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53羽の孔雀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 245
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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1.  フラガール
タイトル的に「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」とかその類だろうな、と思って視聴しましたが、視点が違う。 主役である少年少女視点で描く青春物語、ではなく、周囲の状況込み込みで描く大人の世界の中に存在するフラガールという存在、という感じ。  東北の田舎町、鉱山業で生計を立てる人々、しかし鉱山が閉鎖されるという。鉱山が閉鎖された後に建てられるのが、全く異色のハワイアンセンター。  祖父の代から引き継いできた誇りある仕事を手放せと言われてはいそうですかと受け入れられない人、地元の連帯感がある中で生きるために考え方を変える人、今の在り方を守ろうとする人、東京から来た地元の事情を知らないチャラい女を受け入れられない人、肌の露出や「見世物」的なものに抵抗がある人、家族のために家族に逆らってでも闘う人、やりたいと思ったことをやろうとする人。  こういった外側から見た視点に重点を置きつつ、かつ軸として「フラを踊ろうとする女性たち=フラガール」が据えられているため、どのシーンにおいてもある人の意見に納得できるし、ある人の意見に納得できない、といったことになり、時にはムカつき時には涙しつつ入り込んで見ることができました。  正直フラダンスというものがどういうものかは全く知らなかったしなんなら何が凄いのかよくわからない地味な印象があったので、鉱山とハワイアンという全くかけ離れた存在が題材にされていることで、確かに映えるな、と感じさせられました。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-03-23 22:36:54)
2.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
登山系の作品は初めて視聴しましたが、凄まじいですね。 「頂上からの景色が綺麗」「体力的に大変」とかそういう次元じゃなく、もう完全に人体vs自然。 敵は自然そのものであり、いかなる好条件を揃え配慮したとしても各々のちょっとしたズレが文字通り致命となると。  もちろんそれはエベレストだからであり、現在とは違う当時だからなのだとしても、当時の「エベレストの登頂に成功」という一文がいかにとんでもないことなのか、ということを学ばせていただきました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-12-27 00:34:47)
3.  祈りの幕が下りる時 《ネタバレ》 
原作未読。本シリーズは初。こういうシリアス系、親子愛系の作品は全然視聴したことがない。 面白かったですし、普通に泣けました。  ただ一点納得できなかったのは、最後の殺人のシーン。 これまで自分を犠牲にして守り続けてくれた人が望んでおり、状況的に仕方がないから、全てこれまで通りとするためにその恩人を殺す。  ふざけるな、と思いますけどね。 自分だったら絶対にそんな感覚や発想にはならない。かつて彼がそうしてくれたように、今度は自分が同じように守ろうとする。他のいかなるものを犠牲にしてでも、いかなる手段を取ってでも彼を守る術を探し、最終的に無理だとしてもあらゆる手を尽くそうとする。 手段については今パッと思いつきませんが、少なくともあの場面でいきなりその判断にはならない。 というか仮に発想したとしてもとてもじゃないが実行できない。  親は子を思うもの、というのはよく聞きますが、子だって親のことを思っているんですけどね。 自分が犠牲になることで親の病気を取り去れるなら、親が一日でも長く生きられるなら、喜んで死にますけどね。  そういう感覚の自分にとって、唯一そこだけが納得できないシーンでした。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-12-16 19:22:39)
4.  マスカレード・ナイト
