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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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121.  mellow メロウ 《ネタバレ》 
爽やかな恋愛、を映画にするとこんな感じでしょうか。中には少し泥臭いものもありましたが、「どんな結果になっても告白はしろ」というメッセージは強烈に持っていた。作中の告白は見事に全て×でしたけどね。  女性が女性に憧れる、というのも身近で似たようなことがあったのであーあれねと、私は結構簡単に受け入れてしまいます。特に作中のように女子の体育系クラブでは割とあるある。バスケとかハンドとか。でもやはり相手もOKという割合はだいぶ低くて、「ありがとう、でもごめんなさい」が大半の結果なのではと思う。 そう思うとなかなか難しい関係の告白が多かった。既婚者の女性が旦那を同席させての告白、女子中学生が同じ学校の女子の先輩に向けての告白、女子中学生の成人男性への告白、などなど、はなからわざと「それは無理だろ」という告白を作中に出していたのかな。  文字で書くとなんだか暗い雰囲気と思うかもしれませんが、私がこれを観た日は驚くような雲ひとつない晴天の日で、冒頭に書いたようにこの爽やかな恋愛映画にすごく爽やかな日和がこの映画の雰囲気ととても合っていたことを覚えている。今日この映画を観れて良かったとも思えた。恋愛、告白、とはまた違うかもしれませんが、この映画と良い出会いができた、そう思えました。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-12 21:29:41)
122.  去年の冬、きみと別れ 《ネタバレ》 
ずっと観たかったのだがなぜかNetflixでダウンロードができない作品で、家で観る時間がなかなか取れずしかし今回ようやく鑑賞することができました。  前半は猟奇的な写真家=木原坂雄大を取材しながら追い詰められる記者=耶雲恭介というストーリー展開だったのが、耶雲の素性が怪しくなってきたところから話の方向が変わってきたのを感じました。あの白い文庫本の破壊力たるや。序章から第三章までの組み立ても見事でした。いきなり第二章から始まるから何か間違ったかなと心配しましたが、なんてことはない、見事な演出でした。  結局出てくる主要人物のほぼ全員どっか異常な人物しかいなかったので、なかなか誰かに感情移入しながら見ることは難しかった。強いて言えば耶雲(中園)に共感を覚えるが、心配とは言え盲目の彼女=吉岡へのつきまとい行為は度が過ぎていると感じる。普通に話しかければいいのに、仕事休んでつきまとったり、そもそもやましいことの自覚はあるようでだから話しかけないことも怪しさを倍増させる。耶雲に異常性を持たせたかったのかもしれませんが、あのへんはなんだか過剰演出な気がしました。  シンプルに目に焼き付いたのは、蝶の写真と、蝶の標本。蝶の写真は、耶雲が評していた内容がそのまま突き刺さった。あの蝶が何を隠しているのか、その奥が見たいと、確かにそう思える写真だった。実際にああいう作品があるのかはわかりません。映画のために用意したただの一枚絵なのかもしれませんが、それでも自分には何か感じるところがあった写真です。 次に蝶の標本。標本のどれかというと目玉模様のやつ。一匹だけならまだしも、あれを何匹も同時に見ると流石に薄寒いものを感じました。その感想とは裏腹に、ちょっと見続けたいという不思議な気持ちにもなりました。  いろいろ心が揺さぶられ、楽しめた映画でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-09 01:48:07)
123.  名も無き世界のエンドロール 《ネタバレ》 
