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1.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
ツイッターで凄いと言う評判を見て観に行きましたが、本当に凄く、面白かったです!ストップモーションアニメなのでもっとカクカクしているのかと思いましたがそんなことはなく、違和感は全くありませんでした。今回の映画は全10エピソード構想のうち1エピソードくらいとのことですが、全体のストーリーからみてまだまだ謎がありそうだなと思いました。赤いフードの女の子(?)が鍵を握っているような気がします。個々のエピソードや演出はベタ(正確には、いろんな映画で見たことある感じ)ですがそれがとても気持ち良く、見飽きた感は全然ありません。続きが非常に気になりますね。この映画の元になった30分の『JUNK HEAD 1』を作るのに監督1人で7年かかり、それが評価されて改めて作られた今作は数人のスタッフで3年かかったとのことですが、次作はもう少し早く見られたら嬉しいですね。あと、架空の言語をしゃべらせたのは大正解です。世界観の構築に大変役に立っていますし、公開する際に吹替しなくても字幕で済みます。最後にあえて言わせていただくなら、パンフレットのフォントの使い方がもう一つな気がします。素人が作ったような感じになってしまっている気がします。読み易くはあるんですが。
[映画館(字幕)] 9点(2021-05-28 15:03:39)
2.  天気の子 《ネタバレ》 
新型コロナが映画業界にもたらした恐らく唯一の恩恵は、新作の相次ぐ公開延期のために旧作の再上映の機会が出来たことでしょう。今回、どうしても都合が付かずに見に行けなかった「天気の子」を劇場で見ることができました。結果は・・・見て大正解でした。個人的には「君の名は。」より傑作だと思いました(「君の名は。」は7点付けました)。「天気の子」のほうが断然感情移入できました。「君の名は。」では特に泣くということはなかったけれど、こちらはラスト近くウルっときましたね。  配役の中では須賀啓介役の小栗旬さんが、今年急逝してしまった藤原啓治さんを思い起こさせる声色で素晴らしかったです。 あと、仕事で散々通った新宿の景色が懐かしかったです。
[映画館(邦画)] 9点(2020-06-27 20:18:48)
3.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
J.J.エイブラムス監督はファントム・メナスから始まるサーガをよくまとめたと思うよ。レイの出自や暗黒皇帝の復活など、フォースの覚醒の時の構想とは変わった(と思われる)設定もあるけどそれもまたストーリーを面白くしていていいと思う。レイやカイロ・レンを始めとする主要キャラに納得の結末が用意されていて、第1作から完走したものにとっては素晴らしい終わり方だった(実際に見たのは上映順にEP4から)。監督のSWに対する愛情に思わず涙が出たね。あとやっぱりジョン・ウイリアムズの楽曲もいい!  自分はフォースの覚醒と最後のジェダイはどちらも7点をつけた。そこからいくと本作は9点。だけど、Ep7も8も9も旧3部作(Ep4/5/6)の影響(あのシーンに似てるというノスタルジー)が見え隠れするんだよね、7は4の、8は5の、9は6の。結局はそれ込みの点数。なんだけど、なんだけど、大団円を迎えられた感謝の意味を込めてそのままにしておこうと思う。  (追記) ・ウェイファインダーのありかを解く方法がグーニーズ(笑) ・皇帝をクローンで復活させたのならもっとスペアが存在する可能性もあるのでは? ・ハン・ソロ役のハリソン・フォードのクレジットがなかったような気がするのだが、なんで? ・C-3PO役のアンソニー・ダニエルズ、全9作出演お疲れ様!