パターンや構成が前作と一緒。 故に、前作が好きだった私にとっては安定している作品であるとともに、前作を超える面白さや真新しさというものもありません。  事件にかかわる人間関係がほんのわずかに複雑化していますが、「前作で見慣れてますよね?」「だからついてこれますよね?」という感じの、まさに続編といった作り。  前作でキャラ付けが済んでいるだけに、「二人が徐々に変わっていく」というくだりはカット。 二人は最初から互いを知っており、互いのプロフェッショナルさを知っている、という状態でスタートするため、どちらかといえば「変化」より「徹底」を見せられるのが本作。  よって、見え方としては事件ベースで、その対応の差、という描かれ方となりますが、テンポが良く(ただし冒頭を除く)、前作同様の作りのため飽きはしません。 しかし一方で、「いやそれは無理あるやろ」感も前作どおり。  以上から、やはり前作と感想は変わらず、エンタメ作品として気楽に見るのに適した作品かと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-12-10 00:08:56)
5.  マスカレード・ホテル
原作未読ですが、面白かったです。現時点で平均点が5.40点ということにびっくり。 終始ホテルが舞台の大衆向けエンタメ作品なので、そういう感覚で観ることをお勧めします。  深いテーマがあるとか、ミステリーとして特筆すべき点があるとか、そういうことではない。 言うなれば踊る大捜査線とかそういった類のエンタメ作品を見た時に感じる面白さと同様の感覚。 互いに違う職業に就いている2人があるきっかけで場を共有することになり、徐々に互いを理解していき、なんやかんやで問題をなんやかんやする、という作りは県庁の星とそっくりなので、そういう系が好きな方には刺さる作品かと思います。  一部本気でウザいことを言ってくる「いるよな~こういう客」的なキャラが登場し、その解決シーンも「現実的にそんなわけないやろ」となるところなので、日々の自分と照らし合わせて見てしまう見方は向かない。 マイナスな所を探すように観るのではなく、本当に単なるエンタメ作品を観る時のようなぼや~っとした感覚で観ることをお勧めします。  文鎮、バッジ、ポケット、所作、そして笑顔など、こういう言外に表現される心理描写ってすごく好きです。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-12-02 22:51:08)
6.  ボーダーライン(2015)
終始シリアス。展開がわかりづらい部分が徐々にわかっていく系。「どういうことだ?」と考えつつ観るうちに入り込む系。 その視点は本作の主人公ケイトの視点のようであり、主人公はどちらかというと巻き込まれる側で、主体となって立ち回る側ではない。 「毒をもって毒を制す」を警察視点で描いた作品。つまり、法を根拠として設置されている警察が超法規的な手段をもって目的を達成しようとする様を描いた作品。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-12-02 20:12:49)
7.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
「普段我々が乗っている飛行機は、どのようにして飛んでいるのか」という映画。 一機の飛行機を飛ばすために、どれだけの人間が関わり、裏ではどのようなことが起こっているのか、がメイン。  よって男女の主人公がそれぞれいるものの、主人公のエピソードの掘り下げや成長物語という観点では全くない。 機長、CA、整備士、管制塔、そして客など、全てに均等に焦点が当てられるため、群像劇といった方が近い。  映画なので当然誇張はあるにしても、映画的なエンターテインメント性とかそういうことではなく、「へ~こうなってたんだ」というのを知れる、という意味で非常に面白い作品でした。  惜しいと思った点としては、最終盤。もっとそれこそ洋画のように盛り上げていいし、もっとキャラクターのエピソードを入れてもいいと思った。なんというか、非常にあっさりしている。  各人にエピソードを散りばめたんだから、綾瀬はるかはもうちょっと活躍して良いしその結果褒められる描写があって良いし、整備士の兄ちゃんとオッサンのくだりももうちょっと掘り下げて良いし、うぜぇ客と担当CAさんの間にもう一言欲しいし、空港に残ったCAさん2人それぞれに「もうちょっと頑張るか」「ふーんやるじゃん」みたいな描写があって良いし、マネージャーを見返す描写があっても良いし、社会科見学に来た退屈そうだったキッズに「わーすげえ」と言わせて良いし、修学旅行生のフラグは投げっぱなしだし、飛行機恐怖症のカップル二人はトイレのくだりで終了ならそれ以降出す必要ないし。  元々ド素人ながらに空港と飛行機というあの雰囲気が好きな自分にとって刺さる作品ではあったが、映画的エンターテインメントとして最終盤の盛り上がりやエピソードの回収がもうちょっとあれば・・・という感想となる本作でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-11-28 21:37:26)
