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21.  華氏119 《ネタバレ》 
ムーアの久しぶりの監督作品。作品がヒットするようになってから創作意欲が落ちてきているのか?華氏911がブッシュ当選を阻止するために作られたように、これはトランプ再選を阻止するために作られた作品だという。それにしては華氏911に比べ大統領批判の圧力が弱い気がする。フリントでの水道問題など日本でほとんど報道されていない問題にも非常に関心させられるが、トランプがその問題の直接の元凶ではないところにムーアの押しの弱さを見ることができる。前作「世界侵略のススメ」が非常に面白くよかっただけにちょっと残念。取り上げられている内容自体はとてもいいんだけどね。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-24 15:48:13)
22.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト
本サイトでの採点基準に則れば8点なんだけど、実際は7点と8点の間という感じ。いや、今公開している数多の映画の中ではとても面白い部類なんですよ?でもミッション・インポッシブルシリーズでみると、こんなもんでしょうという点数ですね。トムの体を張ったスタントは素晴らしいし、最後はハラハラドキドキして画面に集中できました。でもなんかストーリー、もうちょっと練ることができたのでは?という気がします。いつの間にかトムもジャッキー・チェンに並び称されるアクションスターになりましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-19 19:37:02)
23.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
言い訳するわけじゃないけど今ほど話題になる前に見に行こうと思っていたのよ、でも休みが取れず今になっちゃった(笑)。それはさておき、これはアイデアの勝利ですね。 「ゾンビ映画を撮影していたクルーに本物のゾンビが襲いかかる」というあらすじ(!)だけは知っていたので、最初のゾンビ映画に出てくるゾンビが本物(?)っぽくないことや、その他いろんな違和感があとのネタばらしでスパッと解決するのがとても気持ちよかったです。  (ここからネタバレ。といってもすでに見た方にはなんてことない情報ですが。)  映画の構造としては、本編と思っていたものが実は劇中劇でその後にその劇中劇の制作の舞台裏を見せる、という構造。でもそういう映画は過去にあった。でもこの作品が面白いのは、その劇中劇の舞台裏を見せる所も劇中劇(演技)だということ。今までのは、舞台裏は「本物の」スタッフが登場しているのだが、この映画ではそのバラシに登場するスタッフも役者だということ。つまり劇中劇の外側にもう一つ劇中劇があるのだ。ならばこの映画を「本当に」作った「本当の」スタッフはいつ出てるのか・・・エンドロールです。というわけでこの映画は三重構造の映画なんですね。
[映画館(邦画)] 8点(2018-08-17 00:15:33)
24.  GODZILLA 決戦機動増殖都市 《ネタバレ》 
前作を素直に楽しめた身としては、今作も(3部作の2作目というつなぎではありますが)とても面白く拝見しました。理論的な整合性を取るがためにややカタルシスに欠ける展開ではありましたが・・・。また、前作のラストでメカゴジラが出るような予告をしておいて結局出たのはメカゴジラを作る過程で手に入れた技術で作られたメカゴジラという名の都市兵器だった、というのはやや肩すかしではありました。今作のラストの予告によれば次回はギドラが出るらしいのですがどうなることやら。
[映画館(邦画)] 8点(2018-06-04 23:43:45)
25.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