個人的に、このラストはすごく良かった。よくあるドラマの展開なら、あそこで「バカなことはするな!」とか「そんなことをして彼女が喜ぶと思うのか!」とかいうセリフで犯人が思いとどまったり、その言葉でひるんだ隙に犯人を警察などが取り押さえるというシーンをよく見ます。ですがこの話では結局犯人は思いを遂げ、しかも共犯だった友人にはドッキリで騙し打つという、なかなか観てる側にはアジな展開で楽しめました。  実際想像してみた。もし自分の最愛の人を事故で失い、その犯人があのような人間だったら。もしその犯人が何の反省もしておらず何なら自分は悪くないと逆ギレしてくる始末で、轢いた相手を犬呼ばわりしてきたら。殺意湧きました、普通に。だから、あのラストでとても満足している。  城田ちゃんは、マコトとヨッチとは少し離れた位置から二人を眺めながら、でも近くにいる存在。自分でもそう言っていた。やや第三者的な立場でいることが心地良くもあり、しかしヨッチのことを考えた時に主役になりきれない自分に嫌気もさしていたのかもしれない。しかし最終的に二人を支え二人のために動き続けた城田ちゃんは、なんだかやり切った達成感に包まれている気がした。サッドエンドの中のハッピーエンドであったと思いたい。そんな作品でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-09 01:26:40)
124.  ルパン三世 血の刻印~永遠のmermaid~<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感は80点。さすがに20本以上もルパンシリーズを見ると好きと嫌いが分かれてきますが、これは好きなやつでした。 冒頭から「ルパン三世40th anniversary」の文字が。そうかもう40年にもなるんだ。そしてその記念すべき年になんと声優陣の大幅改変。主要キャラはほとんど新しい方に替わっていました。 私の勝手なイメージですが、きっと声優の世界も結構な縦社会で、昔からのベテランや偉い人に周りが忖度して、今回のような記念の年ならそれこそそういう人を立てて出演「していただいて」勇退してもらうのかなとか思ってたら、記念の年に外すなんて、なかなか思い切ったなあと変なとこで感心してしまいました。 新しい声優さんたちもだんだん聞き馴染んできました。流石に少し違和感は感じましたが、まあこれもサザエさんやドラえもんの声が変わった時のように、だんだん気にならなくなることでしょう。  内容も良かったです。人魚の宝石にさらに隠された八百比丘尼の財宝を巡って戦うルパン達と氷室一味。八百比丘尼の財宝や美沙と麻希の物語、ルパン一世を通して見る泥棒とは何かという問いかけなど、色々楽しめる要素がありました。ひたすら泥棒という仕事にこだわる麻希に向けてのメッセージのように一世の残したものを、「ま、泥棒なんてそんくらいのもんだ。結局楽しんだもん勝ち、ってとこかな?」と解釈するルパン。  個人的にはこういう、盗めないお宝的な話は大好きです。『お宝返却大作戦』もそうだったし、そういう話がもっと増えることに期待。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-10 06:49:49)
125.  おいしい家族 《ネタバレ》 
これが「おいしい家族」かどうかはさておき、色々考えさせられる良い映画でした。結婚生活がうまく行ってない女性が、母の三回忌のために地元へ帰るとそこには亡くなった母の服を着て女性として暮らす父の姿が。うろたえる娘に追い討ちのように「父さんは結婚する。相手は男だ。」と平然と言い放ち、自分以外の親戚はすんなりそれを受け入れて、なんなら普通に祝福モード。自分がおかしいのか?と葛藤しながら悩む娘の物語。  いや、別に同性愛とかトランスジェンダーとかを否定する気はありませんが、いくら物語とはいえあそこで娘が「あっそう、オッケー良かったね。おめでとう」ってなったらそっちの方が不自然だし気持ち悪い。うろたえて疑問を訴えるのは当然の反応。ましてや娘には事前の説明も何もなく、亡くなった母のために帰ってきたのにその母を冒涜するような真似をしているように見えたのでしょう。きちんと事情も伝えず、それは怒るわ。こういう問題って、さもそれまでの価値観で生きてきた人がおかしいとか、なんなら否定するくらいの勢いで描かれがちですけど、同性愛とかLGBTとかそういう考え方を尊重しろという人ほど、それまでの価値観を持った人の考え方を尊重してくれないのは納得がいかないといつも思っている。あれ?あんたらのほうがえらいの??といつも疑問に思う。それまで虐げられてきたりマイノリティだったがゆえなんでしょうけど、「なんでこっちの気持ちわかんないの?」って詰め寄られるのはなんか違うと思う。  あんな小さい島で、田舎であんな風に生きていたら実際はどうなるんだろうというのは少し知ってみたいですが、でも青治さんのように家でも職場でも(しかも校長先生)あそこまで堂々としていれば偏見のようなものは生まれないんですかね。彼は自分の考え方を人に押し付けるようなことは一切していないし、あの姿勢には素直に好感が持てた。人として魅力的だと思う。女の子になりたい瀧も、そんな彼が好きなダリアも、みんな憎めない良い子だった。  完全に蚊帳の外に置かれ、いきなりサプライズ的にビッグニュースを放り込まれた燈花に同情しつつも、素敵な家族のストーリーを見ることができました。少し、心が洗われました。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-03 01:45:09)
