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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4684
性別 男性
年齢 41歳

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1.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
客観的には6〜7点ぐらいなんだけど、ちょっとオマケして8点つけようと思います。 非常に抑えた演出で、ライアン・ゴズリングも内に秘めた表情をずっとしてて、夫婦もまた淡白で、 一つ一つのエピソードもわざとかと思うくらいさっぱりさせてる。 だから一歩間違うと退屈な映画になりかねないと思うけど、おそらくニール・アームストロングさんの人となりをリアルに描く意図としてこうなってるのかなと。 彼は自分を英雄視せず、常に周りの人のおかげで偉業がなされたと言っていたそうだから、そんな性格をシナリオに落とし込んでるのかもしれません。 本作で特筆すべきはやはりリアリズムで、宇宙へ飛び立つ船内での音、飛び交う光からの漆黒、まさにVR的な共体験が味わえました。 特に、宇宙船が途方もない勢いで回転を始め、気を失いそうになるシーンは、見てるこっちも死を覚悟する感覚を味わいました。 そして月面着陸のシーン。まだ誰も足を踏み入れたことのない地に最初の一歩を記す、その足跡の意味合いを強く感じました。 子供をなくす辛い経験から始まって、未踏の地で存在意義を見出すという感じですかね。 宇宙ものは、SFロマンな描写になりがちですが、本作はそういう訳でもなく、 外宇宙へ向かっていきながら家族とかパーソナルな、内なる心象へとオーバーラップしていて、 それによって宇宙開発の意義がより際立っているように感じました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-08-04 20:50:01)
2.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 《ネタバレ》 
なんだか経営の教科書でも読んでるような感じで面白かったですね。 マクドナルドが現在のような大企業になる過程で、このようなことがあったなんて知りませんでした。 レイとマクドナルド兄弟は、ある意味対極の考え。マクドナルド兄弟にとって大切なのはマックの味や品質、そして従業員で、 レイにとってはそういうことよりも利益や規模の拡大を重視する。そして彼を突き動かしてるのは、金銭的な破綻に対する恐れであったりする。 だから、冷淡で嫌な奴なんだけどある意味気の毒で可哀想にも見えるんですよね。 短期間のうちに、千数百店舗にまで拡大させるなんて、ノーマルな人ではできないですから、 どこかしらタガが外れちゃってないと無理なんでしょうね。 にしても、そんな心やさしきマクドナルド兄弟が実はあの革新的なシステムを作ったんだというのも意外です。 徹底的な効率主義。テニスコートでの俯瞰のシーンが実に印象深い。 今でこそ当たり前ですが、ハンバーガー食べるのならナイフとフォークがあるのが当たり前で、 どうやって食べるんだ?どこで食べるんだ?とレイが戸惑う最初のシーンが面白かったです。そうか、それもまた「発明」したんだなぁって。 フランチャイズ化を説得する上でのレイの「マクドナルドをアメリカの教会にしよう」というあのセリフも印象深かった。 レイも最初のうちは焼き加減がどうとかピクルスがどうとか言ってたけど、中盤でシェイクを粉にすることで問題解決を図り、 そして実は「不動産業」なんだと考えることで経営安定を図っていく。現場の食べ物屋さんだったのが、経営安定や効率化のために だんだんと現場から乖離していく感じが興味深かったです。でもよく考えれば、粉シェイクも不動産業化も、他人のアドバイスなんですよね。 しかも切羽詰まった状況だったから、なんだか仕方ないのかなという気もする。 でもマクドナルド兄弟のお店の看板が外されるシーンは切なかったな。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-06-26 20:13:36)
3.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 