[映画館(字幕)] 9点(2019-12-20 21:03:05)(良:1票)
4.  グリーンブック 《ネタバレ》 
この作品はアカデミー作品賞を獲ったが、たとえ賞を獲らなくても素晴らしい作品であることに間違いはない。コンサートツアーで南部へ進むごとに主人公の一人である黒人ピアニスト・シャーリーに対しじわじわとひどくなる差別。それに対し二人は周囲に対し声高に改善を主張することはない。ただただその場を無事にやり過ごそうとする。それがとてもリアルだ。最初はやや投げやり気味に仕事をしていた運転手のトニーはツアーが進むにつれいつしか仕事だからではなく友としてシャーリーの側に立って彼を助けるようになる。シャーリーも徐々にトニーに対し心を開いてゆく。その心境の変化の描写が上手い。最後に二人がニューヨークに戻ってきてからの展開に優しい涙を止めることはできなかった。バディもの、ロードムービーものの傑作といって間違いない。
[映画館(字幕)] 9点(2019-03-11 15:43:27)
5.  マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』。監督のアメリカへの愛国心がよくわかる作品だった。監督の作品は全て観ている。今までは『シッコ』が個人的最高傑作だったが本作も負けず劣らずの傑作だった。
[映画館(字幕)] 9点(2019-03-03 09:35:49)
6.  ドリーム 《ネタバレ》 
素晴らしいドキュメンタリームービーです(実話を元にしているので演出込みであえてドキュメンタリーと呼ばせていただきます)。予告編を見た時点では人種差別をテーマにした映画と思っていましたが(それは間違っていないのですが)宇宙開発も充分メインテーマでありました。宇宙開発史映画としてもアポロ13やライトスタッフなどと問題なくタメを張れるレベルにあります。また、この映画を見れば当時の人種差別の実情がわかって非常に興味深いです。例えば白人側と黒人側で意識が違うこと。白人側は人種「分離」といい黒人側は人種「差別」という。COLORED(有色人用の)のトイレがなかったり、COLOREDのコーヒーサーバーの中身を入れてなかったりしても悪いとも何とも思っていない。WHITE(白人用の)のサーバーを用意するときについでに入れるだけなのにそれすら思い浮かばない。白人側は差別しているつもりがないから。私は、白人側が自分たちが差別しているということを意識しながら行っていると思っていたのでこの発見は驚きでした。それでもNASAはマシなほうで、ケビン・コスナー演じる室長がキャサリンの魂の叫びを聞いて(ここは胸のすく思いがしました)トイレの区別を無くしたり特別な会議に出席させたりしたのも、実力があるのに人種のせいで生かされていないことに気付いたからでしょう。アメリカでこの映画が公開されたとき、特に白人以外の人たちが子供達をこの映画を見せに連れ出したと聞いています。納得です。また、黒人女性がアメリカの宇宙開発に重要な役目を果たしていたことをほとんどのアメリカ人が知らなかったことも、もしかしたら人種差別の影響の残滓なのかも知れません。できるだけ多くの人に見てもらいたい映画です。  以下、気になったことを箇条書きで。 ・最近は20世紀FOXをTwentieth Century FOXと書く他にFOX 2000と書くのね(と思ったら、FOX 2000という子会社なのね、お恥ずかしい)。 ・邦題のミスマッチが話題になり『ドリーム 私たちのアポロ計画』が単に『ドリーム』となったが、そもそも『ドリーム』という邦題もセンスないよね。原題の"Hidden Figures"を生かすべきだった。 ・全てCGではなく当時の映像をあえて使用するのもドキュメンタリー要素を増やす結果になり良かった。 ・ケビン・コスナーが一時ほどの人気がなかったなんて信じられないなぁ。演技が下手なわけでもないのに。
[映画館(字幕)] 9点(2017-10-10 09:56:52)(良:2票)
7.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
