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コメント数 116
性別 男性
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1.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
前作『プロメテウス』のラスト、生き残ったショウ博士は「エンジニアは人間を造り、何故滅ぼそうとしたのか?」というその理由を次回作(これ)に残してエンジニアの故郷へアンドロイドのデヴィッドと共に旅立っていきました・・・。『コヴェナント』はその10年後のお話。タイトルについに『ALIEN』の文字が!!そう、やっとこさあの見慣れたエイリアンが拝める映画なんです。監督のリドリーさんも、もー早くエイリアン撮りたくて撮りたくて仕方なかったらしく、前作の「その理由」をものの1、2分でスッ飛ばす潔さ!そしてエイリアンの登場も胸とは逆から飛び出すわ、口から飛び出すわ、床の血ですっ転ぶわ(2人)、グロシーンもそこそこ見応えあります。中でもデヴィッドが見守る中、飛び出したチェストバスターがデヴィッドの真似をしてバンザイするシーンのキモ可愛いことと言ったらww。全体的なビジュアルにスケールはまさに現代の大作映画で見応えは十分ですが、シリーズがここまで来ると流石に演出の限界を感じざるを得ない、と言ったところか。仕方のないことかもしれませんが、『ハンニバル』でレクター博士がシャバに出てしまい、そのカリスマ性や神秘性が薄れてしまったのと同様に、野外で縦横無尽に走り回るエイリアンを見て1作目にあったその孤高のカリスマ性や神秘性が感じられなかったのが残念です。が、自分は全然満足ですけど。あと、キャサリン・ウォーターストンのライトグレーのタンクトップ姿はお約束なのか、リドリーさんの粋な計らいにはニヤリとしました笑。お話的には従来の「エイリアンに襲われる人間の恐怖」を描いていると思いますが、人間が創造した代替機によって人類が危機に陥るという、結局は自らが招いた過ちであり、自業自得、という皮肉が込められているのかな?さて、今回もデヴィッドは生き残りますが、次回、『プロメテウス』で首をもがれた理由が分かると良いですけど。それともエンジニアはもう関係ないのかな笑。ま、最新のゼノモーフが見れただけで十分ですけどね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-27 21:39:05)(良:1票)
2.  クロエ(2009) 《ネタバレ》 
いつでも、いつまでも美しくありたいと思い、願うのは女性の夢であり、本能だと思う。その「美しさ」を備え、必要とするエスコートガールとして「女」を仕事にしているクロエの官能的な美がスクリーンを隅々まで満たすOP。そんな若く、魅惑的なクロエを職場の窓から見つめていたキャサリン。面識のない彼女をどうして、思いつめた様に見つめていたのだろう?実年齢が2回り違う女優のキャスティングが絶妙で、物語っている。日々感じる老いと、美しさを保とうとする焦りと不安。私にもかつてあんな女盛りの時があったのに・・・、という羨望の眼差し。主婦として、婦人科医として成功し、リッチな家に住み、何不自由ない暮らし振りに見える女の悩みと孤独。キャサリンに扮するジュリアン・ムーアの、繊細で説得力ある視線と仕草、一つをとっても性と、若く美しい女性に対する男(夫)の態度に苛立ちを露にする様がひしひしと伝わってくる。対象的に、文字通りの小悪魔的でその特徴のある大きな瞳とその容姿。キャサリンに無い肉体的な若さと、表面的な美しさを強調しているクロエに扮するアマンダ・セイフライドの魅力。そんな2人を的確に象徴するかの様に、2人の手が触れ合い、同時に映し出されるカットが何度も出てくるが、どれもとても印象的で、2人の「差」を明確にしている。「自分」に自信を持てなくなったキャサリンが、エスカレートするクロエの「偽り」の告白と、思いがけないキスにより、ついに自らクロエの元に行ってしまったキャサリンは、クロエを通して夫・デビッドを感じたかったのか?それとも性の衝動を、今はクロエにしか求める事が出来なかったから?常に求められる側にいたクロエが求め、応じてもらえなかった。小さくても愛すべき「何か」を探し、応じてきたクロエ。彼女もかつて人を愛し、キャサリンの気持ちが理解出来たからこそ、その現実はあまりに辛く、苦しかったに違いない。穏やかで安らぎに満ちたクロエの最期の表情は、キャサリンの「夢」になれたから。2人だけの秘密は、秘密でなくなってしまったけれど、クロエはキャサリンの心の中で生き続けるんだという、ラストのかんざしのカットが、何とも言えない、喜びと悲しみの余韻を深く、深く残していく。兎に角、撮影、照明、アングルによる映像美が一級。主演女優2人が会うバーやカフェでのシーンが特に艶っぽく、何度でも見たくなる「逸品」だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-07-27 17:17:40)(良:3票)