いろんな映画・アニメ・ゲームなんかの知識が豊富ならばいろいろ見つけてニヤニヤできるんでしょうが、それほど詳しくなくても素直に楽しめます。ストーリー(話の展開)は典型的なハリウッド・アクションエンターテイメント映画のそれで、特筆すべき点は全くと言っていいほどありません。世界観(物語の舞台)が説明され、ゴール(目的)が示され、邪魔する敵が現れ、主人公と行動を共にする仲間が集まり、なんやかんやで目的が達成された後に教訓をたれるシーンがあり、最後主人公とヒロインがキスをする。スピルバーグが監督だから自身の作品や弟子のロバート・ゼメキス作品(BTTF)のキャラクターが映画に華を添えていますが、正直言ってストーリーには直接関係ありません。見終わった後、スピルバーグが監督でなくても同じ(テイストの)映画になったのでは?と思ってしまいました。今回クーポンを利用して1,000円で見ましたが、点数の7点は1,000円で見れたからということもあります。もし1,800円で見ていたら果たして同じく7点をつけたかどうか。ただし、ハリウッドが本気でガンダムをCGで再現してくれたことには大いに賞賛を送りたいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2018-04-24 21:53:25)
26.  トレイン・ミッション 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソンを意識するようになったのは96時間シリーズを知ってからです。つまり私は中年アクション俳優としてのリーアム・ニーソン(の作品)が好きなようです。あとになってシンドラーのリストやスターウォーズEP1等にも出ていたことを知りました(どちらも劇場で見たのに)。シンドラーのリストのような崇高なテーマの作品に出た人が、96時間シリーズや今作のようなB級ジャンルの映画に主演してくれることが単純にうれしいです(断っておきますがアクション映画はえてして映画全体の中ではB級に分類されがちと言っているだけで、決してこの映画がB級と言っているワケではありません。でもTHE COMMUTER<通勤者>という原題に比べるとトレイン・ミッションという邦題からはB級臭しかしませんが)。電車内で何か起こるたびに即座にリーアムを誘い込んだ黒幕の女から電話が入るのが、いくら仲間が監視している(?)からといって無理がある気がしないでもないですが、最後まで飽きさせない演出はいいと思います。だけどちょっと不満なのは黒幕の女の正体が最後まであやふやだったことと、その女が奪おうとしていた「証拠」が結局何だったのかわからなかったこと。でも今作も私好みのとても面白い作品でした。あと、エンドクレジットの見せ方も凝っていて良かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2018-04-03 01:48:35)
27.  映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me 《ネタバレ》 
TVシリーズが好きな人なら素直に楽しめると思います。「劇場版という名のただの総集編」だった凡作の前作劇場版とは違い、完全新作ですのでガッカリすることもありません。相変わらずメンバーどうしのやりとりが楽しいです。大人に近づくにつれそれまでの(中二病という)アイデンティティを見つめ直す(直さざるを得ない)主人公たちの悩みや葛藤というテーマが物語に現実味を与えていていいと思います。ただ、六花の姉が六花をイタリアに移住させると見せかけて単に姉の現地での結婚式に出てほしかっただけ(あるいは可能ならば本当に移住させたいと姉は思っていたのかもしれないが・・・)というオチはもうちょっと工夫してほしかったですね。
[映画館(邦画)] 7点(2018-01-24 13:07:49)
28.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
見ながらいろいろな考えが頭を去来しなかなか感慨深かったです。まず思ったのはディズニーはこれまでのスター・ウォーズを本格的に切り離しにかかろうとしているんだな、ということ。前作でハン・ソロが死に、今作でルークも死に、図らずも現実世界でもレイア姫が亡くなってしまい、エピソード9の次に作ろうとしている新シリーズではスター・ウォーズの名が付いた別のSF映画になっているのではという若干の不安も頭をよぎりました(まあ、必要なのでしょうが)。生みの親のジョージ・ルーカスも前作より製作総指揮はもとより脚本にもタッチせず、キャラクター原案のみにとどまっている状態です。でもやはりスター・ウォーズは見てて楽しいのも事実。