126.  マイ・フレンド・フォーエバー 《ネタバレ》 
事前に「すごく泣ける」とかなり聞かされてからの鑑賞だったので、けっこう身構えて見始めました。  このくらいの時期の欧米におけるエイズへの世間の認識が分かりますね。病気に対する世間の意識なんて、日本だろうが欧米だろうが大して変わりないんだなというのが率直な感想ですね。 でもこの時代のワルってなんだかそこまでワルじゃないというか、デクスターの病気についてエリックから聞かされて、「おい、もうやめようぜ」としおらしく引いていこうとしたり、エリックの母親にしても凄い勢いでエリックを引き剥がしにいったあと、デクスターの母親に詰められてシュンっとなって帰ってくるという。なんか最近のワルって、とりあえず自分がよければとか楽しければいいみたいな感じで信念も何もないし人の話も聞かないしという印象なんですが、この時代のワルはワルなりにきちんと人の話を聞くしそれについて自分たちなりに解釈して考えるし、そこだけでも今と全然違って良いなあとか思ってしまった。「人なんか関係ねー、オレさえ良ければいいんだ」という人が本当に増えた気がします。個人的な感触ですが。  結果的に断念しましたが、下流の街を目指して二人でゴムボートで川下りって、冒険!って感じでなんだか良いですね。ここまでの冒険はしたことないですが、50ccにまたがって何県も離れたところへ紙の地図だけで目指した昔の経験を思い出して、懐かしいです。 靴のエピソードは最高です。「真っ暗な中で目覚めると、宇宙の何億光年も先の何もないところで一人ぼっちだと感じて苦しいんだ」と訴えるデクスターに、「この靴持って寝ろよ。臭さでここが地球で、僕が近くにいるってわかるから」と言って自分の泥だらけの靴を渡すエリックと、その靴を抱きかかえながらとても安心した表情でスヤスヤと眠りにつくデクスター。なんだかとても心が安らぐシーンでした。  周りからは子供の遊びのように見えたかもしれません。しかし二人で探し続けたデクスターのための"cure"。それはうまくいかなかったが、デクスターにとっては"cure"はエリックとの時間だったのかもしれません。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-03-24 22:58:49)
127.  彼らが本気で編むときは、 《ネタバレ》 
観る前は正直、苦手なジャンルの映画だと思っていました。ですが、観ていくうちに段々と引き込まれていき、登場人物の多くに感情移入してしまいました。  正直なところ、私はLGBTQなどの性別問題は自分とは無関係だと思っています。自分は違うし、でも無関係というからにはそんな人が周りにいても極端に反応したり差別したりも特にしません。自分は違うので恋愛対象にはなりませんが、友人であればこちらも特になんとも思いません。何かの拍子に誰ががそうだと分かったとしても、「あ、そうなんだ。ふーん」程度の反応しかしないと思います。「わたし、日本人より欧米の人の方が好みなの」とか言われるのと同じくらいどうでもいい。 子供の頃から思っていたことで、なんというか、説明が難しいのですが、そういう人たちに特別な呼び名をつけたり、「こういう人たちもいるから理解して」という運動そのものが既に差別なんではないかと思っている自分がいて、そういうのを見ていると言い方は悪いのですが、アホらしい、と思ってしまいます。 人権、ともよく言うがそういう呼び名を付けられた人たちの人権には特別配慮してそうでない人たちには配慮しないこともよくわからない。この映画では取り上げられなかったが、体が男で心が女であっても女子トイレには行かないだろう。女風呂にもおそらく行かないだろう。そこは自分の仕組みと、社会の仕組みとを双方に考えた上でバランスを考えるべきだと思う。性的には大多数に属する男の自分だって、性とはまた違う自分の個性の仕組みと、社会の仕組みとのバランスをうまく考えて折り合いをつけているのだから。