Menu
 > レビュワー
 > あにやん‍🌈 さんの口コミ一覧
あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
 判るわー、ル・マンはしばらく走ってないけれど、ミュルサンヌコーナーでのブレーキングはかなり勇気が試されるわよねー(もちろんゲームでのハナシ)とか、そんなに回転数を上げたいならHONDAのVTECエンジンを使えばいいじゃない、9000回転なんか楽勝よ(登場はこれより25年くらい先のハナシだわ)とか、アホなコト考えながら楽しんでたけれど、でも楽しめたけど色々ひっかかった、みたいな映画だったわ。   まずいちばんひっかかったのがフェラーリがただのマヌケな悪役。あんた、フォードなんてマスタングとフェスティバくらいしか知らないわよ、ってゆーかフェスティバ作ってたのはマツダだわよ、フェラーリなんかテスタロッサとかF40とかF355とかエンツォとか名車いっぱいあるのに、そのフェラーリをバカにしてるの?みたいな。まあ、市販車じゃなくてレースでのハナシだし、フォードも企業としては悪として描かれてたのだけどもね。  でもフェラーリのピットクルーのバカっぷりは、デイモンがいちいちやらかす小賢しいマネ(ストップウォッチとかナットとか)も含めて見ていて決していいキモチはしないわ。  この映画はそういうノイズがいっぱいあって、ストイックなベールと対比させ存在を浮き上がらせるための手段ではあるのだけど、あくまで雑音は雑音なので鬱陶しいのよね。  それは彼を取り巻くもの総て、そう、フォードの姿勢やフェラーリの在り方、デイモンのキャラだけじゃなくて、彼の奥さんや子供の存在にまで及ぶわ。夕暮れの親子のシーンなんて素晴らしい空気感だったりするのだけど、基本は彼の周囲がいちいちしゃしゃり出てきてノイズとなって翻弄されてるの。なんだか気の毒だわ。  そういうゴタゴタしたシーンを置くのなら、一方でもっともっとベールとマシンが対話するシーンに拘りまくって欲しかったわ。  エグゾーストノートとロードノイズに包まれたコクピットで感じる高速の世界、それは音響過剰気味な109二子玉川のIMAXでも満足できるレベルではなくて。彼が独り解放される世界の美しさ、それをキッチリ対比できていたら、って。もっとフェティッシュで良かったと思うの。   CGであり得ない走り方してまーす、って状態ではなくて、キチンと路面を捉えて走行してる画です、って、そういうのはとても良かったのだけど、全体的には「会社の意向」で娯楽映画としての作りを求められてるようなカンジがして、まあ及第点的実話映画でしたわね。
[映画館(字幕)] 6点(2020-01-23 20:11:35)(良:2票)
2.  プロメア 《ネタバレ》 
 映像は良かったわ。  スクリーンいっぱいに色とカタチが乱舞する世界。炎側を三角、水(氷)側を四角でシンボライズして、三角と四角の戦いの世界にしてみせてるのが楽しくて。ちょっと『スパイダーバース』みもあって。  それに故・金田伊功氏の精神を受け継いだかのような、『幻魔大戦』クライマックスを思わせる炎の龍の乱舞も気持ち良く。  ハイテンションな映像の暴走ワールドを堪能させて貰ったわ。   だけど物語や設定はありがち(『バーニングレンジャー』で『ヴァレリアン』してみました、みたいなハナシよ)で楽しめたとは言い難いのよね。  なんと言っても設定が劇場用アニメのカサじゃないのよ。1クールとか2クールとかあるテレビアニメ用のソレみたいな状態で。キャラは多いし、メカいっぱいだし。それを無理矢理2時間弱の映画に詰め込んでる感じで、いっぱい出てくるクルーの殆どが描写不足。「こういうデザインでこういう喋り方なんで、これまでの既成作品の類型キャラから連想して察してくださいね」って状態になっちゃってるのよね。もう記号でアニメ作っちゃってるの。最近のアニメの悪癖そのまま出てるわけ。   あと声、松ケンは見事ね。もうそのまま洋画の吹替えとかアニメ声優とかで十分通用するわよ。一方、堺雅人は聴き取りづらくてちょっと困っちゃった。セリフの端々で発声せずに息だけで喋るのよ。それで良しとしちゃったのが意味不明だわ。   勢い、テンションだけで突っ切ってゆけると思ってる?ってカンジの映画で、実際、突っ切れてないこともないかなぁ?とは思うのだけれども、どうしてもひっかかるところは色々あるのよね。
[映画館(邦画)] 6点(2019-06-06 20:25:47)