初っぱなの宇宙空間や、同じ3部作の2作目の「帝国の逆襲」を彷彿とさせる白い大地での戦闘など。特に「帝国の逆襲」の雪原を想起させる塩の大地に居並ぶAT-ATウォーカーの威圧感といったらもう!。ドラマ面では最後のジェダイとは結局誰のことなのか(ラストに意味深な少年が登場しましたし)、レイの両親は誰なのかといった謎は残ったままですが(3部作の)最終作のエピソード9に向けて中ダレすることなくテンポ良く物語が進み、否が応でも次回作に期待を持たせます。CGが高度に進化した今、スター・ウォーズをもってしてもエピソード4~6の頃にあったSF映画の絶対王者感はもうありませんが、アメコミヒーロー映画だらけの今のハリウッドにおいて、やはりスター・ウォーズは特別なコンテンツであることに変わりはありません。最後に、これは言ってもしょうがないことですが、STAR WARSのタイトルロゴの前に20世紀フォックスファンファーレが鳴らないのは寂しいです。
[映画館(字幕)] 7点(2017-12-23 11:22:27)
29.  gifted/ギフテッド 《ネタバレ》 
生まれながらにしてある分野における突き抜けた才能をもつ人を意味する英語「gifted」。ギフテッド教育先進国アメリカの事情を垣間見ることができてとても興味深かったです。giftedである主人公の姪のメアリーについて、自身の経験をもとに「普通」の人生を送らせようとする主人公に対し、幼い頃から才能を伸ばすgifted教育を受けさせようとする主人公の義理の祖母。どちらの主張も一理ありイチゼロで判断できる問題ではないのですが、映画の演出上祖母が完全な悪役になってしまったのはちょっと残念。でもまあ、最後は両方の主張を取り入れた折衷案のハッピーエンドになっていてホッとしました。最後に・・・メアリーちゃんが超絶かわいい!
[映画館(字幕)] 7点(2017-12-04 19:17:07)(良:1票)
30.  ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
麻薬中毒から抜け出そうと努力している主人公の生活にボブ(猫)がだんだんなくてはならない存在になっていきます。そのプロセスを見ててある種の幸せを感じました。やっぱり事実をもとにした映画は(原作の時点で)面白さが確約されているのでは安心して見れますね。あと、主人公はストリートミュージシャンなのですが、歌っている歌が素晴らしい!見終わってすぐにサントラを買ったほどです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-12-04 19:04:53)(笑:1票)
31.  GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 
SF映画として普通に面白かったと思います。ゴジラだから怪獣映画にしなければという気負いや先入観を持たずに作られていて、シン・ゴジラとは異なる方向性を打ち出したことが良かったと思います。特に、ゴジラの攻撃耐久力や熱線の発生メカニズムなどは詳しく考えられていて秀逸です。今後の(特撮版含む)ゴジラに影響を与える可能性が大いにあると思います。とはいえシン・ゴジラとの繋がりも多少あり、シン・ゴジラの最後の場面でゴジラの尻尾から新しいゴジラ(らしきもの)が生まれつつある描写がありましたが、ゴジラが単体生殖生物だというシン・ゴジラでの設定がこの映画でも採用されています(これ以上詳しく説明するとこの映画のネタバレになりますのでこの辺で止めておきますが)。3部作ですので、続きが非常に楽しみですね。あと、タイトルが『ゴジラ 怪獣惑星』ではなく『GODZILLA 怪獣惑星』だったのは2014年のギャレス・エドワーズ版GODZILLAに敬意を払ったからですかね?ゴジラの顔もギャレス版ゴジラに似ていますし。
[映画館(邦画)] 8点(2017-11-19 11:33:45)(良:1票)
32.  ドリーム 《ネタバレ》 
