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グルコサミンSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 281
性別 男性
自己紹介 基本 SFとアクションとコメディが守備範囲。
映画通ではなく、中レベルの映画ファンです・・。
苦手なジャンルや興味のない映画は元から見ないし、観て良かった作品ばかりレビューしてるので、8~10点ばかり付けてしまいます。
期待した作品と、期待してなかった作品で、評価が上下してしまう癖が
あります。あと話題の大作とかには、評価は辛目です。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
ネタバレなしで、この映画を語るのは難しいです。かといって、あの映画ナントカ急行殺人事件のように オチを言ったら、見る価値がなくなる映画とも違う。それは何故か・・? シリアスではないからでしょうか? (禁句?) あの予告編を見る限り、誰もこんな映画見たくないと思ったはず。しかし、海外からの評判が先行し、見た人達の口コミから 全国へ評価の輪が広がる不思議な光景を見るにつれ、「その映画の、一体何が面白いのか?」が気になって仕方が無い。 どう考えても、低予算のB・・いやCクラスの映画ではないのか? 低予算にしては怖い仕上がりだという持ち上げ評価? と、いろいろ想像してましたが、公開終了が近くなり、焦って本日見て来ました。 結果? 「面白いです、マジ!」 以下、ネタバレになりますので、未見の人は見ないで下さい。   前半は、問題の「カメラを止めないゾンビ映画」そのもので、その映画のエンドロールまでありました。ここで終っていたら 映画館は暴動が起きるでしょう。金返せ!ふざけんな!・・という流れ。とにもかくにも学芸会のような出来損ない映画・・ そして、後半は、そのワンカットのゾンビ映画が作られる事になり、撮影当日までの、悪戦苦闘の現場が描かれています。 この後半が、爆笑してしまう内容。企画自体が無茶です。ゾンビ物に特化したテレビ番組の目玉企画で、カメラ一台のゾンビ 映画の制作指示はまだしも、生放送でやるという処で、思いっきり無茶になります。現場の混乱は、子供でも想像できる。 その生放送が始まる直前に、俳優がドタキャンしたり、機材がぶっ壊れたりのトラブル連発の中、必死に先へ進もうとする 可哀想?な現場の中で、これまたワガママで傍迷惑で濃過ぎるキャラがぶつかりあうドタバタ劇が繰り広げられます。 面白いのは、あのポンコツなワンカット映画の中で、不自然過ぎる流れや、唐突なセリフが、撮影のトラブルで派生したものだ とワカッタ時です。 真面目な話し、大声で笑うのを押さえる為に、泣きながら口を押さえ続ける自分にビックリ・・。 そして、ラストもいい。ポンコツで落ちこぼれのようなキャラの皆が、笑顔になる瞬間に、暖かいものが心に残る後味。  なるほどコメディ映画でしたか・・ 予告編のポンコツ感は当然でした。 劇の中に劇がありその中に劇がある構成。 更に、エンドロールでは、そのメイキングがチラ身できまして・・もはやどこからが劇なのか・・(笑  見てる途中で「ああこれは、三谷幸喜さんのラヂオの時間に似た設定だなあ」と思いながら見ていましたが、どっちがどうとか ではないです。似てるけど違うし、どちらも面白い。 しいて言えば、あっちの作品は、途中が面白くて、ラストが冗長な印象。こちらの映画は、前半のツマラナイ40分を耐えれば 至福の後半戦が堪能できる映画。見終わって映画館を出ても、思い出し笑いが止まらない変な映画でした。 予告編での、「本物のゾンビが来ても、仲間が犠牲になっても、撮影を続けるサイコな監督」のイメージが似合わない理由が 解る後半からラストで、失望と嫌悪感の先行した監督のキャラが、一転して愛おしくなるストーリー。なるほどサスガです。 人への印象は、その行動の理由と背景が解った途端に逆転する事に驚かされます。 人生観変りそう・・  確かに低予算なのは事実ですが、この映画の何処にも、お金掛けるトコがない。マジにストーリー一発の作品でした。 にしても、あのゾンビ映画のラストで、あんな撮影の方法やられたら、絶対演技できずに吹き出すよね。あれが出来るなら あの女優さんは鉄の心臓ですわ・・  いろいろな面で面白い作品! こりゃウケるわけだ。
[映画館(邦画)] 10点(2018-10-04 17:11:34)
