ネタバレ》 「竹光による切腹」を扱った作品にも関わらず、他の作品以上に、「真剣」さが痛いほど伝わってきます。(どれくらい痛いかと言うと、まるで自分も竹光で切腹しているかと思うほど痛いです。) 8点(2004-07-25 12:49:50) |
68. 或る殺人
やや面白みに欠けるが、正攻法の法廷劇。原題の「Anatomy Of A Murder」が示す通り、法廷劇をじっくり堪能したい人にオススメ。 6点(2004-07-22 22:35:04) |
69. 日本沈没(1973)
「日本沈没」という映画自体は、あくまでフィクションなので現実味がないですが、映画の出来に関しては「日本映画沈没」を予感させるもので非常に恐ろしいです。 特に近年では予感が現実のものとなり、日本映画界の「地盤沈下」の進行、そして太平洋の遙か彼方ハリウッドからの大津波、近隣韓国からの「ヨン様」ヘアのようにくねった荒波、さらには南半球ニュージーランド沖で落とされた「指輪」の波紋が日本列島に押し寄せ、今や日本映画は沈没寸前なのです。 この危機を回避するためには、丹波哲郎氏の「100万がだめなら10万でもいい。10万がだめなら1万、1千、100人、いや10人だっていい(から映画館へ足を運んでくれ!!)」という熱く切実なメッセージを肝に銘じなければならないでしょう。 でなければ、「大霊界」のような映画しか創れない国になってしまいますから(笑)。 6点(2004-07-18 08:14:13)(笑:1票) |
70. ラン・ローラ・ラン
《ネタバレ》 この映画のあらすじを簡単に説明すると・・、 「テイク1:ローラ走る→NG <リセット> テイク2:ローラ走る→NG <リセット> テイク3:ローラ走る→OK <クリア> (The End)」。 つまり、ローラにとって都合のいい結末になるまで、何度でもやり直しがきく「ロールプレイング・ゲーム」を映画化した作品なのです。 7点(2004-07-18 05:41:45) |
71. 死ぬまでにしたい10のこと
まるで2ヶ月後が期限の仕事をこなすかの如く、坦々と「To-Doリスト」の項目を消化していく姿が切ない。あの医師が何年にも渡って忘れずに誕生日に子供たちへテープを届けてくれるか心配。できれば、したいことの11番に「ミリ・バニリに会って彼らの本当の声を聴くこと」を入れて欲しかった(笑)。 6点(2004-07-10 16:23:59) |
72. メル・ブルックス 新サイコ
ヒッチコックファンは必見。メル・ブルックスのコメディセンスでヒッチコック作品のエッセンスを見事に料理している。欲を言えば、例によってヒッチコックらしき体型のおじさんが通行人役等で登場していたらもっとウケたはず。 7点(2004-07-10 16:06:54) |
73. フォロウィング
尾行が趣味の主人公が、もし、このサイトのレビューワーだとしたら、目についた他のレビューワーを片っ端に「お気に入り登録」しまくるだろう・・。間違いない。 6点(2004-07-10 05:21:11) |
74. g@me.(2003)
いくら美男美女が主役とはいえ、「ブラック・レイン」でハリウッド俳優の仲間入りをしたボクシング元世界チャンピオンの「ガッツ石松」をわずかワンカット、瞬間の登場時間と文字通り「秒殺KO」してしまった井坂監督の勇気には頭が下がります。「サブリミナル効果」のせいで、映画を見た後、無性に「はなわ」の「ガッツ伝説」が聴きたくなりました。どうやら、術中に嵌ったようです。 6点(2004-06-15 02:19:04) |
75. 半落ち
《ネタバレ》 「半オチ」の脚本。三十路過ぎて色気が「半落ち」の鶴田真由。「半落ち」以前にいつまで経っても俳優として半人前な吉岡秀隆 等々、文字通り「半落ち」だらけの本作。しかし、「半落ち」と言いつつ、最後の最後で原作に登場しなかった森山直太郎を「半落ち」にできなかったのは、映画版の痛恨のミス。つまり、森山直太郎に対して「せめてキーを半音落として歌え!このっ、半人前のナルシスト野郎が!」と取調室で問い詰めた後に再録音させてはじめて、「映画版の方も半落ちですよ」と堂々と言い張ることができるのです。 4点(2004-06-12 08:24:55) |
76. コール
《ネタバレ》 鈍いオッサンによって病気がちな「娘」を人質に取られたシャーリーズ・セロンが、逆に鋭い「メス」によってケビン・ベーコンの元気な「息子」を人質に取るシーンは圧巻。もう少しでベーコンが「メス(♀)」になるところでした(笑)。これでセロンが「息子の命が惜しければ、娘を返しなさい!」と言ってくれれば完璧だったのに・・。それにしても、序盤で拳銃を突きつけられた時は余裕の顔をしていたのに、「息子」を人質に取られた途端、タジタジになるベーコンは、人質を取られた親の気持ちが「痛いほど」よく分かったことだろう。 4点(2004-06-12 08:23:12)(笑:3票) |
77. クリムゾン・リバー