3.  フォルトゥナの瞳 《ネタバレ》 
 この映画に関してはアタシの評価がマトモじゃない可能性があるわ(いつもマトモじゃないって?うるさいわね)。  クソ右翼でトランスジェンダーの敵な原作者のコトが大嫌いなので、偏向フィルターがかかった状態で見てたかも、ってのは否めないものね。  一方で三木孝浩監督作品はどれも好きだし、有村架純嬢も好きだし、だから見たい映画ではあったのね。なので悩んだんだけど、貯まったポイントで無料で、かつ週末の動員数に絡まない金曜日に見ちゃえ、ってコトで初日での鑑賞。   映画はこれまでの三木孝浩監督作品の中で最低、経歴に泥塗っちゃった感じ?  調べてみると原作とはかなり違っている状態なので、これは映画独自の欠点が酷いって状態なのかしらねぇ。   ラブロマンス版『ファイナル・デスティネーション』みたいな物語とその結末は予告編と最初の20分くらいの展開で予測できちゃうのね。そしてその予測以上のモノは見せて貰えない、トキメキもハラハラドキドキもなく、ただ物語を消化してゆく状態に、もどかしさを感じるばかり。  何が悪いって、メインの2人が物語上の隠しごとを元に性格設定をしてます、みたいな本末転倒な状態で、そこからは血の通ったキャラが見えてこない、存在感希薄で魅力が薄くて映画にちっとも入ってゆけないの。つかみどころのない2人がつかみどころのないままに最後まで進んじゃうんだもの。  あと、コレは原作由来なのだけれど、フォルトゥナの瞳を持っているのが主人公だけではない、って点がもう萎えどころなわけ。既にその能力を持っている人物が出てきて、先輩として都合よく主人公に解説したり訓えを説いたりしちゃうのって安直だわ。まあ、複数人居ます、って設定しとかないと感動ポイントを作るのにあたって都合が悪いんでしょうけどさ。   その上、三木孝浩作品のいいところが今回はことごとくスポイルされちゃってるのね。  神戸を舞台にしたロケーションの魅力は全然出ていないし、いつもの光をコントロールしまくった映像作りも今回は不発。ソフトフォーカスレンズは映画全体をボヤケた印象にしてしまうし、それになんと言っても有村架純が全然!キレイに撮れてないの。『先生!、、、好きになってもいいですか』で広瀬すずを輝かせまくったあのテクニックは一体どこへ行っちゃったワケ?  まあ、TOHOシネマズ渋谷の3番スクリーンが相変わらずヘボい映写してたっていうのもあるんだけどもさ。   物語にもキャラにも映像にも魅力が欠けていて、見どころのない映画だったわ。っていうか、彼女、彼氏の命がヤバいんでなんとか助けなきゃ!のSFファンタジーパターンの映画、ありがち過ぎよね。本編上映前の予告編にも1本あったし。邦画界、アイディア枯れ過ぎだわ。
[映画館(邦画)] 4点(2019-02-15 21:50:17)
4.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
 アメリカの宇宙開発史を描いた一編ということで、『ライトスタッフ』『ドリーム』を見た後にこれを見て、さらにその後『アポロ13』を見たら完璧ね。  だけど残念ながらアタシには『ライトスタッフ』『ドリーム』ほどには響いてこなかったな。   この映画は宇宙開発そのものよりもニール・アームストロング船長のパーソナルな世界を描いていて、そこにある葛藤や喪失感、孤独感をいっぱい描いてるんだけど、個人的にはもっと客観的にその時代、その世界を見たかったカンジね。   映画はひたすらアップに頼るのね。顔の大アップが延々と重ねられ、まるでそうしないと人の心を捉えられない、伝えられない、みたいな強迫観念に駆られたような印象。っていうか、クライマックスをIMAXカメラで撮ってるくらいなんだから、当然IMAXでの上映を前提としてる映画でしょ? なのに、IMAXの大画面に頭とアゴが切れた大アップがドーン!って。  その上、臨場感!とばかりにカビの生えた(だから90年代に『ER』でさんざんやってるでしょ)手持ちカメラぶん回しまくりで、でもそれ、IMAXの視界いっぱいのスクリーンで見せるモノなワケ?って甚だ疑問に感じたわ。   だからクライマックス、月面での大切なシーンで、あえて顔を見せなかったとしたら、それは「ああ、そう来ましたか!」ポン!って手を叩いて腑に落ちたかもしれないけど、あらら、なんだ、やっぱり見せちゃうのね・・・って。  カメラはゴズリングにひたすらしがみついて、だけどそれで伝わってくるもの、そこに映像から見えるモノ以上のものはあったのかなぁ?   