1. 惑星のさみだれ
小規模ではあるが、壮大。軽妙であるが、真摯。決して認知度は高くない作品だが、私的にはここ10年でピカイチの少年漫画だった。 勤務先からの帰宅途中の電車内で最終巻を読んで大いに感動し、衆目の中であやうくボロ泣きするところだった。めっさ奥歯を噛み締めて読む羽目に。 水上悟志、恐るべし&ありがとう。 10点(2008-06-07 01:32:14) |
2. 墨攻
ここ数年の森秀樹作品の中ではピカイチに面白い。こういう歴史モノ、苦手なんですが。墨攻の胡散臭さと人間臭さがたまらなくいい。原作(小説)は未読。 9点(2007-10-18 04:59:53) |
3. ホーリーランド
《ネタバレ》 独特な格闘技理論や主人公の内面が、他と一線を画していて面白い。殴られる主人公の痛みと殴る主人公の痛みの描写が妙な説得力を持っていて、思わず息を呑む。特に、主人公が傷つきながら、闇雲ながらに「前」に進もうとする姿が印象的。人間関係・社会・自分自身との「格闘」をテーマにして、真摯に描かれた名作品だったと思う。イイ話だった。 8点(2008-05-26 23:34:32) |
4. 放浪息子
《ネタバレ》 必要以上に盛り上がる事無く、淡々と「少し妙な日常」を紡いでいく志村貴子。女装癖のある男の子と男装癖のある女の子を中心とした物語なのだが、設定の特異さとはウラハラに、下品にもならず、過剰さや余計さも感じない。そういう演出が出来る作家は、稀。ライトな作風ではあるが、ささやかな毒気も感じたりする。一筋縄ではいかない。 8点(2007-11-05 09:08:51) |
5. 北斗の拳
物語の強引な増改築で全体像が少しイビツになった感はありますが、やはり一大ムーブメントを起こした業績は無視できません。 非道な悪人がマッチョな残酷拳法でバッラバラになって死んでゆく痛快さ。なんでこんなに面白いのやら。笑。 7点(2008-08-19 21:33:08) |