2.  ハドソン川の奇跡
不時着?着水?のシーンが何度も見られます。CGだと判っているのにリアルにドキドキでした。 高層ビルの窓から眼下の高度へ落ちていくジェット機が、鳥肌です。 まるで本当に一大事を目撃しているような体毛が逆立つ感じ。機内の頭を下げて!の絶叫が怖い。 クリント監督、一体どこまで昇っていくのか? どうして名作ばかり作れるのか? ハンクス氏の演技は、ある意味いつも通り。セリフより目(視線)で演技するタイプですが、 監督は最大限に生かしています。管制塔の担当者の視線もツボを抑えています。 懐かしのジョーズの、リチャードドレイファス思い出した。 もうさすがとしか言い様がない。シリアス物の撮り方の教科書的映画。そしてラストシーン。 「良かったあ」って心の底から混み上げるラスト。見終わって幸福感に包まれる。 クリント監督、次は何を見せてくれるのか、もう今からワクワクしてしまう。
[DVD(字幕)] 10点(2017-02-06 21:02:35)(良:2票)
3.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
何をコメントしたらいいか悩む映画です。 ありとあらゆるモノが描かれています。その一つ一つを取り上げて云々は、止めておきたい。 戦争中という、極めて異常な時間の中で、前線から遙か後方に普通の家族が普通に暮らしていた。 一時帰国して幼馴染に合いに来た兵士が、「お前は普通で居てくれ」という言葉の重さ。 この物語は、戦争中に、国民が皆戦争していたわけでなく、かといって皆暗い顔で毎日過ごして 居たわけでもない。時代に流されても、誰もが苦しみを乗り越えて、毎日を精一杯生きていた。 辛い、苦しい、悲しい、悔しいだけで生きるのではなく、小さな事にでもとにかく笑ってエネルギーに 変えていく、たくましい当時の日本人が確かにそこにいました。 終戦後、占領軍の兵士に道を教えてチョコレートを貰うしたたかなヒロイン。とにかく前を向いて 顔を上げて進んで行く普通の人々の日常を見ると、生きる力を貰えたような気がします。 見終わっても、いろいろな事が頭の中をぐるぐる回ってしまい、考えをまとめられず、一体この映画は 何だったのかと一晩過ぎてしまいましたが、これは答えは1つではないんだと納得する事にしました。 どうして、こんなにも心の底に響くのか、その答えは当時の広島の街並みや人々の姿を忠実に書いて くれたのが、大きいと思う。のどかな呉の空に対空砲火の轟音が響くそのインパクトはかつてない衝撃・・ これはとんでもない名作が出来たのではないでしょうか・・? あの映画、蛍の墓と比較されがちですが、生きる力が貰えるという点で、こっちがフェイバリットです。
[映画館(邦画)] 10点(2016-12-01 18:47:26)(良:3票)
4.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
この監督さん、ついにやりました。シリーズ最高傑作。 マッドマックス4作目で、究極の駄作サンダードームの汚名を 30年後に返上してしまうとは、想像しませんでした。 しかも、1と2の足りなかった部分も見事に粉砕。 悪役たちのキワモノぶり、荒廃した世界観の再現、これでもかの カースタントとバイオレンス。たたみ掛けるスピード感。 次から次へと重量級・怒涛の快感映像のバーゲンセール。 30年も経ったのでCGも多用ですが、仕上がりは自然です。 スローと早送りの混ぜ方も効果出てます。 家で見てもスゴイのですが、これは映画館で見るべきでした。後悔役立たず。 メルギブソンが居ないとお嘆きの向きもありますが、今回はマックスと 双頭ヒーローに、シャーリーズ・セロンが突き抜けています。 コレじゃセロンが主役じゃないかと、ご立腹の意見もありますが そのままで納得の行く作品でした。セロンがカッコイイ・・でOK! 2作目のマックスは、ヒーローで終わったのではなく、勝利したのは 戦士ではない民衆。人助けして立ち去るヒーロー像は、7人の侍ですね。 攻殻機動隊の草薙とバトーの死闘を連想しました。 これぞ、超娯楽大作。 お見事でした。
[DVD(字幕)] 10点(2016-05-28 19:24:59)
5.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