チャゼル監督、『セッション』『ラ ラ ランド』この映画と見てきて、意外と直接的、短絡的な人?とか考えてしまったり。『ラ ラ ランド』は良かったんだけどね。『セッション』はノイズの多い脚本なのでどーなの?って思ったけど。   アポロ計画より後を描いた映画はドキュメンタリーの『宇宙へ。』くらいで(それもBBC、イギリス産ね)、あとはフィクションの世界に突入するわけだけど(『スペースキャンプ』とか『アルマゲドン』とか『ディープ・インパクト』とか『ゼロ・グラビティ』とか)、それはやっぱりスペースシャトル計画の2つの大事故が影を落として、まだそこに向き合えるだけの状態にないのかもしれないわね。
[映画館(字幕)] 6点(2019-02-11 19:40:44)
5.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
 冒頭にいきなり展開する脱走シーンは迫力があって面白かったわ。   でも、デヴィッド・イェーツ監督になって以降、あーんまり、ってカンジな『ハリー・ポッター』シリーズ。暗くて冷たいトーンが好みじゃないなぁ、って。原作自体がそういうトーンになっていったというのもあるのだけど。  『ファンタスティック・ビースト』はそのイェーツ監督が続投していて、トーンもそのままという感じで、なのでやっぱりそんなには、なのね。  前作はつまらなくはないけれど、でも、もっとワクワクさせて欲しかったな、って。   今回も感覚的には同じ。そして、前作以上に人間関係のごちゃごちゃした感じ、そう、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降のローリング女史の興味がそっちに傾きまくったように、そこを描くのに大半が取られていて。  前作にはまだ魔法生物の見せ場が色々あったけれど、今回は会話シーンばかり。誰が実はどういう人物で誰とどういう関係です、っていうのを描いてゆくの、映画としてはそんなに面白くないわ。  っていうか、『ハリー・ポッター』の知識が“かなり”ないと意味のない部分が多くを占めていて、もちろん前作を見ていないと意味のない部分もたっぷりで。なので単体の映画として楽しい点は殆どなし、っていう。  会話シーンばかりで物語を成立させようなんて、ローリング女史は橋田壽賀子?これって『渡る魔法界は闇ばかり』とかいうタイトル?みたいな状態よ。   クライマックスも不発状態で(『帝国の逆襲』ポジションな物語だし)、CGの炎が画面いっぱいにぼわぼわしてるのを眺めるばかり。   もっと人間で、そしてなんと言っても魔法動物で魅せて欲しいのだけど。今回は「ファンタスティック・ビースト」なんて名ばかりの、申し訳程度の存在になっちゃってて、それって後付け設定でしょ?みたいな無理矢理さも含めて、ローリング女史の多分に腐り気味なシュミに付き合わされてる感が切ないわ。   ダンブルドアを始め、ホグワーツやナギニ、フラメル等の『ハリー・ポッター』とのリンク関係はそりゃファンとしては楽しめるのだけれど、それ以前にちゃんとした一本の娯楽映画を見たいのよ。『ハリー・ポッター』はもはや過去のものなのだから。
[映画館(字幕)] 5点(2018-11-25 16:00:22)(良:2票)
6.  ブリグズビー・ベア 《ネタバレ》 
 とても好きな映画。面白くて、あったかくて、感動的で。  【かなりネタバレ】  映画を見る前に目にしていた数少ない情報から連想された映画は『ルーム』と『ラースと、その彼女』。  でも、その2本とは方向が異なって、辿り着くのは『エド・ウッド』や『SUPER 8/スーパーエイト』や『僕らのミライへ逆回転』の世界(ついでにちょっと『万引き家族』)。創作意欲に対する原初的な愛についての話。   作品を愛する気持ちと、それを大事にする気持ち。  周囲の人々がみんな主人公に優しく、その気持ちを大切にしてゆく、それはまるでおとぎ話のように上手く行き過ぎな感じ。でも、それは主人公が自己肯定へ至る道を彩り、後押しする大切な要素。その肯定感は清々しいほど。   『ブリグズビー・ベア』の成り立ち、その背景に(その起点は絶対否定されなければならないことではあるのだけど)、深い慈しみ、愛おしさを感じて、そして、人々がそれを受けて更に形にしてゆく、その感動。   映画を信じられる映画。みたいな感じ。
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 21:44:29)