心に沁みる、素晴らしい映画でした。主人公すずの喜怒哀楽のひとつひとつが心に響きました。本土が空襲を受けるほど事態が切迫しているなか、久しぶりに再会したすずの同級生の水原哲がすずのことを「普通になったな(普通になって良かった)、これからも普通のすずでいてくれ」という主旨のことをいう場面はグッときました。戦時中は普通(平穏、いつもと変わりない日常)へのあこがれがいかに強かったか、まざまざと思い知らされました。その時ふと高橋ジョージの「なんてもないようなことが幸せだったと思う」という言葉が頭をよぎりました。すずを演じたのん(能年玲奈)の演技は、少し抜けてるというかのほほんとしたすずによく合っていて、違和感あるどころかハマリ役とさえ思えるほどでした。また、コトリンゴの楽曲もとても素晴らしかったです。大貫妙子に似た声質ですが、それがまた自然に耳に入って心地よかったです。あと、エンドクレジットの最後の最後、バイバイと振られた手がすずの(爆弾で無くなった)「右手」だったことは見終わった自分の心をちょっぴり慰めてくれました。近い将来この映画が地上波で放送されたら、戦時中の市井を描いた映画の傑作として火垂るの墓に代わって毎夏放送されるに違いありません。そのくらい素晴らしい映画でした。
[映画館(邦画)] 9点(2016-11-22 20:43:16)(良:1票)
8.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
調べてみるとイーストウッド監督作品を劇場で見るのは97年の「目撃」以来19年ぶり。これほど間が空いたのはどうしても見たいというテーマがなかったからだが、氏の監督作品があまりにも絶賛され続けていたので反発したという理由も少しある。実は今回の「ハドソン川の奇跡」もロン・ハワード作品と勘違いしたまま見に行ったのだ。結果は・・・素晴らしい作品だった。トム・ハンクスの演技も素晴らしい。邦題からするとプロジェクトXのような全編いい話なのかと思いきや、機長の判断の是非が問われるというサスペンスフルな展開に。こんなことがあったとは・・・日本ではほとんど報じられていない事実の連続に驚く。国家運輸安全委員会(日本でいう事故調査委員会)の追及は一見非人道的に思えるがそうではない。彼らは事故の全容を明らかにするためにありとあらゆる可能性を検証しているだけなのだ。彼らも機長同様プロフェッショナルなのだ。そういうところはいかにもアメリカらしいというか、アメリカの良いところだと思う。最後に邦題について。映画のタイトルは本編と同じくらい監督の主張が表れていると思うのだが(ただし邦画はこの限りではない)、「ハドソン川の奇跡」という邦題は安直過ぎないか。確かに事故直後から現地でも"Miracle on the Hudson"というフレーズは使われていた。なのにあえてイーストウッド監督はタイトルを"SULLY"(機長のニックネーム)としたのだ。そこにはイーストウッド監督の明確な意志が込められている。それを尊重しない日本の配給会社は果たして本当に映画を愛しているのか疑問に思う。
[映画館(字幕)] 9点(2016-10-02 02:17:41)
9.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
「邦画史上最高の、CGを駆使したSF・アクション系の映画」だった。ほぼ全編で出てくる肩書きや状況説明のテロップは作品にリアリティを与えることに成功している(まあ、ゴジラが実際にいるわけではないので、現実の再現という意味でのリアリティではないが)。加えて、ゆっくり読ませることなくすぐに消えるテロップは日本政治の事の進め方がいかに手続き重視かということを如実に物語っている。圧巻だったのはやはりゴジラによる東京の破壊の凄さだ。巨大生物が街を破壊するシーンを見て恐怖感や絶望感を味わったのは初めてだ。日本のCGもアメリカに肩を並べるようになったと思うと感慨深いものがある。成長(変態)するゴジラという設定にも驚いた。さらに最後の最後、尻尾がああいうことになっていることにもびっくりした。なるほど、無生殖での増殖ね。いい考えだ。ただ、石原さとみがアメリカ大統領特命大使ってのはいただけなかった。石原さとみが悪いということではなく(英語の発音とか悪いところがないわけではないのだが)、あんな若くてキャリアも浅そうな人間が特命大使になるわけがない。あと、こういうときアメリカは純粋なアメリカ人を派遣するように思えてしかたない。軍やCIAやNSAの動きを簡単につかむことにも違和感がある。そんな若干のアラはあるものの、この映画は絶対に映画館で見るべきだ。こんなに面白くて凄い映画なのに入りが半分くらいだったのは残念だ。受けた衝撃が大きすぎてうまく文章をまとめることができない・・・
[映画館(邦画)] 9点(2016-08-02 20:31:03)(良:1票)
10.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