「リンカーン」を観たときも、あぁスピルバーグは変わったなぁと感じたものですが、本作はそれがより一層ですね。 映画的な映画を作ってきた彼が、現実的な映画に徹した。実話だからというのもあるけれど。 特に音楽がですね、最初30分は全くないし、あってもうっすらと要所に入るぐらい。さすがに終盤は歌い上げてきますが、 エンドクレジットで音楽トーマス・ニューマンと出てきてまたびっくり。ありゃ〜!ジョン・ウイリアムズでもなかったのね。 まぁとにかく、この作品にはこういうリアリズムが良いと思います。 主人公は弁護士でありますが、当時は米ソ冷戦。核戦争の脅威がリアルなものとして存在してる時ですから、 周囲がドノヴァンに対し冷徹な態度をとるのも多少仕方ないかと思うし、また自分の信念を貫き通すのも大変だったろうと思いますね。 ドノヴァンは国賊のように色々言われてたけど、その後は自分の身を危険にさらしてでも人質との交換のために奔走する。 彼こそ真の愛国者ですね。日本の人権派も見習ってほしいものです。 どうしてアベルに好意を抱いたのだろうと最初は不思議に思ったものですが、自分の信念を曲げずに理想高く生きるその様に 自らを重ね合わせ共感したからなんだろうなと、橋の上での人質交換の様子を見て思いました。 アメリカとソ連だけでなく、東ドイツも絡んで複雑になることが話を面白くさせております。 偽家族のエピソードは笑ったし、「抱きしめるか後ろに座らせるか」のエピソードも後を引き考えさせられる。良い脚本です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-05-17 20:27:47)(良:2票)
4.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
何も期待せず鑑賞したのですが、これはまさに掘り出し物。 最初の爆弾設置&爆破のシーンから「お?ずいぶんと凝った画作りだな」と、映像センスの非凡性に目を奪われ、 次にその独創的な物語の展開に目を奪われ、そしてセーラ・スヌークの見事な演技に目を奪われ、、、。 この女優さん、ついこの前も「ジェサベル」というホラー映画を鑑賞したんですが、 そのときもこの人はすごく演技派だな〜と強く記憶に残っていた矢先なのです。 特殊メイクの見事さももちろんありますが、こんなにも難しい役どころをこれほどまでに演じきるとは。 原作はロバート・A・ハインラインのSF小説だそうですが、これはなんの予備知識もなく観た方がよりハマると思います。 タイムトラベルというかなり古典的なものを扱うSFだけど、他のSF映画より頭一つ抜きん出た快作であります。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-12 23:43:50)
5.  舟を編む 《ネタバレ》 
とても地道に一冊の辞書を作り上げる生真面目な担当者の皆さんの映画らしく、とても丁寧に作られていたと思います。そもそも、辞書作りをする人を描く映画というものが初めてなんじゃないかな。その知られざる世界は実に興味深く、しっかりと堪能出来ました。一冊作るのに15年かかるという気の遠くなるような大変さもさることながら、街中で知らない言葉に出会ったら紙にメモしていく「用例採集」という作業、あんなの辞書作る人以外ではまずやらないだろうな、というそのお仕事がとても面白い。そんで、登場人物。言葉が大好きなまじめ君は口べたで喋るのが苦手。そんなまじめ君とは正反対キャラの西岡さんとの掛け合いが見ていて本当に楽しい。というか、役者さんが全員素晴らしい演技してましたね。これはそれぞれの役者さんの力量も勿論なんですが、その役者さんに合った配役の見事さもあるのかな、という気がします。勿論、演出も巧いんでしょうけど。それから下宿の中の様子を、とっても味わい深く撮影されてましたね~。ああいう雰囲気のある建物ってやっぱりいいですね。ストーリーは、一冊の辞書を作り上げる、ということだけなんですが、その過程で新しい出会いと別れ、成長というものがあるわけですね。辞書作りも、話の進み口調も、なんだか「コツコツ」という感じで、そのコツコツ感がとても心地よい作品なんです。あ、音楽も良かったです。日本映画の良さみたいなものが凄くよく出てる傑作です。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-31 00:31:24)(良:2票)
6.  フライト 《ネタバレ》 
冒頭から、いきなり全裸の女が現れる。「おや?これってロバート・ゼメキスの映画だよな?」と頭の中で確認する。するとアル中にヤク中、病んでる人たちが次々出てくる。これまでのゼメキスの作品を全て見てきた自分としては、これだけで結構な驚きであった。キャスト・アウェイ以来の実写。彼なりに新境地の開拓を試みたのだろうか、と。でもその映像は、まさにゼメキス節だ。映像のみで語り尽くす力量、特に飛行機の急降下&不時着のシーンは目を見張るほどの出来映え。自分もまさに飛行機に乗って、そしてその一部始終を目撃しているような感覚。救出される時の一人称視点は、まさに観客をアイデンティフィケーションさせることに成功している。これぞゼメキス。そしてなにより、シナリオが素晴らしい。