面白いけど・・ 本音言えばココで終わるのが残念。 製作に手間がかかったかどうかは置いといて、終わり方含めて脚本は微妙でした。 見せ方はコマ撮りにしてはなめらかで、後半のアクションシーンは、普通の映画並みに カッコ良くて、前のめりになりました。 音楽や音響もツボにはまりまくりです。 ただその一方、設定や世界観の理解が追い付かなくて、解説が欲しいです。  まず主人公の人間は、地下に来た時に首だけで生きている理由が??です。遺伝子操作で 不死身になったのか、意識だけ移植したアンドロイドとして来たのかワカリマセン。 地下で1600年かけて進化した生命体マリガンに、ほぼ人間の知的な種と、クリーチャーか モンスターの種がいるが、生殖能力の鍵を握るのは、下等な種の方だという理由が??でした。 また地下で出会った女の子は、まるで人間だけど、登場人物としての立ち位置が不明。 もしかしたら、続編では、その辺の疑問への解答が得られるのかなあ。 で、本来の調査の為の旅が始まるところで、映画は終わり。 いやいや、こっからでしょ映画の核心は・・・? インディージョーンズが、失われたアークを探す度に出て、悪党と戦って、ヒロインと出会って いよいよ本格的に旅に出かけるトコで終わったら、皆さんどう思います? この映画、絶対にエピソード1でしょ? 事情はともあれ7年かかった1作目です。 完結編が見れるのはまた7年後なのでしょうか? それまでオイラ生きてるかな・・?。  でもでも、なんていうか凄く快感な映像や音響に、病みつきになりそうな旨味があるんですよ。 できれば、監督が一人孤独な制作に見切りつけて、複数のスタッフに作業を分担し、2~3年で続編を 完成させてくれるのに期待するしかない。死ぬ前に是非見せていただきたい。 なので、出来ればこの映画はもっとヒットして、お金稼いでもらいたいです。 そんな気持ちに溢れながら、映画館を出ました。だからナントカ皆さんも映画館で見て下さいませ。  で・・・続編の制作へ大きな期待を込めまして、異例ですが2点追加とします。
[映画館(字幕)] 9点(2021-05-05 16:41:53)
6.  ランボー/ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
はははは 痛快です! 仕置き人ランボー、期待して待ってたかいがありました。 悪党には手加減無用。 断末魔の制裁を見たかったので、期待通りの100点満点。 チョット過激なので、地上波ではご覧にはなれません。  「シルベスター・ホームアローン」という批判がありますが トラップなら、1作目でも山中でアレコレやってましたから、自分は問題無しです。 勧善懲悪な連中に、容赦ない地獄の仕置きの連発。 前作のラストでは、銃座で連射してるだけで、イマイチつまらなかったのですが 今回のトラップ攻撃の方がカタルシスに溢れてる。 兎にも角にも、悪党の苦しんで死ぬシーンが肝。ラスボスの爆発シーンとか飽き飽きしてました。 久々ストレス解消になりました。(笑  残念な点がいくつか 例によって協力者になるキャラはいますが、何を手伝ってくれたのかがよくわからないし そのままで、その後はもう出番なしなのは残念。 それから悪党に友人を売り飛ばした悪女への、お仕置きが無いのが少々不満。 それらを補填して、戦闘シーン増やして、あと10分長ければ最高だったかな。 アメリカ映画界の90分ルールで、編集削除された可能性かもしれない。  エンドロールで、歴代のランボーの雄姿が、アルバムの様に紡がれていて感慨深い。 また1作目から見直したくなりましたよ。 
[映画館(字幕)] 9点(2020-07-05 01:36:36)(良:2票)
7.  女神の見えざる手 《ネタバレ》 
前情報は無し、評判が良いので、とりあえずアマゾンで鑑賞。 途中で飽きてきて、リタイアしそうでしたが、後半の主役が追い詰められて行く過程が なかなか迫るものがあり、座りなおして見入ってしまった。 そして終盤の10分、全てを押し流す怒涛の展開に、唸りまくりでした。 こんな凄い女性だとは・・ 私生活がヤバイので嫌いになっていた筈なのに、拍手喝采です。 誰も信じず、仲間をも騙して、冷酷に計画を進める鉄の女・・だけじゃなかった。 最後に、洪水のようにあふれ出る彼女の人間性に、鳥肌がたった人多いんじゃないでしょうか? 「何故、仲間にさえも秘密にしていたのか?」の問いに「刑期は、5年よ?」とすかさず答える。 しかも経費は自分持ちで、成功報酬はゼロ。 いやあカッコ良すぎだよ、姉御! エンドロールかと思いきや、刑務所の出口で誰かを見つけたあの表情・・ サイコーの気分。 良い映画見ました。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-03-29 22:36:40)(良:2票)