劇場で見よう見ようと思っていたがついつい見逃して、TV放送も録画はしたものの長い間見ずじまいだったがようやく見ることができた。結論。劇場で見るべきだった。いや、でも、TVで見てもその素晴らしさは損なわれることはないに違いない。少し設定を変えてはいるものの竹取物語そのものである。そこ(竹取物語そのままの内容であること)に異を唱える人もいようが、これで良かったと思う。地球で生きることに対して一本芯の通った、やや強気のかぐや姫の設定がまた良い。声をあてている朝倉あきの演技も非常に良かった。また、輪郭線が従来のアニメと異なり、筆で書かれた感じの線になっている。太さや濃淡が一定でない筆線を動画にするのにはとても手間がかかるのは想像に難くない。確か10年近い年月がかかったと記憶しているが、それも致し方ないと感じた。それだけ年月をかければコストも跳ね上がるのは当然で、トータルで赤字になってしまうのは正直かわいそうだと思う。長い時間がかかっても正当に評価されることを切に願う。
[地上波(邦画)] 9点(2016-02-11 13:46:00)
11.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 
ネット上の感想では酷評と絶賛の両極端に分かれていたので、直前まで鑑賞を止めようか迷いましたが、結果として見て大正解でした。監督と脚本家が身の丈に合った作品・フラットな作品を目指したというだけあって、深夜アニメによくあるファンタジー要素(世界観・設定だけでなく、日常系アニメにおける現実ではまずありえない状況なども含む)は全くなく、物語は淡々と進みます(玉子の妖精(?)は順による妄想なので問題なし)。ストーリーもよかったと思いますが、それにも増して音楽が素晴らしくよかったです。クラムボンのミト氏による劇伴もよかったし、ミュージカルで歌う劇中歌もよかったです。後半に恋愛要素を盛り込んだのはラストに順があの形でミュージカルに参加させるための制作側の演出なわけですが、うまく機能していたと思います。順が戻ってきたときはクラスメイトは本番でテンパっていたので素直に戻ってきたのを喜んでいましたが、後日何か言われるかもしれませんね。ただ一点不満なのがエンドクレジットでの乃木坂46の楽曲。映画の雰囲気に全く合っていない。素直にミト氏に依頼するか、劇中歌をアレンジして使ったほうが全然よかったと思います。それを抜きにしても自分としては非常に面白かった作品でした。 (追記)自分にしては珍しく2回目を鑑賞しました。今回は表現方法など細かい点もよく見ることができました。空の変化による状況の変化(雨が上がる、雲が晴れて光が差す、などで事態が好転したことを表現)やクローズアップによる心象表現など、奇をてらわずに登場人物の感情をわかりやすく表現しています。特にクライマックスの、順が歌いながら登場して自分の気持ちを(おしゃべりを封印してから)初めて母親に訴えたときに母親は号泣せず静かに涙を流す演出が非常に現実感があって好感が持てました。ただ、お城(ラブホ)でのやりとりはやや現実感に欠けると思いましたが。あと、初回に鑑賞したときは乃木坂のED曲が合わないと思いましたが、2回目に歌詞を聴き取る余裕が出てくると、全く合わないということはないとは思うようになりました。でもやはり劇中のミュージカル曲をアレンジした方が断然良かったと思います。 2回鑑賞してこの映画はevergreenな青春映画の傑作になり得ると思いました。
[映画館(邦画)] 9点(2015-09-22 20:08:15)(良:2票)
12.  チャッピー 《ネタバレ》 
ニール・ブロムカンプ監督がまたやってくれたぜ!あんたスゲェよ!監督処女作である第9地区のブッ飛んだ設定やいつの間にかエビ星人に肩入れしてしまうストーリーも最高だったけど、このチャッピーも最高のSFヒューマンストーリーだよ!まず主人公のチャッピーの声がC-3POみたいでちょっと抜けてるような感じなのが感情移入できていいじゃないか。あと、下手なSF映画ではチャッピーが”家族”のために犠牲になって…という展開になっちゃうんだけど、最終的にはそうならないのもいい。第9地区は、主人公はエビ星人になってしまうというある意味バッドエンディングなのだが、チャッピーでは最高ではないが最善のハッピーエンディングになるのもいい。ハンス・ジマーの劇伴も地味にいい仕事している。ほぼ2時間の上映時間のうち最後の30分は、号泣ではないものの涙が途切れることがなかった。こんな体験は初めてだ。まだデビュー3作目だか第9地区とともにブロムカンプ監督の代表作になること間違いなし!!