私はこの主人公みたいに、色々と悩みを抱えてもがき苦しんでいるようなキャラクターに即座に感情移入してしまう。でも彼は酒に逃げる弱い面だけでなく、パイロットとしてはもの凄く有能で強い精神力を持っており、その二面性が人間ドラマとしての深みに繋がっている。デンゼル・ワシントンの演技も文句のつけようがない素晴らしいものであった。途中、アルコー依存症の集いに参加した時の男の話が、この作品のテーマを明確にし、そしてそれが終盤の展開へと繋がっていく。最後まで嘘を貫き通せば、彼は職場復帰出来たろう。でも彼は相変わらずアル中で、過去から逃れられない心の囚人であったはずだ。「刑務所に入ってこんなことを言うのも変だが、やっと自由になれた」はとても良い名台詞でした。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-07-29 23:38:31)(良:2票)
7.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 
いやはや、、、不覚にもラストは泣いてしまいました。これは犬好きにはあかんわ~。なんたって、スパーキーが可愛すぎるんだもの。元々の実写版のやつが特典映像に収録されていたのでそれも拝見しましたが、ティム・バートンが自分の作品をアニメで作り直そうとした気持ちがよくわかります。スパーキーのシーンを、もっともっと増やして描きたかったんですね。そしてそれが見事に成功してる。個人的には、ここ10年くらいのバートン作品は毒っ気もストーリーの面白味も少ない無味乾燥な印象ばかりだったのですが、本作はやはり彼の原点のお話もあってか素晴らしい内容でしたね。死んだ生き物を生き返られるという不気味さと可笑しさの混在、やたらとヒステリックな隣人たち、そして水木しげるが描く妖怪みたいな子供達(笑)。そのどれもがバートンらしさ満点でした。あ、それからガメラみたいな怪獣も出てきたし。科学の先生や親が、死んだ者を復活するのは倫理的にどうなのみたいな話をちらっとしてたけど、その予定調和に収まらずに復活して終わらせる展開は、個人的には良かったです。ファンはもちろんのこと、多くの人が満足出来る内容になっていると思います。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-04-18 00:58:32)
8.  friends もののけ島のナキ 《ネタバレ》 
不覚にも感動してしまいました、、、。山崎貴氏は、監督としての才能もさることながら、脚本家としても見事だな~と毎度感心させられます。たしかに、ある意味では型にはまったストーリーテリングで、意外性みたいなものは全然ないんですけど、ファミリー映画ですからこれでいいと思います。設定としては「モンスターズ・インク」にそっくりなんですけど、あちらに負けないぐらい、よく出来たキャラクターたちですよ。コナキの可愛らしさや、グンジョーとナキの友情には心動かされますね~。森の中を跳ねるうにジャンプするとスーパーボウルみたいなのもたくさん出てくるその映像の躍動感の素晴らしさ、テングダケを食べたときの美味しさの表現、何度投げ返しても戻ってくるコナキのユーモラスさ、強がっていたのにすかさず逃げる用心棒たちなど、いいなと思えるシーンはたくさんあるのですが、なんと言っても、最後の最後に大泣きしてしまうナキのシーンですかね。いや~切ないけど、ほろっときちゃいましたよ。全てのこども達に安心してお勧め出来る良作です。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2012-11-11 22:58:36)
9.  プラットフォーム 《ネタバレ》 
娯楽作品として普通に楽しめました。 確かに、謎が解明されていないし色々と疑問もあるのですが、 あまり深く考えることなく、人間達がくりなす騒乱をただ眺めてるだけで存分に面白い。 社会の縮図とかいうよりも、単なる実験場みたいなものかな、 側から見て楽しんでいる観客がいたりして。 なかなかグロシーンやお下劣なシーンもあり、こういうとき自分だったらどうしよう、、、 と考えながら見ると尚のこと面白いです。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-20 15:38:43)
10.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
とても面白かったです。 フォードとフェラーリでかつてこんな戦いが繰り広げられていたんですね。 おっちゃんたちの、プライドをかけたガチバトル。見ていて熱くなります。 会社としてのプライドもありますが、経営者や技術者、レーサーとしてのそれぞれのプライド、 また米国人としてのプライドもありますね。 にしても、クリスチャン・ベイルは本当に役者。カメレオン俳優の妙技です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-30 18:58:45)