8.  この世界の(さらにいくつもの)片隅に 《ネタバレ》 
元の作品は3つ県の映画館で8回鑑賞。 DVDも買いましたが、今回の長尺版は待ちくたびれて、やっと今日見れました。 予定では満点のはずだったのですが、どーも長くなってヨカッタ部分だけとも言えず微妙な感想。 元々戦争がメインテーマではなく、あくまで当時の世相の中での、女性すずの人生がメインの映画。 今回の追加シーンは、すずと水原の幼なじみからの恋、周作と遊女リンとの恋、という四角関係を、 より強化補足するのが目的だったと聞きます。実際その通りの仕上がりでした。 ただ、セリフが原作マンガ本の通りなのに、なんだかしっくり来ないんですよね。 文字で見た印象と、声で聴いた印象がこんなに違うとは逆に驚きましたが・・。 もし、自宅でDVDで字幕出して見ていたら気にならないのかもしれません。 マンガ本だと、前のコマのセリフを読み返せるので、意味が分からずに進む事は無いのですが、 映画館では不可能。その辺は映画的に修正してみても良かったのではと思ったりして・・。 いずれ、若い男子にあるあるの、「好きな子には意地悪してしまう」のシーンは新鮮でした。 気になっていた周作とすずの夜の営みのシーンも、追加されました。ほぼ原作通りですが、 すずが、周作に握られた手をそっと払うシーンは、原作には無いもので、ここは映画的修正でしょう。 音楽も若干の変更があります。特に違うのは、エンディング曲。「タンポポ」は新しいアレンジ。 その後のエンドロールの曲は初耳。 前は「すずさん」という曲名でしたが、白木リンのエピソードの部分。 曲名が違うのを、監督は気にしていたのかなあ・・。サントラの「りんさん」名義の曲は30秒でしたが あの曲を長くしたのか、全くの新曲なのかは、まだわかりません。前の方がしっくり来るような気が・・ いずれ、当時の女性の暮らしや恋愛事情を更にクローズアップする目的は成功しています。 より原作に近いものに仕上がっています。 どちらが正解だとか、どちらが上出来なのかとか、比較すべきものではなく、どちらも良い映画に変わりは ないと思います。 年寄りには、トイレが心配な上映時間でしたが、客席の20人程の同輩の面々、皆持ち堪えたようです。 ただその中で1人、イビキかいて寝てたジーサンが残念でしたが・・(笑
[映画館(邦画)] 9点(2020-01-03 18:40:17)
9.  ボヘミアン・ラプソディ
世代は合ってますが、クイーンのファンかというと微妙な立ち位置。ベストアルバムは愛聴盤です。 ボヘミアンラプソディとかバイシクルレースとかはピンと来ませんが、ナウアイムヒアとか キープセルフユアライフとかが大好きで、この歳なのに車の音源には必ず入れてたりします。 ただ、バイセクシャルについては、ドン引いてしまう体質なので、フレディ主体の映画構成はこれまた微妙。 正直その辺を、我慢しつつ鑑賞したというのが本音。 それでも、ギター弾きとしては、ブライアン・メイの演奏シーンには、鳥肌です。しかもカッコイイ。 バンドの生い立ちとか、知らなかった事が多くて、「へえー」ボタン連打が何度も・・。 主役のマレック君はフレディの体の動きとか、スゴイ似てましたが、時々プリンスに似た表情になって フレディ本人よりイケてました。(笑 音楽の方は、元の音源の利用ではなく、今のミュージシャン達の音が使われているとか。これがまた スゴイ出来でして、鳥肌が止まりません。 当時のライブエイドの20分はリアルタイムで見たのですが、クイーンの演奏は荒れ気味で残念な 記憶になってました。でもこの映画で背景が解ると、勝手な批判をしていた自分が恥かしい。 いずれにしても、彼らが物凄い才能の音楽家だったのは、紛れも無い事実だし、その歴史を映画として 残して貰った事には感謝しかありません。あれから30年・・ もっと早く見たかった映画ではあります。 クイーンの全てが大好きのファンではありませんが、映画館で見る快感を存分に味わえた満足感があり どうしても高得点を上げたくなります。ライブ会場の撮影って、CGなのかもしれないけど圧巻でした。 10点満点と言いたいのですが、曲がどれも短いのが残念。2時間に収めるのが難しいのも解るけど あともう少し聞いて居たかった。せめて後15分足して、あの曲とこの曲とを・・・・ 無理かなあ?