7.  プーと大人になった僕 《ネタバレ》 
 『くまのプーさん』のキャラはお馴染みだけれども、実のところ、ディズニーのアニメ映画版(短編の3本のヤツ)はそーんなには面白いと思ってなかったのね。それぞれのキャラ、ウザいし。マシントレスのラインが汚いと思ったし。  私にとってはディズニーリゾートで買うキャラクターグッズの方がメインで作品としては別に、みたいなポジションだったわ。   『プーと大人になった僕』のクリストファー・ロビンは常識的でつまんない大人で、ちょっとスピルバーグの『フック』を思い出したり。  それにしても、前半、ディズニー映画にしては陰鬱で暗過ぎない?って心配になっちゃって。コレって子供が見て楽しい映画かなぁ?みたいな。  何と言ってもプーさんがひたすら可哀想なの。何年もずっと離れていたクリストファー・ロビンとやっと出会えたのに、クリストファー・ロビンがひたすらつれない状態で、プーさん、それでも健気で、もー泣けてくるわ。  ちなみにプーさん、アニメ版とはかなり印象が違うわ。ウザさが少なめ。でもいちばん違うのはまゆ毛が無い事。無い方が可愛いわね。あとピグレットもアニメ版より可愛かったかな。ティガーやイーヨーはあんなモン。   で、そこからじわじわと氷が溶けるように広がってゆくモノに、見ているこちらもどんどん心が満たされてゆく感じで。  心の中に甦ってくる、忘れてたキモチ、それが大切だと教えてくれる映画。ほら、プーさんに限らず、幼い頃に大事に思っていた物事ってあるじゃない。大人になるって、それらを忘れたり棄てたりする事、って思っちゃうけれど、でも、それが本当に正しいの?ってね。  だから、これは大人に響く映画だし、プーさんで育った人には更に響く映画だと思うわ。   思ったよりも小さな(ごく狭い範囲の個人的、私的な雰囲気の)映画だったけれど、『くまのプーさん』の世界を大切に大切に描いていて、詩的で叙情的で、じんわりとしみる映画ね。
[映画館(字幕)] 8点(2018-09-19 21:26:28)(良:1票)
8.  BLEACH ブリーチ 《ネタバレ》 
 佐藤信介監督っていうと、ビジュアルで魅せてくれて、マンガ原作が得意で、そして・・・脚本に恵まれてない人ってイメージ。今回もまたそのパターンにキッチリとハマリ込んじゃってるわね。   マンガを読む習慣がほぼ消滅したアタシにとって、この映画が初めて触れる『BLEACH』。物語も絵柄すらも知らない状態で見たのだけれども、まず、ゴチャゴチャとした設定世界がセリフでばーっと説明されるのにゲンナリ。一護がそのややこしさをツッコんでたけど、それが免罪符になるってワケでもないしねぇ。  その上で展開してゆく物語もバランスが悪かったり、キチンと描き切れてなかったり。   ホロウとの戦闘シーンがあまりないのも不満だけれども、雨竜が呼び寄せたホロウって少なくとも6匹くらいはいたハズなのに、1匹倒しただけでその後のフォロー無しで終わっちゃったりするのはさすがに雑過ぎ。  クラスメイトの存在はやたらハンパだし(ルキア、雨竜以外はいてもいなくても殆ど物語上関係ないレベル)、グランドフィッシャーとの戦いからの、更に恋次、白哉と続く戦いはクライマックス多過ぎ状態でダレるし。   そして、続きがありますよ、って描き方はしていなくて、これで一応話としてはケリがついているのだけれども、でも、これで終わりとなると、ずいぶんと小さくまとめちゃったのね、って感じで。意外に小ぢんまりした映画よ、コレ。   でも佐藤監督らしいCGを駆使したビジュアルの気持ち良さは今回も健在。『いぬやしき』同様、立体感があって、空間を感じさせるVFXを堪能させてくれるわ(日本のVFXは基本マットペインティングの延長で二次元的な平べったさが基本だものね。この分野がお得意な山崎貴監督作品にもその平べったさを感じるし)。  それに、いつもの演技の薄さは軽減されて体張って頑張ってる福士蒼汰や、毎度の視線が印象的な杉咲花は魅力的だし。  だから、映画を構成するパーツパーツは魅力的だったりするの。だけれども、全体を見るとキビしくてね。   映像に対して脚本が全然追いついていけてない状態が残念で、客入りも考えると(平日の午後とはいえ、新ピカの小さめな箱がガラガラだわよ)マンガの実写映画化ってもっと色々と選び方、作り方、売り方を考えないといけないんじゃないかしらねぇ。ワーナーはどうも下手な鉄砲を撃ち過ぎじゃないかしら?
