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池田屋DIYさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 365
性別 男性
年齢 38歳
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1.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 
ミュージカルってどちらかと言えば苦手で詳しくもないんですが、それでもパフォーマンスの凄さとか構成がいかによく練られているか、みたいなのは素人が見てもちゃんとわかりましたね。特にバーナムがフィリップを勧誘してるシーンの振り付けには感動しました。バーカウンターの上をショットグラスが乱舞するあのシーン、ほんの少しでも手元が狂ったりタイミングがずれたら台無しになってしまうのでは?いいもんを見せてもらいました。  最近の世の中の風潮を見てると、少数派のために多数派は配慮して社会の仕組みを整備して受け入れろ、さもなくば暴力に訴えるぞみたいな主張が当たり前にされてるように見えて、はた目から見ててふざけんなと思ってました。でもこの映画は自分の価値は自分の力で証明する、自分の居場所は自分自身で勝ち取るぞ、みたいな気概を感じられて心地よかったです。だからこそ興味ない私でもミュージカルシーンに心動かされたんじゃないかと思います。相手のいいところが見えなければそりゃリスペクトなんて生まれませんわ。こういう形の主張が主流になってほしい。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-04-21 11:03:20)
2.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
 Youtubeで解説動画を見たのですが、その動画によればこの「ジョン・ウィック」のガンアクションはとても実戦的で玄人さんもニッコリな出来になっているそうです。しかし私には何か運動音痴の人が演じているようなぎこちなくて硬い動きにしか見えませんでした。こういう相手を見てから喧嘩を売れよ系ムービーはジェイソン・ステイサムにでも任せておけばいいと思います。キアヌ・リーブスにはもっと他に輝ける場所があるはず。  あとこの映画自体の落ち度ではないんですが、ラストのスタッフロールが流れ始めたあたりでアマプラのプレイヤーがエラーで再生不可能になってしまって後の展開がどうなったのか分からないまま視聴終了となってしまいました。映画の評価を一変させるような大どんでん返しがもし、もし待っていたのだとしたらどうしようと気になって夜しか眠れなさそうです。
[インターネット(吹替)] 4点(2023-05-26 22:34:24)(笑:1票)
3.  マイ・インターン 《ネタバレ》 
 たぶん、インターンでやってきた老人のことをはじめはみんなバカにしてたけど、人柄の良さとか経験からくる有能さとかでだんだん見直されて受け入れられていく話なんだろうなと、予備知識なしでそう予想して観てみました。結果、ほぼ想定通りの内容で安心して観れました。お話自体は特に語ることがないですが、アン・ハサウェイの首のあたりにアトピーみたいな肌荒れがあるように見えて、撮影中体調悪かったのかなぁと、そこが何か鑑賞中気になってました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-25 23:23:03)
4.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
 難しかったです。話の流れもそうですが、誰が何という名前でどんな立場の人なのかとか記者サイドの人たちが今何を考えているのかとかがうまくつかめませんでした。特にわからなかったのがあの新任のユダヤ人ボスはなぜ教会の少年虐待事件を取り上げようと考え、そしてこだわったのかというところです。何かしら描写はあったのかもしれませんが、私には読み取ることはできませんでした。同時多発テロの発生で取材を一旦中断するシーンが描かれて、それがその後の展開に何か影響を与えるのかなと思って見ていたら特に何事もなかった(ように見えた)のも、なんか釈然としないものを感じました。  静かな映画だったという印象ですね。ピアノメインの音楽も落ち着いてるし、劇中の人物たちも大声で怒鳴り散らして議論するようなシーンもない。オチも電話が鳴りやまなくて記事の反響が大きかったのは分かるんですが、なんか淡々と電話応対して終わりみたいで分かりやすいカタルシスみたいなのはなかったです。そんな中で心に残ったのは教会側の弁護士の人たちで、終盤に折れて記者たちに情報を提供するシーン、弁護しなければならない相手の横暴に内心では腸煮えくりかえっているのがよく伝わってきてその迫力が怖かったです。そういう静かな怒りや静かな悲しみが全体に漂った映画だと感じました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-21 21:46:59)