[映画館(字幕)] 9点(2015-05-23 18:25:30)
13.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
フォーミュラレースを扱った映画はそう多くない。古くは「グラン・プリ」、最近(でもないが)なら「ドリヴン」なんかがそうだ。そんな中でこの「ラッシュ/プライドと友情」はフォーミュラ映画の大傑作といっていいと思う。ロン・ハワード監督も音楽担当のハンス・ジマーも素晴らしい仕事をしたと思う。私は1987年のテレビ放送からしかF1を見ていないので、1976年の出来事は雑誌や書籍でしか知らない謂わば「歴史上の出来事」でしかなかった。しかしこの映画を見て、まるで76年にリアルタイムにF1を観戦してきたかのような臨場感に圧倒された。大やけどのあと復帰したラウダがハントに「事故に遭ったのはお前のせいだが、生きる力をくれたのもお前だ」と言ったときも、復帰戦でのラウダの走りにも溢れる涙を抑えることができなかった。主人公のハントもラウダも本人そっくり(でもこの映画でのラウダはデーブ・スペクターにちょっと似てると思った)だし、何しろ当時のマシンが実際に走っている映像が(CGもあるかもしれないが)凄かった。ロン・ハワード監督はこの映画を撮るまでF1の事をよく知らなかったそうだが、F1ファンも納得のカメラアングルでマシンの魅力を引き出してくれた。あと、細かいことだが、ワールドチャンピオンが決まるF1世界選手権イン・ジャパンでの富士スピードウェイのストレートや第1コーナーもよく再現されていたし、出場したTyrrell P34のデカールが「たいれる」「しぇくたあ」となっていたのもファンにはポイント高し。
[映画館(字幕)] 9点(2014-02-21 20:54:50)(良:1票)
14.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
この映画のいちばん凄いところは重力下での撮影で無重力を描き切ったことだろう。パンフによるとワイヤー吊りでの撮影だという。まったくそんな感じは受けなかった。見事としか言いようがない。「アポロ13」はジェット機の急降下で発生させたわずか30秒間の無重力状態を利用して撮影されたのは有名な話だが、技術の進歩は凄いものだ。 一つ苦言を呈すなら、それは邦題の「ゼロ・グラビティ」だ。この映画の肝は最後地球に生還した主人公が水から陸地に這い上がる際に重力を感じて「生」を体感するところにあるのだが、邦題の「ゼロ」がそれを台無しにしている。映画では、先の生還の場面の直後には原題の「GRAVITY」がスクリーンに現れ、この映画の主題が何かということを観客がくっきりとわかるようになっている。日本の配給会社は映像面だけを売り(ほらこんなに凄いゼロ・グラビティ=無重力=宇宙空間の映像の映画ですよ)にしようとしたのだろうが、もっと内容の本質を見極めて邦題を付けるべきだ。 あともう一つ。これはこの映画に限ったことではないのだが、3Dで字幕という組み合わせでの上映が極端に少ない日本の映画館業界はなんとかならないものか。字幕が3Dを邪魔するって考えてる?そんなことないって。せっかくジョージ・クルーニーの美声を聞こうと思ったのに近所の映画館は皆3Dは吹替。まあ、そのおかげでちょっと遠くのIMAXへ行く良いきっかけになったんですけどね。
[映画館(字幕)] 9点(2013-12-14 01:20:27)(良:6票)
15.  映画 けいおん!
TVシリーズにハマった人には最高の内容だろう。TVシリーズで描き切れなかったあるエピソードを上手に補完している。また、映画版だからといって無理にドラマチックな内容にしないところもTVシリーズの演出のままで好感が持てる。一方でファン向けの映画のため、登場人物の性格やこれまでの物語を知らないと面白さは半減する。なのでTVシリーズを見たことがない人にとっては起伏の少ないストーリーに思えてしまうかもしれない。ファンにとっては9~10点、それ以外の人にとっては6~7点くらいが妥当か。最後に苦言を。上映中にサイリウムを振り回しているバカがいた。自重しろ。
[映画館(邦画)] 9点(2011-12-11 02:01:12)
16.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
実はPIXARとかでないディズニーアニメを映画館で観たのは初めてなのですが、とても良い作品でした。3Dが客寄せの要素だけにとどまっておらず3Dにする意味があったし、映画館で観て良かったと思いました。いままでディズニーアニメは対象を子供に向けていて大人が観ると物足りないものだと勝手に思っていたのですが、この作品に関してはそれは間違いでした。 それによくある勧善懲悪ものだと思っていたら悪役のラプンツェルの育ての母にもラプンツェルへの愛情を表現させていて、なかなか厚みのあるストーリーなのも良かったです。 あと、しょこたんの声優は最後のクレジットを観るまで全然気付かなかったくらい違和感がなく良かったです。カメレオンのキャラも最高。 個人的にはミュージカル場面は好きじゃないなあ。