「映画優生学」の見地から、監督、脚本、俳優の全てで現在のフランス映画界の優秀メンバーを集め、「掛け合わせて」できたのがこの作品。でも、できあがった映画を見ると、何が悪かったのか、残念ながら成功とは言えないようです。一番気になったのが、ジャン・レノが「犬嫌い」という設定。「オバQ」じゃあるまいし・・・(笑)。「純血」のはずが、「藤子不二雄」的発想が「混在」したのが、悪かったのかもしれませんね。 5点(2004-06-08 00:14:07)(良:1票) |
78. ビッグ・フィッシュ
ここのコメントが、希に見る程の大絶賛、高得点なので、「まったく、大袈裟なんだから・・。何時からみんな『ホラ吹き』になったんだ・・。」と訝しく思っていました。でも、「騙されたと思って」見てみると、全コメントが「ホラ」ではないと気付きました。おかげで「息子」の気持ちがよく分かりました。皆さん、信じてあげなくてゴメンナサイ。映画を見たら、私もホラを吹きたくなったので、「ホラ・コメント」をしてみます・・・。 『映画史上最高傑作にして究極のファンタジー映画。父子愛の深さは、「ライフ・イズ・ビューティフル」を軽く凌ぐ。回想シーンの幻想的な世界観と映像は圧巻であり、フェリーニ作品が稚拙に見える程芸術的に素晴らしい。それでいてウエルズが水野晴郎に思える程緻密なのである。ユーモアを交えつつ巧みに伏線を張りめぐらしたプロットは、ルビッチやワイルダーも舌を巻く。しかもサスペンス・タッチな展開は、バートンを「痩せたヒッチコック」と呼んで讃えたい。サーカスの場面では、マクレガーがチャップリンも真っ青の命がけのアクロバティックな演技を見せてくれる。さらに驚くのが、ベトナムの緊迫感溢れる銃撃戦のシーン。「プラトーン」など比較の対象にすらなり得ない。また、父親役のアルバート・フィニーの演技も見逃せない。真顔で平然とホラ話をする姿は、「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーを越えており、私は完全に騙された。彼こそ、真の「カイザー・ソゼ」である。女優も負けていない。アリソン・ローマンの美貌たるや、あのグレース・ケリーでさえ久本マチャミに見える程美しく光輝いている。しかも本作では、その彼女がなんと大胆なラブ・シーンを見せてくれるのだ。私の隣の席にいた男子高校生は興奮して鼻血を滝のように流していた(あれ程の血を見たのは「キル・ビル」以来だった・・)。魅力的なのは人間だけではない。冒頭から登場するビッグ・フィッシュ。これが「ニモ」よりも可愛いのだ。子供が夢中になるのも無理はない。そして、最大の見せ場は、号泣のラストシーン・・。「ニュー・シネマ・パラダイス」の比ではないのだ。バスタオルが数枚あっても足りないくらい涙を流すことだろう。現に映画館は涙の洪水で池のようになり、終いにはビッグ・フィッシュが泳ぎ出す始末だった。これには本当に驚いた・・。』 「ホラ」かどうかは映画を見て確かめて下さい(笑)。 7点(2004-06-02 21:54:49)(笑:6票) (良:3票) |
79. ラスト サムライ
《ネタバレ》 好きな映画だが、残念な点をひとつ。それは、渡辺謙の死に際の台詞である「Perfect」。やはりこれは、「完璧だ」と日本語で言わなければ不自然だろう。「アメリカ映画だから」というのは、作品中で日本語を多用しているので理由にならないだろう。また、いくら、傍らにトム・クルーズが居たとはいえ、彼に向けた言葉ではない。人間の死に際に、朦朧とした意識の中でで搾り出すように発した最後の言葉、しかも、散りゆく桜を見ながら自分の率直な心情を表した言葉が、「母国語」ではなく、片言にすぎない「外国語」というのは、まず有り得ないはず。日本人の「心」を表現する最大の見せ場で「Perfect」と口走ってしまったがために、皮肉にも「Perfect」ではなくなってしまった映画。残念ながら、日本人の心や侍の魂を「完璧」に表現できているとは言えない。つまりは、この映画のタイトルが示すように、あくまで「Last Samurai」であって、「最後の侍」ではない、ということなのだろう。 ちなみに、トム・クルーズが死にそうな顔で朦朧とした意識の中、口走ってしまった「サ~~ケ~~!!」。これは彼にとって「外国語」ではあるが、余りにも酒が欲しかったがために日本人に媚びた台詞なので、極めて自然であり、トム・クルーズの最大の見せ場の演技として、「Perfect」と言えるでしょう(笑)。 8点(2004-05-25 00:36:31)(笑:2票) (良:1票) |
80. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 野球に例えると、いつもナックルボールばっかり投げて打者を翻弄しているリンチ投手が、「今度はストレイト(直球)だよ」と宣言して投げたのが、この映画。確かに投げられたボールの軌道は、本当に「ストレイト」。でもリンチのことだから、直球と思わせておいて、手元で変化する「カットボール」なのでは?と余計な事を考えていたら、本当にただの直球でした(でも球のキレは、さすがに良かった)。結局、いつものように翻弄されてしまいました(笑)。だったらもう、いっその事、いつも「ナックルボール」でいいよ、リンチ投手・・・。 7点(2004-05-22 12:12:45) |