21. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 全米で公開されたとき、まるで話題になっていなかったので「あら?」って思っていたのだが、それもその筈、物語がカーペンター版のオープニングに着地すると分かっているうえに、内容もカーペンター版の只の焼き増しの様で楽しみようがなかった・・・ 肝心の特撮部分のインパクトも皆無。ラスボスに至っては人間の顔がCG処理で波打ってモンスターの顔に変化するという拘りのなさ。カーペンター版は物体がバキバキ音を立てて変態していく様をしっかり見せてくれたのに・・・ それと気になったのが、物体があんなに猛獣のように暴れるのは、派手さを追求しての事だろうが、普通に考えてあれではあっという間に全員同化されてしまう様な気がするのだがどうだろう?まあ映画の都合上そうはならないのだけど。総じて無理に作るべきではなかったというのが正直な感想。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 3点(2021-02-28 20:54:40) |
22. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 韓国の映画はあまり好きではないのですが、アカデミー賞受賞ということで半分義務感で挑みました。 それほど驚きに満ちた内容でもなかったですが、ブラックコメディとしては佳作だと思います。但し、爽快感は欠片もありません。 結局は貧乏人同士が潰し合わなければならない運命が何とも皮肉ですね・・・ 中盤、貧乏人の"臭い"についての話題が出てきたので、直観的に物語の重要なキーワードになりそうだな~と思いましたが、そう来ましたか・・・ 韓国の他の映画やドラマでも貧乏人の"臭い"云々の話題は割と出てくるように思いますが、あちらでは一般的な表現なのでしょうか? [地上波(吹替)] 5点(2021-01-12 10:41:18) |
23. 人生の特等席
面白いんですけど、ちょっと出来過ぎなんですよね・・・ 見る人が見るとボロクソに貶しそうな危うさがありますが、尺もそんなに長くないし、ちょっといい話を見たいときに丁度いい作品だと思います。回想シーンの若い時のイーストウッド(CGで処理???)がダーティ・ハリーみたいでした。当たり前か(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-01-05 22:57:23) |
24. スカイスクレイパー
う~ん。自分も歳とってきて、アクション映画をあまり楽しめなくなったのもあるのかもしれませんが、全く面白くありませんでした。 これは中国が"おそらく"憧れていた90年代のハリウッドのアクション映画を今になって自分たちの手で再現したみたいなものですね。表面的にはSFかと見まがうばかりのハイテクに彩られていますが、映画全体のセンスが古すぎます。これなら「ダイ・ハード」や「エアフォース・ワン」(舞台は全然違いますがノリがソックリだったもので)でも見てた方がいいと思います。それにしても、ネーブ・キャンベルもすっかりオバちゃんになりましたね・・・ [地上波(吹替)] 3点(2020-12-31 11:31:03) |
25. 万引き家族
《ネタバレ》 是枝監督の作品はこれと「誰も知らない」しか見ていないので、偉そうなことは言えませんが、何だか全く同じような感じでした。 こういう都会の下町のダークな人間模様は監督が一貫して描きたいテーマなんでしょうね。 登場人物がライトサイドの人間もダークサイドの人間もどいつもこいつも自分勝手な屑ばかりで、古びた下町のザラついた映像も相まって、嫌~な気分になります。 この是枝監督の「それでも人間」みたいな突き放した描き方とか、同じような作品を撮り続けているところとか、昔のジョン・カーペンターみたいだな~とかちょっと思いました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-12-15 10:45:55) |
26. 運び屋
《ネタバレ》 展開といいメッセージといいちょっとベタな気もしましたが、普通に面白いと思いました。 クライムサスペンスにしてはドギツイシーンもなく、ほのぼのしていて老若男女誰でも楽しめる良作ではないでしょうか? アンディ・ガルシアがアル・パチーノかデニーロの偽物みたいなイメージで、出てきたとき噴き出してしまいました。 しかし、ストーリー上にスマホやネットが批判の対象としてちょくちょく出てくる一方、ギャングが運び屋のイーストウッドにスマホまで持たせておきながらやたらと見失うのはちょっと?でした。GPS・・・ [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-25 09:51:48) |
27. ロスト・バケーション
《ネタバレ》 昔見た「オープン・ウォーター」よりはマシに思えましたが、やはり地味過ぎて今一つノれませんでした。 一応、潮汐や体力的なこと等、タイムリミットを設けていましたが、途中の酔っぱらいや日参りのサーファーの存在がヤラレ役とは言え「待っていれば人が来る」ことを印象付けてしまい、中途半端に絶望感を削いでいるように思えました。 それとクラゲのシーンはいくら何でもチープ過ぎます。あのギコチナイクラゲの所為で一気に現実に引き戻されてしまいました。マイナス1点。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-10-26 22:28:11)(良:1票) |