3.  グリーン・インフェルノ(2013) 《ネタバレ》 
ホラー・スプラッター・切り株大好き人間ですが、こりゃ駄目だわぁ。イーライ・ロス6年ぶりの新作って言う事には特に期待していた訳ではなく、作品そのものに興味があった程度。監督の込めたメッセージ 『ネット上で表面的に抗議活動に賛同していい気になっている偽善的な人々に対するアンチテーゼや皮肉な運命』といった前半の脚本は良いかもしれないけど、『娯楽』部分がどうもパンチに欠ける。オープニングクレジットのバックサウンド、森の木々の音、鳥の声、虫の羽音なんかはいかにもロス監督らしい想像させる不気味さに満ちていてイイ雰囲気。女性割礼問題の伏線をちゃんと自分の身に起こるよう差し向ける恐怖とかもイイ。(まぁ予告で分かり切っていたけど)けど肝心のグロ、切り株描写は過去の類似作から一線を超えてないレベル。(あくまで個人主観) 犠牲者になり得る数が多いにもかかわらず割とあっさり切り捨てたり、フラストレーションの溜まる相手を簡単に始末させたり、何よりこれから食われる、次は自分の番かもしれない、という捕まった者の感情表現が薄くて軽すぎる。全く恐怖を感じない。終盤、ジャスティンが川にはまって溺れて流されるけど、木の枝で仲間に助けてもらう。このシーン、いるの?クソする・マスかく・ハッパで原住民がハイになる。あぁ、こっちメインで笑いながら見ればいいのかな?少々期待が過ぎたのかもしれません。アレクサンドル・アジャ監督の方がもうチョット上手く撮ってくれるんじゃないかなぁ?そっちの方が観たいなぁ、と鑑賞後思った次第でした。あ、それとヤハ族の子供たち(笑顔の女の子)が可愛かった。
[DVD(字幕)] 4点(2016-05-24 19:11:33)(良:1票)
4.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
某専門記者や一部の自称マニアは酷評しているみたいだが、「言うは易し」で、監督したJ・J・エイブラムスはそれは「行うは難し」だったでしょう。年老いた旧キャラの姿など見たくもない、と言いつつ、出なければ「なぜ出さない?!」と言うに決まってる。所詮批評なんて自分勝手な言ったもん勝ちの世界。『スター・ウォーズ』に特に思い入れの無い僕は単純に面白く、ハマりました。この映画の良いところは「思いっきりその世界観に没頭出来る」というところでしょう。ありとあらゆる人種・種族に宇宙をはじめとする広大な舞台、敵・味方の単純明快な構図。特撮による宇宙船の追跡劇も地上戦の攻防も、CG全盛のやり過ぎ感が薄く、どこかアナログチックで味わいを感じます。ニュー・ヒロインのレイを演じたデイジー・リドリー。その容姿といい衣装といい、自分的には非常に魅力的で、終盤、フォースを操るカイロ・レンと対峙し、ルークのライトセーバーを引き寄せ掴むその瞬間のカットにはシビれました!この2人の対決時、雪が舞う中光を放つセーバーと2人の立ち位置や構図は画的に非常に良かったと思います。ただ、これも思いっきり個人的意見ですが、カイロにはマスク付けててもらいたかった…。  PS. IMAX3D in エキスポシティ 砂漠の町ジャクーからミレニアムファルコンで脱出するシーン。恐らく十数分ほど。画角が1.43:1に。この正方形に近いスクリーン一杯に映像が映し出された瞬間、強烈な映像体験が始まる。超高額なIMAXカメラで撮影されたその画質の解像度は強烈で脳裏に焼き付く。あぁ、もう普通の映画館では映画観れないなぁ、とつくづく感じた。今すぐにでも2回目が観たいと思う程です。
[映画館(字幕)] 9点(2015-12-22 21:43:12)
5.  007/スペクター 《ネタバレ》 
ローマでの葬儀の場面、喪主であるモニカ・べルッチから画面左手前の男の後ろ姿へとカメラがフォーカスする。続くスキアラ邸では前を歩くモニカ・べルッチの背後に銃を構えた男のシルエットとサイレンサーの発射音。秘密会議でのシルエットを活かした照明とBGMを一切排した無音の緊張感。こういう基本的な演出がサスペンスを非常に盛り上げる。一方で「CGに頼らないリアルな重み」を重視したアクションは文字通りの単発で、前作同様監督の描く007の「らしさ」は伝わるがそれ以上のものを感じない。かたや移動する列車内で襲い来る刺客がテーブルを蹴り上げる迫力、続く周囲の物を破壊しながらの肉弾戦による痛みを伴うアクションは見応えがある。力の差が歴然で苦戦するボンドの焦り、窮地に陥る緊迫感が観客に伝わる。そこで助っ人に入るマドレーヌのタイミングもサスペンス演出として盛り上がる。しかし砂漠の本拠地を脱出する際の呆気無さと言ったらサスペンスなど皆無。見ている誰もが予定調和を想像する展開には少し脱力してしまう。これ以降はまさにその「予定調和」であるが、まぁそれが『007』という映画なのだと思うしかないのかもしれないが。リアル路線にシフトした『007』もこの『スペクター』でかなり柔らかく、ユーモアを交える程になったが、総じて、速く細かなカット割りが主流になりつつあるアクション映画に対して丁寧に撮るメンデス監督のこの『007』は、良くも悪くも「らしさ」が溢れる『007』であったと言えると思います。