5.  SAFE/セイフ 《ネタバレ》 
 ステイサム映画を観るのはこれで7作目です。今回はスーツバシッと決めてトランスポーター並にステゴロしてて、観たいもんが観れたなと満足しました。今回他の映画と違ったのは、ステイサムの口数がやたら多かったことですね。おまけに口を開けば相手の心を折るような情け容赦ない恫喝と皮肉の連続で観ていて楽しかったです。私がジェイソン・ステイサムを知ったのはツイッターのお悩み相談botからで、そこで数々の相談を無慈悲に一刀両断していく様が面白いなーと思って興味を持ちました。この「セイフ」のステイサムは私の中にある彼のイメージまんまだったのでなんか感動しました。寡黙でやるべきことを淡々とこなしていくいつものステイサムもいいんですが、こういう相手をおちょくりまくって口撃するステイサムももっと見てみたいです。  映画自体の方はロシア、中国、市警と勢力が入り乱れてて誰とどこがつながってるのかよくわからなかったなぁってことと、相手に言うことを聞かせる手を次々思いつくルークは凄い…を通り越して何で地下ファイターなんかやってたんだってことと、ファイターやってたのは冒頭のほんの一瞬で、あぁそこら辺の設定は別に重要じゃないんスねってびっくりしたことが感想です。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-09-27 23:33:01)
6.  メカニック(2011) 《ネタバレ》 
 アドレナリンとエピネフリンの下りは笑ってしまいました。あれはファンサービスだったのかな?ステイサムが「そう、それだ。愛してるぜ」って答えてたら勢いで10点つけてたかもしれない。  ステイサム映画はこれで6作目なんですが、その中でも一番面白いと思いました。特に終盤の車内での二人の会話ですね。あの場面のピリピリした緊張感はアクションシーンより見ごたえありました。中盤のレコードと修理中の車の前振りを回収してのオチの付け方もスマートでカッコいいなと感心しました。アーサーも弟子のスティーブに対して罪悪感とか情とかあったと思うんですが、それでも弟子が牙をむいた瞬間に返り討ちにして始末してしまう。ガバは色々あったけど、このラストのおかげでプロの暗殺者って部分の説得力は担保できたんじゃないかと思います。  ステイサム最強で異論はないけど、この映画で一番存在感があったのはスティーブ役のベン・フォスターでした。殺しのシーンでの覚悟の決まった目つきとか、父親を殺した時のことを質問してる時の寂しそうな目とか、目と表情で演技ができるいい俳優だなと思いました。
[インターネット(吹替)] 8点(2022-09-26 21:36:25)
7.  バトルフロント 《ネタバレ》 
ふと思い立ってジェイソン・ステイサム主演映画を飽きるまで連続視聴してるんですが、今作が5作目。 ここまで観てきて思ったのが、「喧嘩を売る相手を間違えたな」とでも言わんばかりに ステイサムがちょっかいかけてきた相手を不幸のどん底に叩き落して終了、って映画が大半ですね。 どれもあんまりスカッと爽快って感じではないです。 今回の感想は、ネコも娘も無傷で戻ってきてよかったなってくらいです。特にヤクの売人がネコを連れ去ったときに 「やめろよ!ネコは関係ないだろネコは!」って画面の前で思ったので、敵のアジトでステイサムが無事保護したシーンには心底ほっとしました。 でも、その辺の悪党になりきれない中途半端なスタンスのせいで壊滅させられたのではないか、と思わないでもないです。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-09-25 21:25:44)
8.  ハミングバード 《ネタバレ》 
この映画の前に「トランスポーター」を見たんですよ。だからマフィアのボスに依頼を受けてトラックの荷台に乗り込んだシーンで思わずツッコんでしまいました。「またこのネタかよ!」って。 多分最大の分岐点はバレエの公演と金融業者のパーティーのどちらを選ぶか、でパーティーを選んだことでしょう。あそこでバレエの方に行っていればスミスさんにはまた違った人生が待ってたんじゃないか、と思いますが、結局彼は復讐の方を選んだ。何が一番の不幸だったかと言えば、彼が病的なまでに義理堅い性格だった事なんじゃないでしょうか。俺が彼の立場だったら間違いなくバレエを見に行って何もかも忘れて一から人生をやり直してた。 不法侵入した家主には家賃を払い、少女の復讐も果たし、別れた家族とも決別し、中国人マフィアの犯罪も警察に通報した彼はあの後軍法会議で過去の罪も清算することになると思いますが、じゃあすべての負債を払い終えたスミスさんがそのあとどうするかと考えると…。たとえこの映画に後日談があったとしても、あんまり見たいとは思わないかな。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-22 22:16:32)