8.  沈黙のパレード 《ネタバレ》 
つまらないわけではないですが、これは面白い!となるわけでもない、という感想です。 個人的に容疑者Xの献身が非常に面白かっただけに、どうしても比較してしまう。  Aだと思ったらBだった、と思わせて実はCだった、というのはもはやパターンですが、本作はまさにそのパターンのままであり、突出して「ここが他作品と違う!」という凄さも無ければ、「これは酷い」という箇所も無い、いたってシンプルな作品だったと感じます。  「矛盾があってはならない」「科学的なトリックが必要」「キャラクターを立たせる必要がある」「読者(視聴者)にとって予想外な点が必要」「科学と感情の対比が必要」といった多くの要素を入れる必要があるため、その枠作りに徹した結果、その枠作りは成立しているが枠を超えるわけでも枠を破壊する要素があるわけでもない、つまり「普通」になった、というのが本作の印象です。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-11-28 19:28:50)(良:1票)
9.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
絶対に大画面で見た方が良いです。 台詞が少なく、ストーリーもほぼ無いに等しく、とにかく映像とアクション、それのみ。 ひたすら改造車vs改造車であり、一部白兵戦。 なので映像に圧倒されつつ空気感に入り込めれば高評価だったのかもしれませんが、iPadで見てしまったために画面の大きさ的な意味で全く入り込めず、面白いと感じられませんでした・・・。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-11-15 17:57:41)
10.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
合わず。序盤から中盤は面白い。しかしジョンを連れ出したシーンあたりから全く納得できず、加速度的に面白さが萎んでしまった。 そのプラスとマイナスの中間をとった点数とさせていただきます。 何か深い解釈の仕方がありそうだが、初見ではわからなかったのでシンプルに思ったことを書きます。  上映時間約3時間のうちちょうど1時間くらいで突然ファンタジーが入り込むが、それ自体は全然受け入れられた。それまでの1時間が普通にドラマ的でありファンタジー要素など無くても面白そうな映画だなと思ったため、突然のファンタジー要素には「あー始まった」ではなく「この設定をどう活かすんだろう」という興味の方が強く、そのためその時点で面白さが萎むということはなかった。  しかし後半、ジョンを連れ出して所長の奥さんを回復させるあたりから「おいおい」という展開が続き、全く納得できないまま見終わってしまった。  ジョン・コーフィは作中字幕の表現を借りれば「自然」「神の奇跡」ですが、まあ当然そんなものはいないわけで、ジョンは何かを体現している存在であるにしても、普通に英語を喋り普通に物を食べる普通の人間であり、その結果「普通の人間に特殊能力が備わっている」と見えてしまうわけです。  で、他人の痛み?を吸って自分に溜める、それだけなら本人が苦しいだけなので「偉いな」「いい人だな」もっと言えば「ご自由にどうぞ」と思うわけですが、それを吐き出して他人に植え付けるというのは、それがまさに殺人やん、と思ってしまうわけです。 近距離にいる善人と思われる人物ならいくら救っても良いしなんなら感謝もされるが、近距離にいる悪人と思われる人物には精神病を煩わせ、結果人を殺させても良しとするのか。仕方がなかったとするのか。周りは涙を流すのか。全く納得できません。  本人は「自分でもわからない」と言っていましたが、明らかに意志をもって行動をしているので全く説得力が無い。 自分の意志でパーシーの首根っこを掴み、悪を注入し、結果廃人にし、人を殺させた。自分の中で完結する能力ならまだしも、他人にマイナスを付与することができる能力。傲慢甚だしく、こんな危険分子は処刑して正解だっただろ、とさえ思えた。  ジョンは冤罪で、ただただ自然で愛があるだけの存在、なのに人間の愚かさ故に処刑されてしまった、のだったのならそれは悲しいとなりますが、普通に意志を持ってパーシーという人間を壊し人を殺させているため、それはもう殺人やろ。同情の余地なし。と思ってしまいました。  登場人物たちがジョンをどう思いどう行動するかは勝手ですが、納得できるかと言ったら全くできない。そんな作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-04 22:25:49)
