21. パルプ・フィクション
面白かったんだけど、なにがどう面白いのか、うまく説明できない映画ですね。色んな歌手、色んな曲をランダムに編集したオリジナルテープのような作品だと思います(もしくは、ザッピングしながら聞くラジオ)。一曲一曲は他人の作品なのに、それが一本のテープにまとまると、作った人の個性が滲み出てきちゃう感じです。だから時系列もちぐはぐなのです。下手すりゃ誰にも聴かせられないお寒いモノになりかねないけど、この映画はそこのセンスが一級品なのでしょう。カットとカット、シーンとシーンの間に、タランティーノの個性が炸裂しています。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-21 11:18:14)(良:1票) |
22. バウンド(1996)
全く期待せずに観てみたら、思った以上に面白くてオドロキました。演出のお手本のような作品ですね。それぞれのシーンだけみてもハラハラ出来るし、後半になると、前半で描かれた状況や小道具などがまた別の形でサスペンスを盛り上げてくれます。もうサスペンスてんこ盛りですよ。けど、まるで回転寿司のようにネタが次から次へと絶え間なく押し寄せてくるので、観てるこっちはもうお腹いっぱい。なんとかギリギリ完食できたって感じでしょうか。贅沢言うと、途中であら汁やお茶を挟む余裕が欲しかったかなあ。ジーナ・ガーションももうちょっと活躍して欲しかったし。良く言えばタイトなんですけどね。これ以上ネタを盛り込んできたら、逆にバカバカしくなってコメディになってしまうところだったと思います。危ういバランスで出来ている傑作だと思います。映画の出来自体がサスペンスだなあ(笑) [DVD(字幕)] 8点(2013-08-23 00:48:28)(良:1票) |
23. インサイダー
個人的に好きなのは、冒頭でアルパチーノがラッセルクロウに取材依頼のため連絡を取るところ。ろくに話もできずに断られても、パチーノは全く戸惑うことも躊躇することもなく次の行動に移る。地味なシーンではあるけれど、主人公の経験豊かなプロデッショナルっぷりが見ていて気持ちがいい。ただ雰囲気だけで「彼はベテランのプロなんですよ」となんとなく説明してしまう映画とは違う感じがする。そしてこのシーンでの2人のキャッチボールが、巨大なスケールに発展していく最初の一投目だと思うと、かなりゾクゾクする。この瞬間から、2人のキャッチボールはリレーを重ね、より間隔は広がり豪速球になっていく。そしていかに相手のボールをキャッチするか、信頼を勝ち取るかが見所。投げるとき以上にキャッチする瞬間にしびれる!にわかプロが一人でブイブイ言わせてる映画とはやっぱり違うと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-01 03:37:46) |
24. シザーハンズ
《ネタバレ》 印象に残っているのは、街の住人たちがエドワードのことを割とスンナリ受け入れ、すぐ仲良くなってしまうところ。個性や長所が魅力的に描かれ活かされます。観る前は「ギャー!化け物!」となって町中大騒ぎ・・・けれど、お互い触れ合うことで理解し合う・・・なーんて映画だと思ってました。けど、実際の映画の内容は正反対でした。みんな「差別してはいけない」「じろじろ見たら可愛そう」「個性は認めてあげなくちゃ」と頭ではちゃんと分かっているワケですね。けれど、実際に、これ以上ないくらい個性的なヤツが目の前に現れたら・・・?もし自分の家にエドワードがやってきたら・・・?正直言って、受け入れることはできないですね、少なくとも自分は。 この映画は、ただ単に「人を見た目や出生で区別するな」というような安いメッセージよりも、随分と苦い内容の作品だと思いました。人の容姿にまつわる話というのは、現実世界でもとてもナイーブで、生半可な気持ちで扱っていいものではありません。「うんうん、気持ち分かるよ」などと知ったふうな気持ちで近づくと、相手も自分も傷つけることになります。 そういう、人の個性を受け入れることの難しさをこれ以上ないくらいに切なく描いた作品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-16 02:51:10)(良:1票) |
25. バットマン リターンズ
ただでさえ印象の薄かったバットマンが、より印象が薄くなって帰ってきた!子どもの時は「一作目は面白かったけど二作目は退屈だった」という印象でしたが、大人になって見返してみて、評価が逆転しました。(子どもの時に観たレビュアーさんでも、このもの哀しさを感じとってる人も多いですね。大人だなあ) ジョーカーは「明るい狂気」のキャラでしたが、今回の悪役たちはより情念のこもったドロドロした奴らです。原発問題なども、今観るとハッとしますね。ヒーロー物としても一本の映画としても歪な作品ですが、こういう映画もあっていいよなーと思います。特撮も、前作よりクオリティーアップしてていいですね。バットモービルの変形や、動物園のミニチュアなど、よく出来てます。意外とペンギン(動物のほう)の着ぐるみがよく出来てて笑いました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-04 11:29:55) |
26. プライベート・ライアン
冒頭もそうですが、全編にわたって臨場感のある凄い映画です。当然、本当の戦場に行ったことはないわけですが、「リアル」だなあああと、画面を見ながら硬直してしまいました。生き残る自信ない! しかし、スピルバーグってのは良くも悪くも言われる人ですが、本当に凄い人ですね。日本の某映画監督はジョーズを見て、「スピルバーグの映画はこれ以降観る必要なし。彼はこれ以上のものは作れない」というようなことを言ったとか(ホメてんだか貶してんだか)。確かに考えようによってはジョーズが原点であり頂点かもしれませんが、スピルバーグはそれでは終らなかった。「ジュラシックパーク」そして「プライベートライアン」と、世界のエンターテイメント映画シーンを一変させる作品を連発させたことは、非常に痛快でした。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-23 12:38:23) |
27. 羊たちの沈黙