誰にだって多かれ少なかれ、大なり小なりそういう面はあるだろう。だから、リンコさんが検査入院になったとき、病院の事情も考えずに人権侵害だと大騒ぎするマキオには大いに違和感を感じた。ああ、彼にとっての人権というのもそういうことなんだな、と。  別にこういう考えの自分が大正義だとも思っていません。ただ、上述したリンコさんの病室を変えるよう病院のスタッフに迫るマキオのように、相手の事情やその場所の仕組みも考えず、ただ自分たちはこうだからこうしろ、と迫るのはなんだか嫌だな、と率直に感じました。病院のスタッフが、リンコさんの容姿や特性に対して明らかに差別的な態度や嫌がらせ等の攻撃をしてきたというなら話は別ですが。そういう意味では、トモがカイの母親に持っていた洗剤をぶっかけるシーンは痛快でした。ああいうのは良い!!スカッとしましたね。  改めて、私は自分はこういった性別問題とは無関係だと思っています。もし私が誰かを攻撃したり悪口を言っていたら、多分それはその人のことが嫌いなだけです。体は男で心は女で…とかどうでもいいです。その人そのものと仲良くなれるかどうかは別問題なので。ただ、社会の仕組みを無視して権利の話ばかりしているシーンは見たくないなというのが率直な感想です。映画のレビューっぽくは無いですが、この映画を観てこういうことを思いました。一つの考え方としてご一読ください。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-03 23:57:11)
128.  ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜 《ネタバレ》 
「満漢全席」  昔何かのマンガで見たことあるなあ。中華一番??美味しそうだなとは思ったがあまりのスケールの大きさにイメージはついてこなかった。そんなうっすらとした記憶の中にあった名詞が久しぶりに聞けました。最近料理に凝っていることもあり、最初から最後まで結構興味津々で見られました。特に最後のエンドロールでの、山形氏の「大日本帝国食菜全席」を現代版にアレンジした佐々木充版レシピもとても見応えがありました。家で趣味で作れるレベルではないのでなかなか参考にはなりませんが…あ、鮎の春巻きくらいならできるかもです(笑) 112品をひとつひとつ壁に貼り出していくとかも良いですね。あれだけでむしろ部屋のデザインとしてとてもファッショナブルにきまっていて、今の建築デザインにああいうのがあってもいいんではないかと思わされました。逆に良すぎて、いくら無尽蔵にお金を使えたといっても当時の満州であんな作りの建築をできたのかなという疑問はありましたけど。映像作品としてはとても良かったと思います。  ストーリーもとても好きです。冒頭のオムライスがすでにもう美味しそう。あんな風にお米をくるむんですね。うちでは普通にお米にかぶせるだけだわ(汗)孤児院の園長とか、本人の出自とか、出てくる人物たちとか、全てきちんと最後に整理して終わる、ひとつの映画としてとても綺麗な作品だと思いました。特にストーリーに不満もありませんでした。はじめっから疑問だった、「なんでこの人にこの依頼が来たんだろう」という疑問も最後きちんと解けましたし。まあ、当時の軍があの既成事実作るためだけにお金と手間かけすぎだろうとは思いましたが。  良い映画だと思います。料理好きな人はぜひ。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-01 22:04:58)
129.  ルパン三世 ワルサーP38<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感は50点くらいかな。というのも、この回はルパンシリーズとしてはけっこう血生臭い回で、爆発や暗殺など、全体的に陰鬱とした感じをはらんでいます。中盤にはルパンも蜘蛛のタトゥーの毒を入れられ、その毒を入れられた者は例外なく、中和する特殊なガスを出す島の中でしか生きられないという閉塞感もプラスされ、全体的に暗いお話しです。  上述したように、いつもはコミカルだったりギャグだったりお色気要素だったりがたくさんあるシリーズですが、今作は「これぞルパン!」という感じはそれほどありません。ですが十数作もあるシリーズの中で時々こう言ったシリアス路線のものがあっても良いでしょう。ルパン的ではないですが、嫌いではない。  そういえばこの『ワルサー』を見てからルパンの拳銃を気をつけて見るようになりました。よく見るとどのシリーズでもちゃんとワルサーを使っていますね。