[映画館(字幕)] 9点(2018-11-19 00:35:53)(良:1票)
10.  祈りの幕が下りる時
このシリーズは、ドラマの方がマシという印象で、総じて好きではなかった。 特に、人を小バカにしたような加賀の印象が肌に合わず、今回は完全にスルーしようと思っていました。  それにしても、よくまあこの内容を120分以下に詰め込んだもんです。どう考えても150分は必要なお話。 その弊害で箇条書きのようなエピソードのブツ切り構成ですが、核になる浅居親子の虚構の人生は丁寧に綴っている。 このシリーズは、主人公の加賀の存在感が微妙な面がありますが、今回は更に薄くなってる印象。 ヒロイン?の浅居博美も、10代20代と別な女優が演じる為、印象が薄まっている。 結果として、新参者シリーズの作品というより、かつての名作「砂の器」のような映画になってしまった。 阿部寛演じる加賀恭一郎のクライマックスのような作品なのに、松嶋奈々子の印象が強烈に残ってしまった今作。 脇役の溝端淳平君、小日向文世もいい存在感ですが、意外に春風亭昇太さんの起用も面白かった。軽過ぎ?  一連のシリーズが好きではなかった自分には、大変相性が良い作品になったようです。 娘を持つ親父には、ど真ん中のストーリーでして・・ 点数甘くなったかも
[DVD(邦画)] 9点(2018-09-18 20:57:00)
11.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 
昨日は駐車場待ちの間に開始時刻になり断念、本日やっと見て来ました。 期待が大き過ぎると、評価は下がる一方ですが、期待通りです。 大満足です。 敵との肉弾戦に、衰えが見られるのは、役のイーサン自身が加齢の設定なんでしょう。殆ど敗北してます。 でも、それらをギリギリで乗り越えるのは、味方の面々のチカラ。スーパーマンの孤独な戦いではない。 アクションの見せ方は、相変わらず素晴らしい。CG映画に飽きて辟易の皆様にはオススメの映像ばかり。 そうなんです、キレイな偽物映像が見たいのではないんです。その場に居るような臨場感が問題。 そしてスピード感。カーチェイスのスピードだけでなく、ストーリーと演出のスピード感が素晴らしい。 適の陰謀に追いつくには、寝るのも休むのも、ロマンスも無い。全員の我武者羅の疾走。 トムクルーズだけでなくチーム全員が命がけで死闘を繰り広げる。このたたみかけが他の映画と一線を画す。 そりゃあご都合のいい展開ばかりです。どう考えても悪玉の方が上手で強力で、とても阻止できる話しでは なかった。そこを不可能作戦実行部隊が、奇跡の反撃を繰り広げる快感こそがこのシリーズの醍醐味。 ジュリアの登場もファンには嬉しい限り。そして元妻と現恋人の対面。盛り沢山な脚本ですがアッサリしてる。 とにかく、どのシーンもコンパクトに編集されていて、ある意味駆け足のストーリーなのに、2時間半の大作。 続編が作られる度に、駄作へ転落していく作品が多いのに、トムのイーサンハントは色褪せる事はない。 ただ心配なのは、臨場感の為に、自分でスタントやり過ぎて、どんどん危険になって来てるところ。 そういう意味もあり、手に汗握る鳥肌立ちっぱなしの147分でした。 エンドロールで観客の半分近くがトイレに走っていったのには苦笑してしまいました。  予告編にあった、ヘリがトラックとぶつかりそうになるシーンがカットされたのでしょうか? 見落とした? あと、パーティ会場の天井からロープでぶら下がるシーン・・ もう一度見るしかないのか・・?  ホントなら10点満点ですが、IMF長官が死んだのに、最後に何も無かったのが残念なのと、 極悪人のレーンの断末魔が見られない事で、僅かに不満。 惜しいけど-1点とします。
[映画館(字幕)] 9点(2018-08-16 15:00:49)
12.  OVER DRIVE(2018)