[映画館(邦画)] 5点(2018-07-29 12:51:50)
9.  覆面系ノイズ 《ネタバレ》 
 中条あやみの歌は『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の大原櫻子のような説得力のあるレベルまではいかないのですが、十分に良い声を響かせていました。でも、それも含めた彼女の個性をちゃんと活かせていないもどかしさ。アップである程度長く回すシーンをホラー顔に撮っちゃう残念っぷり。   映画は全編ボンヤリしたイメージ。エピソードがブツ切れで、唐突で強引な展開が多いので、なかなか気持ちが乗ってゆかない、繋がってゆきません。キャラクター一人一人、出てきて引っ込んで、そこに流れがなくて何を考えているのやら、って状態。誰の流れにも終わりが無い、物語として閉じてゆかないのですから、そりゃ映画のイメージも曖昧になります。   また、どのキャラも身勝手な言動が多くて、でも「高校生だから」って設定を免罪符にして物語や脚本が構成されている状態。    そもそも、いくら高校生とは言え、プロの世界があんなに優しく甘い訳はなくて、そこに全く説得力がなくて。おとぎ話というかファンタジーというか妄想というか、そういう雲の上みたいな世界を受け入れられてこそ、なのでしょうけれど、いかんせん世界があまりに狭く感じられます。  っていうか、ヒロインがまるで鎌倉から豊洲まで走ったようにしか見えない映像の構成なのは、さすがに狭すぎですわねぇ・・・っていや、彼の家はアレ、ドコ? あと、鎌倉-渋谷間もやたら短く感じる世界。あ、そう言えばヒロインは転校してくるわけですが、元から江の島近くに住んでいた筈で、それまでどこに行っていて、どこに引っ越してきて? あれ? なんか位置設定がハチャメチャで物語以外にもツッコミどころ満載ですな。   役者はみんな良かったのですが、女優さんはもう少しちゃんとキレイに撮ってあげてください。お願い。
[映画館(邦画)] 5点(2017-12-03 19:59:05)
10.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
 記憶の映画でした。   思い出という、その曖昧な存在に拘って生きる事の悲しさ、そしてその甘美さ。総ての人がそうであるように。  登場する多くの過去の記憶(エルヴィスやモンロー、シナトラも)と共に、前作の存在もまた過去の記憶であり、この映画もまた過去の記憶になってゆくという(映画という存在自体が光と影と音が創る幻でしかなくて)、人の記憶についての入れ子細工映画。  印象的な映像の数々(前作に比べてもハンパない寂寥感に包まれています)が、やがて遠い過去の記憶の中のオリのように残ってゆくのだとしたら、それでこの映画は成功という事でしょう。前作がそうであったように。   もう十何年も見ていない前作を復習してから見ようと思っていたのですが、忙しさに結局見られないままに今日を迎えてしまいました。でもそれで良かったのかも。過去の記憶であるからこそ、その間にある時間を実感できましたし。   前作に直結するイメージを持ちつつ、『未知との遭遇』に対するオマージュがそこかしこに見られたのが個人的に嬉しかったです。冒頭、土煙の中に現れる人影や、闇の中のスピナーの回転(もちろんダグラス・トランブルへのオマージュにも直結しております)、坊主頭の子供達に囲まれ、支えられる主人公。『メッセージ』といい、この人はスピルバーグが好きなんだろうなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2017-10-30 23:16:26)(良:2票)
11.  フリー・ファイヤー 《ネタバレ》 
 限定された空間で二派に分かれたクズどもがひたすら撃ち合いを繰り広げるだけ、というワンシチュエーション映画なのですが、その状況や舞台を活かしたアイディアとか、そこから生まれる面白さとか、そういうのがあまりない単調な映画って思いました。  何しろ、前半4分の1くらいのところで大方の登場人物が被弾して、あとは這いつくばって撃ち合う、画的な変化の乏しい、単調な展開が続くばかり。各人が割とバラバラに動くので勢力がどう動くのか、みたいな見せ方はしていなくて、だから位置関係もちっとも重要視しておらず、だからイマジナリーラインなんて不要とばかりに似たような映像の羅列に終始し、だからもう銃を撃つという行為だけに特化した映画みたいな感じで。   あとはキャラに愛着を持てるか否か、ってところにかかってくる感じですが、何しろ登場人物全員クズっていうかバカですから、一体どこに感情移入しろっていうのやら、みたいな。状況があるばかりで特にドラマらしいドラマも描かれず、誰が生き延び、誰が死ぬのか、って興味もあまり湧いてきません。  役者萌えでも無い限り、かなりシンドいですかねぇ。サム・ライリーやコプリーの過去作に何らかの思い入れがあれば、みたいな消極的な薦め方しかできません(サム・ライリーのオチは、酷く悪趣味なお笑い状態ですが)。   でも、コミュニケーションの最悪な失敗例として『メッセージ』と対にして見れば、あるいは面白いかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2017-05-24 20:35:49)