次元のマグナム、五ヱ門の斬鉄剣と同様、ルパンシリーズを彩る重要なアイテムなんだと実感しました。  久しぶりに見て二つだけ「?」な点がありました。 ひとつは銭形の相棒のビッキー。突然出てきて何か物語に絡む重要なキャラなのかな、あ、エレンの弟に似てるから実は死なずに生きていた弟のアレックスなのか!?などと思っていたら何にも物語に絡むことなく終了。なんだったんだ?? ふたつ目はラストシーン。まだ毒の中和剤できてないのにルパンたちは島を出てしまいましたけど大丈夫なのか??大量にガス持ってって島外で中和剤作るってことなんだろうか。ちょっとわからない部分でした。  まあそんなことは言いながらも好きな話です。心を鎮めて不遇な環境の暗殺者たちに想いを馳せる、そんなルパンシリーズでした。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-10 19:08:18)
130.  ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感90点。ルパンシリーズではけっこう記憶に残っている作品です。子供心に、これぞルパン!というのを、学んだ気がする。  ルパン三世って、ルパンや銭形や不二子ちゃんに代表される色んなキャラの魅力が特徴のアニメではあるんですが、なんだかSF的な要素もとてもワクワクするシリーズですよね。作品によってどこに重きを置くかはまた違ってくるんでしょうが、例えばこの『バイバイリバティー…』では、あらゆる犯罪者のデータベース化や、そのデータの共有、はてはそのデータをウィルスで操ってしまうアイデアまで。これが1980年代のアイデアということに驚きます。また本作ではありませんが、『ヘミングウェイペーパー』のほうではネクタイ型のカメラも出てくるし…この時代から30年近く後になってようやく普及してくる技術が当たり前に描かれるその発想力に改めて驚きます。  あとはルパンシリーズお馴染みのスケールの大きさや女性キャラのストーリーなどは面白い。自由の女神を盗むとかどんだけ(笑)また最後に母親を亡くしたマイケルが自由の女神に「バッキャロー!!!」と叫ぶシーンもなんとも言えずしみじみしました。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-25 20:36:54)
131.  日本で一番悪い奴ら 《ネタバレ》 
舞台は昭和後期から平成中期の北海道警。ちょうど私も昭和に生まれて学生時代を過ごしたくらいの時期です。まあその頃くらいの日本なら家庭でも学校でも体罰なんて当たり前でしたし、このくらいの汚職があってもそれ自体にはそれほど驚きはありません。まだ携帯も出たか出ないかくらいのSNSと呼べるようなものはまだまだなかった時代。そんな時代だったからでしょうか、諸星さんがこのように自分の周りの世界に取り込まれ囚われてしまったのは。今思えばインターネットなどなく、良くも悪くも自分の周りの世界しか見えてなかったこの時代にはこういう風に誰かの影響や何かの思想に染まりやすかった時代なのかもしれません。この諸星さんもそうで、道警に入りたての新人時代には課のエースで先輩でもあった村井に可愛がられ影響されてその生き方を模倣し、その後道警に新設された銃器対策課に配属されそこから彼は特に銃の摘発に力を注ぐようになる。思想に染まった彼の考え方は本当に極端であり、銃摘発のためにロシアから銃を輸入することすら彼の中では是であり、彼に言わせれば「チャカさえあげられればシャブなんてどんだけ出回ったって関係ないでしょ!」ですから。本当にそこまで事実だったのかはわかりませんが、麻薬の所持使用で道警に逮捕されてもなお道警に恩義を感じていると述べた最後の語りはなんだか考えさせられます。人はあそこまで何かに夢中になり、視野が狭くなれるものなのでしょうか。昭和後期から平成中期、複雑な思いで振り返ることになりました。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-13 22:54:32)(良:1票)
132.  人魚の眠る家 《ネタバレ》 
