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プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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21.  キングダム(2019)
原作漫画やアニメは未見ですが、相当シェイプされてる感じでしょうね。 長尺にして、サブキャラの背景まで描き込めば物語にも厚みが出て、もっと良くなる・・と思いましたが 映像の作りが丁寧なだけに、長くすると制作キャパを超えて、逆にクオリティが落ちそうな気もします。 ならば、現状がベストなのかも知れません。 スケールも予算もアップした続編を期待します!
[映画館(邦画)] 7点(2019-05-01 22:04:20)(良:1票)
22.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
109-OSAKA-EXPO-IMAXにて 日本最大級のスクリーンは圧倒的。特に惑星が縦に並ぶ構図は“ツァラトゥストラはかく語りき”の響きと相まって圧巻でした。  これまで何度かDVD、BDで見てはいたが真剣に、しかも劇場で観たのは初めてだった。  ほぼ中央、G-19席エグゼクティブシートにて鑑賞。 PANAMのシャトルが軌道?ステーションとランデブーするシーンは本当に素晴らしい。ただシネラマと言うより巨大なワイドTVを見ている感覚。 平面スクリーンの両端が視野に入っている為で、左手からフレームインしてくるステーションが仮に視界を完全にカバーする湾曲スクリーンでの上映であれば、左から視界を圧して現れる筈で、やはりシネラマが この作品のベストな上映環境だと思った。 この際、オムニマックス(全天周映像)化して再公開してはどうだろうか!  難点も少々。 ・ディスカバリー内でのジョギングシーン(移動撮影時)の画面のブレ ・宇宙船の窓(の合成)が時々細かくズレる それらが、スクリーンが巨大であるが故に目立ってしまった。 移動撮影のブレは、後の『シャイニング』でキューブリック自身がステディカムを使用して克服している。 窓のズレは、レストア修正時に補正しても誰も文句言わないだろうが・・  また、字幕スーパーが美しいレイアウトを邪魔しているシーンもあった。 先行して行われたノンレストア版70mm上映で、字幕を別スクリーンに投影した理由がわかる。(私は観てませんが)  《映画全体の構成とテーマ》  3幕構成の1幕目と3幕目は、典型的なドキュメンタリー(今で言うナショナルジオグラフィック的な)映像による宇宙体験。2幕目はキューブリック流のサスペンス。リアルとエンターテイメント性を両立させている。 テーマは、岡本太郎の“太陽の塔”にも通じる “人類の創生〜生存競争〜帰結” それを福音的円環構造で描いた映像絵巻だと思う。  《トリビア》  『エイリアン2』の冒頭。脱出艇ナルキッソスでコールドスリープしたリプリーが漂流してくる。その時の曲と2001年のコールドスリープカプセルが映る時の曲が同じ・・キャメロンのオマージュでしょうね。  キューブリックが『2001年』に込めた映像の流儀みたいなもの・・ それは後に続くリドリー・スコット、スピルバーグ、ルーカス、キャメロン、ノーラン等々に・・更に その後輩達へと確実に伝播している。  いや、実に貴重な164分間(映画尺+α)でした。
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 16:44:27)(良:1票)
23.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
キャプテン・アメリカと「STAR WARS」の濃密な関係  本作の監督 ジョー・ジョンストンは、アメコミヒーロー「ロケッティア」や「ジュラシック・パーク3」の監督として知られていますが、スターウォーズ・トリロジー(エピソード4~6)にプロダクションデザイナーとして大きく貢献した偉大なるレジェンド級クリエイターです。 そのデザインセンスは〝油まみれで使い込まれたホンモノ感〟と〝無骨なカッコ良さ〟を兼ね備えたミレニアムファルコンやスターデストロイヤー、X-ウイング、デススターなど数々のメカを見れば明らか。  キャプテン・アメリカでも(ほとんど言及されませんが)〝古い時代が夢見た未来=レトロフューチャー感〟あふれる魅力的なメカが多数登場しています。 ・アースキン博士を殺害したスパイが乗る戦闘機の様なコクピットと双発の外部スクリューを持った流線型の小型潜航艇 ・シュミット(レッド・スカル)が乗り回す黒塗りロングノーズ6輪16気筒のモンスターマシン・クラッシクカー ・レッドスカルが兵器工場からの脱出に使う、ジェット推進回転翼式・垂直離着陸機 ・ヒドラ基地司令室のコンソール機器、電光式ディスプレーや発光するメーター類 ・山脈を失踪する弾丸列車  そして、極めつけが〝フライングウィング(全翼型)超重爆撃機〟。デザインも然ることながら、コクピットや電光式ディスプレイの実にカッコイイこと!それが、機内に搭載された〝有人飛行機能を持つ都市攻撃用爆弾〟と高空でドッグファイトする光景は、まさにSF的。 それを ことさらに強調せず、実にサラッと随所に配置して見せる監督のセンスこそ、第二次世界大戦という古臭い時代設定を払拭してスタイリッシュにさえ感じる作品に仕上がっている理由だと確信します。  メカではありませんが、毎度トニー・スタークに馬鹿にされているキャプテンのコスチュームも、本作だけは使い込まれたレザー製のセパレート防護服で実に渋い。 A.シルベストリのテーマ曲が鳴り響くエンディングの戦時中ポスターを立体コラージュした映像もお見事でした!!