11.  プーと大人になった僕 《ネタバレ》 
予告編見たときは、プーさんまんまぬいぐるみのやつやんと思ったんですが、 この内容ならこのぬいぐるみスタイルの方が確かに良いですね。 デイズニーアニメの見た目だとこの微妙なシリアスさが失われてしまう。 仕事ばかりしてないで休みとって家族大事にしてねって、ただそれだけの話なんですけど、 「何もしない」をやるプーさんは言ってみれば子供心そのもので、 仕事ばかりのロビンと対比させて大人の考えや生活スタイルを今一度見つめ直してみると言う、 そういう試みは成功していると思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-12-19 19:55:29)
12.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 
黒人のヒーローという、これまでにない作品。 今までのマーベル作品の中でも、一風変わった印象でした。 伝統的なアフリカの衣装や文化と、超先進的な文明の融合世界が目に新しかった。 単純に楽しめましたが、本国では社会現象になるぐらいヒットしたとか。 そこまでの内容かと言われるとそうは思えませんが、安定して楽しめたことは事実です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-08-23 20:21:04)
13.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
あの名作の続編ということで、ファンにはそれぞれ思い入れがあるから、 どうやっても批判というのはあると思うんですよね。 私もブレラン好きの一人として言いたいことはあります。 ブレランの街のあの雑踏とした雰囲気が良かったと思う自分にとって、本作はいささか綺麗すぎるというか、 どの画も美しいんだけど雑味がないのがものたりねぇな、なんて思ったりします。 多少長いかなと感じるところもありましたが、でも最後まで集中して見ることができました。 それだけの力のある作品になっていたということでしょう。 自分探しの旅という取っつきにくいストーリーの中で、 ラブやエロス的要素を多く感じるものだったのが良かったのかも。 前作に出てきたあのおっちゃんが本作でも出たり、あのレイチェルがまた蘇ったりと なかなかインパクトもありました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-03-30 21:36:36)
14.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 《ネタバレ》 
コリン・ファレル、年取ってもかっこいいですね。 サマンサ・モートンも出てたから、おや、マイノリティリポートの二人やん、て懐かしかった。 昔のニューヨークの街並みがとてもよく再現されていて、世界観にすんなりと入って観れました。 魔法動物の見た目も独創的なのが多い。ただ、ストーリー展開は月並み。 う〜ん佳作かなぁと思ったけど、終わり方がとても素敵でした。 雨で人々の記憶を忘れさせ、街がどんどん元に戻っていくシーン。 そして、あのお別れのシーン。キス、雨。そして開店したパン屋での再会。 実はあのおっちゃんが、真の主人公だね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-07-28 19:57:09)
15.  ファンタスティック・フォー(2015) 《ネタバレ》 
本国では酷評だったそうですが、個人的には結構楽しんで観れました。 まぁ、元々のコミックを読んだことがないし、最初からすごい力持ってたり変な仮装してる アメコミの世界にどうも入り込めなかった自分にとっては、入り口がSFだったためすんなりと世界観に入り込めたんですよね。 それぞれのキャラは、こういう経緯でこうなったんだ、ということがしっかり描かれてるから。 向こうの惑星の風景も、奇をてらわずリアリティを持たせてるのも良い。 ただ、続編を意識した作りで、さぁこれからが戦いの本番ですという感じで終わるので、 そういう点で不満を持つ人も多いのかな。個人的には是非続きが見たいんだけど、本国で酷評となるとどうなんだろう。 ちゃんと続編は制作されるのだろうか。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-02-09 21:41:06)
16.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 