[映画館(字幕)] 4点(2015-12-11 15:57:38)
6.  セッション 《ネタバレ》 
映画としての面白さは十分にあると思います。良く出来た脚本、構成、演出でニーマンとフレッチャー教授の2人の性格、心理を観客に植え付け、ラストのあの演奏会に持って行くんだから。僕個人はフレッチャー教授の心理は分からない。あの演奏の罠の後、ニーマンが反旗を翻す事まで読んでいたと言うのは考え過ぎだろうし。ただ、演出でも語られている様に、ニーマンは遂に到達したのだという事、フレッチャー教授は遂に見出したのだという事、この解釈でいいのだと思います。だとしたらこのラストは2人には望んだラストであり、バッドエンドとは言えないでしょう。フレッチャー教授の教育は明らかに演出的に行き過ぎなのを強調していて、これが正しいのか間違いなのか、『天才』を生み出す為の厳しさの肯定とか、現実は甘くないんだよ、とか、そういう事は映画の外の事で、あのあり得ない(恐らく)理不尽なしごきに耐えて食いついて来るニーマンの姿に感情移入してしまう。ニーマンは負けず嫌いで自信過剰なところもあるが、文字通り血の滲む練習、努力はしてきた。なのに報われずに遂にはブチ切れて教授に飛びかかってしまうが、僕はこのシーンで最高に腹の底が熱くなり、胸が高鳴った。単純に見てフレッチャー教授は悪役、そしてラストでニーマンが勝利する。ニーマンの負けず嫌いがラストの完璧な『caravan』を披露し、笑顔で終わる。僕的には「ザマァ見ろ!」なラスト。人それぞれにある『人生』を『ジャズプレイヤーの視点』に置き換えて語られた作品。そして間違いの無い唯一のものがある。『努力』 それは決して人を裏切らない。「努力しても…。」なんて事もあるかもしれないけど、この映画はそれを教えてくれる良い作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-10-26 16:16:14)(良:2票)
7.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
オープニングからして何やら難解だ。恐らく、いや、明確な製作者の意図があるのだろうが、一般人な映画好きの自分にはその解釈すら思い浮かばない。いや、例えその解釈を説明されても理解(納得)出来るか、分からない。それが『アート=芸術』なのだろう。画面一杯に映し出される『蟻』もそう。意図や解釈は分からなくても、そのアート的な画のセンスは感じる。異星人がニンゲンを捕食する一連のビジュアルもB級SFホラーとは一線を画するハイセンスで独創的な映像で、監督の求めるこだわりが感じられる。一方で、正反対な海や山といった壮大な自然を広角で撮って見せたり、スカーレット・ヨハンソン演じる異星人『彼女』の前半のただ淡々と流れる逆ナンパシーン等、何の説明も無く、素っ気ない程アナログチックなんですが、自分は不思議と退屈しなかった。特に前半の物色シーンはあのスカヨハに声を掛けられる、という妄想に自分を置き換えて見れたせいか?(笑) 何にせよ、恐らく鑑賞した人は少なからずスカヨハ演じる『彼女』に感情移入してしまっているんじゃないでしょうか?ニンゲンの方が酷い事を平気でするじゃないか、と。自分はそうでした。ニンゲンに触れ、徐々に『彼女』の内にあるものに変化が現れるのは見ていて分かります。ついには無抵抗なのに殺されてしまう。それは自分も『人間』だから。人間の残酷さをよく知っているから。人間だって他の生き物を捕食してるじゃないか。でもそれは例えそう感じていても何も態度を改めない偽善的な鑑賞者に対するアンチテーゼに他ならないんじゃないかと。顔に障害のある男性に対する『彼女』の同情も何のためらいも無いピュアな態度。何不自由ない五体満足な鑑賞者に少しでも嫌悪感を抱かずにそれが出来るでしょうか?彼に「冗談か?」や「からかってるのか?」といった台詞を言わせなかった監督の意図は正にそこにあるんじゃないでしょうか。そして個人的にはあれ位の肉付きの方がそそられる(爆)スカーレット・ヨハンソンの魅力に尽きる一本だと思います。何かいっぺんに好きになりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-22 20:58:18)(良:1票)
8.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