12.  フィフス・ウェイブ 《ネタバレ》 
 もういい加減大風呂敷広げておいて「僕たちの戦いはこれからだ」で終わる宇宙人侵略映画出してくるのやめて欲しいもので。   冒頭のスペクタクル映像こそお金かかってるぞ、って感じで大変な状況を見せつけてきますが、それは本当に最初だけ。以降は生き延びたヒロインのパーソナルな物語と基地に連れてゆかれた子供達の物語が交互に延々と続いてゆくだけです。『トワイライト・サーガ』ノリのヌルいロマンスと『エンダーのゲーム』的な兵士としての訓練を続ける子供達と。一向に侵略者の脅威には話が向かってゆかず、なんでそんなに退屈なモノを見せられ続けてるの?って状態。  クライマックスで双方の物語が1つになるのですが、特にその大きな状況に何らかの解決が与えられる訳ではなく、1つのパーソナルな目的(弟と再会する)が達成されただけで映画は終了になります。   要はアメリカの若い人向けの小説の映画化にありがちな、大状況に対してごくごく狭い範囲の物語に終始するアレです。それらがグダグダ3~4作かけて薄いドラマを展開させる(1作で済みそうな内容なのに)パターンが多い中、この作品はテレビシリーズのファーストシーズンの第一話程度のモノしか見せてくれません。異星人?に侵略され、人類が滅亡の危機に瀕しているって設定に対する物語のパワーは大変に弱いです。幾らでもダラダラと続ける事が出来てしまうような、勝負を避け続けるような。そんなモノにつきあって時間を浪費するのは大変に勿体ないですね。   ヒロインが恐怖心から人を殺してしまう事、子供達が人を殺す訓練を受ける事を通して銃社会アメリカの病巣を批判している、ようにも思えますが、一方で子供達の武装蜂起を喚起させるようなラストシーンだったりもして、マジメに映画を作ってるのかいな?と思ってしまい。   それにしても、画面にSONYのスマホしか出せないくらいなら、いっそスマホ映さない方がいいんじゃないスか?
[映画館(字幕)] 3点(2016-05-04 21:07:20)
13.  ファンタスティック・フォー(2015) 《ネタバレ》 
 『クロニクル』に『ベイマックス』を足したような世界の話。   特殊能力を持ってしまうまでのシチュエーションをじっくり描いているのですが、そこに肝心のドラマが無いんですよね。ひたすら状況が描かれるばかりで、それぞれがどういう関係性、感情の流れで結びついていくのか、特殊能力を持ってしまった事に対してどう感じているのか、そこがすっぽり抜け落ちていて。事故後の時間を一気に飛ばした事によって、事故とその結果がもたらした物に向き合う部分が無い状態。せっかくアクションを犠牲にしてまでチームの成り立ちを中心に描いているのに、そこに心が無いのは問題です。   また、仲間だった筈の一人が敵となってしまう、そこからも感情が抜けちゃってて。見捨ててしまった負い目とか見捨てられた事に対する恨みとか、そういうのは無しでとにかくやっつけなくちゃ、で終わっちゃう。その割り切りがクライマックスのアクションすらもスッキリしない結果を招いてしまう訳です。   やっぱりアガるアクションシーンが無いってのはヒーローものとして致命的だと思うんですよね。尺が短いので決して退屈はしない、のでこの点数なのですが、じゃあ何か誉めるべきところがあるかというと、うーん。 各人の特殊能力を駆使したと言えるだけのアクションもありませんし、ラストもなんだか強引だし、マーベル映画定番のエンディング後のオマケは無いし、3か月後には殆ど記憶から消えちゃいそうな映画ではありました。
[映画館(字幕)] 5点(2015-10-12 21:24:38)
14.  夫婦フーフー日記 《ネタバレ》 
 一体、何が描きたかったのか掴めませんでした。   死んだはずの妻が生前と同じように目の前に存在していて、という部分が映画の主題にはなっていません。それは必ずしも大事な設定ではない、一要素に過ぎないと。で、そこから笑いがそんなに生み出される訳でもなく。  その上で、とてもチグハグな印象を与えるのが、時系列がバラバラな構成と、長回しによる1シーン1シーンの長さ。時系列がバラバラなクセに物語はさして動かず、なので一体何故わざわざ崩したのか意味不明で。流れが分断される事でドラマ性はスポイルされ、感情移入は拒まれ、感動は薄まってゆく、よって長回しは無駄に長いシーンと感じるばかり、という。  そこから死んでゆく事、残される事について、感情的にではなく事象として冷静に向き合ってみましょう、とでも言いたいのかもしれませんが、映画側が一方的に酔っているように見えて、何か主人公の自己陶酔のように見えてしまいます。もっとエピソードを重ねても良かったんじゃないかと。   なんかこのところ擁護するように「役者は良かった」って毎回書いてる気がしますが、これもまあそんなところで。   時系列バラす、長回し、BGMをあまり使わず会話シーン主体、そして幽霊話があくまで主人公の中だけに終始する、とまるで映画ごと自己完結しちゃってるようで、やってる方は繊細なつもりだけど見てる側からすると雑な映画、という印象でした。