当初あまり関心がない映画でした。走り屋が見に行く映画でしょ? てな印象で・・ せっかくの休日、見たい映画なくて悩んでいたら、先の方の投稿を見て、なんだか面白そうかもと・・ ディズニーのカーズのレースシーンは、結構ハマった方ですし、映画館の音響の迫力も期待値に加算。 ただ心配なのは、世紀の駄作「海猿シリーズ」の監督だということ。暑苦しい俳優のリアルの無い演出で あの見せ場の少ない、間延びしたドラマのセンスで造られたとしたら、ガッカリする確率高いよなあと・・。  そんな心配は、カウントダウンからのエンジンの咆哮に吹き飛ばされました。 素晴らしいカメラワーク。路面の不確かなレースコースを高速でコーナリングする恐怖感がビシビシ伝わる。 CGも使ったとは思いますが、見慣れた日本の風景の中を激走のラリーカーで、更にホンモノ感がある。 ドローンやヘリからの空撮映像も美しく、スピードマニアならずとも鳥肌が立ってしまいました。 ヒューマンドラマの部分で間延びするぞと、身構えていたら、サクッと切り替えて次のレースへ。 街中だったり、田舎道だったり、峠だったりと、次から次から面白いコースの連続。 こんなレースが、ホントに日本にあったら凄いです。絶対見たい。 つまらない映画だと、つい腕時計で経過時間を確認してしまいますが、この映画はそんな事忘れてました。 いやもう、終って欲しくない、もっと見たいと思いつつ、大満足のエンディングへ。 良いんじゃないでしょうか? メカ好き、クルマ好きだけに見せるには勿体無い。 熱い男達の戦いを、アッサリ系の俳優さんで撮り、スピード感のある絵をテンポ良く編集した成功例かと。 久々に日本映画でエキサイトしてしまった。 もう一回観に行く予定です。
[映画館(邦画)] 9点(2018-07-01 19:24:06)
13.  カーズ クロスロード
前作カーズ2で、レース物語から少し離れてしまい、主役をメーターに譲った形になりました。 今回は、マックイーンが主役の座に戻り、ズバリ・レース主体の物語になりましたと言いたいのですが、少し違いました。 あけてビックリの展開で失望どころか・・、もう脱帽です。1作目と並べたい傑作であると、もう大絶賛させて下さい。 それとあのポスターのデザイン、カーズのファンなら絶対見るしかない直球ど真ん中。子供受けするかは不明ですが・・。  続編の多過ぎた「ロッキー」に対し、早くも3作目(パート2が番外編なら2作目になる?)で、これが完結編とするのは 勿体無いような気もしますが、天下のディズニーは、早くも憂愁の美を飾って纏めあげました。 興奮と感動のバーゲンセール。日本のアニメーションは一大文化という評価の一方、隙の無い緻密なストーリー構成や 明らかにレベルが違う「大人の仕事」に、ディズニーエンタメの底力を今回も痛感。 ハリウッドの病のようなアメコミ実写蔓延の流れとは、次元の違う進化を続けるディズニーから今後も目が離せない。 さすがに今回のロッキー然とした、スポ魂映画では、パート2を楽しんだ小学生以下の層は、目が点になるかもです。 いい年したオッサン達には、スピード狂遺伝子が沸騰した上に、歳を重ねざるを得ない人生にも希望はあるのだと 思わせてくれる、救いのような、リポビタンDのような、キッズムービーにするにはあまりに勿体無い名作です。 予告編で、何故「トレーニングの相棒・しかも女性」にスポットがあたっているのかは見てのお楽しみ。 この夏一番の鳥肌体験でした。 ラセターはやはり凄い人です。
[映画館(吹替)] 9点(2017-07-30 15:35:32)(良:1票)
14.  ライフ(2017)