11.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
凄すぎる。映画がとかではなく、実話が基になっているということが。 本作で一番鳥肌が立ったのはエンドクレジット直前の「フランクのその後」かもしれない。  某サイトで視聴しましたが、サムネ?は絶対に変えた方が良いと思う。確かパッケージもこんな感じだった気がしてこのパッケージというか空気感は見たことあるな、という感じだったんですけど、視聴前の印象は「ほ~ら僕を捕まえてみなよ!じゃあね!」的なノリの終始明るいドタバタ劇で、何ならルパンとかそういう系の作品かな?と思いましたが、全然違う。 スチュワーデス8人のあの画は本質と全然関係ねーじゃねーかw監督が見たら怒られるまであるだろwと思った。  もちろんコメディ部分もあるし映画的にテンポ良く進むしでエンタメ感も強いんですが、私が一番面白いと思ったというか驚いた点は、フランクの行動が実話に基づいているということ。フランクの行動全て。 「え?噓でしょ?」「え?いやそんなことまかり通るんか?」「え?そんな展開ある?」「え?行動力凄すぎない?」という、フランクが起こす物事全てが驚きであり、その点が一番面白いと感じた点でした。  実話に基づいていないのであれば「それはねーわ」で終わりだったかもしれませんが、実話に基づいていると言われると「凄すぎる」という感想が第一に来て、それが本作を面白いと思った核たる部分でした。  フランクの凄さは理解できた一方でコメディ部分がイマイチ良くわからず特に前半が退屈な印象を受けてしまったので、次視聴する時は前半の会話部分を重視して吹き替えで見てみようかな、と思いました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-04 18:46:28)
12.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
サマーウォーズのオズの世界をより現実に近くした版+美女と野獣。 ちょっと、悪い点が目立ってしまったというか、悪い点に目が行ってしまった。  ■美女と野獣要素  主人公のアバターの名前が美女と野獣の主人公のベル、正体を知られないように城に閉じこもる竜=野獣、美女と野獣で言うルミエールらのような主人に従える従者たち、城のエントランスやダンスホールはそのまんま、ダンスホールでダンスする様がそのまんま、ベルの見た目がディズニー調のクリッとした目と厚い唇、竜=野獣のベルへの咆哮、竜=野獣がベルを守る描写、ベル&竜=野獣&ガストンの存在、時に物怖じせず積極的なベル、徐々に打ち解けていく様子。   これらは全て前半半分に詰め込まれているが、そのまんますぎる。  美女と野獣リスペクトなのは見ればわかるけれど、「美女と野獣のこの点が好きだから強引にそれを入れ込んで繋げた」感がすごく、全然入り込めないというか、不自然。  無理に美女と野獣のベルのキャラクターに合わせようとしたもんだから、現実世界ではめっちゃ控えめな主人公が突然美女と野獣のベルに近い性格になり、特段の深い理由なくトントン拍子で竜と心を通わせた、と見える。  そのため前半の山場であろうミュージカルっぽいシーンに全然入り込めず、ポカーンとしてしまった。  無理に美女と野獣要素を入れる必要が全くなかったように感じる。  ■悪意描写  サマーウォーズのオズの世界にいる人々は「ネット空間だが現実のSNS等よりも良心的」という感じで、それ故にアニメ的であり、不快な描写は特に見られなかった。  しかし本作の登場人物は非常に現代的(2023年現在)でリアルであり、人を妬んで悪意ある表現をしたり、ネット上で自分を偽ろうとしたり、「叩き」だったり、といった現実のネット社会でよく見る不快な要素がそのまんま詰め込まれている。  そのため、「なんでアニメ映画を見ている中でも不快にさせられなきゃならんのか」という感想を抱く。   その人物の情報を知るために瞳に反射した映像を拾ったり窓の外の居場所から場所を割り出したり、いわゆる「特定」をそのまんまやっている。アバターが解除されて現実世界の本人が露になるというのは「晒し」であり、いや闇深すぎだろ何があったんだよ、と思った。  ■キャラクター設定  サマーウォーズの主人公は数学オリンピックで2位だったという実績があり、電車の中で誕生日の曜日を即座に計算するなどの「普通とは違う」という特徴を見せ、それがあるから世界でごくわずかな人しか解けなかったオズの暗号を解いた、というのは理解できるし流れとして納得できる。  