61. クロール -凶暴領域-
《ネタバレ》 ハリケーンの大雨で徐々に浸水していく閉鎖された地下室で、早く脱出しないといけないんだけど、巨大人食いワニがうようよいて繰り返し襲ってくる。そんな状況で、水泳選手である主人公の女子大生が八面六臂の活躍をして負傷した父親を助け出す、というパニックムービー。水泳コーチだった父親と娘の絆をからめる。ハラハラドキドキの連続で、娯楽映画としてはよくできている。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-13 11:55:10) |
62. 罪の声
《ネタバレ》 35年前の未解決事件を、新聞社が総力をあげて解決に取り組み、いろいろ困難はあるにせよ真相が次第に明らかになり、ついには主犯の一人に行き着き、主犯が能弁に事件の全容を語る。市井のテーラーである主人公の一人は、両親や叔父、祖父の過去をほとんど何も知らない。犯行グループは飲み屋で堂々と犯行の打ち合わせをし、内輪もめをする。これらの設定はちょっと無理があり違和感を感じる。が、この映画は犯行に声を使われた二人の子供のその後の運命を描くものとして見るべきなのだろう。星野源が自分が犯行に関与していることを知った善良な市民としての困惑と悩みをうまく演じている。妻子を持ち平和に暮らす曽根家と、悲惨な運命をたどる生島家を対照的に描いている。 [映画館(邦画)] 7点(2020-11-27 15:26:17) |
63. チャイルド・プレイ(2019)
《ネタバレ》 高性能の人形が襲ってくるホラー&パニックムービーとしてなかなかの出来。ちょっとグロいが。友情を誤解して暴走するところは、よくあるストーカーの心理と同じ。黒人警官が助かったのはよかったが、母親が殺されたのはかわいそう。そばかすの女の子が勇敢でかっこいい。母親の口にガムテープを貼って首にロープを巻き付けたのは、どうやってやったのか不明。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-16 15:15:44) |
64. ジョーカー
《ネタバレ》 精神病を患いボロアパートで病気の母の介護をする男が、世間に蔑まれいじめられて追い詰められ犯罪者となっていく。そのわりには容易に美人と恋に落ちるとおもったがこれは妄想。テレビに取り上げられるところ、テレビに呼ばれるところも妄想と思ったが、これは事実? 街に暴動が起きることや、最後はヒーローに祭り上げられるのも妄想と思ったが…。本当にこんな人物がいたら猟奇的な犯罪を犯す精神病者として世間から排斥され、ヒーローになどなるわけない。「「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話」であることはあとから知った。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-23 14:51:03) |
65. 楽園(2019)
《ネタバレ》 杉咲花の抑えた演技が美しい。無言、もしくはほとんどセリフがなくても、内なる感情をよく表現している。連作短編を一つにまとめて構成したものだが、いくら村八分にされたとはいえ、善次郎が猟奇殺人犯になってしまうのはちょっと無理がないか。ラスト近くはイメージ映像の連続のようになってしまうのが残念。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2020-04-23 11:37:46) |
66. 万引き家族
《ネタバレ》 疑似家族、犯罪家族だけど、本当の家族よりも温かい絆で結ばれている、という様を描くのはよいが、さすがに金づちで車のガラスを叩き割って盗みをするような父親では、祥太も逃げたくなるだろう。 [映画館(邦画)] 7点(2020-01-28 23:23:13)(良:1票) |
67. 運び屋
《ネタバレ》 どうってこともないシンプルなお話だが、老人の悲哀や周囲の人々とのふれあい、家族との復縁を描いて、しみじみと見れる。あんなやばい仕事に手を染めていたら、いずれパクられるかトラブルに巻き込まれ、結局家族を悲しませることになるのは予想できそうなものだが… 最初のほうの受賞式のスピーチでのジョークはまだ意味がわからない。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-08-18 00:12:24) |
68. 光(大森立嗣監督作品)
《ネタバレ》 純愛ものと思いきや、全くそうではなく、暗くどろどろした愛憎のドラマ。すべての登場人物が屈折している。結局誰も幸せにならない、救いようのない物語だ。俳優たちの過剰な演技が際立つ。ときどき挿入されるシュールな映像と、場違いなBGMは、よく意味がわからない。といっても物語としてはよくできている。最大のハイライトはたすくが殺される場面で、話の流れからいって殺されることは決まっているものの、もしかしたらここは殺さないのではないか、とはらはらさせられる。 [DVD(邦画)] 7点(2019-01-14 20:49:55) |
69. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 フレディってもっと知的でストイックなイメージがあったが、この作品ではかなりワイルドでがさつ、自信過剰、自己中心的なイメージだ。どっちが本当なのか。ストーリー自体は、変わり者の若者、父親との葛藤、バンドの成功、保守的な運営との対立、バンド内の確執、バンドを離れるが結局戻ってくる、恋愛の始まりとすれ違い、別れ、などなどわりとありきたりなものの連続だが、まあ面白く見れる。(同性との恋愛はありきたりではないが・・・) 病気の経過をほとんど描かなかったのもいいかもしれない。最後のライブエイド完全再現シーンが圧巻なので、これで全部持っていかれる。 [映画館(字幕)] 7点(2018-11-25 15:35:48)(良:1票) |
70. 友罪
重く暗いテーマを扱っていて、出てくるのは屈折した人間ばかり。演技派ぞろいの役者陣のなかでも、元犯罪者でも今は更生した人なのかそれとも依然として悪人なのか、今はまともなのかまだ狂っているのか、どうにもつかみどころのない不気味な役を演じた瑛太の演技に注目。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2018-11-03 17:08:02) |
71. トレイン・ミッション