[映画館(邦画)] 4点(2015-05-31 20:52:56)
15.  フォーカス(2015) 《ネタバレ》 
 いやもうすっかり騙されました。どれだけ凄いトリックが隠されているんだろうと思ったら、なんか見事にケムに巻かれてしまって。エンドロールが出てきた瞬間に「え? まさかそれで終わり?」って。映画自体でなく、映画会社に騙された感じ?   前半は窃盗団の犯罪行為を描いているがゆえ全く共感はできませんが、スピード感のある展開で楽しませてくれます。もっともウィル・スミスがいちいちヒロインからスってみせる映像が具体的なテクニックを一切見せない、ただの魔法状態なのでイヤな予感はしましたが。  そこから「3年後」ってブッツリと切れた中盤はダレダレ。グダグダな男女の駆け引き描写が続いて、でもそれもきっとクライマックスのための伏線なのだろうな、と思うと耐えてこそのグダグダなんだろうな、と。  だけどクライマックスは「それで終わり?」なんですよ。しかもそのオチすらも、もはや古典と化した有名な映画から臆面もなく頂いてきました、という。ある意味、意外な展開です。まさかその程度でお茶を濁すとは、っていう悪い意味で、ですが。普通はあの映画との類似は意識して避けるよね・・・   結局、コレもまた最近目立つウィル・スミスの俺様映画の一本という感じでした。ヒロインはキレイでしたけど。
[映画館(字幕)] 4点(2015-05-25 21:51:02)
16.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
 twitterで軒並み高評価だったので見に行きましたが「なるほどねぇ」とは思ったものの、私には「面白い」とか「感動した」とかっていうのが無くて。   タイムトラベルものにつきまとう「起源の喪失」、これはそれそのものを主題にした映画だと言えます(卵と鶏のどちらが先かの話に象徴されるように)が、その完全に閉じた、たった一人だけの永遠の孤独の世界に酔うよりも、どうしてもその理屈と葛藤する事になってしまって。真相に迫るタイプの映画ゆえに心よりも頭で見る形になって、見終わってスッキリとしないものばかりが残った感じです。   無からは決して生じる事のない筈なのにそこに生じたそれは一体どういう理屈が通るというのでしょう?ってそこでひっかかっちゃってるのですから、全てのシーンを反芻してみたところでそこに見出すのはドラマではなくてこの作品なりのパラドックスの定義、仕掛けばかり。そこに切なさ、淋しさを感じ取れればいいのですが私にはそれは響いてきませんでした。   会話中心で繰り広げられるこの映画、その会話の咀嚼がキモになり過ぎている気がするんですよね。全体的に沈んだ色調の地味な画で作られているわけですが、ここいちばんの印象的なビジュアルで引っ張る、みたいな仕掛けをしてくれればもう少し脳よりも心が働く時間もできたと思います。  映画自体の持つ秘密ゆえにあまり大それた事をしちゃうと破綻しちゃうわけですが、そういう構造的な「縛り」が息苦しさを生んでたなぁ、と思うのでした。
[映画館(字幕)] 6点(2015-03-17 22:53:50)
17.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
 「戦場では狂気こそが正常であり、常識的な人間はただの役立たず」という事を描いて、そこから逆説的に戦争を通して人間性のあり方を問うてくる映画でした。   無数の死が目の前に転がっている世界で、なお人は理性を保ち、人を信頼したり愛したりし得るのか、絶望の中に希望を見い出せるのか、と。狂気に駆られつつ、根底には信仰に根差した人間性を秘め、その矛盾を内包したまま戦場で生きる人々。  狂気の中の良識を垣間見せるベテランと徐々に狂気に染まってゆく新人との対比が効いています。   でも、そのキャラクターの在り様、ブラッド・ピットの中にトム・ハンクスの姿を、ローガン・ラーマンの中にチャーリー・シーンの姿を見てしまった感じで、この映画が今日の戦場映画の基準となった『プラトーン』『プライベート・ライアン』のその先に行った感じはしなかったのですね。そこはもう1つ、何か踏み込むものが欲しかったのですが。   激しい戦闘シーン、シネスコフレームを活かした構図など、画的な見どころも多い映画ですが、一方で肝心な戦車内の閉塞感はそんなに出ている感じがしなかったのは、車内の位置関係の描写不足やカメラポジションのあまりの自在っぷりに難があったからでしょうか。   そんな中で血と瓦礫の中で美しい憧憬の対象となっていた、戦車と対比された存在である馬が印象的でした。戦車は男の象徴で馬は女の象徴かな。