28. バイオハザードV リトリビューション
《ネタバレ》 ステージをクリアしていく展開とか、ファミコン時代を彷彿とさせるチープなゲーム感覚がシリーズ中最も顕著に盛り込まれていて、いくらゲームの映画化とはいえ、さすがにテンションが下がった。 クローンアリスが量産されているシーンはプレイヤーストックのメタファーというところ? アリス救出チームにゲーム版のレオンやバリー・バートンがいるのはファンサービスということだろうが、中途半端に前作の生存者のルーサーもいたりとか、こだわりがあるのかないのかよくわからない。 それと、アクションの演出が「マトリックス」や「ロミオ・マスト・ダイ」のようで、露骨にパクるには公開当時からしてもいい加減時代錯誤なのでは? [地上波(吹替)] 3点(2020-09-16 10:51:24) |
29. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 脚本はペラッペラだが3Dアトラクションとしては、それなりに楽しめた。 クライマックスでウェスカーのボディガード的な強力なモンスターとかを登場させるともっと盛り上がったかも? しかし設定をリセットする為に冒頭でクローンアリスが全滅し、アリスも注射されて超能力をはく奪されるという展開は、わかってやってるんだろうけど、もはやお笑いの域。 [映画館(字幕)] 5点(2020-09-16 10:23:05) |
30. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
《ネタバレ》 ワタシの先祖は神主ですが、何代か前に廃業しており、ワタシ個人は完全なる無神論者です。 只、昔から「人はなぜ神や仏を信仰するのか?」という問いにはなぜか非常に惹かれるものがあり、本作も興味深く拝見しました。 本作の中では完全に非キリシタンの日本人がワルモノとして描かれていますが、布教も侵略も結論から言えば同じであり、現代日本人の視点から見ると宣教師たちの処遇は、「ま、そうなるわなぁ・・・」という感想しか持てず、キリスト教に縋るしかない農民達が次々と殉教して行き、哀れでなりません。 全ての宗教で言えることですが、信じて祈ることが大事だった時代は確かにあったと思います。しかし祈っても神様は決して助けてくれないのです。 故に、今や誰もが目で見えるものしか信じず、そして何者も恐れなくなったのではないでしょうか? キチジローは本当に最低の屑ですが、信仰を弄んでいるわけではないので、ある意味ピュアなんだろうなぁ。 映画としての見ごたえはあったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-14 22:28:29) |
31. 借りぐらしのアリエッティ
《ネタバレ》 そんなに悪い作品でもないと思いますが、皮肉が効いていて娯楽性も低いので「楽しいアニメ」ではないですね。 「姿形や生活習慣が違えばお互い分かり合うことなど不可能である」とするのが、大勢であったとしても最後に翔とアリエッティは僅かではあるものの分かり合えた。 世界中が内向きになっている今、少しだけ考えさせられる内容でありました。 [地上波(邦画)] 5点(2020-08-31 10:25:35) |
32. グリーン・インフェルノ(2013)
《ネタバレ》 80年代の如何わしいモンド映画を復活させたという試みはいいと思うけど、この映画で最もゲンナリしたのは食人族側のメインキャスト(?)が他の食人族連中と明らかに人種が違うのが丸わかりだというところ。あの禿げとか族長とか・・・それっぽくメイクしてるけど不自然極まりない。例えるなら、ハリウッドで日本の時代劇作ったとして、メインキャストの侍や忍者が日本人っぽいメイクでキメた欧米人、みたいな。そこでもう完全に冷めてしまった。 かつてのモンド映画もチープ感を楽しむものだったとは言え、なんかちょっと違う気がした。 [DVD(字幕)] 3点(2020-08-29 22:58:22) |
33. MEG ザ・モンスター
あまり評判は良くないみたいですが、そこまででもなかったかと思います。 でも面白いかと言われるとそんなことは無いというのが正直なところ。 もっと「あっ」と言わせるようなシーンがあるのかと期待していましたが、全部想定を下回るようなものばかりで、エンターテインメントとしては食い足りないです。 それと、娯楽作にしては妙に自己犠牲や仲間の死を悼むようなシーンが多かったような気がしますが、あれは中国側が入れたエッセンスだったのでしょうか?何れにせよ表面的で薄っぺらいものでしたが。 [地上波(吹替)] 3点(2020-08-14 10:01:58) |
34. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017)
《ネタバレ》 何というか・・・いろいろと浅過ぎます。 実写の、それもSFものをアニメでリメイクしたのであれば、いろいろと表現の幅が広がっていくらでも面白くなりそうなのに、映像もストーリーもテーマも薄っぺらく何も感じるところがありませんでした。 まあ、タイムスリップの表現が、時を戻しているわけではなくて選択肢によって世界が多層構造になっている、みたいなのは少しだけ面白いと思いましたが・・・今時のアニメじゃ今更なのかな?そういうの? この内容なら30分アニメで十分でしょう。一時間半でやるのなら全てに於いてもっともっと踏み込むべきではないでしょうか? [地上波(邦画)] 2点(2020-08-09 11:41:52) |