[映画館(字幕)] 8点(2016-11-26 22:06:24)(良:1票)
24.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
似て非なる真逆をいく続編。  映画を観ればわかる事だが、今回の主人公 K はデッカードよりも感情移入が難しい非人間(新型レプリカント)の設定。前作のロイ・バッディたちタイレル社製のネスサス8は(原作のアンドロイドと異なり)時間が経つと自我が芽生え、故に4年の寿命を持たされていた。 しかし、映画の序盤から感情のない筈の K に感情移入してしまう。理由はいろいろだが、決定的なのはアナ・デ・アルマス演じるジョイに尽きるのではないか。美しく献身的で非の打ち所がない理想の(バーチャル)彼女。二人の疑似恋愛が純粋に見え K に心を感じ、彼の自己探求の旅に自然と引き込まれてしまう。 これは「人間性とは何か?」というテーマが明確に伝わる優れたSF映画だと言える。  ただ、印象としては『惑星ソラリス』並にクラシックで…驚きは乏しい。 前作『ブレードランナー』はそれまで無かった近未来のリアルなガジェットが満載で、テーマさえもビジュアルの添え物に感じる程だった。逆にそれが革新的で、だからこそクリエターやアーティストに強烈な影響を与え特別なカルト作品となった。『2049』は一級のSF作品ではあるが優等生ゆえに『ブレードランナー』の続編としては食い足りなかった。 よく似てるけど、ちょっと眉尻が下がったなんか違うレイチェルみたいな…そんな映画でした。笑
[映画館(字幕)] 7点(2017-10-29 09:25:59)(良:1票)
25.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 
人間は、知恵で地球の覇者となった以上、 核の問題も、知恵で乗り越えるしか道はないのか・・  「ゴジラ/KotM」にも、核のテーマが描かれてる。 しかし、今回は過去の「東宝ゴジラ」へのオマージュが多すぎ、まるで最新のVFXで作った、東宝ゴジラのパッチワークを見ているような気にった。 もちろん、見知った三大怪獣+ギドラの大迫力映像、伊福部昭&古関裕而の音楽、追悼クレジットには高揚させられた。ストーリーも、怪獣伝説、核と地球環境の問題、家族の問題、終末的大災害などがテンコ盛り状態で、もうお腹いっぱいだ。  でも、それが逆に映画のテーマを散漫にし、過去作を拡大再生産し消費するだけの、オリジナルの創意工夫に欠けた印象=後味となった。 オマージュに徹するなら、音楽も変にアレンジせず大音量で流してくれれば、どれだけ燃えただろうか。  まあとは言え、それも東宝ゴジラファンならではの贅沢な意見で、日本ではまず作れない《超ゴジラ映画》を楽しんだ事は確か。 蘇った怪獣も、まだ半数しか登場してないし、まだまだこれからって感じだろう。 次作「コングVSゴジラ」は、もっと明るい画面で、コング派とゴジラ派に別れて応援できるような映画にして欲しいな!
[映画館(吹替)] 6点(2019-06-04 11:16:37)(良:1票)
26.  ナイル殺人事件(2020) 《ネタバレ》 
原作は未読。ユスティノフ版も記憶の彼方なので初見に近い状態だったのですが、第一の殺人で犯人・動機・トリックは推測がつきました。まあ古典なので当然だと思います。逆にロジック的に納得できるので、原作通りならそれは良かったと思います。 最も良かったのは、ポワロ自身にもスポットを当てた話になっていたことです。ポワロに固定イメージを持っていないので受け入れ易い展開でした。ただ、今回で完結?みたいな終わり方なのが・・・ブラナーでのポワロ続編はもう無いかも知れませんね。 そして他の方も書かれている通り、CGとわかる風景が多用されていてエジプトの歴史や雄大なナイルの雰囲気が感じられなかった点。それがこの評価点になった理由です。 原作の時代をロケで再現できないほど観光地として現代化されていたのか、予算やスケジュールの都合かは分かりませんがミステリー作品にとって背景が作りだすムードはとても重要だと思います、特にこの作品においては。
[映画館(吹替)] 6点(2022-03-04 19:07:36)(良:1票)
27.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
いやぁ、夏映画とはかくありなん!童心に返って楽しみました。スピルバーグ印のユニバーサルチャンピオン祭りを。  【超ネタバレです!】  【ラストシーンを書いています。映画を観てから読んで下さい。】   ご存知シリーズ4作目。今回の敵(?)は遺伝子操作が生み出した最強・最悪の大恐竜インドミナレックスだ! 厳重警戒のイスラ・ヌプラル恐竜刑務所から「奴」が脱走!行け!恐竜ランドの守り人僕らのオーウェン!人類の精鋭部隊と頼もしいラプトルチームも一緒だぞ!  しかし、敵は悪知恵はたらく大悪獣。言葉巧みにラプトルチームを騙して精鋭部隊は壊滅。銀河のヒーロー絶対絶命の大ピンチ!その時、赤い閃光を手にした赤毛のクレアが天に叫んだ!ゴジ・・・T-Rぇ~X!カモォーーン!!どどどどどどどッ!T-REX出動!地響きたてて大地を疾走する太古の王者!雄叫びとともにキックだ!頭突きだ!噛みつきだ!しかし敵は凶悪ハイブリッド超恐竜。力は互角。いやッそれ以上!王者危うし!  シュッ、ズバッ!なんとラプトルが奴に噛みついた!「やっと目が覚めたぜ、旦那。」「遅せ~ぜ手羽先野郎!」「ちッ、」たまらず逃げ出す卑怯者。だが、悪いことはやっぱり出来ない・・・ここは恐竜番長モサ兄貴の庭先。「こっち来やがれチビ!」「ひえ~ご勘弁を~ゴボゴボゴボ・・・」あわれ、不良恐竜の悪だくみは恐竜ランド三大怪・・・恐竜の前に水のあわと消え去ったのであります。   まぁ、あれこれ突っ込みたくなるのはわかるけど1作目からこのシリーズは正統派の「見世物」映画なので、ジュラシック・ワールドの観客と一緒にドキドキしながら逃げ回って、たまにクスッと笑って、最後ほえ~っとプチほんわかして何とな~く人類の教訓っぽいものも感じつつ、あ~面白かった~って楽しんで欲しいな。そう思ってスピも監督も一生懸命、すごい金かけて・・・これ作ったと思う。最高でした・・・まる。
[映画館(吹替)] 8点(2015-08-11 08:30:09)(笑:1票)
28.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
ほんの2、3世代前…こんな時代こんな日常があったという真実。  試写の評判をTwitterで知り、初日の午後 映画館へ。 テアトル梅田のロビーには人がいっぱい。上映中は立ち見の人までいて驚き。 舞台は戦時中。明るくふんわりと生きる主人公すずと一緒に、 私は、その時代の暮らしを体験した。 広島から軍港の呉へと嫁ぎ、新しい土地で新しい家族との生活が始まる。 物が無く食べる物にも苦労するが、失敗したり笑ったり。 それは今の私たちとさして違わない普通の暮らし。 私たちは、すずと一緒にくすくす笑い、家族とのふれ合いにホッコリし、時に涙する。 2時間の映画が、すずの生きる数年間にも感じられ…そして。  映画が終わった時、色々な感情があふれ、しばし言葉を失った。  片渕須直監督が現地で綿密に調査し再現した風景や暮らしは、全て当時の本当の姿だという。 祖父母から断片的に話を聴いたり、日本史の一部として知っていたその時代。 しかしこれは、どんな歴史書やドキュメンタリーよりもリアルな、VRのような時代体験だった。 すずさんの思いは、当時を生きた多くの普通の人たちの思いに相違ない。 ある意味、隠し、忘れてしまいたい過去。その良いところ悪いところ両方を 原作者の こうの史代さんも、片渕監督も知って欲しかったんだろうと思う。  これは、よく取材して丁寧に作られた、厳しくも優しい〝幸せのあり方〟を描いた最高の映画です。
[映画館(邦画)] 10点(2016-11-16 01:57:53)(良:1票)
29.  ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 《ネタバレ》 
山崎監督のインタビュー「副読本のようにならず、ゲームというメディアと戦える方法はないだろうか……ということを来る日も来る日も考えていた」そしてある日、映画のプロットを書いているときに「今回挑戦した新たな手法がふっと浮かんだ。」(シネマトゥデイ)   そのアイディアが...裏目に出ましたね。  長時間プレイして得る達成感に対して、2時間そこそこの映画で期待に応える確信が持てなかったのかも知れない。  今回挑戦したと言う「新たな手法」は、山崎監督にとっては新しいかも知れないが、観客にとっては決して新しくはない。その代表例が TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のクライマックス。  物語に愛着を持つ視聴者はその演出に混乱し、ある意味でエヴァは伝説になったが、そんな伝説、そんなインパクトはいらない(笑)   作者の意図を超え肥大化した作品に、プレッシャーを感じた作り手が まれに陥る選択《物語世界それ自体を客観的視点で再定義する》ことで 物語を自分の手元に戻し、終結させる。  ただし、これは《観客それぞれが補完し自分用にカスタマイズした世界を、一方的に再定義してしまう》ことでもあり、よほど上手く行わないと拒絶反応を受ける事になる。   本作では、物語のクライマックスに突然、それが発動する。  今や東宝から巨匠扱いされるほどの監督が、これほど大衆に支持されている物語で、こんな危険な博打を仕掛けるとは信じ難い。   一応、私もDQVをエンディングまでプレイした一人。  この映画化に期待したのは、剣と魔法と勇者の成長、愛嬌あるモンスターたちとの戦い、謎と伝説と栄光の物語。その単純明快なヒロイック世界の追体験だと思うのだ。   百歩譲って、客観視点を生かしたければ、アバン(イントロ)で堂々と前振りするべきだし、エンドクレジットはオールDQシリーズのふり返りにするべきだった。   以上、否定するように書いたが、本作のDQらしい雰囲気づくりやCGキャラクターの (子供にも受ける) 演出には好感を持った。  不安から始まった鑑賞も、それなりに楽しんで終盤を迎えられた。CG制作スタッフの努力には感謝したい。   後にテレビで放送する際は、客観視する部分をカット(アフレコも変えて)発動したのはミルドラース (ラスボス) の次元魔法ってことにしてくれない?
[映画館(邦画)] 6点(2019-08-07 10:11:09)(良:1票)
30.  エクスカリバー(1981) 《ネタバレ》 
非常にシンプルかつ、誠実に作られたイングランドのアーサー王伝説の映画化。 公開は1981年。おそらく1977年の「スター・ウォーズ」の大ヒットの影響で、この有名な《剣と魔法の壮大な物語》の企画が通ったものと考えられます。 しかし、渋い歴史ファンタジーに仕上がったこの映画は、娯楽ファンタジーを期待した多くの観客の失望をかったでしょうね。でも、目の肥えた評論家や映画ファンには高く評価されて、本作に影響を受けたクリエイターは少なからず存在している。ザック・スナイダーの「バットマンvsスーパーマン」、スピルバーグの「レディ・プレイヤー1」では本作をリスペクトした描写がある。  この物語で描かれている《女性の裏切り》や《親の因果が息子の運命を狂わせる》悲劇性は、同時期に製作された「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」と重なっていて(ある意味で必然か?)興味深い。  出演者では、ブレイク前のリーアム・ニーソン、パトリック・スチュワート、ガブリエル・バーンなどが話題になるが、個人的にはマーリンを演じたニコル・ウィリアムソンの硬軟自在な演技が素晴らしいと思う。(「シャーロック・ホームスの素敵な挑戦」のホームズ役もユニークだった) VFXは今見ると決してレベルが高いとは言えない。反面、光り輝く甲冑など独特の衣装、戦場となる実物大の城などは映画のスケールアップに貢献いていると思う。 映画全体としてはオペラに近い大人向けの演出で、観客を選ぶ作品だと思う。私は大学生になって再見して以来、好きな映画の上位に入れました。 いま一番、4Kリマスター化して欲しい映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2021-04-17 16:10:29)(良:1票)
31.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
これは、天才アーティストを描く伝記で、音楽史で、ライブコンサートで 一人のマイノリティーの愛の物語だ。  伝説的パフォーマーの半生を描く場合、普通ならパフォーマンスシーンをどう誤魔化し どう観客をドラマに集中させるかに苦心するが...この映画のは違っていた。  それは、フレディ・マーキュリーを現代に召喚し最高のパフォーマンスをさせること! それは奇跡的なレベルで成功している。  蘇った伝説のバンドQueenは、神のような輝きを放って音楽を奏で、名曲創造の秘密を披露する。 さらに時を越えて・・LIVE AIDの会場へと私たちを誘いう・・・ そこで、私たちは足をふみ鳴らすのだ! 人生の炎を燃やし尽くすフレディ最後のパフォーマンスの“参加者”として。  輝きと、死と、音楽に感動する2時間15分間だった。 噂では全6曲ノーカットのLIVE AIDロングバージョンが存在するらしい... それにも期待したい。
[映画館(字幕)] 8点(2018-11-14 19:37:13)(良:1票)
32.  SF巨大生物の島
もう30年以上前、テレビの洋画劇場で何度も見た映画です。地デジ以前はよくこういう映画をテレビで繰り返し放送していました。  レイ・ハリーハウゼンにしては珍しく(サイズはでかいですが)実在の生物をダイナメーション(コマ撮り)で動かした特撮映画です。一応、海底二万哩の続編なのでネモ艇長も登場しますが前作ほどその存在がメインではありません。 それと当然ですが、近年リメイクされたアタック・オブ・タイタンなどと比較すると怪物の造形や動きのリアリティーは低く、迫力には欠けていてコマ撮りと人物の合成シーンは画質が荒くなったりします。 しかしながら、それとは別の不思議な魅力も感じます。小中学生でこれを最初に見た時のイメージが強いのかも知れませんが、スター・ウォーズ以前のこのジャンルの映画は、例えるなら武部本一郎が描くSF冒険物語の挿絵を観ているような感覚がありました。実際そういう絵画のような構図の連続で、ある意味芸術的です。  そんな個人的な思いもあって今も楽しめる子供の時に出合った大好きな映画です。評価は大甘ですが。
[地上波(吹替)] 7点(2015-08-25 17:37:10)(良:1票)
33.  ゴーストバスターズ(2016) 《ネタバレ》 
祝・復活!単純に楽しめる映画です(笑)  ご存知「ゴーストバスターズ」がリブートされて帰って来た。 ただ、かなり早い時期に海外での低評価を聞いていたので不安でしたが、笑い所も多いし、テンポもよく案外楽しめました。 当然、1984年の旧作と比較して見てしまうのですが、ゴーストバスターズ達の性別を女性にしたことが良く、観ているうちに段々と〝似て非なるもの〟として受け入れられるようになりました。女性ゴーストバスターズ達の会話は下ネタギャグも多い(配給側の配慮なのか字幕ではソフトな表現にされている)。ドタバタの多さは海外テレビのよくしゃべるホームコメディの豪華版といった様相。旧チームのトボケタ味わいとは正反対。 ただ、その個性が〝嫌味にならない程度な派手さ〟で白けないところ。 ゴーストバスターズはこうでなくちゃダメ!という先入観さえ無ければ、十分楽しめる。 シリーズ化されたら各キャラにも愛着がわきそう…とも思える。特に、見た目がパンクな科学者兼エンジニアのジリアン・ホルツマンは言動が理解不能で 笑、いい味を出している。私見ですが、BTTFのドク・ブラウンを美人にしたらこんな感じだろうかと思いながら見ました。  ストーリー展開は旧作をほぼトレースしているため、物語的に新鮮味は正直ありませんが、ビジュアルは今風にリフレッシュされて派手にスケールアップ。マーベルではマイティ・ソー役クリス・ヘムズワースの馬鹿っぷりも微笑ましい。旧キャストのサプライズ出演もあり、エンドロールのラストメッセージには思わず…涙。旧作への愛も十分感じる映画でした。  旧ゴーストバスタースを〝サイエンティスツ・ミーツ・ゴースト・イン・NY〟と呼ぶとすれば、本作は〝アンチゴーストウイメン・ストライクス・バック・NY〟とでも呼ぶべきか。 私は、素直に「今度のゴーストバスターズも面白いじゃん!」と言いたい。少なくともゴーストバスターズ2よりは・・・
[映画館(字幕)] 7点(2016-08-19 19:37:19)(良:1票)
34.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
本日初日、観てきました。 まだ何も書けない(すべてネタバレになる😆) ダニエル・クレイグは、この5作で独自のボンド世界を見事に完結させました。 この終焉に、ただただ拍手!そして、さらば・・・   JAMES BOND WILL RETURN