[映画館(字幕)] 7点(2014-12-02 22:12:43)(良:1票)
18.  FRANK -フランク-(2014) 《ネタバレ》 
 鳥カゴの中の楽園を蹂躙する凡庸という名の悪魔。   才能ある人々の、だけれどもあまりに繊細で脆く壊れやすい世界を、才能の無い凡人が通俗的常識の下に無神経に破壊してしまうというお話し。  凡庸はそれのみで罪である訳ではありませんが、凡庸ゆえに他者との境界線を見る事が出来ずに楽園に足を踏み入れ、侵蝕し、破壊してしまう。それはずっと繰り返されてきた悲劇。   自らを被り物の中に閉じ込めたフランク。ファスベンダーの限定された状況下での絶妙な演技の賜物か、被り物自体の放つ強烈な個性か何か判りませんが、その存在感は圧倒的。フランクと周囲の人々が作り出す空気が愛おしく、それゆえに後半は胸に痛く。   通俗装置の象徴としてtwitterが登場し、そのtwitterにこの映画の感想をつぶやくという皮肉な構造が、私に対して凡人としての自覚と自戒と、そしてシニカルな笑いを促すのでした。
[映画館(字幕)] 8点(2014-10-27 22:34:44)(良:1票)
19.  ファインド・アウト 《ネタバレ》 
 「脚本家のアタマの限界が登場人物の知能程度の限界」っていうのをよーく実感させてくれる、登場人物全員バカ、みたいな映画でした。   あまりに無能な警察に対してヒロインは主に「とっさに嘘をつく」という技で対抗してゆきますが、もちろん、そこにサスペンスを盛り上げてゆくための巧妙なテクニックが存在している訳ではなく、その場限りの見せ場の消化行為が作用するだけ。   この、その場限りっぷりは多くの登場人物と多くのエピソードに及びます。意味ありげな、思わせぶりな、伏線のように思えながら、実はただそこに転がしといただけ、みたいなキャラとエピソードと映像がゴロゴロ。それらはミスリードと言うレベルの作用をしている訳ではありません。  誰かの視線のように思えるショットや被写体を遮蔽物でかなり限定的に捉えたショット、それらに意味があるのかと言えば、ただカッコだけ。何かありそうな雰囲気作りに対しては機能していても、話の内容に対しては、ちーとも機能していません。   何しろ最終的にはヒロインの言動は妄想か現実か?って事のみがミステリーとして機能していただけで、犯人の正体とか行動とか警察の動きとかは一切重要ではないという(辛うじてヒロインが犯人に近付いてゆくための行動とそれに絡むキャラはとても都合のいい形で存在しておりますが)。   あれやこれやと連想される映画は数あれど、この映画のオリジナルな面白さとしては激しい思い込みに支配されたヒロインの言動の数々くらいのもので、でもそれすらもアマンダ主演作の中にそういうの、あったよね、って考えると、ちょっとシンドかったなぁ。  でも結構な数の登場人物の殆どが意味なし、って点では斬新だったかも。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2014-10-14 22:15:40)(良:1票)
20.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
 予告編や冒頭のシークエンスから何やらニオイがジョディ・フォスターの飛行機映画やデンゼル・ワシントンの飛行機映画を思い出しちゃってイヤな予感がしたのですが、中身はちゃんとリーアム兄さんのゴツゴツした映画で良かった(笑)   犯人は誰だ?ってミステリー部分は最後まで見ると「ん?」って首を傾げちゃう感じもありますが、クライマックスに至るまでのヒリヒリとしたサスペンスは上々。  主人公が真犯人扱いされてゆく展開も物語の足を引っ張ってテンポや気持ち良さを殺してしまうレベルまではいかずに良かった良かった。このゴニョゴニョした部分が大きくなればなるほど、イライラと気持ちよろしくないストレスが溜まる事になっちゃいますからねぇ。  乗客や乗員のリアクションも不快になる前にむしろ気持ちいい方向に持っていってくれますし。   画面内にメール文字を出すのは『子猫をお願い』や『電車男』を思い出して「ハリウッドは今更それやってるか(笑)」と思いましたけど、映画をテンポ良く運ぶには良いテですしね。   往年のエアポートシリーズを思わせる航空パニック映画の匂いも漂わせて堂々としていて、デカくて強いけど不器用なリーアム兄さんの正統な系譜に刻まれる娯楽作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-15 22:12:46)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS