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プロフィール
コメント数 127
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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1.  もやしもん
さまざまな菌が描きこまれた絵も細かいんだけど、欄外までびっしりと各菌についての註が載っていて、雑誌掲載時の登場人物の紹介まで毎回違ったコメントという始末(その紹介を単行本まで載せているというのも初めて見た)。単行本の「地」の部分にも小さな遊び心があったりして、情報量の多さはげっそりするほど。少なくとも立ち読みには向きません。  アニメ化が進んでるそうだけど、どうかな? この楽しさを再現するのは動画では難しいと思うけど。けっして上手な絵ではないけど、丁寧で緻密な描き込みは見れば見るほど面白い。たまに菌ドラマのパートのが面白くて、人間ドラマがどうでもよくなったり……。
7点(2007-12-09 22:00:16)
2.  MONSTER 《ネタバレ》 
ヨーロッパが舞台のミステリー巨編で、リアルタイムで単行本を集めるくらいには好きでした。  惜しむらくは他作品からの露骨な引用が多すぎることで、読みながらああここは『ツインピークス』、ここは『死の接吻』、こちらは『沈黙の獲物』で、あちらには『FBI心理分析官』まであるぞという感じで次々と元ネタが見つかる。過去の作品から影響を受けるのは当然だし、ゼロからオリジナルを生み出せとはいわない。にしても、ちょっとやり過ぎでしょう。結末までそっくりな小説があると知ったときはさすがにげんなりした。  ただそれでも充分読ませる面白さではあるし、さまざまな視点からスケールの大きな物語が立ち上がってくるあたりはさすが浦沢氏。この結末も、似た小説があるとしても評価できると思う。これだけ大勢の人間を巻き込んだ悲劇でありながら、根底にあるのはナチスの陰謀ではなく家族の崩壊だった、というのが人間という生きものの本質を表しているようで面白い。上記の理由から文句なしの名作、とはいい難いんだけど、個人的には好きです。
7点(2007-11-11 22:34:16)
3.  もっけ(勿怪)
正直地味な作風ではあるんですよ。妖怪、もしくは民俗学に興味のある人でないと合わないかもしれない。妖怪がテーマといっても妖怪退治アクションとかではけっしてなく、ちょっと妖怪に対する感受性の強い姉妹の日常生活をじっくり描いた、大人向けのお話。  妖怪たちは日常生活に存在する恐怖、怪しさ、畏れを具現化されられたかのようで、ああこういう連中ならいるかも――いや、ある意味では確かにいるんだよなと思わされる。これまでのフィクションが妖怪を超常のものとしてしか描けなかったのに対し、生活に根ざしたものとして捉えている本作は貴重だ。確か水木しげるが妖怪は人の心のなかにいるものだと述べていたが、それを端的に表現できていると思う。
7点(2007-11-11 21:47:39)
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