9.  IAM A HERO アイアムアヒーロー 《ネタバレ》 
 原作漫画あり、ってところが影響してるのかは定かではありませんが、なんか「絵が綺麗」だと感じました。いやゾンビ映画なんで映像は血まみれ、肉片まみれで鬼気極まる汚らしさなんですけど。「絵になる」って表現の方が正しいか?ZQN化した恋人がベッドから転げ落ちた後ブリッジの姿勢で起き上がるシーンとか、落下してきた高跳びゾンビが死体の群れの中からこれまた起き上がるシーンとか、これまた死体の海の中で自死を選んだオッサンの姿がシルエットで浮かび上がって見えるシーンとか。人物の動きを止めて静止画としてみたときもひとつの作品として「絵になる」シーンというか、カットが多い映画だったなと思います。こういう映画はなかなかお目にかかった記憶がない(ゾンビ映画だとなおさら)ので新鮮でした。  そして主演の大泉洋もまた「絵になる」俳優でした。ショットガンを撃ってZQNを倒した後の残心(?)の姿勢や銃身フルスイングで高跳びゾンビの顔面を木っ端微塵にした後のフォロースルー、どちらも顔がよく見えなかったりカメラに背を向けてたりだったんですけど、立ち姿が何かのモデルかと思うくらいにカッコよかった。で、そのあと顔がアップで映るシーンで「ああ、やっぱり大泉だ」ってなるあの落差、ただの二枚目俳優じゃ絶対真似できないし、演じたとしてあそこまで映える絵になっていたのかどうか。顔面や服装が冴えなくてもカッコよく映るってやっぱり稀有な才能だと思う。  しつこく「絵になる」を連呼したけど、私のこの映画に対する感想は、「とにかく絵的にカッコいい!」の一言に尽きる。
[DVD(邦画)] 8点(2018-07-26 22:43:11)
10.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》 
 原作小説は途中でギブアップしました。電気工事関連の専門用語と全く土地勘のない大阪という舞台が災いして情景がイメージ出来ず、さらに幸田と春樹の ┌(┌^o^)┐ な描写のおかげで読み進めるのがキツかったです。なので代わりに映画を観てみましたが、映像の力って凄いですね。とってもわかりやすかった。  金庫破りのお話でしたが、この手の話って金目当てで集まったプロのメンバーたちが軽口たたきながら華麗に計画を達成するって内容のものが主流なので、この映画の泥臭くて雑でガバガバな実行っぷりは新鮮で面白かったです。タイトルとはほぼ真逆のオチも、この幸田という投げやりで死に場所を探しているようなキャラクターの最期としてはベストだったんじゃないでしょうか。不満は妻夫木の演技だけ。ボソボソしゃべってて何言ってるのかよく聞き取れなかった。イジけた中学生にしか見えなかったぞ。
[DVD(邦画)] 6点(2018-04-25 19:06:01)
11.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
この映画の何が凄いって劇中ヒットガールが乗ってるあのバイク、地面からシートまでの高さが83cmあること。これはつまり乗る人間の股下が最低でも80cmなければ停車時足が地面に届かず転倒、運転どころではないことを意味する。実際私もバイク屋で跨らせてもらった時片足しかまともに接地せず、店員さんから「やめておいた方がいいですね!!」と太鼓判を押されてしまった。体格的に選ばれし者しか乗ることの許されないバイクなのである。  まだある。あのバイクの同車種の新車購入価格は最もグレードの低い物で230万円。さらに200km走行ごとにハイオクガソリンでの給油(満タン2000円)、3000kmごとにエンジンオイル交換(工賃込み2万円)、6000kmごとにタイヤ交換(前後工賃込み6万円)、12か月ごとの定期点検で基本料金3万円+パーツ代、2年ごとの車検整備で4万円+パーツ代が必要となる。バカバカしくて庶民には乗れたものではない高級バイクなのである。それをあの子ときたらエンジン始動直後からスロットル全開でぶん回して爆走、自宅の車庫に乗り捨てている(ついでにヘルメットも投げ捨てる。バイク用ヘルメット6万円。一度でも衝撃を与えたメットは保護能力が劣化するため、地面に落ちた時点でただのコスプレグッズに)。下駄同然の扱い方を見るに、養子にもらわれた先で経済的に不自由ない生活をしていることがうかがえる…というか前作終了時点で300万ドルの貯えがあるんだった。羨ましい!私なんてガレージ付きの家に住もうと思ったら目出し帽とモデルガンを調達するところから始めなければならないのに。  経済力とモデル並みのスタイル、そして驚異的な身体能力を併せ持ったティーンエイジャーのスーパーヒーロー美少女と、チビ短足で30過ぎても貯金残高が1000万にも達しない冴えない中年の男。一台のバイクを通して「人は平等ではない」という現実を画面の前の私に叩き付ける、衝撃の社会派ヒーロームービー!