映画の幕開け、予告を見た人は映画の中盤から終盤にかけて、もしくはラストのとっておき超絶アクションとして登場するものだと思っていたのではないだろうか?という巨大輸送機しがみつきのあのアクションシーンがいきなり登場する。映画館で観たこのシーン、度肝を抜かれる。近年、スパイ・アクションものは『ボーン』シリーズ、今現行シリーズの『007』と類似作は多岐多様。ボーンも現行007もかなりのシリアス路線でそれはそれで良い。が、このM:Iシリーズももう5作目。なんと言っても主役の、言わずと知れたトム・クルーズの体を張った数々のアクションシーンが見所のこのシリーズは、他には無いユーモアのバランスにも優れて、『映画』としてのエンターテイメント性が非常に高い。脚本、ストーリーが良いに越した事はないのは当然だが、類似ジャンルやもう5作目という事を考えたら、観客が見たいものを見せる(魅せる)、鳥肌が立ち、心拍数が上がる様な、興奮出来るアクションシーンに絞ってもいいと思う。冒頭の輸送機しがみつきもそうだし、バイクでの高速チェイスもかなりの迫力。何よりスタントに頼らない、俳優本人がアクションに挑んでいる、という事が素晴らしい。あの膝擦り、わざわざ見せているのはトム本人があの速度で、あのバンク角で走っている、という事を証明するに他ならないんじゃないでしょうか?CG・スローモーション多用で優雅で流麗なシーンは今の時代、いくらでも撮れるでしょうが、「本物」のリアルさには敵わない。演出面においても、音楽の都、オーストリアを舞台にしてオペラをバックに諜報活動をこなすという、いかにも映画らしいゴージャス感も出し、そこへ美しいドレスを身に纏った素性の知れない女スパイの狙撃シーンの、シルエットカットの差し込み、そしてロープ1本で高所からの脱出、そしてお決まりのユーモアを含めたオチ。分かっているんだけども、この安定感はスター俳優、トム・クルーズだから為せるんじゃないでしょうか?確かに後半へ向かうに従ってアクションのテンションは下がって行くんですが、それでも前半、中盤のテンションが下がらぬまま没頭出来たので、これはこれで良い塩梅だったんではないでしょうか。トムさん、体は心配ですが、今後も第一線で活躍して欲しいものです。素晴らしい俳優、いや「映画人」だと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2015-08-11 20:12:00)(良:1票)
9.  007/ゴールデンアイ 《ネタバレ》 
ここからかなり今時の映画らしくなりましたね。アクションの質、カメラワーク等、初っ端のバンジーダイブから引き込まれます。お馴染みのテーマ曲に乗せて戦車で街中を走り回るブっ飛んだヤリ過ぎアクションは007ならでは!そりゃ酒でも呑んで酔わなきゃついてけねーよ!(by ウルモフ将軍)ピアース・ブロスナンの007と、マーティン・キャンベルのアクションとユーモアの絶妙のバランスの演出が冴え渡り、1本の映画としての完成度は中々。とまぁ、さらっ、と書いてみましたけど、いやいや、影の主役はこの人でしょー!ファムケ・ヤンセン嬢!!モデル出身の美貌と色っぽさ、そしてあのイカれ具合(銃ぶっ放してる時のあの恍惚の表情堪らん!)がサイコー!サウナでの飛び蹴り、すげーよアンタ!女優魂、まさに炸裂!!残念なところを挙げるとしたら死に様位か。もう少し派手に散ってほしかったなぁ。ラストバトルのシークエンス、アンテナの巨大さ、高さを存分に感じさせ、生かした演出は手に汗握る興奮。新シリーズに相応しいスタートを切る、007ならではの贅沢な仕上がりだったと思います。はい。点数は大体ファムケ・ヤンセン嬢に差し上げたいと思います。はい。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-08-07 21:55:28)(良:1票)
10.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
もうこうなってしまっては時間軸の理論を言い出したら終わらないので、『ターミネーター』というアクション映画として楽しむ他はない。抵抗軍勝利目前とスカイネット最終兵器という、第1作目のビハインドを描いた序盤はファンの心を掴むのに十分な出来。しかしそれ以降、舞台を核戦争前へと移すとどうにも軽い、安っぽい雰囲気が漂い始める。これは監督の演出力の無さか、主要キャスト(個人的にはジェイソン・クラーク以外)の演技力(決して下手とか言うのではなく、上手い人と比べると足りない何か)と魅力の無さか?エミリア・クラークは肉付きが良くチャーミングではあるが、唯一無二のキャラ、サラ・コナーとして作品全体を底上げするだけの魅力は足りていなかったようで。結局は過去シリーズ同様(『4』除く)タイムトラベルによる未来の改変が大筋で、シリーズのオマージュ、過去ネタを挟み込んで「あぁ、それ懐かしいな。」