実際に、水が汚染されただとか配管から火ができたなどといった話はあるそうですけど、天然ガスはせ行きや石炭よりCO2は少ないですからね。エネルギーの話は一筋縄ではいきません。さて、映画としてはなかなか面白く拝見いたしましたよ。インテリのマット・デイモンらしい硬派なストーリー。環境保護団体のダスティンが現れ、熾烈な戦いをやりあう様子は見てて面白い。そのダスティンが実は~のオチは少々映画的すぎるけれど、スティーヴにとっては仕事よりアリスを選んだ、と言ってもいいのかも。
[DVD(字幕)] 7点(2015-04-07 20:26:15)
17.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
映像的には、とてもリアルでしたね。戦時の悲惨さを表現するショットが随所に出てくるし、ヴィジュアル的にも内面的にも、戦争の過酷さが伝わってきます。子供達が兵士として駆り出されてたり、戦わない者は殺されて吊るされてたりと、ドイツ帝国の末期もかなり追い込まれてたようで。それにしても、あんなスターウォーズみたいなビームっぽい砲撃って出るもんなのかな。目には面白かったけど。本作で一番の見せ場は実のところドイツ娘との食事シーンではないかと思う。ノーマンは、あそこがターニングポイントでしたね。女の子が爆撃に巻き込まれて死んじゃったけど、それで火がついたから?吹っ切れたから?彼の変化は、成長と見るべきかあるいは人格崩壊か。そしてまた、ウォーダディーの「動かない戦車に残って戦う」という決断も成否が分かれるところ。それは無謀と呼ぶべきか、勇敢と讃えるべきなのか。動かない戦車内から数多くのドイツ兵を倒す展開は正直映画的でしたけど、色々と感じ考えさせる作品にはなってました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-03-20 23:40:02)
18.  2つ目の窓 《ネタバレ》 
河瀬直美監督の作品って、私もあまり得意ではなかったんですけど、本作は一番すんなりと観れた、そして理解できた作品でありました。なぜカンヌあたりであんなにもてはやされてるのか、彼女の非凡さが、ようやく凡人の自分にも幾ばくかは理解できたような気がします。皆、すごく自然体の演技。自然と生き物と、そこに生きる人たちと、そしてある種の定めと、それを受け入れる事による成長。人を選ぶ映画ではあるけれど、良作だとは思います。僕も、女の子と全裸で海の中を泳いでみたいです(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2015-03-05 21:59:03)
19.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
犯人は主役の保安官だと勝手に決めつける電話先のおっさんとマスコミ、爆弾があるという理由も聞かず高度を落としたら狙撃するという戦闘機。そのへんの強引さ無理矢理さはちょっと気になりましたが、全体的には凄く面白かった。本当に誰が犯人かわからず、また、誰しもが犯人である可能性のある演出で最後まで引き付けられましたね。だけど、隣に座ってた女性とかクルーとか、犯人だったら嫌だな~って人はちゃんと犯人ではなかったので、見終わって嫌な感じにならない。その点は安心しました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-01-10 23:17:38)
20.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
すごく面白かったです~。なんといっても、ヒュー・ジャックマンの熱演!これに尽きますね~。自分の子供が行方不明になってしまう、というようなニュースは度々聞かされますが、ご家族の方々のその辛さ、心情というものを本作を見て凄く痛感した次第です。なるほど、本当にやりきれない、行き場のない怒りを常に抱えることになるんだろうなって。娯楽作品だけど、そういうところがリアリティあるのでとても共感して観ることができますね。見終わって冷静に考えると、確かに疑問も出てくるんですよ。二人目の犯人の行動がね、なんでわざわざ事件を再現する必要があるのって。彼の心情がいまいちわからない。でも見ている最中は面白さでぐいぐい引き込まれてたので、気にはなりませんでした。それだけ、脚本と演出が秀逸なのでしょう。刑事役のジェイク・ギレンホールもさすがの巧さでしたね。サスペンス好きにはオススメの一本。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-01-08 21:44:27)
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