[映画館(字幕)] 8点(2021-10-02 08:34:48)(良:1票)
35.  GODZILLA ゴジラ(1998) 《ネタバレ》 
エメリッヒ版 GODZILLA(〝ゴッ、ドジラ〟と呼称)  明らかに、R.ハリーハウゼンが特撮を担当した1953年の「原子怪獣現る」が創作のベースとなっている。ただ、日本の1954年のゴジラ第1作も同作に触発されて製作されたと言われていているので、エメリッヒ&デブリンのコンビは日本のゴジラの原点が「原子怪獣現る」であると考えた上での深いリスペクトだった…とも考えられる。だがしかし、そんな映画マニアックな背景に誰が気づくの?そもそもそ誰が喜ぶの? それに水爆が爆発するイントロはシリアスな展開を予感させるのに、反して以後の展開は実に能天気というチグハグ感。さらには、モロ巨大トカゲで米軍から逃げ回るという、怪獣王らしからぬ体たらくで〝こんなのゴジラじゃねー!〟と(笑)日本中から反感を喰らい、興行収入は31億でも〝総スカン〟に終わった。そりゃ、しかたないのである。  しかしですね、単品の映画として見れば決してクオリティは低くないしイベント性が高くて楽しく、世界的に見れば興行的にも成功している。これがゴジラを名乗る映画で無ければ良かったのにねぇ…である。  余談だが、雄叫びとともに博物館の天井を踏み抜いて、T-rexの骨格標本を踏みつぶすという90秒の「劇場予告編」は、検索してでも見るべき秀逸の出来である。なので+1点とさせて頂きます。
[映画館(字幕)] 7点(2016-08-20 10:12:05)(良:1票)
36.  ベイビー・ドライバー
SNSの盛り上がりで慌てて映画館へ。  御多分にもれず、エドガー・ライト作品はどれもBlu-rayを買って何度も観るほど気に入っている。  いつもの劇場のベストポジションに着席。H-10。SONYのロゴの前だったか〝耳鳴り〟がした。何で今ごろ? ここ数十年はなかったのに…  私は中学生の一時期、耳鳴りに悩まされた経験がある。  主人公のベイビーも〝耳鳴り持ち〟という設定。音があると耳鳴りはしないので常に音楽を聴いている、これはリアル。  耳鳴りは無音状態になると砂の嵐(テレビ放送が終わった後のザーッという音)のようなノイズが聴こえ始め、次第にそれが大きくなって心理的に耐えられなくなる病気。私も寝る時はいつも音楽を聴きながら寝ていた。   エドガー・ライトはこれまで、ゾンビやド田舎のカルト集団、宇宙人やゲーム世界といった〝非現実VS現実〟の戦いを描いて来たが、この映画は70〜80年代のカーアクション風で、ファンタジーの要素は皆無のように見える。 しかし音楽で外界と遮断された主人公は、妙に浮世離れしていて(実際、彼の人生には常にBGMが流れ、他人はパントマイムの様に見え、)周囲の世界は彼にとって非現実 つまりファンタジーの世界として描写されている。そして後半、ベイビーは彼を取り囲むすべてと対立し決別する。 故に、本作もやはりエドガー・ライト的〝ファンタジーと現実の対決〟であり、もちろん 私の愛すべき1本に加わったのでありました。   SONYロゴで聴こえた耳鳴りは、映画の仕掛けとして音を出していたそうです…本物の耳鳴りでなくてホント良かった。  【追記】 ケビン・スペイシーの過去のセクハラ問題が発生してしまい、アカデミー賞を始め今後のショーレースからは完全に除外される可能性もある。残念で仕方がない。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 01:51:33)(良:1票)
37.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
これは、ストレス疲れの地球人にディズニーマーベルが送る世界一贅沢な、夢と笑いのプログラムピクチャーである。題して・・・ 『大宇宙の無責任バカ大将パート3~ ゴッド姉ちゃん故郷に帰る!』  毎度おなじみ東宝マークとファンファーレ…え?マーベルだっけ(笑)宇宙一のバカ大将ことソー・オーディンソンの大冒険!さて今回のお話は… 勘当された姉貴“女王の兇死兎(きょうしつ)”こと長女ヘラが、故郷に帰って大暴れ!ようりょうバツグン“青大将”こと弟ロキと珍道中。最強の友:春くんとも涙の再会。呑んだくれ女は獅子奮迅、小心者は裏切って表返って英雄に。青大将は美味しいとこを持っていき、わがままカオスな社長はLet’sビンボー!エンディングはピコパコとレトロゲーム風も良いが『だまって俺について来い♪』が似合いそう(笑)  明るく楽しい前向きヒーロー大暴れ祭り!只々楽しい。そこがいい!