素晴らしいドキュメンタリームービーです(実話を元にしているので演出込みであえてドキュメンタリーと呼ばせていただきます)。予告編を見た時点では人種差別をテーマにした映画と思っていましたが(それは間違っていないのですが)宇宙開発も充分メインテーマでありました。宇宙開発史映画としてもアポロ13やライトスタッフなどと問題なくタメを張れるレベルにあります。また、この映画を見れば当時の人種差別の実情がわかって非常に興味深いです。例えば白人側と黒人側で意識が違うこと。白人側は人種「分離」といい黒人側は人種「差別」という。COLORED(有色人用の)のトイレがなかったり、COLOREDのコーヒーサーバーの中身を入れてなかったりしても悪いとも何とも思っていない。WHITE(白人用の)のサーバーを用意するときについでに入れるだけなのにそれすら思い浮かばない。白人側は差別しているつもりがないから。私は、白人側が自分たちが差別しているということを意識しながら行っていると思っていたのでこの発見は驚きでした。それでもNASAはマシなほうで、ケビン・コスナー演じる室長がキャサリンの魂の叫びを聞いて(ここは胸のすく思いがしました)トイレの区別を無くしたり特別な会議に出席させたりしたのも、実力があるのに人種のせいで生かされていないことに気付いたからでしょう。アメリカでこの映画が公開されたとき、特に白人以外の人たちが子供達をこの映画を見せに連れ出したと聞いています。納得です。また、黒人女性がアメリカの宇宙開発に重要な役目を果たしていたことをほとんどのアメリカ人が知らなかったことも、もしかしたら人種差別の影響の残滓なのかも知れません。できるだけ多くの人に見てもらいたい映画です。  以下、気になったことを箇条書きで。 ・最近は20世紀FOXをTwentieth Century FOXと書く他にFOX 2000と書くのね(と思ったら、FOX 2000という子会社なのね、お恥ずかしい)。 ・邦題のミスマッチが話題になり『ドリーム 私たちのアポロ計画』が単に『ドリーム』となったが、そもそも『ドリーム』という邦題もセンスないよね。原題の"Hidden Figures"を生かすべきだった。 ・全てCGではなく当時の映像をあえて使用するのもドキュメンタリー要素を増やす結果になり良かった。 ・ケビン・コスナーが一時ほどの人気がなかったなんて信じられないなぁ。演技が下手なわけでもないのに。
[映画館(字幕)] 9点(2017-10-10 09:56:52)(良:2票)
33.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
『エイリアン(1作目)』の前日譚だということを全く知らずに『プロメテウス』を見た私は、話のわかりにくさ(『プロメテウス』に1作目と全く同じエイリアンが出てこなかったため後で前日譚だと聞かされてもどういう風に物語がつながるのか全くわからなかった)にがっかりしたものですが、今作の『エイリアン:コヴェナント』は同じ前日譚でも『プロメテウス』に比べ圧倒的にわかりやすくなっているので非常に良かったです。ついにエイリアン誕生の秘密(卵からどのように生まれるか、ではなくいつどうやってこの世に発生したのか)が明らかになります。それだけでもこの映画の価値はあったと思います。あえて難点を挙げるなら最後のほうでエイリアンをテラフォーミング用車両に閉じ込めて宇宙に射出したはずなのに船内に残っていた、容易に予想できる展開ではありますがどうしてエイリアンが残れるのかちょこっとでも描写してほしかったです。あと最後の最後にようやく気付いたのは、リプリーよろしくタンクトップで戦うヒロイン・ダニエルズ(女性でもダニエルって有りなんですね)が主人公だと思っていたらデヴィッドとウォルターが主人公だったのですね。エンドクレジットでは彼らがトップキャストになっていましたから。それと、公開3日目の17日に見に行ったのですがあまり入りは良くなかったです。台風のせいですね(笑)。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-17 22:40:28)
34.  メッセージ 《ネタバレ》 