一方で本作の主人公の特徴は「歌」であるが、「歌が好きだった」という描写は僅かになされるものの、「なぜ世界トップレベルに歌が上手いのか」という理屈付けがない。しかも歌という主観的というか感覚的なものであるため、いかに本人の潜在能力を引き出すシステムといっても、「いやそのレベルなら世界にゴロゴロいるやろ」と思ってしまう。  指標が客観的でないため、イマイチ凄さがわからず、それ故納得感が薄い。  以上が主たる点で、特に前半の無理矢理感がすごく、個人的にあんまり・・・という感想となりました。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-11-01 01:06:38)
13.  ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-
アニメ本編を全て見た後に続けて視聴。  美しい景色、ゆっくりとした描写、温かい気持ちになる点など本編と同様。 若干異なったのは、本編はヴァイオレットが主人公として色々な人に関わり、成長していく、という視点だが、本作は前半と後半に分かれ、手紙のやり取りをする2人がそれぞれのパートの主人公となり、その2人にヴァイオレットやベネディクトが関わる、という視点となる点。 そのため「外伝」という表現は相応しく、しかし決して本編から逸脱せず期待した通りの作りとなっていた。  そもそも本作を含む「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品は、いかに情景に入り込めるか、世界観に入り込めるか、という点が評価に大きく影響する作品であるように思う。 自分のイメージとしては、日が短くなってきた肌寒いくらいの涼しい日の夜に、自分の心が落ち着きすぎているくらい落ち着いている時に、時間を忘れてゆっくりと、余裕がある状態で見ると突き刺さる作品、というイメージ。  アニメ本編を見た時も本作を見た時もまさにこの状態に当てはまり、それ故自分にとって最高に素晴らしい作品、という評価となった。 泣くために見るわけではないが、世界観に入り込んでいるうちにいつの間にかホロリと涙がこぼれる、そんな作品と感じた。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-10-13 22:31:49)
14.  プライベート・ライアン
iPad、つまり小さな画面で見てしまったのが致命的なミス。本作は大きい画面で映像に圧倒されながら没入して見なければならない系の作品だった、と視聴途中で気づいた。そのため入り込めず、会話の分量が少ないことも相まって正直なところ退屈だなと感じてしまい、時間が非常に長く感じられた。内容を忘れた頃にまた見る時は必ず大きい画面で見てレビューを更新したいと思います。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-10-09 00:26:34)
15.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ面白い。ストーリー自体も面白いし、キャラクターも良い。落としどころも良い。  バド、エド、ジャックの中ではエドが一番好きだが、それは最も感覚がまともで現代の考え方に近く、暴力や賄賂といったおもいっきり違法な行為をしなかったから。そのため途中で女と寝ているところを写真に撮られた際は「結局かよ・・・」と思ってしまったが、それにより逆にバドやジャックのキャラクターと近くなったおかげで、あるいは展開的に3人が接近していく描写と相まって、最終的にバドもジャックも好きになれたし、全体として良いバランスだなと思えた。  一連の事件の落としどころとして「ダドリーを英雄にするが自分も英雄にしろ」というのは、ダドリーを悪者にすると本格的に自分の身が危なくなるためその防衛策であること、自分の出世と警察の威信の交換条件であり互いに得があること、頭が良く「政治に向いている」というエドのキャラクターがより際立つ効果があることから、実に上手い落としどころだなと思いました。 「ロロ・トマシ」のくだりは鳥肌もの。面白かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2023-10-08 19:58:51)
16.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 