ネタバレはマズイですよね・・ あまり期待していなかったけど、真田さんがハリウッド俳優してるとこ見たくて本日鑑賞。 エイリアン系なのは、予告編でハッキリしてるのですが、あの映画よりはリアリティ増してます。 遠い宇宙ではなく、火星の話なのと、宇宙ステーションが惨劇の舞台ってのがゾワゾワします。 微生物からの成長は、映画の中の話だと、ステーションの科学者も思っているから無用心・・ 見てるコッチが心配してると、うわー  まあ、いつもの展開と言えばそーですが怖いわマジ。 真田さん頑張ってます。出演シーン長くて嬉しい。すっかりハリウッド俳優でした。 スプラッター度は高くないけど、スリラー度は高いし、苦手な映画ですが、見て良かった。 音響も、ビシビシ着てます。恐怖感煽りまくり。エンドロールが最後まで一度もスクロール しなかったのは珍しいかな。レイトショーのお客15人、皆さんお疲れ様でしたあ・・(笑
[映画館(字幕)] 9点(2017-07-08 23:47:49)
15.  ジョン・ウィック:チャプター2
ガンアクションとカンフーアクションで「ガンフー」との売り文句ですが、空手と柔道も入ってます。 お帰りなさい、アクションスター、キアヌリーブス! もう今回は問答無用のファイトシーンだらけです。 コレでもか・・また来たか・・このヤロまだ動くなら頭撃つよ・・お前は首投げだぞ・・うぉーりゃー。 て、角曲がる度に撃ち合いの繰り返し・・雑魚は何人居るんだよ・・てか防弾スーツでも痣だらけでしょ。 発砲音は100や200じゃないよ、トンでもない映画だ。子供は見ちゃ駄目な殺し方もありまっせ。 8億円もの賞金かけられて、関係ない殺し屋まで襲ってくるとなりゃ、街中だろうが電車の中だろうが どこでも試合開始。アクション映画にありがちな野暮なラブシーンは一切なし。ファンの心理鷲掴みの出来栄え。 前作で消化不良の原因と感じた「とろいドラマ要素」は、排除されました。すこぶるテンポがいい。 この高揚感は・・そう、あのマッドマックス・デスロードに匹敵のアドレナリンムービーだ。 昔のキアヌは、どこか中性的でアクションに空虚なところがあったけど、もうその面影はない。 いかつい男いや、無粋なオッサン臭も出てきたが、これぞキアヌの新境地でしょう。 筋肉ムキムキでもないし、市民を守る正義でもない、ギャングの抗争と大差ないのに、こんなにも親近感が。 いやあ、いいポジションにハマりましたよ。是非是非、3作目も待ってます。 ストレス解消に丁度良い映画! 是非映画館で見ましょう
[映画館(字幕)] 9点(2017-07-07 21:45:40)(良:1票)
16.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
なんだ新作のメッセージよりもヨハンソンの音楽(効果音?)が、ピッタリじゃないですか。 メキシコのスラムでの不気味な雰囲気を120%バックアップ。 映像もキレイな景色なのにどこか不安な感じが面白い。メキシコの方には失礼かも知れないけど コロンビアに次いでヤバイ国だと思ってしまう。こんなとこで警察官・捜査官やるなんて無理。 エミリーブラントの主演映画なのに、ヒロインの影が薄いのは、この物語なら納得かも。 裏の名前を持つ男アレハンドロが完全に食ってます。物凄い存在感。将来はマーロンブランドかも。 現実はこうじゃないと思いたいけど、アメリカのニュースでもたまに見るし、ヤバイよねえ。 組織撲滅に正攻法じゃラチがあかないとはいえ、内部抗争に干渉しまくり、射殺が基本の任務。 正義なのか只の殺し合いなのか、正義が判らなくなって行くヒロインを描いたようですが、 何故彼女が選ばれたのか判ってしまうと、違和感が消えて同情に変ります。厳しい現実。 しかし、なぜ原題の「暗殺者」から邦題「ボーダーライン」になったのか、そりゃ国境だし 正義と悪の境界の話だし、間違ってないけど、なんかカッコ良くないし軽いなあ。 タイトル吟味して、アクション映画風のトレイラーにして、プロモーション頑張れば もっと売れたんじゃないかなあ。 もったいない。 久々に硬派な映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2017-06-16 09:46:06)