[映画館(吹替)] 9点(2011-04-23 23:06:31)
17.  告白(2010) 《ネタバレ》 
すごい映画だ。原作が良いのか映画化が上手いのか。原作は未読だが賞も獲っているし、両方いいのだろう。いろんな意味で登場人物が皆こんなに残酷でエゴイスティックな映画は初めてだ。好き嫌いが分かれる映画かも。ただ、傑作であることは間違いない。最初は登場人物の行動が理解できないが、告白が進むにつれその理由が怖いくらいにクリアになっていく。その演出がうまい。一見モノクロといってもいいくらいの彩度の低さだが、これを通常の彩度にすると血の色が鮮烈過ぎて、登場人物の告白に対する集中がかけてしまうに違いない。だからこの色合いは正解だと思う。また、深刻な内容に一見合わなそうなBGMの選択が恐ろしくいい。あと個人的には木村佳乃の演技が良かった。
[映画館(邦画)] 9点(2010-06-12 17:58:38)
18.  記憶にございません! 《ネタバレ》 
三谷幸喜監督の映画は大傑作はないものの大失敗も(少)ない、このサイトの評価基準で言うと6~7点の監督だと思っていた。三谷作品のレビューでは毎回書いてきたのだが、三谷作品は『ラヂオの時間』が突出しており、その後先細り、『ステキな金縛り』で復活、『清洲会議』もステキな金縛り程ではないがまあまあかな、というのが私の評価である。そこに今作『記憶にございません!』である。鑑賞前は『THE有頂天ホテル』や『ザ・マジックアワー』のように、有名俳優がたくさん出ているが面白さという点でもう一つ、という評価にまたなるか?と思っていたが、いい意味で裏切られた。個人的には『ステキな金縛り』に匹敵する出来だと確信している。小石一つ当たっただけで記憶喪失、というファンタジーさは欠点として残るが、いい話・ハッピーエンドで終わっていて、読後感(?)はかなり良い。見終わった後に副題の”Hit Me Anyone, One More Time”に気付くとまたさらに感動が。ただ、フジテレビの宣伝コピーが毎作「三谷幸喜の最高傑作」なのは止めるべきだ、マジで。※『ギャラクシー街道』はなかったことにしています(笑)。
[映画館(邦画)] 8点(2019-09-18 20:57:23)
19.  GODZILLA 星を喰う者 《ネタバレ》 
私はハリウッドゴジラとシン・ゴジラ以外のゴジラ(実写)映画を見たことがありません。ただ、過去どんなタイトルがありどんな怪獣と戦ってきたかは知識として知っています。そんな私にとってはこのアニメシリーズはとても素晴らしい三部作でした。このような、今までのゴジラ映画とは違い敵の怪獣と1対1で戦わないゴジラ映画があってもいいと思います。最終作はとても哲学的な内容でした。生とは。死とは。ゴジラを敵と捉えているか味方と捉えているか、それとも敵でも味方でもないのか・・・立場や民族や時代によって変わるそれらをメインテーマとしてうまくストーリーに絡めていたと思います。最後、ハルオはタニとともにギドラを倒したあとのゴジラへ特攻します。その結果ゴジラがどうなったか、ハッキリと(わかりやすく)描かれてはいません。でも私はゴジラが死んでなくても、少なくとも今後ゴジラに怯えることのない結果になったのではないかと思います。それは最後フツアの民が神様(?)に祈りを捧げるとき、その手にしている神様の化身(?)がハルオの乗った機体と同じフォルムだったからです。
[映画館(邦画)] 8点(2018-11-24 16:29:39)
20.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト
本サイトでの採点基準に則れば8点なんだけど、実際は7点と8点の間という感じ。いや、今公開している数多の映画の中ではとても面白い部類なんですよ?でもミッション・インポッシブルシリーズでみると、こんなもんでしょうという点数ですね。トムの体を張ったスタントは素晴らしいし、最後はハラハラドキドキして画面に集中できました。でもなんかストーリー、もうちょっと練ることができたのでは?という気がします。いつの間にかトムもジャッキー・チェンに並び称されるアクションスターになりましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-19 19:37:02)
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