どうにも感覚に合わない箇所が多かったです。 身内だけならともかく客にまでとんでもない態度を取り事あるごとにワーワー喚くアマンダ、喧嘩して出ていったのに特に何もせずしれっと復帰するその夫、直前まで悪態ついてたのに物につられて突然に友人になる娘、自分の子をほったらかしにしてピアノに没頭する息子・・・。まともなのはアーニーだけだった気がするw マジックがウケて繁盛しているけど、マジックのネタが尽きたらどうするんだろう・・・ネタは小出しにしてショーも毎日はやらない方が良さそう、と映画内の設定なのにも関わらず無駄に心配になってしまったw
[DVD(字幕)] 5点(2023-10-08 01:43:52)
17.  最強のふたり 《ネタバレ》 
「良い作品」という表現が一番しっくりくる。やりすぎる描写も無ければ何もないというわけでもない。不快な描写も無ければスカッとする描写もない。ただ心は温まる。そんな作品。  昔クラスメイトに障害を持った子がいて、無口な子だったが、どういう会話の流れか「同情するのが一番失礼だろ」的なニュアンスのことを言ったとき、その子が嬉しそうに「そうなんだよ!」「気を使わないでくれるのが嬉しい」みたいなことを言ってくれたのが強く印象に残っている。  全ての人がそういう発想ではないのかもしれないけど、本作のフィリップもそういう気持ちだったんじゃないかな。
[DVD(字幕)] 7点(2023-10-07 23:34:17)
18.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 
 「実話に基づく」という前提で視聴、かつその前提で感想を書きます。  少年の頃からギャング、ないしマフィアの世界で生きた男の人生録、といった本作ですが、正直に思ったこととして、結局主人公の言う「普通の人」「つまらない人」と同じやん、ということです。なんなら対価が命な分だけマイナスまである。  まあ「いや、だからそういうことを描きたいんだよ」と言われたらそれまでですが、それほどにマフィアの世界に魅力を感じなかった。   マフィアの世界に生きているからゴリゴリに金が入り優雅な生活が送れる。なるほど。で、その先は?となると、結局「家庭を持って落ち着け」「家族が大事」「家庭と仕事」「妻と愛人」「朝から晩まで仕事」「警察にしょっぴかれたらヤバい」「仕事を行うチームにも無能な奴がいる」「明らかなミスを犯しても仲間だから守ろうとする」   これ、全部そこらへんで四六時中よく聞く普通のことですよね。  マフィアに身を置こうが「一般」に身を置こうが結局同じと。じゃあ「死ぬ」というリスクを負っている分だけマイナスやん、と思ってしまいました。   グッドフェローズとは「良い奴ら」的な意味ということはなんとなく把握していましたが、一体どこが良い奴らだったのだろうか。  結局全員自分の身が一番大事で自分のためになる周囲の人間とつるんでるだけであり、それはもはや友達ですらなく「仕事上の仲間」と見えてしまった。  てっきり自分の不利益になっても感情的結びつきの強さが普通以上のためそれに沿って行動する、といった話かと思ったらそんなことはなく、世間一般の普通の感覚の舞台をマフィアの世界にしただけ、と見えてしまった。   仲間内を「家族」と言うが、それは「そこから外れたら死ぬから」という理由があるからそう言わざるを得ないだけ。  誰かが結婚した、子供が生まれた、昇進した、その他諸々のいちいちのイベントでパーティが開かれ祝い金を持って半ば強制参加。  本作では描かれていないが「ダルいんだけど」と思っている者も当然いるはずで、職場の飲み会には参加するのが当たり前、という古代の常識と何が違うのかと思わされてしまった。   ここまでの感想は酷いものですが、約2時間半の作品にもかかわらず退屈はせず普通に最後まで見れた、展開的にやりすぎ感も入り込めなさも無かった、といった映画的な面白さから7点とさせていただきます。
[DVD(字幕)] 7点(2023-09-23 03:47:03)
19.  バーフバリ 王の凱旋
残念ながら、自分の感覚に合わず。  登場人物は全員真剣そのものだが、描写がぶっ飛んでいる。 展開の速さ的にも物理法則的にも1つ1つのシーン的にも「いやそれはないやろ・・・」のオンパレードであるが如何せん真剣な雰囲気なので「え、これ笑うとこ・・・?」のまま最後まで行ってしまった。  映像のスケールはすごく、風景や街、戦闘の俯瞰的な視点があることで規模の大きさ、迫力が把握しやすい。 しかし前情報無しでiPadで視聴してしまったことでその空気感に入り込めなかった感がある。これは自分のミス。  全体として「どう見たらいいのかわからなかった」というのが正直なところで、そのモヤモヤ感が最後まで継続してしまった。
[インターネット(吹替)] 4点(2023-09-16 21:52:45)
20.  劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 《ネタバレ》 