なんて観客を沸かせる事は念頭にあっても、ストーリーとアクションには大した見所は無い。今回敢えて挑戦したのは誰がターミネーターか?2では生意気美少年ジョン、3ではヘタレブサメン ジョン、4では熱血丸刈り(少々無理やり)ジョン、そして今回はターミネーター ジョン、とシフトしてきたが、まぁ誰でもいいけど、と言うカンジ。1・2は言うまでもなく、これでは「審判の日」は回避不可と言い切った3の潔さの方が素晴らしいストーリーだと言える。CGが氾濫する今の時代、よほど作り手のオタク加減と語り口がないと目の肥えた観客を楽しませるのは難しいと思う。最後に、T-1000を演じたイ・ビョンホンの着弾演技は以前と比べると格段に巧いなぁ、と感じました。短い出演だったけど良く研究したな、イ・ビョンホン!
[映画館(字幕)] 4点(2015-07-13 14:16:52)
11.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
映像と音響の大洪水。「日本の観客に字幕無しでも分かるようにしたかった。」と語った監督の言う通り、MADでクレイジーな爆音を響かせた、イカれた下品な(誉め言葉!)改造車数十台が広大な砂漠地帯をとにかく爆走!双頭のトカゲを踏み潰し喰らう、2代目マックス・ロカタンスキー:トム・ハーディの後ろ姿から幕を開けるオープニングからタイトル、何の説明も無く、目的もただモンスター級のタンカートレーラーを走らせる為だけと言える、シンプル極まりない生身カーアクション映画の極致とも言える仕上がりを見せる。日本のアニメに影響を受けたという終末世界のビジュアル、細部にまでこだわりを見せるセットや美術、無法地帯でそれぞれシマを持つ組織のインパクト重視のメンバー、ニトロに火を吹かせるだけじゃ物足りないらしく、ギターにまで火を吹かせる始末!踊るペンギンアニメを撮ってた人の頭ん中とは思えないハジケっぷりについて出る言葉は「凄ぇ…。」しかなく、只々凄ぇ…。ビジュアルセンスも相当に良く、ありとあらゆる構図、アングルを駆使し、観客を疲労させる程の情報量を伝えてくる。オーディオで言えばコスト度外視で物量投入した超重量級アナログアンプの様な映像世界。美しい金髪をバッサリ刈って『エイリアン3』のリプリー状態のシャーリーズ・セロンの、これっぽっちも色気の無い役作りに、「彼女の意味があるのか?」とも思えたんですが、世界観統一の為だったんでしょうかね。その代わりと言っていいのか、砂漠に咲く5輪の花の美しさを際立たせる5人の女優の清涼感は良かったです。(ロージーさんはトランスフォーマーの人ですね。こちらの方が断然イイ!)無骨・不器用・無愛想と3拍子揃ったハーディは台詞こそ少なく(映画全体で凄い少ないと思う)表現が非常に限られた中で相当困難だったのではないかと思うのですが、煮えたぎる寸前の冷静さを伺わせる表情が印象的で、さらにコミカルでは無いのにそれを感じさせる雰囲気とか、良い役者さんだなぁ、と感じました。無法地帯で強いものが権力を握り、若者が洗脳に近い感じでそれらを崇拝し、正しいものが見えなくなる。(そもそも何が正しいのか?)そんな問い掛けるメッセージがあるのかないのか?分かりませんけど 、ニュークスの「何て素敵な1日なんだ!!」って台詞を聞いてワクワク出来る人は画だけ見て興奮して下さい。ちなみに吹き替えのEXILE、AKIRAと竹内力はどこぞのタレント声優よりも随分マシでした。3Dで見るなら吹き替えもお勧めかも。でも字幕読まなくてもこの映画なら全然イケると思いますけど(笑)。
[試写会(吹替)] 8点(2015-06-17 11:44:47)
12.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
先に言ってしまうと、本作のエンドクレジットは無音である。多分、鑑賞した人は皆同じ感慨に浸るのではないでしょうか?それは深く、重くのしかかってくるもの…。本作が、イーストウッド監督が伝えたかったもの、正解の無い、不確かな現実で生きた兵士の、戦争が生んだ後遺症の傷痕が残したもの。たかが(と言ってしまうのは大変失礼だが)映画のエンドクレジットでこれ程までの『重さ』を伝えてくるとは!それはオープニングからの演出が一気に観客を引き込んでしまったからだ。あの息も詰まる様な狙撃に至るまでの演出。クリス・カイル本人は原作に「人には分かってもらえない。」と書かなかったそうですが、イーストウッドはありのままを本作に映し込んだ。敵となるイラク兵達を「savages」と呼んだ事などもそう。まさに部外者が後から口出しするのは簡単だし、そんなのは偽善だと思う。まして「議論」が巻き起こるのは当然の事で、それは話題の裏返しに過ぎない。僕はいち観客としてこの映画を非常に興奮して観れました。映画らしい一流の狙撃手同士の戦い。昨今のそれに比べると派手さなど控えめかもしれませんが、その分狙撃シーンの迫真さが際立つ。ブラッドリー・クーパーは肉体改造もさることながら、相手の命を奪う事に対する正当性やその支えになる正義(本当にそうだったのかは僕には分かりませんが)を見出す苦悩と、帰国してからのクリスという二面をこなし、非常に繊細な演技で派手さが無いので普通に見過ごしてしまう様な、印象の薄い演技でしたが、見返す度にその『繊細さ・普通さ』がどれ程のものか、分かる時が来るでしょうか。またあのエンドクレジットの余韻に浸りたい。