知り合いと映画の話をしていると、この「羊たちの沈黙」が好きだという人は大体が女性だった、というのが印象に残っています。こんな変態大図鑑のような映画なのに不思議だなぁ、と(笑)。出てくる男キャラがみな引っかかりのある連中ばかりで(上司でさえ、単純なキャラには見えない。描かれてないけど)、女性から見るとなにか感じるものがあるんでしょうかいねえ。当然性別関係なく面白い映画ではあるんですが。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-23 12:25:01) |
28. スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇>
《ネタバレ》 3部作の間の作品なので、どうしても次が気になってしょうがないところ。内容は前作以上にダークで深いものになっていますが、特撮含めた映像面もよりパワーアップしています。雪と氷の惑星から不気味な小惑星帯、ジャングルのような植物惑星、雲の上の空中都市など、世界も広がり、演出での見せ方も趣向が凝っていて見応えタップリ。特にクライマックス、ルークとダースベイダーの一騎打ち。赤と青のライティングで雰囲気バツグン。廊下での戦闘シーンは中盤洞窟での戦いと背景がちょっと似ていてニヤリ。シリーズ全体通して牧歌的なライトセーバー戦も、今回はジリジリとしてて緊張感もあります。どうしても宙ぶらりんなところで終わるので、モヤモヤは残りますが、見応えは確実に前作以上です。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2011-09-21 20:00:20) |
29. スター・ウォーズ<特別篇>
実はオリジナルは未見です。この作品が私のスターウォーズデビュー作品になります。今見れば戦闘シーンやらデススター潜入シーンやら、かなり牧歌的ですらありますが、淀川長治さんが「オモチャ箱のようだ」と評していたとおり、とてもワクワクさせられる楽しい映画です。主人公の一人だけ突っ走った正義感がちょっと鼻につきますが、このころからダークサイドに落ちかける可能性もあったのかしらん。けどキャラがみんな良くてやっぱり魅力的な作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-19 22:21:08) |
30. 逃亡者(1993)
これ以後の警察ドラマのお手本になったのでは?ところどころ強引なネタもあるけど、トミー・リー・ジョーンズの魅力の助けもあって楽しめました。自分もこういう働きマン(?)になりたいですね、憧れます。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2008-10-21 01:48:37) |
31. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
なんか頭いいんだか悪いんだかわからない映画ですね。構成とかなんとかはすごく巧い。キャラクターはみんなバカ。前半は眠かったんですが、後半からゲラゲラ笑って見れました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-10 16:23:14) |
32. ユージュアル・サスペクツ
極悪人ながらアッパレじゃ。 [ビデオ(吹替)] 8点(2006-04-07 15:28:31) |
33. クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡
「カニ剣法!死にたい奴は掛かって来なさい!」って言って、誰も掛かって来なかったのが笑える(^^)。けどクライマックスの演出はちょっとぎこちなかったですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-30 12:35:57) |
34. 許されざる者(1992)
ミスティック・リバーやミリオンダラー・ベイビーの無常観がもうこの頃から出てますね(イーストウッドの監督作品はこの3本しか見てないんですけど・・・)。この映画では、人づての話が真実とは違うふうになっていくのが印象的でした(作家の話や売春婦の話など)。この主人公も、冷酷非道な面ばかりが言い伝えられてしまうんだろうか。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-08-29 14:02:15) |
35. キカ
ヴィジュアル的にオシャレだけど、やってることは結構過激。中盤のレイプシーンのあたりの盛り上がり方は異常です(^^;。そんなしっちゃかめっちゃかな展開の後はだんだんシリアスになってきます。が、そんなシリアスなシーンに「誰でもピカソ」のようなレポーターが大まじめな顔で乱入!・・・はははー(汗)。 [DVD(字幕)] 8点(2005-03-30 13:23:12) |
36. 岸和田少年愚連隊
カオルちゃんの存在にはどんな意味があったんだろうか(続編は見てない)。なかなか楽しめて見れたけど個人的にはガキ帝国のほうが一歩上だった。 8点(2005-03-12 13:02:33) |
37. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
「オ~レ~、オレオレオレ~♪」で爆笑。 8点(2005-03-12 07:44:32) |
38. [Focus]/フォーカス(1996)
まるで極秘映像を見ちゃったみたいです。エライもん見ちゃったって感じ。自分もこの事件に巻き込まれたように感じて結構怖いです。たしか井坂聡って「g@me」も監督してたみたいだし、そっちも見てみよう。 8点(2004-03-19 09:53:37) |
39. ソナチネ(1993)
拳銃で無邪気に遊んでるのが凄い。その上「危ないじゃないですかぁ」で済んでるのも凄い。「BROTHER」を先に見ていたので、どうしても銃撃戦は「BROTHER」のほうが迫力があったと思う。けど、エレベーターのシーンは良かった。マクティアナン監督はコレを見たのかな?気になる~。 8点(2004-03-13 22:41:43) |
40. フィラデルフィア
本当に恐ろしいものはゲイとかエイズウイルスではないんだなと思った。知り合いや家族たちが病室から出て行く場面は悲しすぎるなあ。しかし最後のホームビデオは反則だよ(汗)。 8点(2004-03-02 22:30:57) |