アニメ本編の正統な続編。「リズと青い鳥」を見ていなくてもアニメ本編を見ていれば全く違和感なく続編として楽しめます。 「リズと青い鳥」を見たことによる補正はあるかないか程度、あっても+0.1点、みたいな印象。  劇場版だからといって何か特別なことはなく、主人公が2年生になった世界を描いているだけ。 アニメ本編では上級生の間で問題が発生し、それに主人公が関わり、なんやかんやする、といった形だったが、本作はその対象が新1年生になっている。 新1年生の間で発生している問題が見受けられ、それに主人公が関わり、やはりなんやかんやする。  「劇場版だから」といってアニメ本編の流れとは異なる尖った演出や展開を差し込まれたら「え?」と思っていたところですが、それが一切なく本当にアニメの続き、という作りとなっているところが素晴らしい。    ~以下自分にとっての本作品の見え方~  「響け!ユーフォニアム」シリーズの凄いところって、何かを突き詰めようとする人間の感覚ないし本質を見事に描いているところ、それに尽きます。  本編でも劇場版でもはっきりと明言されていない、というかボカされていますが、結局「好きだからやってるだけ」というそれに尽きるんですよね。 この言葉は本質を突いていて、やってる理由は「好きだから」「面白いから」というただそれだけ。そこには目的も前後関係も無いんです。  つまり「周囲の人が~」とか「周囲の人からどう見られるか~」とか「それをやる意味は~」とか「将来は~」とか、まあそんなのどうでもいいとは言わないまでも、関係ないというか、考えてないというか、自分にとって発想の外なんです。 そういう打算でやってるわけじゃなく、好きだからやってたらなんか上手くなっただけなんですけど、的な。  だから質問されると困るというか面食らうというかポカーンとするというか、その答が自分自身でも良くわかってない、というのが本音で、「確かに何でこれをやってるんだろう」と自問自答を繰り返した結果辿り着く答が「ああ、好きだからやってるだけだわ」になるんですよね。  そしてそこから演繹的に発展する思考が「楽しい→自分の成長が楽しい」、「楽しい→せっかくだから何か目標作るか→将来誰かのためになればいい」といったもので、これらを表現してるのが主人公と高坂さんの思考。   しかし現実には周囲の人間がいるわけで、特に本作のような個人の技量のみではどうにもならずチームの技量が問われるジャンルについては常に周囲との関係が付きまとうし、周囲に影響されそうになるし、なんなら周囲も高める必要がある。 「好きだからやってるだけ」なんて人は僅かで、人には人それぞれの事情や考え方があり、立ち居振る舞いが異なる。  それを見事に描いているのが本作。  本質である「好きだから(周囲関係なく)やってる」を表現しているのが高坂さん、「技量はあるが周囲との関係を気にしちゃってる」のが新1年生の2人、「好きだから」をストレートに表現しているのがみどりちゃん、「好きなんだけど技量が追い付いてない」のが葉月ちゃん、「好き」のベクトルは違うが努力の積み重ねでハイレベルに到達したのが鎧塚さん、「好き」云々以前に部活としてやってるのが多くの人たち、といった描き方。  キャラクターそれぞれの「ジャンル」に対する愛の濃度、それに付随する技量が異なり、それを前提とした上での環境や考え方の違いがある。 それが見事すぎるほど見事に、非常に現実的に描かれている。 故に本作は素晴らしい、それが私の見え方です。   何よりすごいのは、「原作者さんって何かのプロ?ないし何かを極めた人?」っていうくらいに、よくその感覚を知ってるな、という点。 私は某ジャンルで瞬間最大風速世界1位を経験した人間なので、そこに至る過程を知っています。  周囲からは「将来が云々」と言われ、「それやって何の意味があるの?」と言われ、「あまりにそう言う人が多いから自分が間違っているのか?と」自分を疑い、そのプレッシャーがクオリティに影響し、でも自分を信じ、最終的に辿り着くのは「自分がそれをやる根拠?・・・楽しいからだ、好きだからだ」という結論ないし心理の流れに行き着く。  そんな私にとって、本作は「よくそんなこと知ってるな」「よくそれをここまで上手く描けるな」という感想になります。   好きなキャラクターは高坂さん。 特に初期の高坂さんの考え方はピシャリ。その通りだと共感できます。   本劇場版を見た感じ、苗字を気にする新1年生のくだりが回収されていないし、主人公の2年生編が描かれたのなら3年生編があるはずだし、といった点から、続編を強く期待しています!
[インターネット(邦画)] 9点(2023-05-28 08:20:35)
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