原作はだいぶ前に読みました。あらすじ覚えていましたが、また映像で見ると違いますね。  個人的には書籍版よりも毒気は少なくなったかなと思いました。それだけに、突然の家族の事故、脳死や臓器移植・そういう家族を抱える状況などに思いを巡らせる機会となりました。娘が突然あんな事故にあったらどうする?娘の臓器提供の意思なんて聞かれたらどうする?娘の体の維持のために最新技術を使えるとか言われたらどうする?残された弟がお姉ちゃんのことで悩んでいたらどうする?娘のことに心酔するあまり周りを蔑ろにする母がいたらどうする?色んな「どうする?」が頭の中を駆け巡りました。すべて、実際にその立場になってみないとわかりませんが、私個人としては家族の立場なら生かしたいと思うし娘の立場ならもう臓器提供しますと言いたくなる。同じ人間が立場を変えて考えても真逆の意見になってしまうので、これは本当に立場次第の問題だと思う。そしてそれを周りがどれだけ尊重できるか、そういう問題だと。  電気信号を与えて体を動かしたり表情を作るということも、そこだけ見れば不気味に映るかも知れませんが、本来の目的は体を動かして身体の代謝をあげたり健康のための機能であって、そういう見方をすれば全然気持ち悪いものでもなんでもない。その結果どんどん身体の数値が改善されていく娘を目の当たりにして家族が喜ばないはずがないんだから。星野さんの彼女も、あんな見せられ方だけされればそれは誤解すると思う。  今はこうやって良くも悪くも他人事としてこんな感想を書いていますが、このような事故が本当に起きたりするのではないか、なったらどうしようと、そんなふうにどこか気持ちを引き締めつつ何もない日常を有難く感じるきっかけになりました。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-08 16:59:19)
133.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 
昔何度も見たがなぜかレビューはしていなかった作品。最近こういうのをきちんと記録しておこうともう一回見るようにしています。  宇宙人あり、UFOあり、メタリックで不思議な形状の銃あり、記憶をなくす怪しげな光るスティックあり、変形したロケットエンジンで走る車もあり、まさにザ・SFエンターテイメントといった作品です。描写にしても、露骨な性的な描写や暴力的なシーンはなく、子供から大人まで万人が見られるような表現にされているのがいいですね。時間も短めでサラッと見られるわりには楽しんだ感は残るというのがとてもいい。こう書いているとこの映画は本当に優れたエンターテイメントなんだなと改めて感じます。深刻な問題について考えたりする映画ではなく、「こんな世界があってもいいよね!」という雰囲気で作られていて良い意味で重くなく鑑賞することができます。最近なんだか重い映画ばかり見ていたせいもあって、なんだか癒されました。Netflixに入って英語字幕で見られるようにもなったし、また洋画も見ていこうと思う。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-26 20:46:21)
134.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》 
そっか。これって少女漫画が原作なんですね。言われてみれば納得です。でもそんなにゴテゴテした少女漫画然としたものではなく、芸術家の卵たちの人生や作品に対する葛藤を見れた、っていう感じです。面白かった。  芸術品についてはよくわかりませんが、作品にひたむきに取り組んでいる人を見るのは好きです。この映画なら、はぐみさんがまさにそんな感じの人。ゴツいヘッドフォンで周りの音を全て遮断するようにしながら作品と向き合うあの姿は確かに魅力的でした。竹本君が一目惚れするのもなんだかわかります。森田君は天才肌という感じですが、アーティストというより旅人という感じ。一箇所にじっとしてるタイプじゃなさそう、人間関係も。はぐみさんとなんとか仲良くなろうして、実際少し仲良くなり始めた竹本君が、急速接近するはぐみさんと森田君になんとも言えない気持ちを抱くシーンはなんだか切なかったですね。ストーカーの真山君と、彼を好きな山田さんの気持ちだけはよくわからなかったな。とにかく相手が好きだという気持ちだけはわかりました。  抑えきれない、飲み込みきれない誰かが誰かを好きになる気持ちというものを見ることができました。この映画では若い男女の物語でしたが、いくつになってもそういうものを忘れずに過ごしていきたいものです。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-13 14:38:54)
135.  私をくいとめて 《ネタバレ》 