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-03 05:17:36)(良:1票)
13.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
『セブン』『ゲーム』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』の様な初期作品の、切れ味鋭いシャープな演出や独特のカラートーン等控え目で、フィンチャー監督としては非常にオーソドックスな作りであると感じました。(原作があるから仕方ない?)オープニングからの風景の静止画カット等、『画』の一つ一つには相変わらずのこだわりが感じられる。画面に映る背景とキャストの立ち位置、カメラアングルや構成がいつもながら完璧なおかげでオーソドックスなのに各シーンを見ているだけでも退屈しない。「映画作り」が上手い証拠。ただ、この作品に限って言えば(言わせてもらえれば)、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『サイド・エフェクト』(私的8点)や、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『プリズナーズ』(私的10点)等の類似ジャンル作品と演出面では拮抗していると感じる。何が言いたいんだ、って言われそうですけど、僕としては大好きなフィンチャー監督作として期待しまくっていたせいか、やや凡庸に思えたので。それでも映画の基礎がシッカリしているので安定感は抜群で、140分がちっとも長く感じません。やはりこの監督サンも『流石』としか言いようがないです、はい。キャストでは初期の頃から知ってるパイク嬢、若返った?って位お綺麗でしたね。二役(?)は賞狙いなるか。元カレの喉を掻っ切って鮮血を浴びた下着姿の妖艶さと、このシーンでのカット演出は流石のフィンチャー印!対するボニー刑事を演じたキム・ディケンズさんはやや老けたご様子で。観察眼が鋭く、優秀が故にまんまと筋書き通りに動いてしまう刑事を上手く演じてました。双子の妹マーゴを演じたキャリー・クーン(トニ・コレットに似てる!)もイイ味出してました。(グミ投げてベンの口に入るシーンがこの二人の仲を感じさせて微笑ましい)総じてもう一度観たい映画ですが、賞狙いは気にせず、初期の様な、「これぞフィンチャー!」というシャープでソリッドな映画を観たいとは思いました。
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-16 16:42:37)
14.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
本作のラストシーンは余韻と言い、鮮やかさと言い、鳥肌ものである。わずか2時間30分という時間の映画で、これだけ感情を揺さぶり、鑑賞後にあれこれと考えさせる脚本と監督の手腕の良さには恐れ入るばかり。ヒュー・ジャックマン演じる我が子をさらわれた父親の本作における行動心理は果たして観る者に如何なる感情を与えるだろう?怪しい青年アレックスを自ら監禁、拷問。彼の殴られ、腫れ上がったその顔が画面に映し出された瞬間、正直胸が痛んだ。彼の発した「助けて…。」は、その時はまだ分からなくても本音だった。同じく我が子をさらわれた友人であるフランクリンは拷問に対して「もし犯人じゃなかったら?」と。その妻は情報は欲しいがケラーのする事には関わらない、と言う。3者の感情、苦悩に思考すらままならない。ケラーは事あるごとに神に祈りを捧げている。オープニングの狩猟も生きる糧のため。そして暴力による拷問も我が子を見つけ出すため。信仰心(信念)は己の行いに対する正当化の理由の様に感じてしまう部分も、犯人の思考(信念)とリンクして恐ろしい事だと思う。決定的な違いは神を信じずに戦いを挑んだ犯人と、神に祈りを捧げ続けたケラー。それがラストシーンに繋がると思えるのは信仰者だけだろうか?一方で当事者でないが故、理性で動ける刑事のロキ。捜査=仕事なのでケラーとはまた違った視点の物語がある。しかし刑事である前に1人の人間として感情を抑えられずに致命的なミスも犯してしまう。誰一人として完璧に描かれず、人間の弱さと苦悩を浮き彫りにする。寒々しい田舎町の風景、打ち付ける雨、憂うつな筈なのに、後味の悪さはさほど感じない。それは2人の幼い命が救われたからだろうか?ただ、本当に何の罪も無かったアレックスに対する仕打ちを振り返ると、本当に気が滅入る。『罪を憎んで人を憎まず』なんて言葉があるが、僕には答えは出せそうにありません。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-10-14 13:25:23)