なかなか深みのあるSF映画です。異星人とのコンタクトが(表面上の)テーマのSFですが、インディペンデンス・デイのようなエイリアンとのドンパチは全くありません。言語学者の主人公がエイリアンとの交流役になり、彼らの言語を解明してゆく過程がストーリーのメインとなります。主人公は時々娘との思い出をフラッシュバックするのですが、その都度エイリアンの言語解明に繋がる場面が思い出されます。勘のいい人は娘との「過去の」思い出に現在の問題を解決するキーワードがことごとく出てくることを不思議に思うでしょう。実はそれが主人公がエイリアンとの交流で手に入れる「あるもの」と繋がってくるのですが・・・。とても良い映画だと感じました。2回見ると2回目は初回と全く違った感想を持つでしょう。個人的に不満点を挙げるならば、テーマが分散されていてちょっとわかりにくいかな、という印象を受けました。異種生命との交流がテーマなのか、家族のあり方みたいなものがテーマなのか・・・再度見ると自分にももっとわかってくるのかもしれませんが。最後に、エイリアンの声とも宇宙船が発する音とも似ている環境音のようなBGMが素晴らしいです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-05-21 20:58:07)(良:1票)
35.  LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 《ネタバレ》 
良い映画でした。実話を元にしていることをある意味売りにしているので結末がわかった状態で鑑賞するわけですが、そんなこと(結末がわかっていること)を忘れるくらいぐいぐい物語に引き込まれます。主人公が迷子になった5歳当時の記憶なんておぼろげなものだろうによく実家の場所を突き止められたものです。主人公はついに生き別れた家族と対面するのですが、やはり感動しますね。タイトルの「ライオン」ですが、内容にあまり関係ないと言えなくもないです。
[映画館(字幕)] 8点(2017-04-09 20:41:14)
36.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 
これぞ怪獣映画!  着ぐるみで撮影していた昔と違い映像が素晴らしいので違和感なく楽しめます。特にコングが天敵と対決するところのカタルシスといったらもう!  映画・アニメ・ゲームに造詣が深い監督のようで、いろんな作品からの引用やオマージュが散りばめられているらしいのですが、そんなことに気がつかなくても全然OKです。  巨大生物が出てくるということでシン・ゴジラと比較する向きもあろうかと思いますが、比較対象になりません。こちらは「怪獣映画」で、あちらは「有事における政治シミュレーション映画」ですから。ちなみにシン・ゴジラがだめといっているわけではありません。ジャンルが違うと言いたいだけで、シン・ゴジラも傑作です。あしからず。  原題の副題である"SKULL ISLAND"を「髑髏島の巨神」という怪獣映画っぽい邦題にしたのもグー。  ちなみにヘリが落とす観測機器(という体を成した爆弾)のサイズミックというのは地震という意味です。現実には、海底などで強制的に振動を起こして地中を伝わる振動波を離れた場所で観測することで、その地層がどんな組成をしているか観測する技術です。
[映画館(字幕)] 8点(2017-03-28 18:45:14)
37.  サバイバルファミリー(2017) 《ネタバレ》 
矢口監督らしい映画だと感じました。素直に面白いといえる映画だと思います。シチュエーションを固定した状況を描くのがとても上手い監督ですよね。タイトルからは「いかに生き延びるか」というハウツーものを想像するかもしれません。そういう要素ももちろんあるんですが、それは極論すれば付け足しに過ぎません。監督も言ってることですが、この映画の本質は家族のあり方です。地球規模で電気が全く無くなる世界。発電・送電はもちろんのこと、乾電池や車のバッテリーさえもなぜか使えなくなる世界(さすがに乾電池やバッテリーまでも働かなくなるのは設定として粗がありすぎだとは思いますが)。なので国内はもちろん海外からも救援が来ない世界。そんな世界で主人公一家はどう動くのか、その結果家族がどのように変わっていくのか、それを考える映画だと思います。笑える場面や泣ける場面はほとんどありません。最後にサバイバル最中の一家を写した写真が送られてくるのですが、その場面はちょっとじんときました。過去の矢口作品に好きなものがあるなら見て損はしないと思います。あと、設定が設定なのでサバイバルが進むとほとんど他人と会わなくなるのですが、CGを極力使わなかったそうなので撮影の際の人払いは相当大変だったろうなと思いました。
[映画館(邦画)] 8点(2017-02-14 21:36:52)(良:1票)