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-04-23 22:20:57)(笑:1票) (良:2票)
12.  のぼうの城
 野村萬斎を初めて見たのは映画「陰陽師」であり、魑魅魍魎蠢く平安時代という舞台と彼自身が纏う独特の妖しげなオーラの相乗効果で「気色悪ッッッ!!!」という印象を抱いただけに終わりましたが、今作「のぼうの城」では天衣無縫な成田長親のキャラクターと、彼が狂言師として培った独特な声の張り方やオーバーかつひょうきんな動作、コロコロ変わる表情の演技が完璧なまでに噛み合って「やっぱり気色悪ッッッッ!!!!」という印象しか抱けませんでした。田楽踊りのシーンは凄いと思いました。プロってやっぱり凄いわ。この人以外にあのシーンをあそこまでうまく演じられる役者が他にいるのかどうか。同じ狂言師の和泉元彌くらいでしょうか。…どっちも気色悪ッッッッ!!!!!
[DVD(邦画)] 5点(2018-04-18 22:28:03)
13.  キック・アス
 こういう何のとりえもないヘナチョコが体張って戦って、凄い力を持つ「本物」に認められて並び立つって話には評価が甘くなる。悪党をターミネーターみたいに殺しまくるヒットガールも(絵的なスタイリッシュさも相まって)カッコよかったけど、ベストシーンはキックアスが変な棒を振り回しながら追われてるチンピラを守ったところだろう。ほぼ二人そろってボコボコにされてただけだったけど、それでも守った相手から「ありがとう」と感謝される。そばで見ていた兄ちゃんからは「あんたスゲーよ!」と称賛される。携帯カメラを向けて見ていただけの、周りのモブとは違ってだ。  我々みたいな凡人どもにできる悪との闘い方って、まさにこれだろう。一緒に殴られろ…ではなく、悪や不正に見て見ぬふりをせず「おかしい!」と声をあげ、戦っている人に感謝や応援の声をかけ、その戦いをなるべく多くの人が知るように伝え広めていくのだ。実力行使はスーパーヒーローに任せておけばいい。悪と戦って打ちのめすのがヒーローの仕事なら、その悪がそもそも現れにくい、居心地の悪い世界を作っていくのが守られている我々凡人たちの仕事だ。些細なことでもいい、ヒーローを孤独にせず、我々もともに戦おう!!そんな感想を先日自宅に泥棒に入られかけ、警察に相談に行った私がお伝えするぜ!
[DVD(字幕)] 7点(2018-04-15 13:46:26)(笑:2票) (良:1票)
14.  メイズ・ランナー 《ネタバレ》 
 正体不明の迷路に閉じ込められた若者たちが脱出を図り頑張るパニックアクション映画。  主人公たちがこんな状況に置かれた理由、迷路の外の世界の状況、安全な居住空間から動きたくない勢力と、脱出して自由になりたい勢力の対立…など、すべてがどこかで見たことある要素で、しかもその描き方が雑。シナリオの出来を楽しむ映画ではないんだろうけど、降りかかる困難を主人公がすべて、まるで答えを知ってるかのように適切に処理していく様は観ていてやっぱり萎える。続編ありきの構成で、製作者は導入程度の意識で作ってるんだろうけど、「続きが見たい」とお客さんが思わなければ肝心な部分を描く前に企画が倒れてしまうんじゃないの?最悪今回はそれだけで終わってもいいという覚悟で、どれか一つの要素を深く深く掘り下げていればもっと面白い映画になってたと思うだけに、もったいない気がした。  アジア系の役者さんが面白外人枠でなく重要な役どころで活躍してるのは、このテの映画にしては珍しいと感じた。そこがこの映画の個性的な部分。あと「ラブ・アクチュアリー」に出てきたドラムの少年の子は成長しても顔全く変わらないな!見た瞬間に思い出したよ。ぜひ大成してほしい。  私は子供の頃にピクニックがてら迷路系アスレチックに親しんだので、こういう大規模迷路は大人になった今見てもワクワクする。近所の公園に出現しないかなぁ。運動不足の解消になっていいと思うのに。近所を見渡してみても養老天命反転地くらいしかないよ。あそこはあそこで面白いと思うけど、アクション映画というよりホラー映画っぽいしな…。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-10 10:09:06)
15.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 