つい最近観た『勝手にふるえてろ』に何だか似てるなぁと思っていたら、やはり【タケノコ】さんがすでにおっしゃっていました。共通点は、彼氏がいない独身女子が仕事や人間関係などの日々の出来事に対して脳内で色々突っ込んだり妄想を展開してみたりするということ。『勝手にふるえてろ』のほうではあくまで主役の女子本人が脳内一人芝居を行うのに対し、本作『私をくいとめて』では、A、という自分の中のもう一人の自分との対話が中心になります。Aは自分の中にいるもう一人の自分として、主役の彼女に冷静に助言をします。Aの存在は彼女にとって当たり前にいてくれる存在でありすぎて、一度Aを失った時の喪失感を彼女はとても恐れています。現実には自分を好いてくれる男性がいて、自分も彼を大好きなのに、そうなるとAを失うことになるんではないかと怖がる彼女はなかなか現実の恋愛を前に進めることもできず、、、と、作品概要のようになってしまいました。  比較ばかりであれですが、『勝手にふるえてろ』より本作のほうが毒気は少ない印象です。周囲の誰かに対してではなく自分の中のもう一人の自分であるAとの対話が中心になっているからかもしれません。私自身も外に出すより心の中に葛藤やら何やらを溜め込むタイプなので、自分なりのAとの対話をしてるのかもしれません。勇気を出して飛行機に耐えて海外の友人宅を訪れたら、友人の旦那家族勢揃いのサプライズって。こう言うタイプの人間には辛すぎるなあ。セクハラを目の当たりにして心がざわざわする気持ちもわかるし、主役ののんさん演じる黒田さんに色々感情移入してしまう映画でした。  この映画も、女子だけでなく、色々人間が抱える心の声などを可視化して見ることのできる良い映画だと思いました。他の人もこういうふうに思うんだ、感じるんだということを見れるっていいですよね。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-04 16:12:09)
136.  RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 《ネタバレ》 
日本でも他の国でも、自分の好きな乗り物に名前を付けたり擬人化して愛情を注ぐということがありますが、この映画も電車に名前をつけたりこそしませんが、三浦友和さん演じる運転士の電車に対するじんわりとした深い愛情が感じられました。それとは全く対照的に、家庭のほうでは昭和のおやじ的な奥さんに「おいお茶!」みたいな亭主関白モード全開で、普段ならともかく、本当にやりたいことを相談もできない夫に辟易して奥さんは出て行ってしまいます。  奥さんのことも運転士としての仕事も、ひいては電車のこともとても好きなのに、それらに対しての姿勢は真逆になってしまう。無機物には素直になれるけど、好きな人に対してはプライドや恥じらいが邪魔して素直になれない、いっぱいいっぱいになった時に感情をぶつけてしまって、後で後悔する。なんだか自分を見ているようでした。主役の滝島さんに対しても、素直になればいいのにって第三者の視点からは冷静に思えるんですが、いざ自分が同じような立場になると全然冷静になんかなれなかったので、その葛藤がわかってしまうことに感情移入してしまい、辛かったです。勢いや感情任せに言ってしまった言葉で、本当に大事なものを失ってしまう。この話では間違った自分と向き合ってやり直すことができて、良かった。  最後に、滝島さんが定年の祝いの席で言われたセリフが刺さります。私は定年なんてまだまだな年齢ですが、この言葉は良い意味でも悪い意味でも覚えておきたい。 「おまえさん、老い先短いとか思っとるだろう?長いぞぉ、ここからが…」
[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-28 19:02:25)(良:1票)
137.  記憶にございません! 《ネタバレ》 