38.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
心に沁みる、素晴らしい映画でした。主人公すずの喜怒哀楽のひとつひとつが心に響きました。本土が空襲を受けるほど事態が切迫しているなか、久しぶりに再会したすずの同級生の水原哲がすずのことを「普通になったな(普通になって良かった)、これからも普通のすずでいてくれ」という主旨のことをいう場面はグッときました。戦時中は普通(平穏、いつもと変わりない日常)へのあこがれがいかに強かったか、まざまざと思い知らされました。その時ふと高橋ジョージの「なんてもないようなことが幸せだったと思う」という言葉が頭をよぎりました。すずを演じたのん(能年玲奈)の演技は、少し抜けてるというかのほほんとしたすずによく合っていて、違和感あるどころかハマリ役とさえ思えるほどでした。また、コトリンゴの楽曲もとても素晴らしかったです。大貫妙子に似た声質ですが、それがまた自然に耳に入って心地よかったです。あと、エンドクレジットの最後の最後、バイバイと振られた手がすずの(爆弾で無くなった)「右手」だったことは見終わった自分の心をちょっぴり慰めてくれました。近い将来この映画が地上波で放送されたら、戦時中の市井を描いた映画の傑作として火垂るの墓に代わって毎夏放送されるに違いありません。そのくらい素晴らしい映画でした。
[映画館(邦画)] 9点(2016-11-22 20:43:16)(良:1票)
39.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
調べてみるとイーストウッド監督作品を劇場で見るのは97年の「目撃」以来19年ぶり。これほど間が空いたのはどうしても見たいというテーマがなかったからだが、氏の監督作品があまりにも絶賛され続けていたので反発したという理由も少しある。実は今回の「ハドソン川の奇跡」もロン・ハワード作品と勘違いしたまま見に行ったのだ。結果は・・・素晴らしい作品だった。トム・ハンクスの演技も素晴らしい。邦題からするとプロジェクトXのような全編いい話なのかと思いきや、機長の判断の是非が問われるというサスペンスフルな展開に。こんなことがあったとは・・・日本ではほとんど報じられていない事実の連続に驚く。国家運輸安全委員会(日本でいう事故調査委員会)の追及は一見非人道的に思えるがそうではない。彼らは事故の全容を明らかにするためにありとあらゆる可能性を検証しているだけなのだ。彼らも機長同様プロフェッショナルなのだ。そういうところはいかにもアメリカらしいというか、アメリカの良いところだと思う。最後に邦題について。映画のタイトルは本編と同じくらい監督の主張が表れていると思うのだが(ただし邦画はこの限りではない)、「ハドソン川の奇跡」という邦題は安直過ぎないか。確かに事故直後から現地でも"Miracle on the Hudson"というフレーズは使われていた。なのにあえてイーストウッド監督はタイトルを"SULLY"(機長のニックネーム)としたのだ。そこにはイーストウッド監督の明確な意志が込められている。それを尊重しない日本の配給会社は果たして本当に映画を愛しているのか疑問に思う。
[映画館(字幕)] 9点(2016-10-02 02:17:41)
40.  映画 聲の形 《ネタバレ》 
原作未読ですが、少年マガジンに掲載されたときにかなり話題になったことや、聾唖をテーマにしているということは事前に知っていました。で、見た感想ですが、濃密な2時間でした。原作からどのくらいのエピソードを拾っているかわかりませんが、かなり密度の濃い映画に仕上がっていると感じました。一応主人公の男女の恋愛が表のテーマになっているようですが、恋愛はあくまで付け足しと思えるほど裏にいろいろ普遍的なテーマが含まれていると感じました。それと硝子を演じた早見沙織の演技が素晴らしかったです。私は親類に唖者がいるので人よりは唖者のしゃべり方を知っているほうだと思いますが、硝子のしゃべり方は(こういう言い方は良くないかもしれませんが)かなり上手だと思いました。あと、比べることではないかもしれませんが、個人的には君の名は。より聲の形のほうが好きな作品ですね。
[映画館(邦画)] 8点(2016-09-22 21:43:12)
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