 タイトルのインパクトが卑怯。こんなもん一度知ってしまったらスルーするのは無理。タイトルのぶっ飛び具合から、内容も宮藤官九郎的な突き抜けたものを想像していたけど、思ったほどスピード感がないというか、なんていうか、妙におとなしくて優等生な印象を受けた。1カット2秒以内、セリフとセリフの間は3秒以上空けない!みたいな縛りを設ければタイトル通りの映画になったんじゃないですかね(適当)。  役者陣の中ではやっぱり西村雅彦の存在感が凄い。この人の演技を見てると、竹中直人の持ちネタである「笑いながらブチ切れる人」を思い出す。佐々木蔵之介が華麗な乗馬シーンを演じようが、迫真の殺陣で大立ち回りを演じようが、この人が大声をあげるだけですべてを持って行ってしまう。唯一無二の役者だと思う。いい意味でも悪い意味でも。  まあでもこの映画の最大の功績は、ジャニーズ事務所所属の売れっ子若手アイドルにM字開脚を強要した挙句、ふんどし一枚にひん剝いてそのケツをフィルムに収めたことだろう。こんな映画多分今後二度と現れねぇよ。6点。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-06-21 15:34:59)
16.  猫侍 《ネタバレ》 
 「なんにも考えないで済みそう!」という理由で視聴。概ね見立て通りの内容だったけど、気になった点がいくつか。  ・班目さんが人を斬れなくなった理由。真面目に観たつもりだけど、よくわからなかった。「斬り捨てる相手にも家族がいるんだろうなぁ、と思うと斬れません!」的な理由なんだろうと勝手に補間した。 ・犬派と猫派の対立を班目さんが解決するお話…かと思ったらそこはサクッと片付けて、「家族愛!」って言われても…。互いの陣営の人質(獣質?)が入れ替わってから引き渡しまでの間、面倒を見ているうちに愛着が湧いて…みたいな話の流れにすればちょっとは格好がついたのでは? ・「犬猫を斬るくらいなら人を斬ったほうがマシだ!」的なセリフを犬派の親分が言っていたけど、動物好きの私でもそれは違うんじゃないかとツッコミたくなる。そうかと思えば猫を小脇に抱えたまま刀をブン回す殺陣シーンが出てきたりと、この映画を製作したスタッフたちの動物に対するスタンスに首をかしげたくなるシーンが多かった。失礼かもしれないけど、この映画のスタッフたちは動物に対して特になんの興味も共感も持ち合わせてないんだろうなと思ってしまった。   犬猫は小道具で、人間同士のドラマをつくりたかったんだろうというのは伝わる。でもこんな映画をわざわざ観る人たちはそんなもの求めてないんじゃないかと思う。少なくとも私はそうだった。   唯一良かった点は俳優の演技。実力者揃いで、こんなバ〇映画(失礼)相手でも真剣に演じていて、何故か観ているこっちが申し訳ない気分になってくる。本当は4点くらいだけど、役者の皆さんの頑張りを評価してこの点数。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2017-06-21 07:56:48)
17.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
 ギアチェンジを駆使しながらヒックとトゥースが空を飛ぶシーンがあまりにカッコよくて爽快で笑ってしまった。ロープレ系のゲームに育まれた私としては、こういう現代の知識でしか知りえないようなテクノロジーを中世以前の世界観に忍ばせる描写が好きすぎてたまらない。映画全体を見渡してみると取り立てて「これが凄い!」というところはないけど、それは悪い意味ではなく、すべての要素が高レベルにまとまっているという印象で、こういう映画を見慣れている人にも安心して薦めることができると思う。  そしてもう多くの人が指摘しているけど、ラストの展開がいい。あれくらいの年頃の少年にとって自分の体がああなってしまうのは大事だと思うけど、そんなことを気にした様子がヒックにないのは、同じ状況をバイキングの先生が、そして何よりトゥースと共に乗り越えてきた経験があるからだろう。トゥースの尾羽とヒックの脚が映るあの一瞬のシーンもまたいい。あれがあるからこそ「ペット」という表現を使われても、ヒックとトゥースが対等な関係にあることをすんなり理解することができた。描かれた秒数の何倍も多くのことをこちらに伝えてくる名シーンだったと思う。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-05-09 21:27:27)(良:1票)