17.  ミッション:8ミニッツ
ぶっ飛び過ぎたSFはあまり評価しない事にしていますが、これには負けました。 悲劇の主人公に、大規模テロを阻止の為更に過酷な仕事を強いる研究施設の連中。 戦士の休息はいつ訪れるのか、ハッピーなようで、でも違う結末。深いですねえ。  前作・月面基地の映画も、ヨカッタのですが、この映画も素晴らしい。 前作が5億円程度で製作していますが、今回は30億円以上の制作費。 この差って、役者さんのギャラでしょうか。ヒロインのミシェルさんがキレイなので 見る側にはうれしい限り。ある程度の売り上げもあったようですが、 この映画の存在、自分は全く気が付きませんでした。 現実には不可能だと思うのですが・・ 良い映画だったなあとしみじみ思います。
[DVD(字幕)] 9点(2017-04-16 23:20:26)
18.  帰ってきたヒトラー 《ネタバレ》 
ヒトラーが一瞬カッコイイではないですか。背が高過ぎのせい?(笑 でも、ズレてるし、ナンセンスだし、折れない一貫性は、コメディアンとして浸透。 大衆心理も揺さぶられ、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。 愛国心と民族主義の波紋が広がり始めて、見ている側の不安をよそに ドイツ国民は、笑いながらも変化していく。ドキュメンタリ風の撮影も良い感じ。 それだけなら、タブーを突いた佳作でしたが、終盤の劇中劇のオチと、エンドロールでの タレントとしてのヒトラーへ手を振る市民、それを真っ直ぐ見つめるヒトラーの視線。 最後は恐怖映画のようなゾワゾワしたものが残る構成が素晴らしい。プラス2点!  ヒトラーに傾倒しそうになる大衆へ問題提起の映画、といえばそうかもしれないが、 どこかヒトラーに期待してるヤバイ連中が喜んでいそうで、薄ら寒いものもある。  「笑うな! キケン!」  マジです。このコピーに1点。 
[DVD(字幕)] 9点(2017-02-05 09:50:33)
19.  ズートピア
ディズニーはいつも舐めて掛かっては、後で驚いています。 緻密な脚本、込められたメッセージが直球で届きます。 動物だけの世界だあ・・? アホクサ・・? なんてスミマセンでした。 とても良いお話で、子供たちと笑って見て、感動まで貰いました。 さすがですねえ、本場アメリカンエンターティメントはまだまだ健在です。
[映画館(吹替)] 9点(2017-01-27 22:55:01)
20.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
子供たちには、ある意味恐怖映画かも。 体だけでは移動もままならない宇宙空間での孤独な戦い。何回死んでもおかしくない程の トラブルの連続。高所恐怖症であれば眼下に広がる地球を見るだけで失神寸前。 いやー、「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」の子供たちがどれだけ減ったか・・。 ただ、同じ意味で貴重な作品と言えます。現実は厳しいぞと。ヒロインはそれらの障害を 全て打破して突き進むという、ご都合主義な面もありますが、そこは娯楽映画ですから。  消火器で無重力空間移動って、アニメ「ウォーリー」でもありましたねー。 他に、銃をバンバン撃って軌道修正していた映画もありましたが・・ まあ、主人公が諦めずに困難に立ち向かう姿に感動すれば良し。感動できなかった人も タイトルどおり、「ゼロ重力空間」を疑似体験できる良作ではないでしょうか。 自分は大変気に入っております。
[DVD(字幕)] 9点(2016-04-08 18:21:35)
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