《ネタバレ》 とんでもなくありえない展開の連続だが、はらはらどきどきの連続で飽きさせない。最後は意外な真相も明らかになるし、なかなか出来のいい映画。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-11-03 17:02:42) |
72. 悪と仮面のルール
《ネタバレ》 原作の哲学的な要素をほどよく薄め、サスペンスタッチで屈折したラブロマンスに仕上げた。「邪の家系」やら謎のテロ組織やら、ところどころ残った哲学的な会話などが、一筋縄ではいかない感じを醸し出している。最後の車の中のシーン、香織が新谷弘一の正体にうすうす気づいたと思われるところは、なかなかいい余韻を残すのでは。 [DVD(邦画)] 7点(2018-09-08 16:19:14) |
73. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 本人たちが演じているということは、予備知識なしでは全く気付かないだろう。 それほど演技は自然だし、3人ともルックスも悪くないので、知らなければプロとしか思えないだろう。 事件に至るまでの3人のエピソードは多く事件(において、3人が対応できた事柄)への伏線になっているので見逃せない。 友情を描いた映画であり、青春映画でもあり、旅行(?)映画でもあり、なかなかの出来。 特典映像も見逃せない。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-08-25 23:28:57) |
74. ライフ(2017)
《ネタバレ》 宇宙もの・エイリアンものとしては新しいものは何もないのかもしれないのだけど、結構ハラハラドキドキの連続で楽しめる、最初は「忍び寄る恐怖」だったのがだんだんタコの化け物に襲われるホラーに。予想外にグロい。ラストは、まさかとは思ったが本当にやるとは思わなかった。崇高な使命感から地球を守るために行動する人間たちを描いていたのに、最後はコメディ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-16 22:37:20) |
75. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 「あらすじを教えろ」と言われても簡単には話せないくらい展開が難しくてなんとなく筋を追っかけるのがやっとだ。禅問答のような長い会話はちょっと退屈だし。だが元祖ブレードランナーの、スラム街のような未来都市、雨が降り続ける暗い街並みがいい感じに再現されていて、すっかりじいさんになったハリソン・フォードが満を持して登場するのもわくわくする。雪が降りそぼるラストシーンはBGMと合わせ美しい。ハリソン・フォードの娘との再会がちょっとだけ描かれているのもあとを想像させて良い。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-16 20:38:45) |
76. 新感染 ファイナル・エクスプレス
《ネタバレ》 ひたすらゾンビが襲ってくるパニックムービー。自己中心的だった主人公が、身重の奥さんを懸命に守る一見うさんくさいデブ男の行動に触発されてか、最後には自分を犠牲にして娘を守る、というヒューマンドラマも盛り込まれている。パニック状況下での人間の心理や行動も描かれる。生まれてくる娘の名前を最後に告げるところとか、発表会では途中までしか歌わなかった歌を最後に全部歌うとか、うまく伏線も回収されている。妊婦があれだけ走り回ったら危険なのでは。高校生カップルの末路は哀しかった。感染が発生した原因は全くといっていいほど不明だが、それはそれでいい。 [DVD(字幕)] 7点(2018-03-21 18:53:05) |
77. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 若者向けの青春ラブコメディだろうと思って見たところ、途中から意外な展開に驚く。主人公が時空を超え、未来を変えてしまうというSFチックな展開。面白い着想だ。後半流れが早すぎて何が起こってるのか追いきれない。いろいろな事象の理屈付けがいまいち説得力がない気もするが。絵は写実的で、実際の風景をそのまま画像化しているので、東京で生活している人なら見たことがある風景が頻出する。 [DVD(邦画)] 7点(2017-09-03 13:32:40) |
78. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 早口すぎてセリフが聞き取れないところ多々あり。実際の会議はあんなにポンポンセリフは出てこない。新しい生命体とはいえ、口や背中や尻尾から大量の光線を放射するのはどういう仕組みになっているのか(以前のゴジラも同じだったかもしれないが)。最後、あっけなく活動を停止するが、本当にあれで解決になったのか。しばらくしたらまた動きだすのではないか。石原さとみはいい味出してる。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-16 20:39:05) |
79. 誘拐の掟
《ネタバレ》 アルコール依存症を克服し自助グループに通う元刑事と、親に捨てられひねくれた黒人少年との心の交流が描かれる。いっぽうで、次々と猟奇犯罪を犯すゲイのカップルの心理についてはほとんど描かれていない。ストーリーはそこそこ入り組んでいるため、視聴後ネットであらすじを漁って納得した部分も多し。2000年問題が騒がれる一昔前のニューヨーク。「セブン」のように雨が降っているシーンが多く、主人公も寡黙で、声も小さく、しっとりした雰囲気が全体に漂っている。奥さんをこよなく愛する麻薬の密売人、病気の妻を看病し娘を愛する同じく麻薬の密売人。大した謝礼はもらえないのに人情から危険な仕事を引き受ける主人公。密売人の娘の少女が付け狙われるときに流れる抒情的な音楽が違和感あり。結構楽しめる私立探偵もの。 [DVD(字幕)] 7点(2016-06-18 21:24:19) |
80. ポゼッション(2012)
奥さんに愛想を尽かされたが子供をこよなく愛しているダメ親父の、一途な娘への思いと娘を守るための行動を描いたホームドラマ。正体不明のものにとりつかれたがときどき正気に戻り、自分を助け出してほしいと父親に訴えかける娘の目と涙が美しい。お姉さんの方はちょっと小憎たらしい。実話ってのは眉唾だな。 [レーザーディスク(字幕)] 7点(2016-01-04 22:03:57) |