18.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
 薄型テレビとBDプレイヤーを購入して、初めて観た映画がこれでした。もう本当に感動。こんなに美しい映像を自宅で楽しめるなんていい時代に生まれました。メニュー画面になっている塔と周りの森の風景の衝撃が強すぎて、評判の灯篭シーンの印象がそれほどでもなかったのが残念。3Dで観ていたらまた違ったんでしょうか…と考えると映画館で観なかった事がほんの少し悔やまれます。  ストーリーの方は、略取監禁された児童が成人後に救出された事件の報道を思い出しました。塔の外に出たラプンツェルが初めて知る世界に興奮しながら、母親の言いつけを破ったことへの罪悪感で死にそうになるシーンがありますよね。その姿を観て悲しくなると同時に、魔女の業の深さに大人気なく憤りを覚えました。  だいぶ感情移入しながら観ていたので、ラプンツェルが両親と再会するシーン、ありがちなシーンなのに不覚にも涙が出ました。現実に起きた事件の方では、十数年ぶりに保護された被害者は精神的に失踪当時から全く成長しておらず、社会復帰にはさらに十数年の時間が必要だろうとコメントされていました。ラプンツェルとその家族が置かれた境遇はそこまで不幸ではないものの、共に過ごせるはずだった十数年の家族の時間はやはり取り戻せません。そう考えると転落死+若返りの反動で肉体が灰になって消える、程度の罰で魔女の罪は許されるものだったのかなと思いました。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-05-06 18:03:52)(良:1票)
19.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
 ローグさんのあまりの聖人君子っぷりに涙が出てくる。普通気難しくって癇癪持ちでしかも王族なんて扱いにくい患者、どんな医者でも関わり持ちたくないだろう。なのに彼はすべてを受け入れるかのような優しい笑顔で治療を快諾する。金のためでも名誉のためでもなく、戦争から帰ってきて精神を病んでしまった兵士たちを救いたかったという最初の志を今も忘れていないからだ。自分の仕事に対するその真摯な姿勢には頭が下がるし、好感が持てる。  もうひとつ、彼の人柄がよく描かれているのが道端で喧嘩別れする場面。出自に関する問題はとてもデリケートな上に自分自身に何の責任もないのだから、そこを攻撃するのはルール違反だろう。キレて殴りかかったって許されると私は思う。なのに彼はそのことに関して怒ったり悲しんだりするそぶりを見せず、自宅に帰って奥さんに漏らしたのは、ただ自分の力不足を嘆く言葉のみ。自分がどれだけ侮辱されようとも、まず相手のことが先に立つ。そんな彼だからこそ、王様は照れ隠しを言いながらも治療を再開するために戻ってきたのではないだろうか(ここでもローグさんは嫌味のひとつも言わず、冒頭と同じ微笑で王様を受け入れた)。ライオネルの望む「対等な立場」をバーティが受け入れ、二人が心をひとつにするこのシーンはグッと来るものがあった。  だからこそ、演説後に二人が「ローグ」「陛下」と呼び合うシーンには悲しくなった。ここのレビューによれば、このシーンは「吃音に打ち勝って演説を成功させたジョージ6世が、名実ともに王となったこと」を表しているらしいけど、私には力を合わせて障害を乗り越えた二人の友情も、身分の差という壁を乗り越えることができなかったと言っているようにしか見えなかった。ジョージ6世が国民に賞賛され、家族との絆を取り戻し、ローグの貢献に対して勲章を与えてハッピーエンド…となっても何か釈然としないものが残ったのはそのせいだったと思う。  バーティは障害を乗り越えて王となり、その演説で戦時中の国民たちの心を支える英雄となった。それに対し、英国で演劇の舞台に再び立つという夢も叶わず、友人は雲の上の存在となり、豪州人というよそ者としてこれからも生きていかなければならないライオネルは、この物語で一体何を手に入れたというのだろう?
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-19 17:11:42)
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