15.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
オープニングから酒を煽る主人公。フォーカスの定まらない彼の視点も、実は虚実だというオチの為の伏線ではないのか?とハナっから疑ってしまう演出。空港でNY市警のライリーがアラブ系医師の方を見ていたカットとか、探せば気付いたであろう何気無いけど怪しいシーンがとにかく観客を惑わせ、余計な考えを生ませる。配役的に怪しいキャストやその立場、上空の飛行機内という完璧な密室設定、一昔前では無かったであろう、無言のメールでの脅迫者とのやり取りとそのメール文字の画面演出が主人公、リーアム・ニーソンの表情演技と相まって非常に良い緊迫感を生む。正直、犯人が分かってからの展開やその動機なんかより、それまでの機内での疑心暗鬼ミステリーに、自分も乗客の1人として参加しているかの様な錯覚に陥れる前・中盤が最高に良く出来てます。同僚の航空保安官は多分、運び屋程度でそんなに悪い人ではなかった筈なのに、全くの無駄死にであまりにも哀れで仕方がありませんでしたが、後半は彼の事なんてこれっぽっちも覚えてない位の怒涛の展開運びの手腕は流石です。ジョディの『フライトプラン』同様、薄暗い密室機内のシーンが続く映画は、映画館内の暗さと同化して雰囲気は最高にマッチして良いですね。これは2度目の鑑賞がまた楽しみな作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-30 16:32:28)
16.  バイロケーション 《ネタバレ》 
こちらに登録されている安里麻里監督の作品(どれも観てませんが)はどれも評価があまり良くないですね。そんな事は知らずに今回初めてこの監督サンの作品を観た訳ですが、これが中々良かったです。監督談で『シックス・センス』や『ファイト・クラブ』の流れを参考にしたそうですが、オチの真相を観客から見破られない様ミスリードするストーリーテリングには説得力があり、退屈する事なくグイグイ引き込まれました。オープニングからのキャストロールなんかもセンスが感じられ(まぁ洋画からの引用や助けを借りてるカンジは凄くしますケド)、CGもチープではありませんでした。ただ邦画にありがちな撮影コストをかけられない為の固定カメラによる単発撮影がほとんどで、画作りにはメリハリがなく素っ気ないドラマ感覚ではあります。でも邦画にしては総じて安っぽさは無く、センスの感じる退屈しない良い作品だったと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2014-09-10 19:18:45)
17.  イントゥ・ザ・ストーム 《ネタバレ》 
ハリウッドは年に数回はこういう映画を撮らないといけない、という契約でもあるかの様な、まぁ『ど定番』なお約束映画。『ファイナル・デッドブリッジ』の監督サンですからね、そのオープニングの橋崩落シーンの出来の良さと同じく、見所は粗さのないCG竜巻のシーンのみ。映像も然ることながら、音響も中々。ここはやはり家で良いサラウンドアンプを使ったとしても、映画館でしか感じられない部分だと思います。が、ドラマ部分なんてまぁホントお約束もいいとこで、見てられないし、見ててもあくびが出る。(竜巻追っかけ隊のピートはやっぱりお約束通り、オイシイとこ持っていきましたしね。)一人称による主観や固定のカメラ映像、防犯カメラやニュースのライブ映像なんかを使う事を演出の切り口にして、ドキュメンタリー風のリアリティある映像にしようというのは良いとしても、要はその演出が下手だし単調。(まぁそれだと単調にならざるを得ない)だからドラマ部分はこうする事で演出に気を使わなくていい、という、はなっから逃げてるな、という感じすらありました。ま、竜巻映画なんで、映画館でその竜巻にだけ圧倒されて下さい。余談ですが、リチャード・アーミテージさん、ウルヴァリンに良く似てますねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2014-08-26 13:04:03)
18.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 