どんでん返しとかそういうのではなく、ただただ記憶を失った総理大臣がどうやって総理としてやり切るか、やり切らせるかということを描いた映画でした。また総理の周辺の人間模様も面白く、いい意味で期待通りの展開で私としてはとても良い映画だと思いました。  史上最低支持率の総理大臣が記憶喪失をきっかけに新しく人生をやり直す、という話。途中、おそらくフライパンで殴られたところで記憶が戻ったと思われますが、記憶が戻ってからもあえて記憶喪失後の自分であり続けたというのが面白かったです。人間誰でも一度は「やり直したいな」と思う時があって、実は記憶を失う前の黒田総理もふと自分の今の状態を振り返った時にそう思ったのかもしれない。そんな時に幸運?にも頭に石が当たり記憶を失って新しく人生をやり直すチャンスを得た。とても夢のある話だと思います。当然、現実にそんなことをまあ起こらないだろうし、記憶がなくなったフリというのもなかなか出来ないでしょう。映画だからこそ極端に描いて面白かったわけですが、このようなやり方でなくても、何か大事なものに対して「やり直すきっかけ」を模索する良いチャンスになりました。良かったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-24 10:53:02)
138.  勝手にふるえてろ 《ネタバレ》 
普段人が考えてることを声に出したり表に出せば、個人差はあれどこういう感じになるのではないでしょうか。はじめは少し苦手な映画かなと思いましたが、一人の女の子の心情を表に出したものを描いた映画、として見たら結構面白かったです。いわゆるこじらせキャラのような感じで少しエキセントリックに描かれていますが、それほど彼女が思っていることがおかしいかというと全然そんなことはない。誰かを想う気持ちとか、想われて嬉しい気持ちとか、ちょっと奇抜なあの人に話しかけてみたい気持ちとか、多分誰でも思いそうなことばかり。よく見れば理解できる話ばかりでした。  二と付き合うことになったのは個人的にえーって思った。デート中にイライラしてみたり文句言ったり、あれははっきり言って嫌だなあ。絶滅危惧種の話で盛り上がってたんだし、名前は忘れられててもあのままイチと今後の関係を築いていく展開はなかったのかな。そこだけ少し疑問符でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-20 20:30:55)
139.  食べる女 《ネタバレ》 
上から下まで年齢にそこそこ幅を持たせつつ、著名な女優がたくさん出てくる映画ですね。キャストは豪華にしつつも、それを持って展開される話は地味なヒューマンドラマ。そういう意味では『海街diary』なんかと通ずるものがあるかもしれません。出てくる女性それぞれの恋愛模様と、その食生活がそれぞれに描写されます。自分はこのタイプと似てるなーとか思いながら見ると楽しいかもしれません。 それぞれがそれぞれに生活を送りながら、時々こうやって美味しいものを囲んで集まれるって素敵なことですよね。地味な話かもしれませんが、何より素敵で羨ましいことだとも思います。  こんなこと言うと大体の映画に当てはまるんですが、新型コロナやそれに伴う緊急事態宣言に振り回されてもう二年弱。飛沫感染とか濃厚接写とかを気にせずに誰かが誰か達とわいわい好きなことを言い合いながら他の誰に気を使うでも無く集まれることが、なんだかもう本当に懐かしい光景に思えてくる。「昔は良かった…」なんて振り返らなくてはならなくなる前に、終わって欲しいものです。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-01 21:41:00)
140.  チチを撮りに 《ネタバレ》 
おすすめで出てきたので何となく観てしまった映画。でも観てみたらとても良かったです。  昔、外に女を作って出て行った父が危篤状態と聞き、母親から半ば強引に送り出され「写真を撮ってきて」というミッションまで任される姉妹。しかもその途上で、危篤と聞いていた父が既に亡くなったとの報。途方に暮れながらもお見舞いの流れのまま父の元に向かい、そこで父の家族とともに葬儀に出席し、、、というストーリー。これがおすすめで出てしまうということは、最近この手の映画ばかり観ているということで、何となく免疫ついてしまったかなーと思っていたんですが、良い意味で思いの外面白かったので良かった。父の火葬後、妹はお骨を写真に撮り、姉はお骨をこっそりポケットに入れるという(笑)しかもその後の妹のセリフ「お姉ちゃん!お父さん万引きしたの!?」には笑った。 妹は平気で学校サボるし、姉は水商売で、母親は男に言い寄られてて、父の弟家族も何だかゴタゴタしてそうで、これからもいっぱいゴタゴタがありそうな家族だけど、なんだかそこまで負の雰囲気を感じない、芯のある家族の画を見せてもらえた気がしました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-28 02:52:34)
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