35. エイリアン:コヴェナント
《ネタバレ》 神話や聖書からのモチーフがあちこちに見受けられて深読みすればそれなりに面白い内容だったと思う。でも表面的には浅くスカスカでツッコミどころ満載の映画にしか見えないのでエイリアンに特別思い入れでもなければかなり辛いだろう。 そしてなにより残念に思ったのは、リドリー・スコットは一作目のときからゼノモーフの神秘性に拘りがあって、「エイリアン2」でジェームズ・キャメロンがゼノモーフの生態を昆虫みたいにしてしまったことにずっと憤っていたのに、回りまわってその誕生に人類が関わっていたという結論に持って行ってしまったこと。40年越しに明かされた謎なのにこれでは神秘性も何もちょっと発想が箱庭的過ぎやしないだろうか? とはいえ現代の映像技術で作られた一編としてシリーズ全体から見れば良い方だと思うので5点献上。しかし「プロメテウス」と一応ストーリーは繋がっていたけど、2本合わせて4時間以上も掛けて語るほど中身がある物語にはとても思えないのだが・・・ [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2020-07-19 22:49:45) |
36. キュア ~禁断の隔離病棟~
《ネタバレ》 オカルトならもっと振り切ればいいのに、ウナギをフィーチャーしている意味が良くわからない。 だって、未知の生物とかならまだフィクションとして割り切れば許せるけど、どう考えてもウナギをあんなことしても若返りの薬はできんでしょう・・・ 映像や雰囲気はなかなかいいと思ったけど、やはり「何故にウナギ?」っていう感想しか持てませんでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-07-18 23:14:16) |
37. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 うわ~マニアックだな~。原作者繋がりとはいえ、バカルー・バンザイのネタをよく映画本編に採用したものだ。知らんでしょう(笑)誰も。シャイニングのネタもかなり作り込んで入れてたけど、見る人によっては何のこっちゃではないかと。 全体的にちょっと油が浮きそうなほどのオタッキーさで、好きな人はサイコーだと思うけど、ダメな人はドン引きしそう。 でも、こんなマニアックな企画をハリウッドのメジャー大作として成立させてしまうところがスピルバーグの凄さなんだな~と、つくづく思いました。オタク上がりの「大物」でしか創り上げることなんか出来ません。こんな映画。 一部ではオタクに媚びた集金映画との見方もあるようですが、ワタシ自身はメカゴジラVSガンダムで燃えてしまったクチです(笑) [地上波(吹替)] 6点(2020-07-05 11:34:00) |
38. マギー
《ネタバレ》 普通なら10分程度の自主製作映画で扱いそうなストーリーを95分で料理するのは少々無理があったのではないか?全体的に薄っぺらいし、もう本当にダレまくって見れたものじゃない。それからラストで娘は自ら死を選択するのだが、父親は娘の死を知らずにショットガンに弾を込めている。そこのシーンを最後に父親が物語から退場してしまうもんだから、肝心の娘の死後の父親の心情が何も表現されてなくて「?」ってなった。 シュワルツェネッガーも新たな地平を探して頑張っているんだろうけど、やっぱり予算だけ掛かったバカ映画に出まくってた頃のほうが輝いていたなぁ。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2020-01-26 11:06:59) |
39. ターミネーター:ニュー・フェイト
う~む。キャメロンやオリジナル縁のキャストを掻き集めてなんとか「ターミネーター」に戻そうとしてるのは分かるんですよ。 でももう遅すぎた。大コケらしいですけど、ターミネーターのシリーズが本当に人気があったのはもはや遠い過去のことで、続編であれだけ失敗作を連発していれば、そう簡単に人気を取り戻すのは無理というもの。普通のアクション映画としてはそこそこだと思うんですけどターミネーター2の正当な続編となればそれだけでハードルが上がってしまうんですね。せめて2以降ずっと続編が作られてなければ28年ぶりの続編ってことで喜んで見られたんでしょうけど。 個人的には「ターミネーター(笑)」ってカンジでした。 [映画館(字幕)] 3点(2019-11-10 10:49:23) |
40. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
《ネタバレ》 メリル・ストリープの演技は素晴らしいと思います。でも映画としては全く面白くない。年老いたサッチャーが昔を思い出して、あんなことやこんなことがありましたと、断片的に回想シーンを見せるというオーソドックス過ぎる構成・・・ 夫デニスとの関係も映画を見るだけでは本当に何となくしかわからないので、幻覚として現れている事実や、ラストの遺品整理の心象風景もそれほど感情移入できない。 仮にサッチャーについてかなり詳しく知っていて、いろいろ補完出来たとしても非常に印象の薄い映画ではないだろうか? [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-10-19 00:16:59) |