[映画館(吹替)] 8点(2017-11-21 13:19:40)(笑:1票)
38.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
闘いは終った…安らかに眠れ。 ローガンの死に様を見て、中村主水を長い間演じた藤田まことの言葉を思い出した。 〝ヒーローとはいえ、主水は只の人殺し…最期は泥水にまみれて人知れず寂しく死んで行くのが一番いい〟 ローガンの血塗られた闘いは終った…安らかに眠れ。俺もあとで行くから。 評価 8点。…と言いたいところなのだが  あまりにも、過去のX-MENを愛する者に向けて作り過ぎでしまい 1本の映画として、一般客にオススメできない作品になってしまったように思う。 私の様な映画好き(しかもオッサン)にとっては本当に「涙する完結編」なのだが… うちの奥さん(派手なヒーロー映画好き)には「暗く重いマーベルらしくない映画」らしい。 おそらく多くの観客にはそう見える筈で、観客動員的なヒットは望めないでしょう。 それを踏まえ、ここの評価基準に準じれば、総合評価は残念ですが6点なのです。
[映画館(字幕)] 6点(2017-06-13 02:11:24)(良:1票)
39.  X-MEN:ダーク・フェニックス
色んな事が起きる。打ち切りマンガの最終回のように... 地球を周る〜 君をのせて〜 ルル〜♪  エンディングを見て、頭の中でラピュタの曲が流れた(笑) フォックス先生のX-MENは今回で終了しました。 来号からはディズニー&マーべル先生の新・X-MENが始まります! て感じ...(; ̄◇ ̄)
[映画館(字幕)] 6点(2019-07-14 13:04:13)(良:1票)
40.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
‪3D吹替で鑑賞。原作ファン納得の見事な映画化。  映画オリジナルの演出も実にうまい。映画というメディアに合わせ、ゲームネタ→映画ネタへ最適化されている。もともと原作がエンタメ知識検定みたいなもので、知識量が満足度に比例するというちょっと特殊な映画でもある。 「俺は‪ガンダムで行く!」は「ダイトウ、ガンダムで出る!」‬なら泣いたかも。そんなツッコミが、また楽しい。  皆さんご指摘の通り、この映画は’70〜’80ポップカルチャーへの賛歌です。それ以上でも、それ以下でもありません。 ネットばかりやってちゃダメ的な御託(ごたく)も、ラブ要素も、追跡アクションも、予算規模に見合う観客満足度を担保するスピルバーグの戦術と見ます。それ程までに、この原作は版権規模が大き過ぎて、時間的・予算的な高い壁があり、必然的にターゲットをオタク以外にも拡大する必要があったんでしょう。 映画の何十倍ものオタク知識をモザイクのように組み上げた原作の本質的魅力を損なわず、マニア以外にも対応したエンターテイメント映像に翻訳したスピルバーグはやはり、ジョーズ、ジュラシックパークの原作を大ヒット映画に仕上げた《映画の申し子》だと再認識しました。 もし、当初の予定通り、クリストファー・ノーランが監督していたら(他の誰でも同じですが、)それは映画としての体裁は良くても、もはや レディ・プレイヤー1とは似て非なる映画になったか、プロジェクト自体が破綻していたに違いありません。  ギレルモ・デル・トロのモンスター偏愛の結晶が『レディ・イン・ザ・ウォーター』なら、原作者E.クラインとスピルバーグの “ 70-80’s ポップカルチャーへの感謝を込めた擬似RPGアクションアドベンチャー偏愛映画” が『レディ・プレイヤー1』です。 これは、ゲームを描いたゲームのような映画。あまり深く考えず、只々楽しむためコインを投入しましょう・・・READY? PLAYER ONE!!
[映画館(吹替)] 8点(2018-04-21 13:34:44)(良:1票)

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