両手を失い、マシーンの様な高性能な義手を付けたアコースティックギターの奏者が「こんな手じゃ弾けない。」と言う。すると担当医が、「心で弾くんだ。心のままに…。」と返す。とても印象的で情緒豊かな美しいシーン。87年版のラストシーンでは、会長の一言でロボコップのプログラムが解除される、というシーンがある。結局はプログラムに逆らえない『マシーン』である事が強調されているとも感じる。一方こちらは最後までプログラムに逆らい、自分の『意思』で職務を全うした。マーフィはマシーンではない、という事をより強調し、より人間味を感じさせる良いシーンだったと思います。が、演出面が全般的に淡白で、ガツン、と感情面に訴えかけて来なかったのが少し残念で勿体無い気もします。アクションシーンも今時の派手さは無く、物足りなさも感じるんですが、リメイクとして趣向を凝らした本作は良い出来だったと思います。 なお、ロボコップの脇を固めるキャストは個性、カラーがはっきりしていて観ていて非常に楽しめました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-23 20:43:51)
19.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 
これは「こういう作品」として観れば完成度は高い。「発見されたビデオテープの映像」という触れ込みなのだから、これを『映画』として観るのは少々無理があるし、ケチを付けるのも筋違いな感じはする。だからはなから「こういう作品」として観れない人には面白味なんてこれっぽっちも無いと思う。但し、怖がりな人、超常現象番組なんかが好き、という人には理解してもらえそうだし、そうじゃないにしても、この内容は普通に観ても不気味であると感じると思う。まず、タイトルロールに続いて表示される字幕。森に出かけた3人の学生が行方不明になり、その1年後にこのビデオテープだけが発見された、という字幕。つまり、これから観る映像の3人は、未だに行方が知れていない、もしくは死んでいる、という事実を事前に踏まえている事で、もしかしたらビデオテープの内容で、または最後にはその理由が分かるんじゃないのか?という想像させる『煽り』を非常に上手く効かせている。そして、全編手持ち16mmで映っているリアルな森そのものが不気味。テントの外で聞こえる声、かけられた粘液、置かれた物体なども、この森に他の『何か』がいる、という事を観客に常に想像させ続ける。手法や演出としては王道かつ在り来たりでも、これほど単純で効果があるやり方は他にない。ラストシーンの解釈は色々あるかもしれないが、これは前半のシーン、町の人々のインタビューの中にある証言に類似するものがある。森に住むパーの家での事件。「見られたくないから、後ろを向かせて立たせた。」ラストの廃屋の地下で、壁を向いて立っていたマイク。殴られ(?)倒れたと思っていたが。これは証言にあった様に、ジョシュの次は…、を暗示していたのではないか?『映画』としてもちゃんと伏線が張られていて、「その先を想像させる余地」(これが真の怖さ)をとことん追求した、先駆的作品としてとても良く出来ていると思います。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-22 20:23:57)(良:3票)
20.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
うーん…、これは評価が難しい…。面白い、っちゃあ面白いんですけども、成り上がり、絶頂期間、成り下がり、という流れの構成の中で、その隙間を埋めるのがほぼ騒々しい成金のバカ騒ぎとドラッグとセックス。『画』だけで映画になってない。豪華クルーザーでシケの中救助されるシークエンスや、希少なドラッグ『レモン』でぶっ飛んで窒息しかけたドニーを助けるシークエンスとか、まぁこれはコメディだからそういうシーンがいるのは当然なんですけど、そればっかだし、ホントかウソか分からないし、全然関係ないもんね、ストーリーに。…ただ、いつものナレーション進行とその魅力ある画を上手く繋いで3時間ももたせるのは流石の演出力。ここは『カジノ』や『グッドフェローズ』から変わらず受け継がれる、スコセッシ流演出。どぎつい暴力描写の無いこちらを題材に、信頼するディカプリオを自由に演技させカメラに収める。ディスプレイに映っているディカプリオを確認しながら片膝叩いてウケまくっている監督の顔が浮かぶ様な、そんな余裕すら感じさせるカンジがします。まぁそんなお気楽な画と役者の演技を楽しむものだと思えば十分に見る価値のある面白い映画だと思います。最後に、最初にちょろ、っとだけ出てたマシュー・マコノヒー。彼の存在感は凄かった。ディカプリオを誘ったランチの席でのあの軽妙かつ滑舌な台詞回し。魅力が溢れてて「巧いなぁ、この人。」と改めて感じました。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 18:58:02)(良:1票)
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